思いつくまますぎる呟きたち

 

包丁に見えてしまったらもうどうしようもない
知育絵本のサンプルページ こう……職場では管理職。むしろ社長とかいった最高権力者で、部下にも慕われ、頼られ、取引先にも一目置かれ、もちろん会社は順当に成長を続けている……。
 なのに婿養子で、家に帰るとそんな権威はどこへやら。日々義母にちくちく言われ、妻にはケツを叩かれ、この二人実の親子なのに仲が悪く、時には刃物を持ち出しパルスガンを構えての喧嘩がスタート。割って入ろうにも入れず、精一杯の威厳で「やめんか!」と言っても、息ぴったりに「うるさい!」と言われて終わり。すごすごと自室に引っ込んで物思いに耽れば、後でやってきた嫁に「なんで味方してくれないの」と……。
 いや、すみません、この写真からつい滑り出てきた、ものすごくどうでもいい話です。センチネルの武器が包丁(鉈)みたいな見えるのが悪いのです。そしてそれを、間違い探し的にオプティマスが持っているのが。
 ま。
 プライム家に婿に入っちゃいけないよ、メガ様。
 それとも、ビーってのもありかもなぁ。義理の息子・旦那が可愛くて仕方ないセンチネルとオプティマス。撮り合って喧嘩してるとオロオロしてるビー。
 ……微笑ましいけど笑えないので、やっぱりメガ様でいいと思いました。

キャラクター勝手に考察、第……何弾?

 なにか出来事があったとき、それをどう感じるかという「感受性」、そしてどう考えるか、どう思うかという「思考」、それからどんなことを言ったり行動したりするかという「言動」。
 この3点について、ポジティブなのかネガティブなのか、メインキャラクター(相変わらず1作目が中心です)について「こうでないだろうか」と思うこと、「こんな具合だろうな」と設定することを、勝手につらつらと。

 オプティマスは、感受性はニュートラルだけど、思考はややネガティブ、でも言動はがんばって前向きにしている、という感じかなぁと思います。出来事は出来事として「こういうことを言われた、こういうことが起こった」と受け止めるのだけど、さてどうしようかと考えると、悪いイメージとかマイナスの要素のほうが浮かびやすく(危機管理能力というか、そのための警戒心が強いので)、でも、それで周りを不安にさせてはいけないので、そういう自分の気持ちはできるだけ抑えて、前向きに行動し発現する、という感じ。

 ビーはすべて前向き、とことんポジティブだと思います。とにかく物事をプラスに解釈するので、あからさまに悪いこと、不運なことでないかぎり、その中にあるほんの少しのいいことも見逃さないで受け止める。プラスの感受性を起点にして素直に思考するので、きっとなんとかなるとか、なんとかできると考える。もちろん行動も前向きで、努力を惜しまないタイプ。

 ジャズは、感受性は後ろ向きだと思います。危機管理に長けますし、批判的な性格なので。なので、まずはそういうところのほうがアンテナにビッと引っかかるのです。でも、それをどう解決するかとか、どうしていこうかとなると別に後ろ向きにも考えず、かと言って楽観的でもなく、極力、事実のみから思考し判断する。だから言動もニュートラル。言葉が批判的なことはありますが、「もうダメだ」とか「うまくいくわけない」とかいった発言はしません。どんな状況でも、それをなんとかする、できるのが自分だろうという自尊心もありますから。

 ラチェットはすべてニュートラル。アドバンサーという生まれのためもあります。それでなにかを直すことを使命として持っているので、とにかく常に、いつも、どんなときも、冷製で現実的な判断ができないと困ります。勝手に自分の感覚とかでプラスマイナスを決めず、出来事とか現象をしっかり把握して、考え、解決のために確実に動くイメージですね。

 アイアンハイドは、プロの戦士、軍人なわけですから、基本的に何事にも動じず、現実をしっかり見ていると思います。感受性はニュートラル。でも思考は楽観的で、前向き。なんとかなる、なんとかできる、それが自分の役目だろう、みたいな。でも、いざ行動するとなったら慎重さも出て、たまにウガーっとなってることはあっても(笑)、基本的には常に現状を把握して着実に動いてくれそうです。

