特定デッキ専用のもの

 ウェイト版以外の、特定デッキ専用の解説書、参考書を集めました。
 マルセイユ版、トート版の解説本の他、ピンポイントで「このデッキ専用!」というのもここにあります。


【マルセイユ版】

マルセイユ版タロットのABC

表紙画像【書籍情報】

著者 コレット・シルベスタ

出版社

育鵬社
税抜価格 1300円
初版刊行

2010.8

実ページ数 165

【書籍概要】

 マルセイユ版タロットの専用解説書です。フランスの書店で見つけた本を星みわーるさんが翻訳されたものだそうです。
 カードの意味がウェイト版ともトート版とも異なっており、また、逆位置は採用していません。たとえば「6 恋人」には甘い恋愛の意味は一切なく、選択の意味もよりシビアで厳しくなっています。反面「15 悪魔」は野心や衝動という形ではパワーになり、仕事面でのとりあえずの達成や成功は意味しています。カップの2にも甘い意味は一切ありません。
 小アルカナも大アルカナも、数の意味するものを強くからめて説明してあり、小アルカナでは、シンボルの配置などにも軽く触れられているものの、現在一般的に知られているものとはかなり違います。
 占いの方法も、メインはあくまでも大アルカナで、それだけでは解釈がしづらい場合に、より状況をこまかく見るために小アルカナも展開する、といったもの。
 マルセイユ版の参考書自体が少ないので貴重ではあるのですが、これだけ独自性が高いと信憑性には疑問が。

mamanmiyukiタロットの世界

表紙画像【書籍情報】

著者 mamanmiyuki
税込価格 1500円
初版刊行

2013.12

実ページ数 48

【書籍概要】

 「mamanmiyukiタロット」の製作者であるmamanmiyukiさんが自ら作った、手書き文字のタロットの解説本です。(フォントじゃなくて手書き原稿の印刷)
 サイズはB6。ご覧のとおりコスパは最低で、おそらくこれより低いものはそうそう見ないのではないかというレベルです。(念の為に書いておけば、儲けのためではありません。発行部数や印刷上の問題と思われます)
 主な内容は、大アルカナの解説は各1ページずつですが、単純な意味は僅かで、なにが描かれているかについて言及してあります。小アルカナについては個別の解説ではなく、どう扱うかをmamanmiyukiさんの実際の使用方法として解説。
 それから作者の使用している展開法や、個人カードなどの出しかたについてもちらりと触れられています。
 正直なところ、マルセイユ版の参考書や手引き書としては、情報量の点では価格に見合うとは言えません。実占者の経験に基づいた知識を得る、という点にコスパ以上のものを感じるかどうかが、購入の分かれ目でしょうか。
 mamanmiyukiさんのHPの他、ペンタクルなどでも取り扱いが始まっています。

 P41にあるサンプルのスプレッド内、世界のカードが「逆位置」であるのに、絵は正位置になっています。HPやブログでもお詫びの言葉が記載されていますが、絵の正逆が違うだけですので、見つけたかたはそっと、「そっか」と脳内でさかさまにしてください(笑

秘伝 カモワン・タロット

表紙画像【書籍情報】

著者 大沼忠弘
フィリップ・カモワン

出版社

学研
税抜価格 5800円
初版刊行

2001.1

実ページ数 283

【書籍概要】

 絶版で価格高騰し、10,000円オーバーで取引されています。(定価の時点で高価に思われるかもしれませんが、きちんとしたカモワン・タロットが付属していますので、書籍の価格は実際には半分程度)
本の表紙 左の画像は、ケースの中におさめられている書籍の表紙です。
 著者はあくまでも大沼氏ですが、カモワン氏との緻密なコミュニケーションから生まれたものとして共著にし、敬意から、カモワン氏の名前を先に置いているものと思われます。
 内容は非常に面白いと思います。
 ただ、解説はすべて、「古来マルセイユ版には、秘儀・密儀が込められていた!」という前提のもとに成り立っています。なので、カモワン・タロットが正統かどうか以前に、マルセイユ版に秘儀が込められていたという主張を信じるかどうかです。そして、この主張がどうにも癇に障る、という意見も人も少なくないようです。
 私は、タロットに関する情報や主張はすべて、「一説」にすぎない・現在調査の行き届いた範囲からはそう推察できる、としか見ていません。なので、大沼氏の主張についても、「なるほど、貴方はそう信じるのか」というだけで、特に気になりませんでした。
 個人的に、内容は大変面白いものだっただけに、価格の高騰と、「これが本来の形だ!」と強く訴える態度の部分で敬遠されているのは惜しいと思いました。

