やっぱりバレはいちいち反転させません。今回はそれほど否定的なことは書いてない……かな。相変わらず「こうだったら良かったのに」は頻繁に言ってる気もしますが。
さてはて、2回目を見に行ってきました。今度は3D吹き替えです。 字幕版とはだいぶニュアンスの違う台詞もあり、その差も堪能しました。 で、声のためにスタスクの卑屈さに磨きがかかって思わず笑ってしまう、と。しかもなんやねんその揉み手は! メガ様が布かぶったように、スタスクはそういう「地球流」マスターしたんですかね? ほんっと胡散臭くて可愛いな、このスタスクは。 今回一番気になったのは、後半の暗転連発です。がっつんがっつんシーン飛ばしてるなぁ。これ、DVDとかでノーカット版とか、ならないんですかね? あとできればこう、ノベライズ版のラストがあったりとか? まあ、そんなものあったらわたくし、萌え狂ってどうにかなるかもしれません。ああ、あれが本当に実写で見れたら……ッ。
ペルファボーレなディーノ(ミラージュ)。 ペルファボーレってpleaseくらいの意味でしたっけ? 食べ物とか飲み物の後につけて言えば「コーヒーください」とかの意味になった記憶があります。 見せ場がなかった、と前回書いていますが、ハイウェイではご機嫌でスケートしてましたね。 でもどうせなら最終決戦で、両腕のブレード使った格闘戦とか、そういう見せ場がほしかったなぁ……。 ところで、ディーノはあまり人間に友好的でない、という設定だそうです。何故、どういう点でそうなのかによりますけど、どこかで劣等種族だと思っているなら、センチネルの側につくという展開があっても良かったなぁと思ったりしました。 その反面、人間は自分たちに比べたら圧倒的に小さいしヤワいし、なのに平気で近づいてくるもんだから、「ぷちっ」としちゃったらどうしようとか怖い考えになって、それで「近づくな」という態度でいるのを誤解されてるんだったら楽しいなぁとも思うわけで。 本当はただ「危ないし、怪我したら大変だから近づいちゃダメだよ」と言いたいのに、短気な上に口が悪いせいでつい「なにしてやがるこの馬鹿。よそへ行け」とか言ってしまうタイプ。泣きそうになった女性とかが「ごめんなさい……っ」とか走り去っていくのを見てガーンと(笑
オルドリンさん。 本物なんですってね。あの、どこか可愛らしいところもある優しそうなおじいさん。すげぇな。あの人が本当に初めて月へ行ったのか……。それって、どんな体験だったんだろう。誰も成功したことのないミッション。人が初めて降り立つ、地球以外の大地。 「同じ宇宙の探検家として」。オートボットたちから見たら、月なんてすぐそこで、探検でもなんでもないけど、「今まで誰も経験したことのないことに、信念と勇気を持って挑んだ」というところを、オプティマスはしっかりと理解してその勇気を讃えるんだろうな。 彼等の手記……政治的な云々とか抜きにして、宇宙の旅のリアルな心情とかをつづった伝記とか自叙伝ってないのかな。すっごい読みたくなってきたよ。 20〜21世紀で最高にかっこいいじいちゃんの一人なんだと思います。しかもあの可愛らしさ。最高!