 さて、ここからはディセプたち。

 メガ様は、立場的に自分の感覚による独断なぞ言語道断なこともあるので、トレーニングと自制によって、感受性と思考はニュートラルに保っていると思います。しかし、多くの者を率いて理想を実現するリーダーということもあって、言動は相当に前向き。どんな状況も困難も、解決してなんぼですから。そして周りを決して不安にさせない。客観的に見てかなり危険な状況だろうと、自分が動揺したり悲観的になっては周りみんながそうなると分かってますので。自然に前向きというより、気合を入れて前向きです。

 スタスクの場合は、感情はやや後ろ向きではないかな。ジャズと同じく、警戒心、猜疑心といったものが強く批判的なので。起こったことに対して、まずは警戒する感じ。しかし思考はニュートラルで、そういう感覚とは切り離して考えようとし、そして行動は前向き。彼もリーダー気質で、オールスパークとメガ様探索の旅では大きな旅団を率いてますから、前進していくことの重要性はひしひしと知っていると思います。

 ブラックアウトは……感情、思考はやや後ろ向きではないでしょうか。警戒心というよりも不安。臆病なひとですから。悪い想像のほうが働きやすく、弱気にもなります。けど、そんなことしててもどうしようもないことはよく分かっているので、「これじゃダメだ」と自分に言い聞かせて、言動はやや前向きに。やっぱり、周りを不安にさせちゃいけないという思いやりから、がんばって前向きでいようとしてる感じです。

 ボーンクラッシャーは、良いものにはとことん前向きに反応し、悪いものにはストレートに後ろ向きに反応してそうです。物事を深く考えないので。ただ、基本的に非常に楽観的なので、思考はどんどん前向き、なんとかなるだろ、といういい加減な、無責任な感じで楽観視します。ある意味達観してるのかも。最悪の事態になれば、それはそれでジタバタしても仕方ねぇじゃんと、けっこう平然としてそうです。言動は、前向きとか後ろ向きとかいうより、脳天気か投げやりか、といった感じかも。

 バリケードの場合は、物事の感じ方、思考は基本的にニュートラル。自分の存在意義に悩んでるときは別ですが(笑/←笑い事か?)、世の中全般に対しては、現象と事実を中心に冷静に見ています。言動も基本的にニュートラルです。ラチェットもそうですが、アドバンサーは出来事に反応して自分の役割を果たすことが第一なので。ただ、攻撃的な性質が強いため、周りからは否定的な態度をとっているように見られがち。

 フレンジーは全体的に後ろ向きです。彼こそ、自分の存在意義というか、価値にずっと不安を感じて、証明しつづけなければならない、みたいな危機感を覚えているので、いろんなことが自分の存在を脅かす敵みたいなもの。なのでとにかく自分を害するものに敏感。そのためマイナスの要素に強く反応し、悪くなるほうを先に考えてそれに備え、それをそのまま表に出してしまう感じ。あと、ディセプ連中は意識して前向きに動くので、それが不安で「そんなうまくいかかよ」とつい言いたくなるのかも。

 ジェットファイアは、物事の受け止め方は極めて冷静で、感情に左右されるようなことはありませんね。でも思考は前向きで積極的に解決していくほうへと考え、もちろん言動も前向き。彼の場合、事実として最悪の事態に陥ったとき、「もうダメだ」とか言ってもそれで助かるわけがないのを承知しています。そんなこと言って助かる確率上がるならいくらでもそうするけれど、実際にはなんにもならない。そんなくらいなら、どれほど小さな希望でも、それに向かって足掻けばいいじゃないか、という感じで。

 ……ううむ、基本的に皆さん前向き。
 まあ、彼等はみんな軍部と政府の高官、その近習ですから、物事を前向きに解決していけないようでは務まらないってことで。

エネルギー探索行は大変

 ……SFって大変ですね。物理学、天文学、地学といった理系の知識がないと、説得力のあるものは書けません。
 映画撮影がどうのとドタバタしてるときには、心理学や社会学といった文系の知識があればそれなりのものは書けますけど、惑星探査なんてものは、そんなものではリアルにならないわけで。
 しかも、地球より高いレベルの機械文明、その生命体では……前宇宙共通の物理的な法則や事実を、なにか説得力ある形で更に拡大しないと、リフルではないという。

