挑発コンテスト@五丈原
 烏羽: さて、始まりました「挑発コンテスト」! 司会は、管理人代理のエディット武将、烏羽です。そして今日のゲストはこのかた! 司馬仲達殿にお越しいただきました〜♪
司馬懿: ちっとも嬉しくない。だいたいなんでおまえがここにいるんだ。おまえは呉の厄介者だろうが、え!?
 烏羽: まあそう言わずに、苦い思い出噛み締めて振り返りましょうよ。今後の人生のために。
司馬懿: おまえに諭されたくないわ!!
 烏羽: さて、今回はですね、
司馬懿: (人の話をちっとも聞いておらんな、こやつ……)
 烏羽: 五丈原にて司馬懿殿を挑発する台詞を並べて、どなたの台詞が最もキいたか、それを司馬懿殿に教えていただこうと思います。
司馬懿: くそっ。付き合ってやるからとっとと進めろ。
 烏羽:

では、まずはこちらの一覧をご覧ください。これは、無難なというか、似たりよったりの台詞だけを集めてみたものです。
名 前
台 詞
趙雲 その軍勢で打って出ないとは! 臆病風に吹かれたか!
関羽 一軍を率いていながら戦わぬのか! 臆病者め!
張飛 へっ! 何のために軍勢を引き連れてんだよ、腰抜け軍師め!
劉備 それだけの兵を率いていながら、戦わぬのか?
     
許チョ 戦わねえのかぁ? やあい、腰抜けぇ。
曹操 どうした! 打って出ぬのか! 臆病者めが!
徐晃 一軍を率いながら、戦いもせぬ…。臆病風に吹かれたか!
     
周瑜 それだけの軍勢がいて打って出ぬとは、腰抜けめ!
陸遜 仮にも一軍を率いる将でありながら、そのざまですか。
孫堅 一軍を率いながら出てこぬとは、臆病な奴め!
孫権 出て来い、司馬懿! 臆病者でないのならば!
呂蒙 どうした、打って出ぬのか! 臆病者め!
黄蓋 一軍の将でありながら打って出ぬとは…。臆病者め!
     
猛獲 へっ。どうしたい。怖くて出て来れねえか!?
EDIT男 一軍を率いながら、打って出ないのか! 腰抜け軍師め!
EDIT女 なによ! ずっと隠れてるつもり? 臆病者っ!