TAROT The Open Reading

表紙画像【書籍情報】

著者 Yoav Ben-Dov
税込価格

1580円程度(JP)

初版刊行

2013.11

実ページ数 259

【書籍概要】

 全世界待望の、と言ってもあまり語弊もないような、マルセイユ版の詳細かつ平易な解説書です。しかしもちろん英語。それでも、国内のマルセイユ使いさんたち、熱心なタロットファン、研究者さんが既に手に取り、絶賛しています。英語が難しくないというのもポイントですね。
 というわけで、とにかくオススメ
 著者はCBDタロットの製作者であるYoavさん。画像はもちろんCBDタロットですし、描かれているものの説明や色についてもそうですが、CBDタロット自体がコンヴェル版をベースにし、あまり独自なアレンジのないものなので、マルセイユ版全般に使えます。
 タロットの歴史などについても丁寧に解説し、その後、カードの説明になります。大アルカナだけでなく小アルカナについても十分な解説があり、「どう読めばいいの?」という疑問を抱えていたかたには朗報ではないでしょうか。

 なお、電子書籍のほうが安価です。(921円)
 それから、私の部分訳というか、だらだらトークの再録にリンクしておきます。内容が気になるかたは、だらだらトークだということをご覚悟の上で、御覧ください。→覗いてみる

The WAY of TAROT 〜 The Spiritual Teacher in the Cards 〜

表紙画像【書籍情報】

著者 Alejandro Jodorowsky
税抜価格 約2250円(JP Amazon)
初版刊行

2009.11

実ページ数 535

【書籍概要】

 著者のアレハンドロ・ホドロフスキーさんは、カモワン・タロットの製作者の一人でもあるかた。よってこれは、マルセイユ版の中でも、特にカモワン・タロットに即した書籍になっています。しかし一般的なマルセイユ版の参考書としても、非常に面白いものではないでしょうか。
 国内Amazonで買ってもコスパは最高クラスです。ただ、英語で500ページ超という分厚さは、英語が苦手な人にとっては悪夢以外の何物でもない感じ。英語はそれほど難しくはないのですが、平易とはちょっと言いがたいかも。
 内容は非常にこまかく、数秘術の他、2枚のカードをセットにしての考察(1と11で魔術師と力とか、0から22まで並べて端から2枚ずつセットにした愚者と世界とか)や、色についてなど、様々な面からアプローチしています。
 ただ、やはりカモワン・タロットがベースの解説ですので、色についてなど、他のデッキとはかみ合わない部分もありますし、カモワン・タロット自体が「マルセイユ版は古来よりの秘儀を込めたカードである」という前提で作られています。そういった点に違和感を覚えるなら、こんな英語のカタマリを読むことはないかも……。
 カードの解説は、大アルカナだと5ページ、小アルカナは数字ごとにセットになっています。
 後半には100ページほど、リーディング例についても載っている充実の一冊。―――誰か翻訳して出版してくださらんものでしょうか?


