ある日の小話 EX2

 

Tyrant

 

「……ところでな」

RAVEN 「はい?」
Tyrant 「どうして俺たちが合宿なんてやるハメになってるんだ?」
RAVEN 「作者の都合です」
Karma 「そんな実も蓋もないことを……(汗)」
RAVEN 「まあいいじゃないですか。今回は私たちは関係ないみたいですし」
Karma 「それならいいか。って、おいレイ、鍋、吹き零れてるぞ」
RAVEN 「あっ! あーあー、……焦げちゃいましたね……カレー」
Karma 「それくらいなら平気だろう。って、なんでちゃんと女性もいるのに、おまえが炊事やってるんだ?(汗)」
RAVEN 「だってアズさんはこと料理に関しては不器用ですし、ローザさんは他にできる人がいるかぎりには自分でする気はないって言いますし、ラ・ナさんはインスタントかレトルトしか作ったことないそうですし、ラルムちゃんに作らせると、カレーですら辛くないのではなく甘いとの噂ですので」
Tyrant 「つまりこれだけ女がいても、誰一人まともに料理はできんのか。ん? ヤンはどうした。あいつは確か、シチューだのカレーだのは得意なんだろう?」
RAVEN ベータさんとジーンさんの姿が見えないでしょう?
Karma 「……なるほど、腹の底から納得いった(涙)」

 

 

Yan 「あー、おなか一杯♪ 味見もできないのに、よくこれだけちゃんと作れるわねぇ」
RAVEN 「味も結局は化学反応ですから」
AS. 「それならあたしにも作れそうねん……」
Yan 「実験のつもりで料理するのはやめて(T_T) ところで、他のみんなは?」
RAVEN 「二手に分かれてお風呂に行ってますよ。男性は右手の奥の滝、女性陣は少し下ったところに小さい温泉ありますので。あ、ヤンさんもいってきてくださっていいんですよ?」
Yan 「でも、結局食事の用意全部レイヴンにさせちゃったし、後片付けくらい手伝わないと……」
RAVEN 「いいんですよ。こういうコミュニケーションも、楽しいものなんでしょう?」
Yan 「んー、そうね。じゃあ、お言葉に甘えて。アズ、いかないの?」
AS. 「あたしはちょーっとねん……。あとでのんびり入るのよぅ」
Yan 「ふーん……。まあ、いいわ。じゃ、お願いね」
RAVEN 「はい、ごゆっくり」

 

 

RA=I 「えへへ〜♪」
Karma 「その大荷物、枕だったのか……」
RA=I 「この間、父様に買ってもらったです〜♪」
β 「あいつの趣味か? その巨大バナナ型は」
RA=I 「わたしが選んだです★ うふふ〜、今日は父様と一緒に寝るです〜!
β 「ちょっと待て!! 一緒に寝るって、17歳だろ17!? いいのかそれで!?」
RASH 「いいんじゃないのか? 俺にはなにをどうもできんしな」
β 「いいとか悪いとかじゃなくてだな! 世間一般のイメージというか常識というかいろんなものがあるだろそこに!?」
Yan 「じゃああんたも世間のイメージと常識に少しは遠慮したらどうよ」
β 「く……っ、邪魔する気迫がオーラとなって目に見えるようだな般若」
Yan 「あ・た・り・ま・え・よ! というか、あのブラコン兄貴でさえ、今日は人の目くらい気にしてんだかおとなしくしてるのに、あんたはどーして何処でもいつでも、節操ないのよ!?」
β 「愛はTPOを選ばないんでね。選ぶのは相手だけだ」
Yan 「真顔で言うなッ!」
β 「よし、じゃあこうなったら最終手段だ。八方丸くおさめるにはこれしかない! 今夜の添い寝はこの俺ってことで!!
RASH 「それが辞世の句か?」(微笑み)
β 「う……(汗) お、お父さん、爪はしまってクダサイ……」
RA=I 「あ、あのー、ベータさん〜」
β 「お、なんだ? たっての希望とあらば喜んで夢の中までお供するぞ?」
RA=I 「父様とっちゃイヤです〜(T△T)」

 

 

  

一同 「……は!?(@□@;)」

RASH
 
「……教育、間違ったかもしれんな……(疲)」