クランクケースとクロウバー、ハチェットが走って追いかけるのは、見てると「おまえら足速いな!」と言いたくなります。わんわ型のハチェットはともかく、クランクケースはありえないほど俊足。ってか車型で追いかけたほうが速くないか?と思ったり。 アイアンハイドとサイドスワイプとのコンビはやっぱり。「武器を捨てろ」で相手も本当に捨てると思ってるあたり、まだまだ甘いアイたん。やっぱりさんざサイドスワイプにサポートしてもらってる……なのに「授業は終わりだ」と決め台詞はゲット。後ろでサイスワが「俺がいなかったあんた危なかったろうが!」と内心思ってたらいい。
センチネルとオプティマスが景色見ながら会話してるシーンとか、壮大で大変美しいのですが……どうしてセンチネルはマトリクスをオプティマスに返したんでしょうね。どうせ裏切るならもらっとけばいいのに。
ザンティウムで去るオートボットは「9体」と台詞がありました。オプティマス、バンブルビー、ラチェット、サイドスワイプ、ディーノ、レッカーズ×3、ホイルジャック。……ウィリーとブレインはカウントされてないんかい! で、ツインズやアーシーズ、ジョルトらは完全にいないことにされている、と。ここまでの戦闘で死亡しているといった設定なんでしょうけど……。ジョルトとか、リベンジでも完璧なまでの空気だったんだし、そんなくらいなら無理して出さず、最後の合体もラチェット先生にやらせりゃ良かったのに。 ちなみに今ボッツの名前打つところで、ビーの後、普通に「アイ」と入力した私です orz
アイアンハイドを殺したせいでか、センチネルがひたすら「一番悪い奴」になってますね。ファン心理の中では。 私はセンチネル……嫌い、というほどのインパクトもない、というのが正直なところです。結局「何故そうしたのか」が分からないのが私にとっては問題。残酷でもなければ崇高な理念というわけでもない。なんなんやねんアンタ、と。 一方で、やはりここで最も大きなインパクトを与える死者は、アイアンハイドしかありえなかった、という見方もしてるのもあって、感情的な好き嫌いで見てないのかも。オプティマスを殺せるわけはないし、ビーのインパクトは巨大すぎるし、でもラチェットでは残念ながら弱いと言わざるをえない(リベンジでの空気っぷりのせいだと……TT)。リベンジで出てきたメンバーもしかり。とするとやはり、ここで最大のインパクトを、理想的な強度で与えるためには、アイアンハイドを選ぶしかなかっただろう、と。 でも、そう考えると1作目でジャズを思い切りよく殺したのは、非常に微妙なものになっている気がします。元々のファンにとっては「え、そこで副官!?」という驚きやショックはあったと思いますけど、実写映画という新たなシリーズとしては、時間をかけてファンに愛される前にさっさと消えた感もあり。 まあそんな外からの目線の御託はともかく。 やっぱりどうしても、どーしても、一番残念で納得いかないのは、ボッツたちもレノックスも誰一人として、その死に以後一度も言及しないこと。ベタベタと感傷的にやるのは二次創作に任せればいいとして(ええ、大得意ですよ)、映画の中でもさらりとくらい触れてほしかったなぁ。
戦闘艦落ちてきて捕虜に逃げられた後、ショックウェーブの後ろで他の誰かと言い争ってるバリケードが可愛い。このへんの仲悪さがディセプの萌えポイントです。「てめぇが間抜けだからだろうが」とか言ってんだろうなぁ。 ちなみに、それが「バリケード」なのか同型なのかは、公式にはなにも言われていません。が、ここは「実は生きてた」と思うのが正しいファンでしょう! それにしても、降伏して捕虜になった、とかホイールジャックが言ってますけど、やはり多勢に無勢で勝てなくて、殺されそうになったから負けを認めたってこと? サイドスワイプもミラージュもビーもいるのに、それでも全員捕まって、しかもその時点で殺されてないって、やっはりよく分からん……。
スタスク「目がぁぁぁ目がぁぁ」うるさいって!(笑)「呼んだ?」とか言ってメガ様出てきたらいいんだ(ぉぃ そしてあのジタバタしてるシーンは無闇にマヌケで可愛らしく微笑ましいと思います。で、ヨーヨー&ブランコ状態のサムとレノックスは、二度目に見てもやっぱり笑える。いいなぁ、楽しそう(ぉぃ しかしあれ、最初に見たときにふと思い浮かんだのは夏侯惇。「目一つくらい、自分から引っこ抜いて戦えよ!」と思った私です。 それにしても、ショックウェーブもカメラびよーんになってましたし、今回は「目」がポイントなのでしょうか。まあ弱点になる脆い部分だろうなというのはよく分かりますけど。そういえば、サムがスタスクを目を狙って倒したことから、弱点だとはっきりした、だからその後レノックスが目を狙えと言っている、という見解を発見。なるほどなー。 それにしても、おまえらは目(光)でしか外界の状況キャッチしてないのか、という疑問は、やっぱり申告しておきます。それとも、目に環境感知センサーが集約されてるから、そこ潰されるとダメってこと?
