・アポロ、ケネディの合成冒頭 もしかして、一番じーんと来たのがここだったような……。 ケネディの演説は超有名な部分ですね。実は、最近読んだビジネス書(プレゼン関係)の中にも、「分かりやすく伝える」ということの事例として上がっていて、触れた時期の偶然の一致にドキドキしてたりしました。ややこしい科学的な話をせず「月に行って、無事に帰る」というわかりやすい表現。これが名演説の理由。 それはさておき、若い世代はまったく知らないアポロ11号打ち上げに冠した映像の数々。こういう「古い」ものを、俳優で撮り直した部分も当然ありましたが、コラージュでそのまま組み込んだのは、効果的だったように思います。我々が直接は知らないあのときの感動に、少し触れられたような気がしました。ベイ監督、ありがとう!
・いけなりケツかい! カーリーのヒップ。こういうのが、無意味で「下品」と言われる所以だと思うのですが。それとも、相手がものすごい美人ってだけで、見るとそれだけで得した気になる人のほうが多いのでしょうか。ま、ロージー美人ですけどね。 それにしても、ヒール履いてるのもあって、常にサムより背が高いカーリー(笑)。同じくモデルのレノックスと並んだら様になるだろうなと思ってたら、本当にそれを懸念したのか、レノックスとの2ショット、並んだところがなかったような……。可哀想、サム。 ってか、あんな美人のインテリが、なんでサムみたいな冴えない青年にぞっこんなんだろう? オートボットとともに戦ってるときはともかく、普段は言い訳ばっかりで見当はずれなことばかりする、ダメ男だと思うのですが。
・マルコヴィ―――ッチ!! 相変わらず変な演技する人だなぁ。でも、好きです。やはり存在感みたいなものが違いますね。かもしだしている空気感というか。演技がどうというより、俳優さん、人そのものの持つ存在感の独自性、だと思います。
・メルセデス ほら、私はノベライズ先に読んでるから、このメルセデスを知ってるわけですよ。正体が音波さんだと。姿を表さず静かにじっと、カーリーの「車」になって監視してる様にドキドキします。 正体が音波だと知ってるせいか、メルセデスの低いエンジン音も不穏な唸りに聞こえました。
・怒ったというより拗ねたオプティマス 隠し事をされていて怒ったオプティマス。でもすぐに気分を切り替えてしまうわけですが、これは正直、もっと引きずってほしかったように思います。後のセンチネルの会話の伏線にできたのに……。人間が自分たちにとって、決して正直でもないし、敬意も持っていないこと、信用ならないこと、このままでは今後もうまくいきそうにないかもしれないという懸念。そういったものをオプティマスが一度しっかりと持って、その上でセンチネルと会話していったほうが盛り上がったんじゃないかなぁ。 「本当にそう思うのか? 100%信頼に値するのか?」といった疑問をセンチネルに言わせて、オプティマスが口ごもる、とかあっても良かったような。 ともあれ、トラックの姿のままでいて「シャキッと変形しろ」とアイたんにゴンと殴られてるのに萌えました。可愛い。
・センチネルは何故? 映画ではカットされていますが、ノベライズによると、センチネルは消防車の姿で学校の校庭だかにいて、子供と、それを見守る大人を観察しています。人間の未熟さをうかがわせる様々な事件などについてネットなどから情報を得る一方で、「消防士ごっこをして遊ぶ子供には人種なんて関係ないし、それを見守る大人たちも同様だった。だから、地球にはもっと遊び場があったほうが良い」みたいなことをサムに言います。(センチネルが鍵であると気づき、ディセプティコンに襲われると危険だと、ビーたちと共に探した先のことです) 少なくともセンチネルは、人間に希望を持っていないわけではない、と思います。奴隷にしてもいいような種族だと、何故彼が判断したのか。 メガトロンの発想なら分かりますけど、なんでセンチネルが、プライムが、オプティマスの師匠が、他の知的生命体を、なんの希望もないとは言えない種族を、労働力として強制的に搾取することにしたのか。 このあたりはちょっと「らしくない」感じがしますね。もう少し納得のいく理由を見せてほしかったなぁ。