 そんなわけで、スタスクとバリケードのタッグによるエネルゴン・マテリアル探しは、書くのに難航しています。
 ざっとガイドラインは作ってあって、辻褄合わせもしてあるのですが、SFを支えるリアルな知識が乏しい私が、どう書けばそれっぽく書けるか、そこが問題です。
 書きたいのはキャラクターであってSF知識や理系のウンチクではないので、それほどこだわるつもりもありませんけど、あまりにも胡散臭いのもどうだかなぁと。

 この話の中に盛り込みたいのは、
・スタスクがバリケードの出自について知ること
・アドバンサーの極端な特質
 この二つは、「Here I am」への伏線にもなります。
 ……伏線の先が既に書かれてるってどういうこと、とか言っちゃダメ。
・ホントはもう相当しんどいスタスク
 これはメガ様との再会の下敷きというか、布石
・ブラックアウトの性格
 降下前でも既に少し出てますが、臆病で心優しいけれど、だからこそ、という部分。
・ボーン、フレンジー、サウンドウェーブらの性格の片鱗
 個性それぞれで、だからこそこの旅がうまくいってる、というようなことです。

 あちこちでポツッと呟いていますけど、完成度なんてものを求めてたりいつまでたってもアップできないし、こっちで考えた完成度なんて、読む側にとっては別でもあると思ってます。
 たとえば「蛇足じゃないか」と私が思うものも、そこに書かれたものを面白いと思えれば余計ではないし、私は必要だと思っても、ないほうがいいと思う人もいる。それなら、完成度だのなんだのに自分一人でこだわったって仕方ない。
 賞をとろうとかいうのでもないし、お金をもらってるわけでもないんだから、書きたいもの書いてアップして、それを読んで楽しんでくれる人がいれば、それでいいかなと。

 そんなわけで、別に今回に限ったことでもないけれど、理系の知識が乏しいままなんとなくの雰囲気とかで書きなぐって、そう遠からずアップしたいと思ってます。

メガ様のこと

 雑誌でもスクリーンショットが取り上げられるようになっていますし、メインビジュアルのいくつかはもう公開されているので、外見の話題ならネタバレとは言えないはず。
 ということで、メガ様のお姿について思うことなど好き勝手に。

 1作目。
 スラッとしてらっしゃって(だから何故敬語)、ボディデザイン的にもスマートで特異なところはなく、大変麗しいのですが、お顔が。お顔がどうにも今ひとつだったのは、鼻のあたりに来るパーツのせいでした。
 2作目ではその余計なパーツがとれて、実に端正なお顔立ちになられましたし、キーカバーのデフォルメは可愛すぎてどうしようかと思ったくらいです。しかし前作と違い、タンクに変身するためか、足回りがずいぶんとゴツくなられてしまいました。まあ、あの脚でガリガリとスタスク踏むことを思えば、それはそれで実用的だし、別にいいのですけど(ぉぃ)。あと、海中でタコやヒトデをくっつけてるのもなかなかキュートでしたね。そして、海中にあったためか体のあちこちにサビが……。

 そしてついに3作目です。
 なにもそこまで錆だらけにならなくても orz
 挙げ句に鎖でボンデージ、元はなにに使用されていたのか分からない布までかぶって。
 いや、かっこいいですよ。でも落ちぶれっぷりが切ないし、サビくらいとったらどうだとも思いますし、その鎖はなんなんだとか、そのバカデカい布って元々はなにに使われていたんだとか……。
 擬態は、1作目ではエイリアンジェット、2作目ではタンク、そして3作目ではタンクローリーだそうです。しかもそのタンクローリー自体が古くて錆びついた感じ。
 いかん。いかんですよ。社長が安物のスーツは着ないように、権力者たる者は外見にもそれなりに気をつかい、相応しい姿をしていないと!
 つか、そんな落ちぶれた姿してたら、スタスクは絶対に内心で笑ってるはず。慇懃無礼に磨きがかかり……まあ、それもそれで、G1から続く伝統的なネタですけどね。
 でも、そのサビをとろうとしない時点で負け確定だなと思います。