あとは、吹き替えだと最後にカーリーがメガトロンに言う台詞、字幕(英語)よりもわかりやすいというか、メガトロンを動かすのにうまく具合に言った感じがしました。「リーダーなんて言ってるけど、誰も貴方のことなんて見てないじゃない」と。その後の「金魚のふん」はビミョですけど。
腐食ガン、やっぱり行方知れずでしたね。突きつけていたのはソードだったし、オプがセンチネルにとどめをさすのに使ってたのは、メガ様が背負ってたショットガンみたいな銃ですし。 うーん……いろんなものが活かせてない映画だと言わざるを……。ノベライズ(脚本)のほうがその点ではきれいにまとまってたなぁ。尺の問題でカットしたり変更したり、あるいは結末として「勧善懲悪」をはっきりさせたかったとか、いろいろあるんだろうけど……。
たぶん、オプティマス好きの妄想としては、内心の苦悩を押し隠してとか、痛みをこらえてとか、あの結末でも十分に納得がいく脳内ストーリーが作れるんだろうなぁと思います。 ノベライズだと、一度は「操られているんだ。だから、センチネルを洗脳から解放さないと」と思ってオプティマスが駆けつけて、私が操られているように見えるか、と言われるシーンがあります。公園で最初にセンチネルと対峙したときですね。他のボッツには退却を命じて、自分だけはセンチモルのところへ向かう、と。 この部分がずいぶん端折られてしまったため、実際のオプティマスは、高度な妄想癖と愛情がないかぎり、ものすごく冷酷に見える現実。迷いも容赦もまったく見えないから、苦悩や信念も見えないよ……。 私もオプティマスは好きなので、できればそこんところ、もっとしっかりと表現してほしかったと思います。 アイアンハイドの死とか、多数の人間の死、都市の破壊、そういったものも含めると、今更許すわけにはいかない、という感じで。それこそ1作目でメガトロンに言った、「他に選択肢を残してくれなかったのはおまえだ」という台詞(これは直訳。翻訳では「こうするしかなかったのだ、兄弟よ」でしたっけ)みたいな感じで。
メガトロンとの決着も、どうせだったら、きちんと一対一で戦うのも良かったと思います。センチネルのトドメをさした後で、メガトロンが、自分が望むのもセイバートロン星の復活で、おまえはそれを阻止し種族の絶滅の危機にさらしている、とか言うわけですよ。でも、「おまえが支配する星には自由も平穏もない」とか言ってオプティマスが戦う、と。 で、片腕のないオプティマスと、衰弱してるメガトロンとでいい勝負。 それで最後に頭カチ割って勝つなら、「正義のための戦い」という印象だったように思います。 今回残念だったと言えば、メガトロンの扱いもそうですが、オプティマスをどう表現するかも、かなり残念だった私です。
たしかダークムーンも「自己犠牲」がテーマでした。というか、リベンジもそうだったはず。いや、そもそもこのシリーズがそうか。 1作目ではミカエラが「貴方は自分のなにかを犠牲にしたことがある?」と訪ねていて、サムは最後にキューブを守るために必死に命をかけ、危険をおかしてオプティマスを助けます。 リベンジはオプティマスがまず身を呈してサムを助け、サムもまた命がけでオプティマスを蘇生させる。 それに比べると、ダークムーンはテーマがはっきりとしていない感じがします。レノックスたちの決死の戦いが一番それを象徴してるのかな。全員が命がけで戦っているのは間違いなくても、それを強く印象づけていたのは、レノックス隊だったと思います。 ただ、軍隊賛美が甚だしく(そう見える、ということ)、そういった観点では非常に不評でもあるようですね、実写シリーズは。私のような平和ボケしまくった日本人にとっては、軍隊なんてあまりにも遠すぎて、ファンタジーみたいなものですけど、たしかにアメリカなどでならば、これでかっこいいと思って志願する若者もいそうだなと思います。
ところで。 そういえばスコア版サントラ。 7/9発売予定だったのにどんどん延びて、結局8/10頃という始末……。え、ちょっと、もうそろそろですよね? まださっぱり届く気配ないんですけど? とか言ってたら8/28頃に延びたというメールが……。ホントに出るんだろうな(汗 |