・落ちぶれたメガ様 そんな動物相手に「オール・ヘイル・メガトロ〜ン」言ったって……orz 餌付けするかと思えば、頭の中にまで這いこんだのを潰したり、よく分からん人です。 そしてやっぱり、何故布をかぶるのかがよく分からないわけで。地球の文化に影響されたの? それはさておき、リベンジよりも錆だらけになったボディを、やっぱり隅々まで丁寧に磨いてさしあげたいです。きゅっきゅっ。 そういえば、ノベライズではかなりお疲れ、生命力が低くなっているようで、しかも「口」にあたる部分まで破壊されているらしく、しゃべるためにエネルゴンで「口」を作ってるという表現もありました。しかも、しゃべるのにすら力が必要で、数秒かかる、みたいな。 そのわりに最後では普通に戦ったりするし、よく分からん人だ、やっぱり(笑
・卑屈すぎるスタスクも良い あのわざとらしすぎる「マスター」と、低姿勢の胡散臭さは、全TF屈指なのではないかと思うほどです。今回のスタスクは、破壊的でかっこいいシーンと、メガ様の前の胡散臭さとが思いっきり両極端ですね。 いっそセンチネルに加担して裏切れば良かったのに。で、もちろんセンチネルには使い捨てのコマにされる、と。 アニメG1的にいくと、それで結局はメガトロンのところに戻って、お仕置きされつつも置いてもらえるのがパターンですよね(笑)。G1メガ様の太っ腹にはびっくりするほどです。馬鹿な子ほど可愛いんだろ、やっぱり。
・鷹匠音波 レーザービークを右腕にとまらせるところに萌えました。あと、小さいのにびっくり。前作では大型種族だったような気がするのですが(人工衛星のサイズと比較するとそう見える)メガ様より小さいのはもちろんとして、スタスクよりもだいぶ小さい……。 たぶん、前作のがオリジナルの姿で、今作のはメルセデスに化けるための擬態ですね。頭の青い部分がなくなってましたよね?
・ハイウェイの追跡 クランクケースがかっこいい! そしてビーがサムを放り出してもう一度キャッチするシーン。近くの席にいた子供がえらいウケてましたね。 仲間のためにジャンプ台を用意するクラたんですが、何故飛ばせる?(笑
・ミラージュ(ディーノ? そう呼ばれていたのは青っぽい車だったような気も) 真っ赤なボディのちょっと危険そうなヤツ。セリフや動きから、戦闘が専門のタイプでサイドスワイプらに近い立場なんだろうなと思いつつ。とにかく真っ赤なので目立ちますが、見せ場はあまりなかったですね。 あと、ノベライズではホイールジャックは川の中で殺され、ミラージュは、サムを追うスタスクに捕まって殺されてます。映画では生き残っていました。良かったね。
・アイアンハイドー!! たぶん、多くの人にとっても、これはかなり衝撃的な展開だったのではないかと。 まさかここにきて3作通しで出演したキャラクターを犠牲にするのかと、ノベライズでも最も驚いた部分です。でも、だからこそズシンと来るのだとも思います。ここで殺されるのがミラージュとかだと、「ああはいはい殺されるために出てきたのね、あっそう」くらいになってしまいます。でもアイアンハイドだと「えーッ!?」というインパクトがものすごく大きい。しかも直前に、サイドスワイプと組んでの戦闘でしっかり見せ場もあるし。つか体当たりで無理やり二台止めるタフさが最高! ノベライズでもアメコミでも、そのシーンはちゃんと書かれています。 それにしても、その後特に誰もアイアンハイドの死に触れることもないのは……。弟子のサイドスワイプとか、長年苦楽を共にしてきたオプティマス、ラチェットやバンブルビーらに、なにか怒りや悲しみを表現するシーンがあっても良かっんじゃないですか!? それこそ、ラストでオプティマスがセンチネルを「許さない」選択をするときに、「この惨状を見ろ。許すには、この星から奪い取ったものが多すぎる。そして私からも。失われたものは、もう二度と戻ってこない」みたいな台詞とかね。 というか、ラチェットに、ラチェットにもっと怒ってほしかった!! ノベライズの表現を見ると、ラチェットはオプティマスよりも若いようですが、なんとなく私の脳内では、アイアンハイドとラチェットはかなりいい大人なんですよね。アイアンハイドとともに過ごした時間も長かったんじゃないかなぁと。
