思いつくまますぎる呟きたち

 

2013.9.12 Dark of the moon再鑑賞からの妄想

 メインのザレゴトでTFの話を書いた流れで、久しぶりにこちらに追記。
 こったでウダウダ語ろうと思うのは、マニアックすぎるからです。

 イマイチ信念とか決断の重みを感じさせない映画のセンチネル。怒りも悲しみも使命感も、少なくとも私には感じることができず、だからものすごいショボい悪役になり下がってしまって残念無念。
 メガトロンもひどい扱いです。リベンジでもセイバートロン再興みたいなこと言ってましたけど、そもそもあんたが戦争起こして滅茶苦茶にしたんとちゃうか? なにもしないくせに偉そうで、決戦でオプティマスの危機に割り込んできたところはさすがに強い……というよりあの銃が強いだけかよ!?って感じだし、しかもその後ぬけぬけと「わしがいなくては始まるまい」とか、こーの勘違いさんめ★
 スタスクは単なる媚野郎だし……。
 一番怖いのは司令官あんただよ!!(←褒め言葉

 諸々のツッコミどころすべてをどうにかしようとは思いませんけど、オプティマスとセンチネル、メガトロンの三すくみだけは、もう少しなんとかしたいわけで。
 センチネルについては、悪役でいいけれど、やはりプライムとしての重責と、善とは言えないことを決断した以上は、そのあらゆる結果・反応を泰然と受け止める強さが欲しいですね。オプティマスに殺されそうになって「やるろ」とか言わんといてじいちゃん……。
 戦闘力は高くていいけど、軍人のメガ様よりは弱いくらいが理想。その代わり、年の功ですよ。巧みに戦うから強いのがいいなぁ。地形とか武器とかをうまく利用して立ち回るし、戦闘力もそこそこあるから強い、みたいな。だからオプティマス一人なら圧倒できるけど、メガ様まで入ってくるとさすがに捌き切れない感じで。
 なんでセンチネルは、人間を搾取してまで星の、自民族の再生を試みたのか? それほど人間がクズに見えたのか? それを良しとすることに迷いや罪悪感はないのか? なんか、そういう「他人なぞどうでもいい」という発想は、むしろメガ様のものだと思うのですが。だから、メガ様がセイバートロンの復興を真面目に考えたとしたら、人間を奴隷にして使おうというのは、ありそうですけど……。
 それでいくと、メガ様と組んだことで、そういう提案を受け入れざるをえなかった、とかのほうがしっくり来ます。
 映画ほどセンチネルのほうが上なんじゃなくて、逆らわれるとヤバいという力関係。メガトロンに権力を握らせるわけにはいかないけれど、戦争をやめて復興に取り掛かるには、妥協する他なかったという状況。

 だとしたら……メガトロンたちのリサーチで、「地球という星に労働力がある」と報告されたなら、いけるかな。
 リサーチしてるのがメガトロンたちなので、人間のことなどどーでもいいと思ってても自然。何億人という数だけが重要。しかも自分たちに歯向かえるほど強くもないし、大きくもない。フォールンの到来は原始時代くさいから、その頃から地球の存在はしれてたことになりますね。リサーチしたのは、古代とかでもいいでしょう。サルと変わらないような知能では「使えない」と判断されそうですし。
 センチネルは、人間という種族については偏った報告しかされなかったし、メガトロンに戦争から手を引かせるためもあって、「本当に人間は愚かなのか?」とは思うものの、いったんその提案に乗るしかなかった、と。
 で、センチネルは脱出を装い、メガトロンはオールスパークを追うというのもあってそれぞれに地球へ。オールスパークまで地球にあったのは運命のイタズラでスルーします。

