ある日の小話 7

 

Tyrant

 

「レイ。お前が探してたユニットだろう、使え」

RAVEN 「あ、ありがとうございます兄さん。これは、交換で手に入れてくれたんですか? お金が掛かっているのなら……」
Tyrant 「いや。鎧を買い替えたらおまけでついてきたヤツだ。気にせず使え」
RAVEN 「そうですか、では有り難く使わせて頂きますね」
Karma 「ゴッド系ユニットをおまけとは、ずいぶんと気前がいいもんだな」
Tyrant 「…気前がいいというか、えらく上機嫌だったな」
RAVEN 「防具屋さんて、いつもの所ですよね?」
Tyrant 「ああ」
RAVEN 「なにか良い事でもあったのかもしれませんねぇ。…そういえば兄さん。以前、あのお店でカティルさんと会いましたよ」
Tyrant 「………」
Karma 「…それで…?」
RAVEN 「ほら、タイラント兄さんが玄関先で武器振り回したことがあったでしょ、あれのすぐ後の事です。装備品をいろいろと買い替えにいったらばったり出会って。そうか、もう×ケ月も経つんですねぇ、あの人が遊びに来るようになってから」
Karma 「あ、ああ…遊びに、なのか、アレは?(汗)」
Tyrant 「……………」
RAVEN 「そうそう、それであの時。カティルさんったら私が持っていった、兄さんのアルティメットフレーム、そのまま買い取っていったんですよ。かなり傷ついていたのに、リペアしなくていいって、それも新品同様の値段で……」
Tyrant 「!!」
RAVEN 「あ! 兄さんどうしたんですか?! 何処かに行くんですか?! ちょっとっ、晩ご飯はどうするんですか、兄さーん!」
Karma 「……間に合うといいな、タイラント(涙)」


もちろん、この店のオーナーとカティルくんはつながっているのである……。