・センチネルの武器 ところで、センチネルが持っている腐食ガン。アイアンハイドに使った後、存在がよくわからなくなってる映画版。 ノベライズとアメコミでは、アイアンハイドを撃った後、ビーを狙って、それを庇ってツインズが同じように撃たれて溶かされます。なのに出てもこないツインズ。まあいいですけど。リベンジでも単なるにぎやかしだったし。その上、そこで殺されるだけの役なら、普通にビーが避けてたほうがすっきりします。 で、この特殊な銃は、ラストバトルでオプティマスに突きつけてます@ノベライズ。センチネルのほうが圧倒的に強くて、オプティマスが敵わなくて、もうダメだってところで、メガ様の一発に救われる展開。 映画ではソードのほうを構えていたようにも見えますが、ともかく、銃の特徴がはっきりせず、存在がわかりづらいのが……。 更に、一発でも食らったらヤバい、というのがノベライズでは分かるのに、映画ではさっぱりです。むしろ、最初にアイアンハイドが錆びて崩れていくシーンで「え? なんで?」になった人もいるのでは? 銃がそういうものだという説明になるシーンが、どこかにあったほうが良かったなぁ。
・秘密に弱いシモンズ
もう秘密中毒はなおった、と言いつつやっぱり乗ってしまうわけで。 サムが、「こういうときに頼りになる男」としてシモンズを認識してるのがいいですね。 ダッチが、ノベライズではもっとクールなイメージでした。こちらの、ちょっとおろおろして挙動不審なのもいいですね。酒場での「つい昔のクセで」と泣きそうになって謝ってるのが可愛い(笑
・おうちの中にバンブルビーって……
どこから入ったんだ
orz ノベライズじゃ庭にしかいなかったし、作戦会議中は外にいたはずだぞ。ちなみにアメコミでも家の中に、窮屈そうにしゃがんでます。 そして案の定、いろいろ壊してしまう子。
・シモンズとブロゾス副社長 シモンズもすっかり馴染んでますね。 社長(マルコヴィッチ)がサム(カーリー)のアパートに来た理由はさっぱり。映画の中でどんな意味があるのかもさっぱりです。ビーにからんでるシーンとか、単純に見た目的には面白いのですが、映画に必要なシーンなのかと言われたら……。他に削ったシーンがたくさんあると思えるのですが、それを削ってブラゾス副社長を残す理由がさっぱり分かりません。 ノベライズでも、ここでブラゾスの出番は終わりで、この後なにも関わってきませんし、なにか貢献することも、邪魔することもありません。なんなんだ、この無意味な登場は。 会社の持っている情報、ワンの自殺(レーザービークに突き落とされてるわけですが)に関して、証拠となるような書類を持ってくる役、ただそれだけ? どうせならもう一度くらい、意外なところで役に立ったりしたら良かったな。
・ザンティウム爆破 昨日もう一度ノベライズを読みました。二度目に読むと、けっこうあちこちに伏線があります。 ザンティウムのところも、「何故、自力で大気圏を出ることができるザンティウム(オートボットの宇宙船)が、地球式の打ち上げをするのか」が説明されています。それに答えているのが実はレッカーズで、「ザンティウムが普通に飛び立つと、今あいているオゾンホールがリスの穴みたいに思える巨大な穴ができる。だから、地球式のロケットに背負ってもらって大気圏を出たほうがいいんだ」と答えてます。で、ザンティウムの整備についても、「いろいろとやっている」ということがしっかり書かれてます。つまり、「大気圏を出るのには」と言い訳を作って切り離し部分=脱出ポッドを作製するなど、「いろいろと」やってたわけです。 飛び立った先で、スタスクの視界から引いて姿が映り、撃墜に行くシーンはかっこ良かったですね!
・過剰演技 ミニメカの時計に脅されて……というシーンですけど、なんでまた、全然リアルに思えないような大きな動きをするのか。どう考えてもどう見ても挙動不審というより、異常な動き方です。机を転がり越えてみたり……。 私はどうしても、こういう「いらん表現」されると冷めてしまうので……。普通に手首抑えて呻いたり歯を食いしばってたりするだけでいいんだけどなぁ。
・俺の友達も殺された エプスの一言。エプスにとってだって、オートボットは大切な友達だったのに。 素直に映画の世界の空想で、1作目以降の「間」の時間を考えると、エプスと仲良かったのは誰なんだろうなぁ。
・ムササビダイブ ……追尾性の高いミサイルとかで撃ち落せんのか? いくらマトが小さいからって、セイバートロンの技術水準は地球より圧倒的に高いんだから……。 リベンジに引き続き、相変わらず彼等の能力が地球レベルなのが微笑ましい(笑)。もっと高度なセンサーとか備えてないんかい!