 目覚めたセンチネルが、人間に失望するシーンは必須ですね。
 愚かな一方ではないけれど、我が種族のために犠牲にするのを厭うほどではない、というあたりです。
 「ワシにそんな態度とるな」みたいな発言とか、「神は一人」とか、言わない。そんな器の小さい人は却下。
 そんな些細なこと……崇められるかどうかなんてどうでもいいけれど、「このままこいつらほっといたら自滅するんじゃないのか?」と思うようなところをいくつも目にする、と。
 たとえば、人間という種族の代表=地球の代表がいないこと。つまり、種族は同じはずなのに、それぞれが「自分たちと彼等は違う」と区別しあって、まとまってない。セイバートロンでは、たしかにオートボットとディセプティコンといった、「組織」としての所属の違いはあったけれど、惑星規模の大国家があって、人間が「人種」とか「国籍」とかの違いで互いを受け入れなかったりするようなことは、まったくないとしたら。
 それで、理解しあえないこと、相容れないことが当たり前みたいな世界。自分たちにとっては異常なことだったディセプティコンとの戦争は、地球では昔から、世界のあちこちで繰り返され、今もどこかで起こっていること。その日だねがそこら中にあること。
 協力とか協調と言いながら、自国の利益が最優先で、いかに相手に妥協させるかの駆け引きをしてたりして、本当の、人類としての調和なんて誰も求めていないこと。
 そういうのを、「それが当たり前だった」センチネルが見れば「こりゃダメだ」と思うのは、ありそうです。(ただしそのためには、セイバートロンでの常識をきちんと描いておく必要あるし、オプティマスたちもそこに違和感や驚きを感じないとおかしくなりますが)

 で、センチネルは人間を奴隷化するような策でも、妥当だと受け入れることに。
 センチネルにとっては「奴隷化」というよりは、管理ですね。植民地として支配し、管理し、教化するような感じ。なので、過酷な強制労働とかは考えてない。
 でもそれは、外からの介入によって自由を奪い取ることなのは確かで、人間に希望を持っているオプティマスは、どうしてもそれに賛成できないのです。そんな、相手によって「こいつは支配・管理していい」とか、自由を与えるかどうかの裁量を自分たちがするのは間違ってる、と。
 センチネルにしてみたら、ほっとけばこいつらはあと何百年、何千年かで滅ぶとしか思えない。それよりは、自分たちが今彼等を管理し教化すればいい、という感じ。
 だからどっちも、「人間のためになる」ことをしている……心からそう思っているわけで。

 そんな感じで決戦ならいいなぁ。
 それでいくと、最後の三すくみでオプ&センvsメガトロンもありえますね! オプ&メガほどの滾りはありませんけど、不自然さはこっちのが少ないと思います。
 メガトロンはどうしてもやはり独裁者で、人間のためなんてまったく考えないし、約束がどこまで本当かも分からない。センチネルとしては、メガトロンにも良心があると信じたいけれど、まったくそうではないシーン……人間を兵器で踏みつぶして近づいてくるとか、そういうところを見て、やっぱこいつはほっといちゃいかんだろうと。
 だから、漁夫の利狙って、センチネルとオプティマスが戦って双方疲弊したところでまとめて潰そうと思ってたメガトロンが、戦闘に参加してくるのに合わせて、プライム二人がタッグ組めばいいのです。
 で、メガトロン倒した後で、「どうしてもやめないのか」とか会話して、戦って決着つけることに。
 もちろん負けたセンチネルはもっと潔い態度です。むしろ最後に、「裏切られ傷つくのはおまえだぞ」とか、思いやる言葉をかけるくらいで丁度いい!! で、オプティマスのほうが殺したくなくて躊躇うのさ。共に歩めないかと言ってその結末を回避したがるオプティマスに襲いかかって、とっさの応戦で殺さざるをえなくなるとか……。センチネルは、オプティマスが自分を見逃すと地球での彼等の立場が厳しくなると思うから、そんな甘い態度は許さないのです。「これだけの破壊を招いた者を許す者を、彼等が許すと思うか」みたいな。

 かっこいいセンじい希望。
 かっこいいメガ様希望。
 オプはもともとカッコよく描写されてるのでいいけれど、悪役の魅力にも、もっと気をつかってほしいですね。