 その反面、一度は完全に負けた「敗残者」とは、そんなものなのかもと思います。
 アニメなどで何度も懲りずに出てくるメガトロンは、局地戦では何度となく「失敗」していても、負けたわけではありません。なので威厳は残っているし、権威も失墜はしていない。むしろ部下が無能だったり勝手だったりして作戦がうまくいかないだけっぽく、本人はめちゃくちゃ強いわけですし。
 でも映画のメガトロンは1作目で死亡しています。2作目にてオールスパークのカケラで復活は果たしますけど、やっぱりまた撤退するハメに。
 不思議なのは、それでもまだ部下がいることです。
 力こそ正義、のディセプでは、そんなメガトロンには誰もついていかないはずなのに、ショックウェーブは来るし、サウンドウェーブもまだ一緒にいるし、スタスクは……内心はどうだか知りませんが、彼もまだ一応部下です。特に反逆することもないようですしね。(その展開も面白かったのになぁ)
 そう考えると、ここまで落ちぶれてしまったメガトロンに、それでもまだ仕えるのって、なんでなんだろうと思わずにいられません。
 そこまでサビつき傷つき落ちぶれても、メガトロンのほうが彼等より強いからか。
 それとも案外、暴力と恐怖だけで統制しているのではなく、悪には悪の信頼関係や忠誠心があるのか。

 ―――ちょっとここからは小説版の、しかもラスト付近という壮絶なバレになるので文字色変更で。
 映画公開前ですし、バレがイヤな人は本当に厳禁です。(ケータイとかで見ていると文字色が背景と同じにならない可能性があるのでご注意を。念のため少し改行入れておきますが……)

 

 

 

 

 

 

 

 映画がどうなってるかは知りませんが、ノベライズでは決着後、メガトロンがオプティマスに「その武器で私を撃てばいい」とか言います。
 フォールンに走狗にされ、今度はセンチネルにも手駒として使われ、そんな自分がイヤになったんでしょうかね。オプティマスが「私はおまえの支配にうんざりしていた」と言うと、メガトロンは「私は戦いにうんざりしていた」と答えたりもしています。
 そしてオプティマスは「今のおまえの姿は、ディセプティコンでは弱さと認められる。そんなおまえを知れば、部下たちはよってたかっておまえを殺しに来るだろう」と告げ、もちろん殺さないことを選び、「おまえ自身のためにも、部下たちのためにも、彼等を支配しつづけろ」と。
 オプティマスの言うこと、弱みを見せれば反逆してくるのがディセプだというのが正しければ、この決着の前のメガトロンだって、付け入る隙だけらけの「弱者の姿」をしています。二度も負けたという実績(?)もある。だったらその時点でディセプメンバーなら、徒党を組んで倒そうとして、「メガトロンを倒したら次はこいつらを片付けて」とか考えているのが普通。特にスタスク。
 なのに全員、反逆する様子もない。
 サウンドウェーブとショックウェーブは、どちらもG1では反抗することがなく(特にショックウェーブ)、メガトロンに忠実に仕えていますが、それはそれで、ディセプには珍しいことです。映画版でも、彼等は忠実に動く、という設定なんですかね。
 だとしたら何故?
 アニメだと案外みんなしてメガトロンには忠義をつくしていますけど、それもそれで不思議。
 映画ノベライズでは、ディセプティコンは基本的に、「弱者は必要ない」という発想らしい……。なのにやっぱり誰も反逆しないのは不思議です。

 どうせなら、スタスクあたりが反逆し、ブチ切れたメガ様にぶっ飛ばされるとか、そういう展開のほうがらしかったかもしれません。
 死者多数の展開なら、センチネルがアイアンハイドを殺したように、どうせ殺されるならスタスクを殺すのはメガトロンのほうが良かったし(ていうかスタスクがサムごときにやられて終わるのがショックすぎ)、センチネルもメガトロンが倒してしまい、最終決戦をオプティマスvsメガトロンにして、最後の最後まで暴虐で悪辣、最強の敵として戦ってくれたほうが、悪役としてはかっこ良かったなぁ、なんて。
 それくらい強くて悪ければ、サウンドウェーブらが逆らわず、忠実に尽くすことも納得がいきます。つまりは怖いからですよ。それに、悪には悪の美学があって、その強さと残酷さが、自分の主として相応しいと魅せられている感じ。

