国内・海外の小説版

 

このページで紹介するのは、日本で文庫として発売されているノベライズ版と、海外の小説です。
国内ノベライズは翻訳済みですが、英語版のものはキッズ向け。
翻訳小説は脚本をもとにして小説化したものであるため、映画とは異なるシーンが出てきます。ちなみに名前は、日本のアニメと同じものになっています。(オプティマス→コンボイ、ジャズ→マイスター)

 

国内ノベライズ
1作目本編

「トランスフォーマー」

1作目本編のノベライズです。
このテの翻訳小説独特の言葉回しが嫌いだと読めないかもしれません。独特の言葉回しというのは、日本語でそのまま書かれた小説に比べて回りくどいというか、しつこい感じ、とでも思っていただければいいでしょうか。
小説版では、映画の中では省略されている台詞やシーンも入っていますし、ちょっとした解説にあたる部分もあるので、映画を見たうえで、もっと深く知りたいとか、詳しく知りたいというならオススメです。
ちなみに名前は日本名で統一されています。

オススメ度:★★★☆☆
メカメカ度:★★☆☆☆

なお、これを含めた3冊のノベライズはすべて、ハヤカワ文庫です。

1作目の40年ほど前のお話

「トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタデイ」

人間ではなくオートボット、そしてディセプティコンたちが好きなら、ぜひオススメしたいのがこれです。
この中ではスタースクリームやブラックアウト、バリケードはとにかくしゃべりますし、コンボイとマイスター、アイアンハイド、ラチェットたちもよくしゃべります。敵との会話も発生しますし、宇宙空間でのバトルも展開されます。スタースクリームと人間、コンボイ&バンブルビーと人間の遭遇があり、パイロットたちの勇敢な決断があり。スタースクリームとブラックアウトが口論したり、果てには戦闘になったりもすれば、けっこう冷めた態度で傍観してるバリケードがいたり、口の減らないマイスターと、真面目で前向きなバンブルがいて、相変わらず血の気の多いアイアンハイド、冷静で頼りになるラチェット、頼もしいコンボイがいます。
メカ好きなら間違いなく楽しめると思います。というか誰かこれをコミックにして……!

オススメ度:★★★★★
メカメカ度:★★★☆☆

リベンジ本編

「トランスフォーマー リベンジ」

リベンジのノベライズです。
脚本からの小説化で、映画をほぼなぞるようにしながら、尺の問題でカットされたり変更されたり、あるいは映像にする時点で修正されたりしていますが、大筋は同じ。
フォールンについては、映画よりこっちのほうが「裏ボス」ぽくてかっこよかったりしますね。まあ、結末は同じですが。
映画でも特徴的な、大学に行くサムとバンブルビーのお別れシーンは、号泣こそしませんが、会話がなかなか面白くて、少しシリアスにもなって、こちらもいいシーンになってます。
なにより、映画ではすっかり簡略化された、「オプティマスをアカバ湾に連れてきて」という電話。これ、実はもっと特殊な伝え方してるんですよね……。

オススメ度:★★★☆☆
メカメカ度:★★☆☆☆

ダーク・オブ・ザ・ムーン本編

「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」

3作目「ダーク・オブ・ザ・ムーン」のノベライズです。
さすがに3作目は、前作にも増した破壊と派手さに3Dも加わって、映像の迫力は凄まじいものがありますが、ストーリーのキモが非常に分かりづらくなっているように思います。
また、「多少違う」「カットされた」のではなく、映画とは完全に異なる決着がついています。こちらの展開は、完結する映画向きではなく、物語としても「いや、そんなことしたって、うまくいくとは思えないけど」というものですが、映画よりも情感があって良いシーンでもあります。
映画で抜けてしまっている展開(説明)の補完として、異なるシーンにドキドキするために、ぜひ読んでいただきたい一冊になりました。

オススメ度:★★★★☆
メカメカ度:★★☆☆☆

 

英語版小説
いわゆるジュニアノベル

「THE QUEST FOR THE ALLSPARK」

中学の英語の教科書レベル

「コミックならほしいけどそれ以外のものはいらない」。でも通販サイトで見るだけでは、内容がどんなものかよく分からない。
そういうかたの「うっかり買い」を防ぐためもあって、あえて掲載しておきます。
これは小学生くらいの年齢層をターゲットにした、1作目のダイジェスト小説です。60Pほどしかありませんし、白黒とは言えロボ写真やこういったイラストも入ってます。

英語の勉強にでもどうぞ。

表紙はどちらも同じ

「THE LAST PRIME」
「REVENGE OF THE FALLEN CHAPTER BOOK」

通販で、手元に届いたとき、「なんで同じものが2冊あるの!?」と思ってしまったのがこれ。表紙が同じであることは分かっていましたが、一方がペーパーバックでもう一方はハードカバーだったので、なんらかの違い(たとえそれが紙質でしかないとしても)があるんだろうと思って打った博打は、完全に負けた感じで。
内容はまったく同じです。リベンジのジュニア向け小説です。
値段は200円ほど違い、写真のクリアさを求めるならば高いほうがオススメですが、しょせんは紙質も微妙で、既存の実写版の写真、白黒ですので……。

なんだか悔しいので、安いほうには訳を書きこんでみようかなと思っていたりします。
しかしどちらにせよ、この紙でこのページ数で、安くても525円とかですのでね。国内の文庫が十倍のページ数を持ちながら800円程度であることを考えれば、高い買い物だと思います。

130ページくらい

「The Junior Novel」(ダークサイドムーン)

メインキャラの写真つき 真ん中あたりに、オプティマス、メガトロン、バンブルビー、スタースクリーム、センチネル、ショックウェーブ、アイアンハイド、サイドスワイプの写真がついてます。名前と、セイバートロン文字でのつづりもありますね。
 内容は「ジュニアノベル」なので、本編の簡略版です。スキッズとマッドフラップが省略されてるシーンもあったりしますが、メインの部分はそのまま。
シーンが移りかわるところでは小見出しがついている親切設計で、構文なども複雑ではないですね。単語と、時制などが分かれば普通に読める感じです。

けっこう分厚い=長い

「TRANSFORMERS EXODUS」

かなり本格的に普通の小説オプティマス・プライムとメガトロンの因縁を中心に書いた小説です。二つに割れたシンボル(表紙)が、内容のイメージを端的に表していますね。
辞書と高校生レベルの英語が分かれば内容は把握できるかと思います。しかし280ページぎっしりと文字はさすがにしんどい……。

ベースはアニメだと思いますが、ブラックアウトの名前が出てくるところを見ると、映画も考慮されてるような。
ハードカバーで外カバーつきのけっこうなきれいな製本で、高級感はないもののちょっとリッチテイスト。