おぢたん マンver.

イマイチ……

 なんつーか、レイキャストという時点で「恰幅いい」イメージがあるのは偏見か? いかに痩身レイキャストとはいえ、痩せぎすのイメージはないのだ。面倒見の良さとか温和さとつながらないので。太っているのではなく、骨太で、そこに適度に筋肉が乗ってるような体格。あるいは着膨れしてしまう体質というか。脱がすとしまってるんだよ(脱がすな
 で、鼻や口、眉は大きめかつ太めで、目はぱっちりとした感じ。外見については「綺麗に見せよう」という意思はなく、髪型も、清潔感があり、仕事の邪魔にならず、手入れが楽なのにしそうだと、こうなった。

Blade Dance

RASH & KARMA

「使え!」
 腕の一振りをかわして飛び上がり、それを宙で受け止める。そのまま大きく身を捻る。
 彼の着地と同時に、獣が一匹、屍と果てた。
「なんだって一人でこんなところにいるんだ!?」
 駆けつけた者が問う。声音は厳しい。珍しいことだ。
「いろいろあってね」
 彼が答えをはぐらかすのは珍しいことではない。だがその答えには躊躇が含まれていた。
 答えないほうがいいことではなく、答えがないのでもなく、答えにくいか、あるいは答えたくないことなのだろう。
 そう悟り、それ以上問うのはやめる。
 なにより、ここは戦場だ。
 話をするには他の場所が相応しい。
(話してくれれば、だが)
 それを最後に考えることはやめた。
 後は互いに言葉もなく、ただ血と共に舞うばかり。

共 闘

B & GASH

 人間相手は厄介だ。武装のせいでろくにダメージを与えられない。銃器の威力は必ず防具を下回るようになってるんだからどうしようもない。
 壁に弾がめり込み、破片が飛び散り、頬をかする。これじゃ角から顔も出せない。
「仕方ねえな。援護しろよ」
 俺を守る理由はなくても、俺がいたほうが効率がいいことは分かってるだろう。
 俺はデータバッグからグングニルを出した。
手にした途端、刃先が重くなる。シフタだ。
「幕がほしいか」
「言わずもがな」
 俺が答えるなり、奴はド派手にギフォイエをかました。爆音と共に渦を巻いて噴きあがった炎の壁が手近なコンクリート壁までぶっ飛ばした。瓦礫の弾丸に紛れて、炎の壁へと向かう。足元を冷気が追い越していき、俺の前の壁を開いた。驚愕に固まった一団へと跳躍する。
 銃火器用のネットバリアは正面からの攻撃には強いが、上からの攻撃には弱い。つまり、上からたたきつけてやれば脆く崩れる。
 俺たちをただのレンジャーだと考えたのが誤算ってヤツだ。
 相手が悪かったな、お気の毒さん。

CRASH BROTHERS

TYRANT & RAVEN

「……暴れるしか能がない、だと……?」
「これってつまり、バカにされてるんですよね」
「さすがに腹が立つか?」
「少し。……煮え繰り返ってるでしょう?」
「俺の沸点はそう高くない」
「じゃあ、そろそろ本気でいきましょうか」
「そうするか……」
「こんなものを片手で振り回せるはずはない、と思ってますか?(にっこり)」
「……おまえ、それは俺も怖いからやめろ(汗)」