 ネタとしては、オプティマスと共闘したり、戦いに疲れたり、意外に部下に慕われていたりするメガ様もいいのですが、物語として、悪のヒーローとしては、徹底して悪役らしく、スマートにクールに、美しくあってほしかったなと思います。
 そしてだからこそ、極悪ディセプ版の「IF」ver.の話も書きたくなります。
 2作目でフォールンに仕えていたのは、あくまでも「ふり」。使えないとなったら見限って去る。というか、いくらプライムがいるとはいえボッツたちの戦闘力では本来倒せないフォールンが、あんなに簡単に負けた背景には、メガトロンの一発があってもいいと思います。3作目を踏まえれば、そのときからセンチネルとの密約はあったことになるので、「やはり使えるのはセンチネルのほうか」くらいで見捨てればいいんですよ。私を騙そうとした報いだ、くらいで一発食らわせて、これくらいにしてやればおまえらでも倒せるだろう、せいぜい後始末するがいい、とかいうノリで立ち去っていただきたい!
 で、センチネルにも、使われているふりで逆に利用していればいいのです。平和だの種族の繁栄だのなんかどうでもいい。自分の言うこと聞かないヤツはいなくていいのです。オールスパークの力も、自分自身の強化とか、自分の手駒の生産に使えるからほしいだけ。そして自分自身がどこまで高みに登れるのかくらいにしか興味なし。ただ、理想をふりかざす奴は利用しやすいので、いいように使って、やがて捨てます。
 ちなみに、私のIF話でボッツたちが映画にノリ気でなくなってるのは、センチネルが低俗な悪者になってしまっているからです。あの世界だと、センチネルはオプティマスの前の最後のプライムで、めちゃくちゃ尊敬されてますからね。メガ様にとっては自分を導いてくれた大恩あるプライムの一人なわけですし。
 だからいっそ3作目本来も、センチネルは本気で憂えて、痛みを伴う決断をし、オプティマスも迷うくらいで良かったかもしれません。センチネルはあくまでも多くの命のために決断したけれど、メガトロンは最初からそれを利用しようとしていた、と。
 で、センチネルの利用価値がなくなったら、―――漁夫の利的に、オプとセンチネルを争わせておいて、いい頃合いにトドメだけさすとか、それくらいでないとね。

 ただ、こうすると映画が終わらない(笑)。こんなに強いメガ様になったら、殺すのが困難です。むしろ、倒されてしまうほうが不自然。すると、アニメの「途中の話」みたいに、何度でも何度でも出てくることになる。いつまでも決着がつかない。3部作どころじゃなくなるわけで。
 3作、という短いスパンで「終わる」ためには、「弱いメガトロン」は必要なのかもしれません。
 ……でも、ノベライズ、メガトロンはセイバートロン星の復興をしたい、みたいなこと言いますが(本気かどうかは書かれていませんし、推測できません。しかし口先だけとも断定できません)、それが本気だとしても、ディセプティコンの連中の性質が、オプの言うもののとおりなら、誰もついてこないんじゃないか……?
 もし従うなら、あいつらも結局いいヤツってことになってしまいます。

 ていうか、地球でのいざこざにうんざりしたメガトロンが、忌々しい地球ごと全滅させてやろうとくらい考えて、無茶な兵器起動して(スペースブリッジの転送エネルギーを逆流させるとか、セイバートロン星の転移座標を地球と完全に重なるようにするとか)、運悪く(この「運」を左右するのが人間=サムでいい)それに巻き込まれて、実力では完璧に上なのに負けてしまう、とか。
 それだと、強いままに「とんでもないアンラッキーで負ける」だけなので、いい感じ。
 ……でもそれ、全ッ然ヒーロー映画じゃないですね(笑

 などなど考えると、映画(あくまでもノベライズ・脚本から推察すると、ですが)は、かなり矛盾し、錯綜してます。統一感がないのは事実。だからたぶん、今作も評論家からは酷評されますね。
 でもいいのさ。私の場合、メカがかっこ良く暴れていればOK!
 こんなうだうだした整合性は、それはそれ、これはこれ、です。
 そして自分の妄想を満たすため、3話で終わらせる予定だった「ギスギスしたディセプ」の空想話は、圧倒的に強くて悪くて美しいメガ様に登場していただきたくなりました。フォールンなんて足元にも及ばない。センチネルに出し抜かれることもない、最高の悪役。
 理知と暴虐と卑劣さのあまりに、拝見していて思わずうっとりするようなメガ様を書いてみたいです。……我ながら、超絶いい人のIFメガ様との落差が激しすぎる気がしますね。