【トート版】

ザ・トート・タロット

表紙画像【書籍情報】

著者 伊藤マーリン

出版社

説話社
税抜価格 3800円
初版刊行

2012.7

実ページ数 257

【書籍概要】

 国内では非常に珍しい、トート・タロットの解説書です。
 トート・タロット自体が、カバラや数秘術、占星術に対する理解を要するものなので、解説には当たり前のようにその系の専門用語が出てきます。そのため、そういった方面の知識がない人には、さっぱり分からないものになっています。
 それでも、見開きでカードの画像とともに1カード2ページで解説し、読まなければならない文章量が少ないという点で、他のトート書籍よりは圧倒的に読みやすいのも事実です。内容については、かなり端折られてはいますが、デタラメということはないと思います。
 『直感のタロット』や『トートの書』(どちらも↓で紹介)では、読むこと自体に「勉強したい」「使いこなせるようになりたい」というはっきりとした意志が必要です。そこまでいかない人、「トート・タロットについてもう少し知りたい」という人にはオススメです。
 ただ、私が持つているタロット本の中でも屈指の割高感です。1ページあたり14.8円は、実は下にある「同人誌?」と言いたくなるような自費出版レベルの本並だったり……。

直感のタロット

表紙画像【書籍情報】

著者 マンガラ・ビルソン

出版社

市民出版社
税抜価格 2600円
初版刊行

2009.10

実ページ数 364

【書籍概要】

 トート・タロットについて、実際に使えるようになるために最も実践的、実用的な国内書籍のテキストは、今のところ(2012)、私が知る範囲では、これではないかと思います。
 『ザ・トート・タロット』(↑)ほど大きく削りとってはおらず、『トートの書』(上級編で紹介)ほど難解ではありません。ただしやはり、カバラなどに対する基本的な理解と知識がないと、意味が分からないことには変わりありません。また、邦訳は決して上質とは言えないように感じました。まともに翻訳できない私がエラそーに言うことではないのですが、日本語として意味がとりづらい箇所が頻繁にあります。
 それを差し引いても、トート・タロットのファン、使えるようになりたいと思う日本語人にとっては、一読の価値があるでしょう。
 カードの解説は、著書内で紹介しているスプレッドに合わせて、「ここにこのカードが出てきた場合」と説明しているので、本を参考書にリーディングする練習は非常に行いやすいてと思います。

トートの書

表紙画像【書籍情報】

著者 アレイスター・クロウリー
出版社 国書刊行会
税抜価格 3400円
初版刊行

1991.1

実ページ数 277

【書籍概要】

 トート・タロットのプロデューサーであるクロウリー自身が記した、トート・タロットの解説書……なのですが、クロウリーの頭が良すぎて、知識が膨大すぎて、彼と近いレベルの知識量がないとマトモに読めない難解さを持ちます。カバラなど、様々な占術や魔術、神秘学系の思想体系について理解されていることを前提に書いているので、素人が読むと専門用語の連発頻発羅列列挙で、完全にハテナに陥るでしょう。
 カードの解説書として使える部分はごくごく僅かで、基本的には、クロウリーの、トート・タロットを通した思想の集大成、哲学書、思想書です。トート・タロットを使えるようになりたいと思って手をだすと痛い目に遭います。
 トート・タロットを、クロウリーに近い視点で理解したい。そう思う人は、ぜひどうぞ。一人の人間の思想書としては、濃密で、広範で、深遠で、ものすごいものだと思います。

KEYWORDS for the CROWLEY TAROT

表紙画像【書籍情報】

著者 Hajo Banzhaf,
Brigitte Theler
税抜価格 約1350円(USA)
初版刊行

2001.7

実ページ数 236

【書籍概要】

 これも初心者が読んでも分かりやすい入門書です。クロウリーの思想は省き、「占いに使うタロットカード」としての実用的な解釈にとどまります。なので、コアな学習者にはまったく物足りないかと思いますが、「使いながら学んでいきたい」という人にとって、最初のガイドブックとしては、見やすいのもあってかなりオススメ。
 タイトルに「キーワード」とあるのは、たぶん、カード解説のスタイルによるものと思います。枠線でシンプルに囲った表の中に、描いてあるシンボルをいくつかピックアップし、その脇にそのシンボルが意味するものを端的に記しています。枠線のある表組みのため、日本人にとっては見やすくてとっても助かる……っ。
 更に、占いの内容によって「一般」「人間関係」「障害」といったように、ケースに応じた意味も書かれていて、まさに初心者向け。ですがシンボルを、すべてではないにしろ大事なものは取り上げているという点で、トート・タロットを少しずつでも理解していくことにはなると思います。
 紹介スプレッドは14と多く、もっとシンプルな1枚引き、2枚引きのやり方も4つ載っています。サンプルリーディングも2つありますね。