・実は生きてましたー! ドンパチやりまくってる映画のために、サムたちの危機を「突然どこかから飛んできた弾が敵を倒して救った」というのが分かりづらくて残念。そしてその後に現れるオプティマスも、登場が地味な気が……。 突然どこからかの援護射撃を受けたサムが「なにが起こったんだ!?」と思ってるところに、上からドンとオプティマスの脚が振ってくる、くらいのスピード感あったほうがインパクトあるような気がします。 でもこれ、私が展開を知ってて見てるからなのかもなぁ。なにも知らないで初めて見る人にとっては、オプティマスの脚が映るだけで「え!?」とテンション上がるのかも。だとしても、もっと驚きを感じさせる見せ方ってあるように思う。
・いきなり捕虜 「川の向こうで合流だ」と言った次のシーンでは捕虜。おい! なにかがあってそうなったのか説明してみろよ!! ノベライズでは、ウィリーとブレインが敵の戦艦にもぐりこむときに、ビーが操縦してます。で、ディセプの攻撃艦のふりをして二人を送り届けたのはいいけれど、音波にバレていて撃墜され、胴体着陸のショックでフラフラになったところを捕まってしまう、という展開でした。でも、その頃にはサイドスワイプからラチェットから、全員捕虜になってるのは一緒。あんたら……弱すぎやしないか。そのくせ、その後に戦うとなったら一方的に強いんだから、わけ分からんて。
・せっかくバリケードっぽい子 バリケードではないかと思われるのもいるんだから、彼等の奇襲とバトルとかね。それで不意打ちで劣勢になって、捕まってしまったとか、サウンドウーブの罠があったとか、そのどっちもとか……ていうか音波さんにもバリたんにも見せ場を、見せ場を……ッ! あと、捕虜にされてしまったビーたちが、ウィリーらが落とした戦艦のために危機を脱するシーンは、わかりづらいです。なにが起こったのかが。もう少しカメラの位置とか角度とか、見せ方があったんじゃないかな。「突然なにかあった、突然ビーが反撃した」でしかないよ……。 アメコミだと、ビーが先に落下物に気付いて、「頭上注意」みたいなこと言ってますね。 その後の戦いも、上で既に書いているとおり一方的。1作目にいたキャラクターを復活させたなら、その見せ場も……っ(←まだ言う)。傾いたビルの中でのドタバタをもう少し短くしたり、「その長さはなくてもいいんじゃ?」と思えるシーンは他にもあるんだから(サムの両親シーンも、最後はいい感じだったけど、その前の下ネタは一度だけでいいって)、その辺削って派手なガチバトル一個入れたほうが良かったよ私的には!
・人間はいつの間にこんな強くなったんだ? 1作目ではデバステーター、ブラックアウトを倒すのにものすごく苦労してたのに、今回はあっさり「目を狙え」とか小銃だけで倒してるし。ホイールジャックが作った爆弾で脚ふっ飛ばしてましたけど、それにしたって……。さすがに六年くらいたって、戦い方もいろいろと分かってきたってことなんでしょうけど。 あと、やっぱりおまえらは敵を探すのにレーダーとか赤外線センサーとか持ってないのかディセプティコン
orz オプティマスらが接近してることも、人間が近づいてきて隠れてることも、誰もなにもどんなレーダーやセンサーも! 監視してないのか!?
