ある日の小話 8

 

β

 

「……でな、誰と組まされるのかと思えば、それがキリークの旦那だったわけだ」

RASH 「なんだ、もう復帰してたのか」
β 「おいおい、論点そこじゃないだろ。そりゃまあ、あの状態からよく直せたもんだとは思うが……」
RASH 「幸いだったのは、彼の思考、感情、知動プログラムが極単純な要素で成り立っていたことだろうな。『記憶』を拾うのもそう難しくはなかったよ」
β 「……おまえ、関わってたのか?(汗)」
RASH 「言ってなかったか? メモリ容量その他を総合すると、私がダイレクトに潜ってサーチするのが一番手っ取り早いんだ。それに、私には他人の『中』を覗き見てどうしようという意思はないしな。念のため、彼のプログラム構成に関するメモリはデリートしたがね。まあ、それはともかくとして、で、論点はなんだと?」
β 「なんだって言われても、あの旦那と組んで仕事するなんてことがあるとは思ってなかったからな。噂には聞いてたけどな、どんな奴やらと、ちっとは心配だったわけだ」
RASH 「性格はそのままだろう? ただ、ハウンドとして活動することに対する必然性や義務感を削除しただけだ。もっと自由に、自分が戦う相手を選べるようになったわけだし、戦わないことも選べるようになりはしたが……まあ、相変わらずだろうな(笑)」
β 「仕事の相棒としちゃ不足ないけどな。相も変わらず、喧嘩相手さがして一人でテンション上げてたぜ(笑)」
RA=I 「あの〜」
RASH 「どうした?」
RA=I 「キリークさんって、あの紫色の、BLUEFULLで、鎌持ってるおっきいヒューキャストさんですよね?」
β 「なんだ、知ってるのかよ」
RA=I 「見かけたことだけあるです。ほへ〜、そうなんですかぁ( ̄▽ ̄)」
β 「……なんかおまえ、妙に夢見る目つきになってないか??(汗)」
RA=I 「え? そうですか?」
RASH 「………………。(←考えたことに見当がついたらしい) ライ」
RA=I 「はい?」
RASH

「『キリークの旦那』というのはなにも、『キリーク氏の旦那様』という意味ではないぞ」

RA=I ええっ!?(@□@;)
β 「……ラッシュ。おまえ、やっぱり娘の教育誤ったな……T▽T」