Explore the power of Tarot

パッケージデザイン【デッキ概要】

8、11 正義、力
汎用性 ★★☆☆☆
サイズ 12.9cm x 7.2cm
紙質 なかなか微妙

 たぶん珍しい、マルセイユ版デッキつきの入門キットです。A4サイズより少し短いくらいの箱に、ガイドブックとマルセイユ版のデッキが入っています。2012.9.18の発行のよう。
 ペンタクルの2のリボンに、CONVERと書かれているので、コンヴェル版を用いているのは確かだと思いますが、それにしても色の減数が多く、何故こうなったのかが不思議。
 描線は褐色で古風、ただし線が潰れてしまっています。
 著者(監修者)はJane Lyle。「The Lovers' Tarot Deck」も手がけていますね。
 サイズはやや大判。コーティングはされていますが、紙そのものの質が悪く、裁断も不揃いです。

 なお、付属のガイドブックは、特にマルセイユ版に特化はしていません。中にはウェイト版の画像もあったり、いくつかの絵画やデッキをカラーで紹介したページもあります。掻い摘んで読んでみたかぎりでは、デッキがマルセイユ版というだけで、入門書自体は汎用、一般的なものかと思います。
 それから、このデッキでは上下が分かりづらいカードには、裏面に▲マークがついています。


大アルカナ・裏面 小アルカナ

【カード紹介】

 裏面はマルセイユ版にしては珍しいデザインだなと思います。
 配色はグリモー版に似た感じですが、細部まで見ると違うところもちらほらと。明らかに異なる色の部分があるカードもありますし(ex.戦車の馬)、グリモー版を参照して配色したわけでもない様子。


コンヴェル……ではなくグリモーかと【他のカード】

 愚者、恋人、月、ソードの7。
 上のサンプルのほうが分かりやすいのですが、このデッキは地の色にもカードによって濃淡があります。その外側に、紙そのものの真っ白い部分もあるので、このあたりも好き嫌いが出そうだなと思います。
 最初は「色はグリモー版ぽい」と思っていたのですが、恋人のカードの真ん中の男の服は真っ赤だし、戦車の馬は両方とも青だしと、グリモー版に比べても減色が目立ちます。
 コンヴェル版ベースだというのはペンタクルの2のサインからして間違いないとして、では何故、色数が減ってしまっているのか。こういう彩色をされたコンヴェル派生の古いデッキがあるのか。
 うーむ。


【烏のザレゴト】 ☆☆☆☆☆

 よく分からないデッキです。コンヴェル版の名前を残している以上、これをベースにしようとしたことには間違いないでしょうし、描線などは同じだなと思います。しかし何故ここまで線がボヤけたものにしつつ、しかもオリジンに忠実なわけでもない大幅な減色。
 どんなコンセプトでなにを参考に作られたのでしょうか。もしかして、「入門者に"いかにも伝統がある神秘的なタロットッ!!"と思わせるため、適当にそれっぽく作った」のではないかと疑ってみたりしてみたり。
 このデッキがいったいどういうものなのか、英語堪が能ならフォーラムとかで議題に上げてみたいんですけどね。読むのはそこそこできても、作文はおぼつかないへたれです orz