・オプティマス無双 強すぎ……。3作目になってもまだ言いますが、オートボット側が強すぎるのはちょっと。苦戦したり苦労したりしつつ、軍人集団になんとか渡り合うからヒロイックなんじゃ……。 どうせ「無双」作るなら、トランスフォーマー無双作ればいいのにね! 北斗とかトロイとかのもっさいヤツじゃなくて、三国6みたいにスピード感のあるもので。攻撃のコンボは人型のときのほうがメインだけど、移動時にはそれぞれ、車とか飛行機に変身できるわけですよ。そうなるとスピードはあるけれど、武器は単純化する。世界観的に、敵がわらわらいるような世界ではないけれど、……要するに、今発売されている、アクションゲームとしてはかなり微妙なTFのゲームを、本当にレベルの高いゲームとして作ってほしい、という感じ。 TPSタイプなら、ロックオンは高性能でいいと思うし(L2を押せば、近くにいる敵に素早く自動でロック。押すごとに、その近くにいる敵の中でロック対象が切り替わって、押し続けていれば相手が動いてもロック継続とか)、カバー(遮蔽物に隠れる)とかもできれば、ガチみたいな大味さはなくなる。で、格闘とか近距離での射撃武器が強いキャラクターもいれば、狙撃が得意なのとかもいて。車状態での移動速度が抜群のもいれば、遅いけれど頑丈なのもいる。飛行タイプは地形無視して移動できるけれど、「少しだけ移動する」のが苦手。飛行形態は制動しにくいってことです。で、オプとかメガ様とかは、呂布状態に強くていいんじゃないですかね。特にメガ様は飛べるし……。トリプルチェンジャー的なのもありかも。エイリアンジェット、エイリアンタンク、タンクローリーで。その点オプティマスは、もっと単純でシンプルに、スタンダードで攻撃範囲も広いし、基本性能も高い、みたいな。
・ぶらーんオプティマス 可愛い。 レッカーズ呼ばないと脱出できないのか。 っていうか、そこに巨大なマトが、しかも一番厄介な敵がなにもできない状態でぶら下がってるのになんでほっとくんだディセプ。 ノベライズだと、ショックウェーブが気づいているんだけど、「足がかりもないからしばらく脱出できないだろう」と考えて後回しにします。いや……それはなんというか……参謀としてどうなんですか? 一番危険な、一番厄介な敵であり、全員の士気を最も大きく左右する存在を今まさに簡単に倒せるチャンスなのに。私なら他のすべて後回しにしてでも総攻撃かけて、確実に撃破させますよ? ここは、気付いたのがショックウェーブでなく、「油断大敵」を地でいくスタスクだったらしっくり来るかもしれません。こういう油断とミスは、いかにもスタスクらしいし(笑
・メガ様の行動理念って? センチネルには壊れた頭を更に壊され、そしていつの間にか路地に座り込んで「これでセイバートロンが復活する」。あんたはなにがしたくて1、2、3作目と存在してたんだ? ノベライズでは、プライドを傷つけられ愕然としてると分かる表現がありますが、映画ではあっさり。まあ、そのノベライズも、センチネルに自分の有用さを見せつけようとしていたりして、小物感がびしばしに漂っています。ううむ、なんだかなぁ。 ここは、赤タイトルで伏せなくても、みんなしっくり来ない、残念なところじゃないかという気がします。もう少し明確な悪役、存在理由がほしかった……。
・アックス! G1へのオマージュですか。とうとうビームアックスみたいなの出てきましたね。1作目でメガ様がチェーンハンマーは使ってるし。 ところでオプティマス。貴方、次から次へと背中から武器を出してるみたいに見えますけど……。ノベライズによると、トレーラー部分が「バックパック」として武器格納の役割を兼ねるようですが、つまり、やっぱりリュックみたいなの背負ってると想像していいんですか? ぷふ。
・オプティマス+メガトロン 一瞬かよ。 てか―――ノベライズ読んだ時点で、「メガトロンが弱すぎる、どうせならプライム二人で適当に戦わせて弱ったところを二人とも」と考えるくらい狡猾で残忍なほうがいい、とか書いてますが、今回漁夫の利やったのはどう見てもオプティマスじゃないか?(汗 メガ様が出てきてオプティマスの危機を救ったというより、メガ様がセンチネルに決定的なダメージ与えてほぼ倒しておいて、その後に不意打ちでオプティマスにあっさり頭カチ割られて死亡。更に、動けないセンチネルをあっさり殺すオプティマス……。この映画で一番怖いのはアンタだよ司令官。 それに比べると、「私がいなければ一人ではなにもできまい」とか言ってるメガ様のほうが、よっぽど甘いし可愛らしい。そんなとこで油断してないで、オプティマスは今片腕ないんだから、そのまま戦って倒そうよ破壊大帝!