 なお、ここから下のトート・タロットの書籍は、下に行くほど専門的で内容が深くなっていきます。

TAROT 〜 MIRROR OF THE SOUL 〜

表紙画像【書籍情報】

著者 Gerd Ziegler
税抜価格 約1150円(USA)
初版刊行

1988.1

実ページ数 192

【書籍概要】

 トート・タロットの入門書です。ほとんどすべてカードの解説に費やしていますが、大アルカナも小アルカナも各2ページずつで、あれこれややこしいことは書いていません。カバラの専門用語はほとんど出てこないのも読みやすいポイントです。
 解説は、キーワードをいくつか並べた後、カードに描かれているものや解釈の仕方を半〜1ページ程度で書いています。その後更に、占いで出てきたときの解釈(意味)、そのカードが出た場合自分に問いかけてみること、アドバイス(サジェスチョン)、アファメーション(自分に唱えるプラスイメージ)が端的に書かれています。
 専門的になりすぎず、文章量も決して多くはないのですが、トート・タロットが伝えようとするものについてはきちんと書いてある印象です。
 スプレッドも7つ紹介されています。

THE CROWLEY TAROT

表紙画像【書籍情報】

著者 AKRON
HAJO BANZHAF
税抜価格 約1700円(JP)
初版刊行

1995.8

実ページ数 221

【書籍概要】

 トート・タロットの解説・入門書です。
 最初に概略について触れています。その中で3枚ある「魔術師」について説明されていますね。
 カードの解説についてですが、大アルカナは4〜5ページ、数札は1ページ、コートカードは1.5ページ分くらいで解説されています。
 画像は白黒で小さいものです。その傍に、まずは簡潔にカードの解釈・意味について書かれているので、占っていてキーワードだけが欲しいときには、ここだけ見ればいいでしょう。
 大アルカナの解説は、描かれているものについての具体的なチェックから始まります。その後、それらシンボルについての説明。次にカードの解釈について。「描かれているテーマ」からの説明と、「一般」「仕事」「人間関係」の場合での解説があります。更に、元型・生命の樹・数字などの照応。面白いのはその後で、絵画や音楽、フレグランスといったものともイメージをつなげています。
 また、皇帝のように、特定のカードと明確に関係のあるカードについては、「つながり」として、女帝のカードとの対比や関係についても解説されています。
 この本も、生命の樹との照応などは簡潔にさっと箇条書きされているだけで、カードの説明・解釈については、特別な用語を使わずに行なっています。
 最後のほうにスプレッドも9つ紹介されていますが、リーディング例はありません。
 唯一の謎というか微妙な点は、魔術師のカードの解説を、クロウリーが選んだメインの1枚ではなく、後に追加された2枚の内の1枚で行なっていること。何故に?

UNDERSTANDING ALEISTER CROWLEY'S THOTH TAROT

表紙画像【書籍情報】

著者 LON MILO DUQUETTE
税抜価格 約1550円(USA)
初版刊行

2003.11

実ページ数 312

【書籍概要】

 研究書・学術書、あるいは著者の考察といった要素の強いトート本です。占い用の実用書としては向きません。
 最初に全体の4分の1くらい使って、著者とトート・タロットの出会いから始まり、クロウリーについて、フリーダ・ハリスについて、クロウリーの思想について、裏面の薔薇十字についてなど、ただ占いたいだけなら不要なことがてんこ盛り(笑)。この前置きの部分はとにかく「 I 」という記述が目立ち、著者の意見や調査結果の報告といった感じですね。
 カードの解説についても、『トートの書』の記述や『法の書』、クロウリーとハリスの書簡などにも言及して解説しています。そのため、トート・タロットを、背景も含めて詳しく知りたい人には、上にあるガイドブックよりも満足できるものではないかと思います。
 コスパは非常に良い本ですが、実用書や簡単なものが欲しい場合には、ちょっと手に負えない、あるいは「知りたいのはこんなことじゃない」といった感じになるでしょう。


