TAROT OF MARSEILLE

パッケージデザイン【デッキ概要】

8、11 正義、力
汎用性 ★★★☆☆
サイズ 12cm x 6.6cm
紙質 良い

 このデッキはクロード・バーデル(Claude Burdel)が1751年に作製したものに準拠するようです。ニコラ・コンヴェル版に比べると今一つマイナーな版木。にも関わらず書籍のサンプルに取り上げられていることもあるのは、一大タロットメーカーであるロ・スカラベオ社が発売しているからかもしれません。
 復刻時の印刷によるものですが、とにかく色合いがはっきりとしており、ビビッドな印象です。手に入りやすく、値段も手頃で、ワンドのカードも見分けやすいということで、初心者向きに汎用性は少し高く評価してみました。ただ、コアなマルセイユ・ファン……マニアにとっては、色や象徴など、他にもこだわるところがあるのだと思います。
 サイズはロ・スカラベオのスタンダードで、紙質は薄めですが滑りが良く、実用に不足はないと思います。


大アルカナ・裏面 小アルカナ

【カード紹介】

 裏面はシックなデザインで、格調の高さも感じます。
 描線がきっぱりとしていて、色も濃い目の明るめ。茶色がなんとなく金色っぽく見えますね。
 コンヴェル版との違いはあちこちありますが、ぱっと見て目につくのは、たとえば太陽の放射線。バーデル版では、はしっこが閉じています。ペンタクルのカードの装飾もかなり独自です。


濃い目ではっきりくっきりきっぱりな絵【他のカード】

 愚者、恋人、月、ソードの7です。
 全体的に赤・黄・水色の発色がよく、原色に近い色使い。そのため、カード自体の白さも際立つ明確な色合いのデッキではないかと思います。
 復刻といっても、線画や雰囲気を忠実に再現したものではなく、現代的にくっきりと描き直したものです。そのため人物の表情も比較的分かりやすいですね。
 愚者に描かれた犬の半目が可愛いとか、恋人のカードの天使がやけに眠そうだとか、私が見た感想はそんな感じですが(笑

 使われている色は赤・黄・水色の他、肌色、淡いグリーンといったところ。ですが、おそらく、オリジンからは減色されているのではないかと思われます。
 クロード・バーデル版……イヴ・レノーさんの復刻プロジェクトで取り上げられないものかと、心待ちにしている私です。


【烏のザレゴト】 ★★☆☆☆

 私はライダー・ウェイト版をメインにしてきたので、長い間マルセイユ版を持っていませんでした。
 へなちょこユーザーゆえ、「小アルカナが数札なんて使えないよぅ」と、手が出せなかったのです。
 しかし、2010年頃からぶり返したタロット熱と、経済的な安定に伴うコレクター化によって、「タロットについていろいろと調べたり勉強したりする以上、やはりマルセイユ版も一つは持っていないとならないだろう」という感じで買い求めたものです。なので、手に入れたのはかなり後、つい近年のことです。(2011年夏)
 このデッキが一番最初に買ったマルセイユ版です。
 いくつかある中でこれを選んだのは、色合いが鮮やかだから。セピアっぽいのもいいなと思ったのですが、半ばコレクション用なら、見た目が鮮やかなほうがいいかなーくらいです。
 実際に手に入れて眺めてみると、思っていたよりは好きな感じでした。
 今は、複数のマルセイユ版を持っている中で比較して見ていますが、やはり現代的なくっきりした色合いと、見た目での分かりやすさ、手に入れやすさから、普段使いに丁度いいのではないかと思っています。