・オプティマスの腕 うーん……せっかく腐食ガンあるんだから、それを上腕にくらってしまって、腐食が肩から胸に広がるとヤバいってんで、ラチェットがバズソーで切り離すとか、そういうのが良かったなぁ。そうすれば腐食ガンの危険性も出せるし、ラチェットにも見せ場が……。 ラストバトル、司令官だけ大暴れで、他の人たちいてもいなくても……orz ウィリーとブレインは活躍したけどね。
・ブレイン ……つか、ブレインって名前、字幕では一度も出なかったし、呼ばれたことすら……なかったんじゃ……?(汗 ブレインがいつ、どうしてサムのところに来たのかは、アメコミの中で説明されています。
・ノベライズのラストバトル ノベライズ読んでみようかな、と思うかたには、映画見ていてもバレになるので、文字色を暗い灰色にしておきます。 小説を読むつもりのないかたは、どうぞご覧ください。
ノベライズのほうが萌えますね。 センチネルが強すぎて、オプティマスは完全に圧倒されてしまいます。で、腐食ガンをつきつけられて、オプティマスも観念したところで、メガ様の一発に救われます。 しかもその後で、「三つ巴の戦いだ。脱落するのは一人」と言いつつ、メガ様がオプに手を差し伸べて、立たせるんですよ!? 「武器を持たない手」を。で、その手をとって立ち上がったオプティマスとメガ様のきちんとした共闘です。 ニ対一でも強いセンチネル。メガ様が足払いをかけて転倒したところを、オプティマスが飛び越えて腐食ガンをとり、それでセンチネルを撃って決着です。 その後、オプティマスとメガ様の会話。「おまえも母星の呼び声を感じたはずだ。我々は似た者同士だ。私は自分の正義を信じて支配を望み、おまえは自分の正義を信じて私に抗った」といった話です。それをオプティマスは否定して、「私はおまえの支配にうんざりしていた」と言うと、「私は……戦いにうんざりした。講和したい。破壊の果てにはなにもなかったから、今度は創造を試みたい」とメガ様が答えます。それを信じられると思うか、と言うオプティマスに「だったらその銃で私を撃って終わらせろ」と。 オプティマスは、「私がおまえに似ていれば、躊躇わず撃つだろう。何故なら今のおまえの態度は、ディセプティコンの間では弱さとみなされるからだ。自分のためにも、部下のためにも、彼等を支配しつづけろ」と言って撃ちません。で、メガ様は「ディセプティコンを率いて母星に帰還し、復興が成し遂げられたら連絡する。そのときには、もう一度一つの種族になろう」と答えて立ち去り……。 「彼が真の意味でトランスフォームすること(心を入れ替えて別人になること)を望む」というオプティマス。
まあ、壊すの大好きなディセプではどう言ったって復興なんかしたがらないだろ、という矛盾はさておき、萌え度は高いシーンで、大好きです。 なのに映画は……。 確かに、ここでメガトロンが生き残ってしまうと、「次」がありそうですっきり完結しないことになります。(キャストを入れ替えて新シリーズという噂もありますけど、敵はメガ様じゃないわけ?) メガトロンが死亡したほうが、三部作の完結には相応しいのですが、正直TF3、「最大の敵を倒した」というカタルシスが全然ないんですよね……。ただオプティマスが凶悪なだけのラストじゃないかあれ?(笑
・評論家ウケが悪いわけってもしかして 演出とかドラマの部分って、TF妄想が得意な人にとっては、問題ないんだと思います。オプティマスの行動についても、「本当はものすごく苦悩して〜」とか空想して、勝手に隙間を埋めてしまうから。だから、愛ゆえにこまかいところはすべてすっ飛ばして、かっこいいからOK、な感じ。 でも、そういう特別な愛を脇に置いといて見ると、物語にとって不要なシーンも多く、いきなりすぎる展開も多数。「欲目」抜きで見たら、「わけ分からん。ただドンパチやってるだけじゃないか」なのではないかと。これでは「映画作品としての評価」が低いのはどうしようもありません。 私はノベライズ、アメコミを先に見ているからこそストーリーの展開が分かりましたし、「何故そうなってるのか」も分かりましたけど、予備知識なしで見た人はどれくらいストーリーを理解できたのか。妄想なしで、描かれたものとそこに滲んでいた行間から。
・かっこいいからいいんだけどね ただ、私は特別な愛と歪んだ妄想癖が満載なので。 作品として見るとどうよ、という思いとは別に、「かっこいいのでOK!」という気持ちも溢れてます。 ただ、愛しているからこそ、もっといい作品であってほしかった、という思いも、間違いなくあるわけで。ド派手で迫力あってかっこよくて、それと同時に、ドラマや演出、展開の部分では批評家も満足させるようなものであれば、と望みます。 自分の溢れる愛と、「作品として見れば」を分けて考えられる人とは、愛ゆえに、妄想ゆえに、暑苦しいほど熱く語り合ってみたいことがいっぱいありますね。
・ノベライズ最大の萌え単語 そういえば。 どうしてくれようかと思ったくらいの言葉が一つ。オートボットたちを示して、「鋼鉄の天使」と言っていたところがあってドッキリでした。 |