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【デッキ概要】
| ウェイト版準拠 |
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★★★☆☆ |
| 8、11 |
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力、正義 |
| 汎用性 |
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★☆☆☆☆ |
| サイズ |
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12.1cm x 7.1cm |
| 紙質 |
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やや微妙 |
Erik
C.Dunneというアーティスト(?)がフェイスブックにアップしたタロットのイラストを見て、そこから作られたデッキのようですね。 見た目の印象としてはかなりゴージャスできらびやかですが、基本的にはウェイト版のデザインをほぼそのまま踏襲しています。なので準拠度は高め。ただ、CGイラストと写真をコラージュした、色彩豊かでキラキラしい画は、単純なイラストレーションによるウェイト版系デッキに比べると、かなり派手に感じられるのではないでしょうか。 その点で、汎用性としては少し低く見積もっています。この華やかさが好みかどうか、これによってイメージが湧くか、むしろ邪魔されてしまうかは、使う人によって大きく分かれそう。 ロ・スカラベオからの発売ですが、珍しく大箱入りの大型ガイドブックつき(厚みは大したことありません)、カードサイズもやや横幅があります。そして、裁断面は金色仕様。しかもこれ剥がれてきて手に粉が付着する……。カード同士がこの裁断面で張り付いてしまっており、同社にしては、雑な仕上がりに感じられます。カードの厚みもあるため、まとめて持つとかなりボリューミーですね。 ちなみに、タイトルの「イルミナティ」は、あくまでも「イルミネートな」の意味であって、ダン・ブラウンの小説にも出てきた秘密結社ぽい「イルミナティ」とは無関係だそうです。

【カード紹介】
裏面はパッケージの背景デザインと同じで、シンプル&ゴージャスです。 このデッキは絵の周りに縁・枠がなく、比較的大きなサイズでイラストが見られるのが嬉しいですね。 人物は写真ですが、背景などは写真のコラージュ、一部イラストレーション、ではないかと思います。 魔術師は手にした本を見ている姿で、ポーズはウェイト版とは異なります。 が、死神は珍しく騎馬。地面に倒れている人物などは大半省略されているものの、薔薇の描かれた旗(白ではなく赤になってますが)、遠くの塔の間に覗く太陽などは踏襲。 太陽はあまり余計な追加などのない、ウェイト版に近い配置です。それでも絵柄そのものの差や大きさ配分などで、ずいぶん印象は異なりますね。 ワンドのエースは光が強いきらきらしたところが、国産デッキの「アルケミア・タロット」に近く感じられました。自然物の棒ではなく、なにやら魔法の杖みたいです。 このサイズだと見づらいとは思いますが、カップの10はだいたいウェイト版どおりですね。人物の向きなどは違うものの、夫婦と、はしゃぐ子供が描かれた、豊かで平和そうな家族の一場面です。 このデッキのコートカードは、プリンセス・プリンス・クイーン・キングという序列になっています。ソードのナイト=プリンスは白馬の王子様ですねぇ。ただ、疾走している馬、あまり華美ではない衣装、暮れの空と、美しい中にもなにか哀愁のようなものを感じました。 ペンタクルの4はウェイト版どおり。背景の街がよりはっきりと描かれています。 なお、小アルカナの舞台は、ワンドが中東・アラブ方面、ペンタクルはアジア方面です。ソードとカップはどっちも西洋なので、ちょっと見分けがつきませんが、カップは北欧あたりのイメージ?
【他のカード】
星、カップのナイト、ペンタクルの5、ワンドの9です。 人物に写真を使用しているこのデッキでは、ヌードのカードはポージングなどでちょっと誤魔化していたりします。星の場合はマフラーのような布をまとうことでアンダーを隠しています。星の人物はヌードであることに意味がある、と見る場合もあるので、その部分にこだわる人には不服かもしれません。私としては、美しい裸体で満足です。紫色の幻想的な空もきれい。 カップのナイトはまさに白馬の王子状態です。カップの人物は白髪(銀髪)が多いですね。それもあって、白と青に統一されたなんとも神秘的な印象の絵になっています。このナイト役の人がまたイケメン……★ アジアンテイストなペンタクルの5です。奥の建物の屋根とかで分かりやすいかなと選んでみました。人物のかぶっているカサも西洋のそれではありません。これも、熱心なウェイト版信奉者には「似て非なるからこそ受け入れがたい」ような気もします。背景にある建物が教会という神に近づく場、精神の救いを示す場なのか、それともそうではないのかで、少なくともウェイト博士の示そうとしたものとは異なってくるでしょう。さて、ここに描かれている建物はいったいなんなのでしょうね。 ワンドの9はものの見事な筋肉ダルマもといマッチョメンでも出しておこうかなというのと、エースではうかがえない異国情緒を見ていただきたくてチョイス。モデルの人物は西洋人ではありませんし、ターバンに、褐色の肌で、屈強な門衛とか近衛兵みたいな感じがしました。足とかすっごい太いので、スポーツ選手や兵士的な筋肉ではなく、実際にはボディビルダー系かなと思います。
【烏のザレゴト】 ★★☆☆☆
紙質が残念です。たぶんもうそれだけ。イルミネートというキーワードから裁断面を金箔にしたりとキラキラ演出をし、そのために厚みも必要になったのではないかと思いますが、その結果、実用性を大きく下げてしまった感。 枠なしで大きく描かれている点や絵柄そのものなどはかなり好みなだけに、口惜しや。 ただ、私が実用するかというと、観賞用にとどまりそうに思います。少しキラキラこまごましすぎていて、イメージではなく絵そのもののしか見えてこない感じ。小アルカナの舞台背景が統一されていないことも、イラストレーションとして見ればきれいだし楽しくても、リーディングではノイズになりそうな……。 紙質が実用向きで、いっそ西洋に統一してくれていたら、あと★1つはついたかなぁ。 |