【IF世界】 とにかく口数が多くてやかましい上に落ち着きがない人。思考能力の高さ=思考スピードの速さ、なタイプです。処理速度の速さゆえに、とにかくせっかちでじっとしていられず、熟慮するタイプの人がスローに見えてしまい、イライラ。 好奇心旺盛でフレンドリーですが、実はあまり他人に共感したり同情したりせず、クールでドライ、情より理なタイプ。いろんなものに「自分を楽しませる要素」として興味を覚えて積極的に関わりますが、あくまでも、その対象も、その対象に関わっている自分も、自分でコントロールできないとならないのです。考えようによっては、かなり自己中心的ですね。 キレイゴトなしに、彼は基本、上から目線で物事を見ます。「興味の対象」という感じ。ただしそこに悪意はなくて、興味を持って接し研究した結果、こいつはすごいなと思えば、やっと心を開いて対等にもなるし、尊敬もします。というか、頭がいいので(思考速度が速いので)、たいていの相手はバカに見えてしまうんだと思います。それで、なにかはっきりと「こいつはすごい」とか思える部分が見えるまでは、どうしても見下しがちなのかも。 そういうところはしばらく付き合うと、賢い相手には薄々見えてきてしまうので、遊び相手はいても本当の友達は少ない気がします。 サイバトロンのメンバーについては、それぞれに「こいつにはこの点では絶対に敵わない」と思って打ち解けていますが、あまり付き合いのないディセプティコンに対しては、陽気に接してはいても実はかなり他人行儀。唯一スタースクリームとは、参謀という同じ立場ゆえに話すことも多く、いいライバル関係だと周りには思われています。しかし、スタスクが探検家として身に付けた経験や知識、ディセプティコンのリーダーとして、メガトロンの後を受け持って旅団を率いてきた苦労と重責が分かるため、―――立場が似ているだけに、そして自分にはそういった実績の幅広さがないために、ちょっと悔しくてジェラシーで、負けたくないというものすごい対抗意識も持っています。いいライバル、というにはちょっと余裕がない感じ。 仕事においては妥協せず、無理をしてでも完璧を求めます。有能であればそこに必ず価値が生まれるから。自分が無価値になること、少しでも役立たずと思われることを極端に嫌い、軽口や飄々とした態度も、傷ついていたり動揺していたりするのを隠すポーズであることもしばしば。冷静さや頭の良さが自分の価値だと思ってるので、それを発揮できないところを見せて軽んじられたりするのが怖いんでしょうね、きっと。 で、自分を小さく見られたくなくて上からの態度になりがちなこととか、能力の劣るものを軽んじる傾向とかが、オプティマスの傍で育ったせいで受けた悪影響なわけです。でもそのことに気付いているのはサイバトロンメンバーにはいないような……。なにせ「プライム」は絶対的な存在ですし。その付近にいたら、そういう教育、いわば洗脳されてしまいます。なので、ディセプティコン側でもそういった権威に対する敬意を持たないバリケードが、実のところ一番、ジャズがこうむっている害について冷静に気付いているかもしれません。だからといって助けもしませんが。
意外なところで、相性がいいのがバリケード。仲良くすることはなくても、自分の真実を見抜かれているのがなんとなく分かるので、カッコつけても仕方ないと、逆に開き直れるかもしれません。バンブルビーとは、相性がいいというより、ジャズが必要としているって感じ。あと、もっと素直になれれば、スタスクともいい兄弟分になれそうですが、なかなか相手を認めることはできないでしょうねぇ。 ゆったりした思考のブラックアウトやブロウルには常にイライラしてそうです。逆に、存在が大きすぎるオプティマス、メガトロンも実は苦手かも。
【他の世界】 RUIN世界には出てくる予定がありません。それでもイメージとしてあるのは、IF世界の彼のような脆さや不安定さのない、実にクールな参謀という感じ。ディセプティコンという絶対悪があるから、IF世界とは設定が異なってくるんでしょうね。絶対悪に立ち向かうかぎり自分は善なので、相手を叩きつぶしサイバトロンの仲間を減らさないことだけを考えればよくなりますから。そしてその成果さえ出ていれば、なにを不安に思うこともありません。 擬人化世界では、IF世界よりも自己中心的で警戒心が強い感じに。陽気にふるまっているけれど実はものすごい人見知りで、なかなか相手に心を開きません。積極的に関わっていくのも、そうすれば自分のペースになるから。自分のペースで物事を進め、相手の反応すら言葉や態度である程度コントロールし、とにかく、誰かに自分のなにかを予想外に見抜かれたり、知られたりするのが嫌い、というか怖い? 外見も知識も、他人を制して自分のコントロール下に置くための武器であり防具です。攻撃ではなく保身ですけど。それだけ、素の自分に自信がないような感じ。 |