 烏羽: 若干の違いはありますが、基本的に「臆病」「腰抜け」と罵るようですねぇ。いかがです、司馬懿殿。これだけ立て続けに罵られたご気分は?
司馬懿: うむ、最高だな。などというわけあるか! 最低だ、最低!!
 烏羽: 少し小技がきいているのは孫権様ですかねぇ。倒置法を使いつつ、相手を呼び捨てるという高度なテクニックを使用されておられます。
司馬懿: 私の返答を無視して話を進めるな!
 烏羽: 実は猛獲さんをどうするかは悩んだのですが、臆病者と言っているのと大差ありませんし、言われた感じはたぶん同じだろうということでこちらにしました。
司馬懿: (本当に人の話を聞かん奴だな)
 烏羽: さて、次に少し特徴のあるかたがたの台詞を見ていきましょう。ここからは、ご覧のかたが一通り見たいのか、お目当てのかただけで充分なのかが分かりませんから、お名前は強調していきますよ〜。
まずは、「永遠にして宿命のライバル」と司馬懿殿が勝手にライバル心を燃やしておられる諸葛亮さん。
司馬懿: き、貴様な……。
 烏羽: 「どうしました、司馬懿殿。今になって臆したのですか?」だそうです。台詞としてはありきたり、あまり腹立たしい感じはしませんが、名指しする辺りがライバルです。言われたご感想はいかがですか?
司馬懿: ………………(真面目に答えんと永遠にこいつと付き合うハメになりそうだな……) まあ、腹の探りあいなど日常茶飯事だからな。この程度のことで激昂するほど、実際は安くないな。
 烏羽: でしょうね。私もそう思います。
司馬懿: おお!!
 烏羽: なんですか、急に。
司馬懿: おまえ、ちゃんと受け答えもできるのか!
 烏羽: たまにはしてさしあげてもいいかと思ってます。
司馬懿: ぐ……っ。
 烏羽: 次は馬超くんですね。「司馬懿! お前に正義があるのなら、俺と戦え!」……相変わらずのジャスティスマン、某侍剣劇格闘ゲームの犬のオマケを思い出しますねぇ。
司馬懿: ふん。正義など語る内は私の相手ではないわ。軽々しく人の名前を呼ぶところは気に食わんが、それだけだな。
 烏羽: 馬超くんのおこちゃまぶりは好きですが、それには同意します。もう少しこう、黙っていてくれれば男前なんですがね、きんばちょー。
次は、私的にはなかなか面白いと思う黄忠おじいちゃんです。「腑抜けの小僧め! 帰って母親に泣きつくがよいわ!」とのこと。
司馬懿: 棺桶に片足突っ込んだ爺がいつまでもでしゃばりおって……。
 烏羽: お、けっこうトサカにきてる模様。まだまだですねぇ、司馬懿殿。ここはにっこり笑って、「じゃあそうする」と撤退して見せるくらいの策は弄しましょうよ。
司馬懿: ……おまえ、ひそかに軍師向きだな。
 烏羽: いやぁ、人をからかうのは好きですが、あれこれ考え続けるのは御免ですから!
司馬懿: にこやかに笑って言うな!
 烏羽: さてさて、次は姜維くん。「いくら策を練っても、打って出る勇気がなければ意味はない!」だそうです。文武両道の彼らしい言い方ですね。
司馬懿: 臆病ゆえに打って出ぬのか、それが策か見極められん凡愚のたわごとだ。勇とは、進むばかりではないわ。
 烏羽: と言うあたり、少し癇に障ってはいるようです。次は魏延氏。「腰抜ケ…メ…」……。
司馬懿: つい昨日中国語覚えたようなmade in chino(本当にこういう表示があった)に用はない。次だ次。
 烏羽: 敵作りますよ、それは。無双はともかく三国志ではけっこう重要な役割果たしてるんですから、ファンもいるわけですし。まあ、ここを見てるかたの大半は心配ないと思いますけどね……。
次はホウ統さんですね。「おや。司馬懿の所に、臆病風がぴゅーぴゅー吹いてるねえ」。
司馬懿: なにが「ぴゅーぴゅー」だ。ガキでもあるまいしっ。
 烏羽: それだけに腹も立つ、と……。次は月英さん。「打って出ぬとは…! 戦わぬうちから、負け犬となるか!」
司馬懿: ……これは、駄目だな。挑発というより、本当に腹を立てているように聞こえる。それこそこちらの思うつぼだ。ふん。しょせんは女、おとなしくかぼちゃの後ろに従っておればいいのだ。
 烏羽: それは人類のおよそ半数を占める女性の大半を敵に回すと思います、今から千七百年後の先進諸国においては確実に。
司馬懿: そんな先の時代なぞ知らん。で、次は誰だ。……そろそろ魏の連中だな。
     