【その他】

英国タロット占術 アーサー王のタロット

表紙画像【書籍情報】

著者 ケイトリン&ジョン・マシューズ

出版社

魔女の家BOOKS
税抜価格 1700円
初版刊行

1997.4

実ページ数 168

【書籍概要】

 「アーサー王のタロット」専用の解説書です。
 カード一枚一枚に対して詳細な解説が載っているため、上記タロットを使用するのであれば、この書籍は必携と言っても過言ではないかと思います。
 ただし、「アーサー王」に関するタロットと言っても、「アヴァロン・タロット」など亜種もあります。この書籍の対象はあくまでも「アーサー王のタロット」として、このコーナーでも紹介されているものに限ります。
 約170ページの内120ページまでが、大アルカナ・小アルカナの意味解説に使われているため、内容的には入門書、手引書。

Voyager Tarot 78枚の問いかけ

表紙画像【書籍情報】

著者 James Wanless

出版社

ボイジャータロットジャパン
税抜価格 2500円
初版刊行

2011.7

実ページ数 159

【書籍概要】

 発行所が、翻訳・編集者の三好えみさんが設立した団体で、ほぼ自費出版、同人誌です。そのためコスパは最低で1ページ15.7円。
 ボイジャータロットによほどハマった、三好さんレベルのファンであればそれでも読む価値はあるかもしれませんが、そうでないなら、お金に余裕のある趣味人の、知的好奇心を満たす材料です。
 カードの説明が乗っているガイドブックではなく、なんというか、各カードにそれぞれのスプレッドがある、といった感じ。ボイジャー・タロット自体が占いの道具というより自己探求のツールなので、それぞれのカードに表現されているものをスプレッドに投影し、それで自分自身を見つめてみましょう、といったところです。
 78のスプレッド(位置は不明確です)が載っているとしてみると、なかなか面白いですね。

Voyager Tarot 魂の道しるべ

表紙画像【書籍情報】

著者 三好えみ

出版社

ボイジャータロットジャパン
税抜価格 1500円
初版刊行

2009.8

実ページ数 73

【書籍概要】

 これを下回るコストパフォーマンスの本はそうそうないと思います。プレミア付きのものでも買わないかぎり。1ページあたり20円オーバーで、同人誌の相場より高いですよね、これ。「それだけの価値があるかどうか」は、ボイジャー・タロットをとれくらいに気に入ったかによって、手に取る人が考えていただければいいのですが。
 日本で発売されているボイジャー・タロットにはそこそこのガイドブックが付属していますが、もう少し詳しく知りたくなったら、購入してみるのもいいかもしれません。
 大アルカナは1ページ、小アルカナは2枚で1ページで解説しています。そのため解説はあくまでも簡潔なもので、付属のガイドブックよりは少し多いかな?くらいのもの。
 ……正直、こんなに薄いと思っていなかったので、届いた後で「しまった、ページ数確認してからクリックするんだった」と思いました。
 ただ、まったく役に立たないとは思いませんから、「高いなぁ」というだけです。

TAROT of THE SPIRIT

表紙画像【書籍情報】

著者 PAMELA EAKINS
税抜価格 2000円程度
初版刊行

1992.11

実ページ数 402

【書籍概要】

 「スピリット・タロット」の専用解説書です。カードの絵から受けるイメージがなかなか面白いのに掴みきれず、もどしかしい感じがしたので購入してみました。
 デッキに付属しているブックレットにもある程度の意味は書かれていますが、やはりこちらのほうが圧倒的に詳細です。当たり前ですが(笑
 カードの解説は小アルカナから始まり、大アルカナが後になっています。内容は、占いで出たときの主な意味、カードの表現しているもの、このデッキにおいて、描かれているシンボルの示すものについての他、ヘブライ文字や生命の木、星座や惑星への照応といったものも含みます。また、「メディテーション」として鍵になるキーワードが羅列されていたりもします。
 デッキが気に入ったのであれば、持っていて損はないですし、実用したいのであればマストバイと言っていいのではないでしょうか。……日本語訳……出る望みはないしなぁ……。

