烏羽: | さて、いよいよ呉陣営です。トップバッターは太史慈さん。「どうした、打って出ぬのか? お前は腰抜けか!」とのこと。……あり? 私これ、一般のほうに分類したと思うんですが……。 |
司馬懿: | おい。新入りのあのでかいのの台詞も並べろ。 |
烏羽: | 新入りって、古参の武将なんですけどね、周泰さんは。ええと、彼のは「…臆病風に吹かれたか…」になりますが、これがどうか? |
司馬懿: | 一言だけ言わせてもらうとだな、おまえらはなに言ってるのかちっとも聞こえんのだ! |
烏羽: | ぶっ。た、たしかに……。太史慈さんも始めのほうはぼそぼそと喋ってますからねぇ。なるほど。 |
司馬懿: | 来るだけ来て少し立ち止まっていたかと思えばさっさと去るし、一瞬はなんの策かと無駄に焦ったわ。 |
烏羽: | むしろ分からないほうが効果的だったわけですか。 |
司馬懿: | なんにせよ、読唇術のできる部下から聞いて、脱力して士気は落ちたがな。ふん。 |
烏羽: | それじゃあ次は孫尚香ちゃん。「どうして打って出ないのよ? まさか、怖いのかしら?」とのことです。 |
司馬懿: | 甄姫と違い、「戦が」に聞こえるだけムカつき度は低いが、女子供、それも両方にあてはまる小娘に言われたくはない。 |
烏羽: | つまり、これはこれで腹が立つ、と。効果的ではあったということですね。それじゃあ次。甘寧さんは「どうした! てめえが引き連れてんのはお人形さんか!」。オリジナリティを言えばなかなかの台詞です。 |
司馬懿: | うむ。しかし腹が立つかと言われれば、相手が猿だしな……。 |
烏羽: | そんな身も蓋もないことを。人は本当こと言われるのが一番傷つくんですよ。 |
司馬懿: | ……追い討ちかけてないか、おまえ。 |
烏羽: | 気のせい気のせい★ 次は孫策兄ちゃんで、「どうしたい? まさか、ずっとそうやって震えてるつもりか!?」。台詞は独特ですが、やはりあまり効果的とは言えませんか。 |
司馬懿: | これも猿だしな。 |
烏羽: | それならいっそ、二匹セットで飼育しません? |
司馬懿: | いらん!! ……というか、おまえ、「してみるか」と答えたらどうする気だ。 |
烏羽: | 司馬懿殿は(ピ――)で(ピ――)な(ピ――)だと言いふらします。 |
司馬懿: | (冗談でも言わなくて良かった……ッ) つ、次だ、次! |
烏羽: | はいはい。大喬さんですね。「どうなさったのですか? わたし、そんなに怖いですか?」。……なんか、カマトトでないなら、相手にしても仕方ない気も。 |
司馬懿: | そんなわけがあるかと怒鳴る気にもならんな。それを言えば小喬もだ。「おーい。隠れてないで出てきなよぉ!」だと。私は子供のかくれんぼに付き合ってやるほど暇ではない。 |
烏羽: | 大人のかくれんぼに付き合って、見つけると同時にいかがわしい宿に連れ込むのがご趣味、と。ふむふむ。 |
司馬懿: | 言ってもいないあらんことをメモするな!! |
烏羽: | え〜、最後になってきました。その他陣営です。まずは貂蝉さん。「それだけの軍を率いながら…、怖いのですか?」だそうです。 |
司馬懿: | おっとりと可愛らしく笑って言われると、もう少し腹も立ちそうな気もするが、女の相手を真っ向からしても仕方ないからな。言いたいだけ言わせてやる、という気になるほうが先だ。 |
烏羽: | 面白いのは董卓さんですねぇ。「貴様、何しに来たのじゃ? 戦わぬなら、とっとと帰れ!」ときます。 |
司馬懿: | ふん。腹が立つより鼻で笑えるパターンその二だ。それこそ、引き上げると見せれば突っ込んでくる凡愚だろう。そこを反転して叩けばすぐに勝負がつく。 |
烏羽: | 袁紹おじさんは、「我が袁家の威光の前では、出て来れぬのも無理はない!」。 |
司馬懿: | 言いたいだけ言わせてやる。なんだか憐れでな。せめてそう思い込んでいろと、珍しく憐憫を覚えるわ。 |
烏羽: | 張角さん、「悔い改めたか? ならば同志に迎えてやってもよいぞ」。うわぁ、怪しいどころか、なにも見えてない宗教団体全開。自分に都合のいいこと、都合のいいようにしか物事見ないんですよねぇ。本物の張角さんが化けて出ても無理ないくらい、怪しさ爆裂してます。 |
司馬懿: | ここまで見当外れだと、腹も立たん。 |
烏羽: | 祝融あねさんは、「たくさん兵がいるのに出てこないなんて。最低の男だね!」。いかがです、最低と罵られる気分は? |
司馬懿: | ……この女、最高はあの旦那だろう? だったら私は最低でいい。むしろ最低と言ってくれ。 |
烏羽: | 猛獲ファンを敵に回しますか。 |
司馬懿: | いるのか、あれに? |
烏羽: | おおっ!? ベトナム国民の英雄に対してなんてことを!! グローバルな視野を持たないままでは、千七百年後の世界では通用しませんよ。 |
司馬懿: | だからそんな先の未来は私に関係なかろうが! ……まあ、南蛮の連中にしてみれば、自分たちを守ってくれた英雄だろう。しかしな、無双世界のファンでそれこそそこまで広い視野であれを見てる奴がいるのか? |
烏羽: | それこそ敵作り発言じゃないですか! それに世の中は司馬懿殿の想像を絶して広いんですからね。「ワイルドでかっこいいわ、ステキ〜」と目をハートにしてる女性が一人や二人はいますよ!? |
司馬懿: | そんな世界には関わりたくない。で、これで終わりか? |
烏羽: | トドメを忘れる私じゃありません。では、大トリに登場していただいて、シメを飾っていただきましょう。どうぞ〜〜♪ |
呂布: | 「ふんっ! カスが! 虫けらが! 腑抜けの腰抜けが!」 |
司馬懿: | な……っ、なんで貴様に私の人格まで否定されねばならんのだ!! |
呂布: | 俺は感じたままのことを言っているだけだ。 |
司馬懿: | 虫は貴様だろうが触角男!! |
呂布: | いたたたた、引っ張るな! |
司馬懿: | げっ!? |
呂布: | 冗談だ。引っかかったな。 |
司馬懿: | く……こ、この……ッ。 |
烏羽: | さーて、いい感じに荒れてきたので、この辺でお開きにしたいと思います。気になった台詞があったら、皆さんもぜひご自分の耳で聞いてみてください。やりかたは簡単。「五丈原の戦い」蜀軍シナリオで、マップ右上の司馬昭のところか、左の張コウのところまで突っ込むだけです。簡単に見れますよ〜♪ では、さらば!(→脱兎 |