 烏羽: えーと、夏侯惇将軍ですね。「打って出てこぬとは、貴様、それでも漢か!」。……漢字の「漢」と書いて「おとこ」と読ませる基本技で来ました。「漢」を語る男にはホ○多い気がするんですが、司馬懿殿はご無事ですか?
司馬懿: 私の尻を覗き込むな! というか、貴様、それこそ全国に少なくないファンに寝首かかれるぞ!!
 烏羽: 「ファン」とカタカナ言葉使ってみたところで、やはり昔の人ですね。今ならウィルス送りつけられる、くらい言わないと現実味はありません。……ぶるぶる。ヤメテネ、ソンナコトハ。
司馬懿: 頭が痛くなってきた……。
 烏羽: 華陀さんに頭割ってもらいますか? 頭痛がとれることは請け合い。ただし、一切が感じられなくなる可能性も低くありませんが。
司馬懿: いいから進めろ。さっさと終わって帰って寝させてくれれば、翌朝には全快していると分かってるんだ。
 烏羽: ちぇ、つれないんだから……。じゃあ、次は典韋さん。「なんだなんだ! 軍師様は後ろで震えてるだけか!?」。これはなかなかツボを心得てますね。
司馬懿: 罵る相手に「様」なぞつけるのは、常套手段だな。典韋にしてはなかなか上手いが、定番すぎるきらいもある。そう頭には来ないか。
 烏羽: それじゃあ夏侯淵さん。「そんなに兵を連れていて、打って出ないか! 臆病者め!」。台詞はありきたりなんですが……。
司馬懿: ……台詞より言い方のほうが強烈な要素だな……。
 烏羽: ものすごーく楽しそうに言ってますからねぇ。ある意味、これは挑発のお手本と言えますね★ 挑発だと分かっていても乗らずにはいられない、という……。
司馬懿: くそっ。次は誰だ!? ……って、か。
 烏羽: 「策があるのだろうが…。打って出られねば意味がない!」。なんか……策士というわりに、あんまりムッと来ない凡庸な台詞ですが? 戦略には通じていても人心には通じていないんですかねぇ……。
司馬懿: うるさい! 自分で自分を思いっきり面罵できるか!! 次ッ!!
 烏羽: 実は司馬懿殿と入れ替わってしまったんですが、張遼様。
司馬懿: ……なんで「様」なんだ、え?
 烏羽: いやん、そんなとこツッコんじゃ、ダ・メ★
司馬懿: うげ……。今頃あいつも悪寒感じていそうだが、で、奴は?
 烏羽: 「一軍を率いる将でありながら戦わぬとは、呆れたものだ」とおっしゃいます。率直に相手を罵るより自分の心情を語るという、ちょっとソフトなやりようですね。
司馬懿: ソフトなだけに嫌味もきいていて、思わずムッとくるがな。で、次は。
 烏羽:

張コウさんです。「どうしました! あまりの美しさに声も出ないようですね!」。
………………。

司馬懿: こいつ、挑発もなにも考えてないぞ。ただ本気でそう思い込んでるだけだろう。むしろ憐れだな……。
 烏羽: 貴方とは同類、同系列だと思いますが?
司馬懿: 撃たれたくないなら二度と言うな。
 烏羽: はーい……。(つまりそれって、頷けるところがあるからなわけだよなぁ) それじゃあ、次の甄姫さんへ。「いかがなさったのです? まさか、私を恐れているのですか?」
司馬懿: そんなわけあるか!!
 烏羽:

とつい怒鳴ってしまうあたり、効果覿面、と。これは女性に言われるほうがカチンと来る台詞ですねぇ。男に言われたなら、まだしも笑って聞き流せると思われます。魏の最後を飾るのは曹仁おじさま。「兵を率いながら打って出ぬとは。おぬし、それでも将か!」

司馬懿: うーむ……。これも挑発というより、本気で憤懣を覚えているようで、あまり怒りは覚えんな。むしろこれも、腹を立てるより、「策と見抜けぬ愚か者」と笑えるな。
 烏羽: 真面目ですからねぇ、おじさま。
司馬懿: おじさま……。(ツッコむとろくなことになるまいな)
 烏羽: ………………。(ツッコみが危険だとは学習したのか……。つまらん)
司馬懿: さて、次は呉だな。で、そろそろ長くなったから、次のページか。
 烏羽: こんなトークショーにしたために、無駄に容量食ってます。テキストが98%まで占める巣で、サーバーのアップ容量懸念しなきゃならないほどに
司馬懿: そういう極めて内輪な異世界の話は他所でせんか。
 烏羽: それでは皆さん、次のページへどーぞ〜♪ → → → 2nd page