GUIDE TO TAROT of the SEPHIROTH

表紙画像【書籍情報】

著者 JOSEPHINE MORI
JILL STOCKWELL
税抜価格 1010円(JP)
初版刊行

2001.6

実ページ数 282

【書籍概要】

 びっくりするようなコスパの良さです。USAだと8.5$。
 それはさておき、セフィロト・タロットの専用ガイドブックです。序盤でカバラについて少し解説し、そのあとほとんどページはカードの解説に使われています。しかし、1ページにカードの絵(白黒)、逆ページに解説ですが、内容はかなり少なめ。それほど詳しいわけではありません。
 その後、スプレッドが7つとリーディングサンプルがあります。ただ、占いでカードを解釈するだけというより、カバラの思想も含めて、カードの結果からなにかを学び取っていく、といった感じですね。7つめのスプレッドは生命の樹ですが、ポジションの意味はリーディングサンプルで使用している一部しか書いてなかったり。
 デッキを持っているのであれば、価格も安いですし購入してもいいかもしれません。

The Rohrig-Tarot Book

表紙画像【書籍情報】

著者 Carl-W.Rohrig
税抜価格 2000円程度
初版刊行

1997.3

実ページ数 159

【書籍概要】

 「レーリッヒ・タロット」の専用解説書です。
 かなり独自性と芸術性の高いデッキで、解釈も独自のものがありそうだったので取り寄せてみました。デッキに冠されている名前のご本人による解説なら、ここに書かれているものが意図したものであろうと思われます。
 大アルカナは文章で2〜3ページ、小アルカナはキーワードだけの解説になっています。
 デッキを持っていて、気に入ったなら購入してもいいと思いますが……私が手に入れたものは、たまたまですが、水に濡れたように右下の四分の一ほどがしわっと……。流通量の少ない本だと思うので、状態まで贅沢は言えないなと思うのもありますし、読めればいいので特に気にはしていませんが。

The DRAGON TAROT

表紙画像【書籍情報】

著者 Terry Donaldson
税抜価格 1200円程度(JP)
初版刊行

2003.3

実ページ数 178

【書籍概要】

 「ドラゴン・タロット」の専用解説書です。残念ながら洋書ですが。
 現在は、デッキだけのものと、デッキとガイドブックがセットになったものが販売されており、日本のAmazonだと、検索してもこれは出てこないかもしれません。
 最初からセットのものを購入するのが一番だとは思いますが、デッキだけ持っていて、後になってガイドブックも欲しくなった場合、ISBNコード「9780880791816」で検索するのが手っ取り早いですね。(ISBN:すべての書籍についている識別番号) 日本の通販サイトだと楽天が引っかかってきました。
 ともあれ、カードについて簡単にではあるものの一枚ずつ解説してあるので、ドラゴン・タロットをしっかり使いたいなら、必読です。

Crow's Magick

表紙画像【書籍情報】

著者 Londa Marks
税抜価格 1600円程度(JP)
初版刊行

2003.3

実ページ数 185

【書籍概要】

 「クロウ・マジック・タロット」の別売り専用解説書です。
 もともとセットになったものが販売されているので、最初からそちらを購入するのがオススメ。タロットというより78枚もあるオラクルカードみたいな感じなので、さもないとまともに使えないデッキですし……。
 万一デッキだけで手にしてしまった人がいれば、これもISBNでお探しください。さもないとデッキつきのセットを引きかねませんので……。「9781572813274」がこの書籍のコードです。