神さま助けて 神さま助けて 神さま助けて

それがあたしのお祈りだった
何度唱えたか分からない
けれどあたしの願いが叶うことはなく
あたしはいつも泣いていた

  
やがてあたしも大人になって
泣くかわりに笑うことを覚え
泣くかわりに怒ることを覚え
あたしはいつも空っぽだった


あんたが誰かは知らないけれど
これでやっと楽になれる
  

ああ あんた
そんな悪魔みたいな黒い体で
でもきっと神さまなんだね
こんなあたしを終わらせて
こんなあたしを抱いてくれる
 

神さま助けて お願いします
どうかこのままあたしが死ぬまで
あたしの傍にいてください……