アンドロイド関連 (ほぼ完全にPSOrオリジナル設定)
名称・呼称 「アンドロイド」というのは、知性・情動・自我を持つ人型ロボット全てを表す総称である。
そのうち、男性アンドロイド全般を「キャスト」、女性アンドロイドを「キャシール」と呼ぶが、これは一般的に使われる俗称であり、学者や専門家などは「メイル」「フィメイル」で呼び分ける。(マンの男女も、生物学的にはそう呼び分けられるが、現在はアンドロイドに使われることのほうが多い)
「キャスト」「キャシール」の頭につく「ヒュー」「レイ」などは、その者の職業などを示すものだが、何かを専業とするアンドロイドというのは、ほとんどハンターズであるため、一般に浸透しているこのテの呼称は、他にはない。
ちなみに、ただ「ロボット」と言う場合には、自我を持たず、プログラムによってその通りに精密に動く、マンの姿をある程度模倣した機械、を意味する。
ロボット三原則 「1.人間の命令に服従すること」
「2.人間、および自らを害する行為を行わないこと」
「3.いかなる場合においても人命を尊守すること」
だったっけな(ォィ。内容はだいたいこんなもん)。
これが、アシモフのロボット三原則と呼ばれるもので、ロボットは絶対にこうあらねばならない、というルールである。
PSOrにおいて、これらはいくらかの調整を加えられて踏襲されている。
マンの命令に服従しなければならない、ということはないが、アンドロイドを含む人間を積極的に傷つけることはできず、また、自殺も不可能。ただし、緊急時にマンの生命を守ることを優先することはなく、あくまでも同等ということになっている。
ただ、性格や情動に関わるプログラムに、マンの生命尊守、といったデータが挿入されているとか、いないとか。真実はプログラムを製作する、極一部の特権的な機関のみが知る。
エネルギー

ゲーム中では何をエネルギーとして動いているか不明だが、PSOrでは、外部から物資を取り込んでいることになっている。マンと同じく、「食わなければ死ぬ」のである。
エネルギーが完全に消費され尽くすと、心臓に当たる駆動炉(コア)が停止し、体内に流れる電流が消滅、全てのシステムがダウンする。再度エネルギーを充填すればまた活動開始するのだが、これは「餓死」と見なされ、再起動はされない。
自殺のできないアンドロイドが、唯一、自らの意志で「死ぬ」ためには、メインシステムの停止を行えば良いことになる(アンドロイド本人にとっては、あくまでもこれは活動中止であり、死ではないため、実行できる)。
が、ここ数年来に製造されたアンドロイドは、このメインシステムダウンも行えないようになっている。

破損・修理・改造 アンドロイドには怪我の重度を示す、1〜7までの「破損度」が設定されている。
破損の度合いがひどいほど数字は大きくなり、破損度5以上では、マンにおける「致命的な重傷」と同等と見なされ、修理を受けることができない。
破損したパーツによっては、交換という処置もあるが、その場合、製造段階で使用されたものと同じものが使われる。つまり、新素材などを使って、製造段階よりパワーアップすることは違法とされているのである。
よって、極端に旧式のアンドロイドが破損した場合、交換に使えるパーツが、現在では製造されていない、ということもある。そういった場合には、特にオーダーするか、あるいは、「寿命」として修理されずに廃棄の道を辿る。
……というとずいぶんと冷酷だと思われるかもしれないが、これはアンドロイドをあくまでも人間として扱い、その「命」を尊重した結果でもあるのである。要するに、いつでも好きに若返れて、いつまでも活動できて、いくらでも生き返ることができるのでは、「生きている」とは言えない、ということだ。
よって、「本人」ではなくなってしまう可能性のある改造も、原則的に、行ってはならないことになっている。
寿命 自然と老朽化していくため、特別な処置を施さない限り、50年が限度と言われている。
だがそれは、戦闘に携わらない生活を送った場合であり、ハンターズとして活動している者は、10年程度で機能に障害が出てくるという。
「延命」に当たる「特別な処置」だが、これは現在、原則的に行ってはならないことになっている。
ハンターズ ハンターズとして登録するために製造されたアンドロイド、すなわち「生まれながらのヒューキャスト」などの場合、それ以外のアンドロイドにはない規約が存在する。
その代表的なものが、ハンターズ引退後の活動期間を「1年」と限定される「意図的寿命」である。
また、ハンターズになるべく製造されながら、ハンターズとして登録することを拒否した場合には、即座に解体処分されてしまう。
これらは、生粋のハンターズアンドロイドは「ギルドの所有物」という側面も持っており、人間と「道具としてのアンドロイド」の中間に近い扱いになっているためである。
ただし、引退後、あるいは拒否した場合でも、本人に、その他の分野で専門的に活動できる能力と意思があれば、「意図的寿命」は適用されないこともある。
社会的地位 マンとほとんど同等である。(アンドロイドのみで計画、実行されたアンドロイド製造プランが存在しない以上、その点で、完全に同等とは言えない)
大半はマンの生活をサポートする使用人であったり、ハンターズであったりするが、科学者、学者、医者、小売業からサラリーマンまで、職種は多岐に渡る。中には、政治的な要職につく者も、極少数だが存在する。
機能

・記憶と記録
 「記憶」はマンと同じだが、「記録」といった場合、これはビデオに録画するように一部始終を覚えていることを言う。
 記憶を司るのは「GM (General Memory)」という回路(チップ)で、記録を司るのが、まずは「SM (Short Memory)」。SMのほうには、本人が意識しているかいないかに関わらず、一日程度のことが全て記録されていく。そして、意識的にピックアップした記憶・記録を保存しておくのが、「DB (Data Bank)」という部分になる。

・ロジックバンク
 たまに出てくるこれは、言語中枢・言語記録野、といったところ。言葉を考え、選択する部分である。これをPPCにつなぐことで、喋っているようにメールも書ける。
 また、ここがイカれると、イメージなどで考えることはできても、言語としてそれを捉えることや、喋ることはできなくなる。

・データバッグ
 マンの場合、アクセサリーのようになっていたり、基本防具に装着できるようになっているが、アンドロイドの場合、組み込まれた形で製造される。取り外しができるかどうかは、作られた時期などによって異なる。最近のものは(テラ出発前くらいから)脱着できないタイプが主流。