映画1作目関連 |
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「MOVIE ADAPTATION」
「ADAPTATION」は「適応」といった意味で、映画版対応のコミックということです。というわけで、これが1作目のダイジェストコミック。いつでも手元において、なんのスイッチも入れずに映画のシーンを思い返すのにはピッタリです。 ただ、映画からではなく脚本から起こしているため、内容はノベライズと同じで、映画とはキャラクター配置が違っているところもあります。 ダイジェストとして端折られているのは仕方ないとして、「これを抜くのはどうかと」というようなことはないのも高評価。 メカの造形は全体的にシャープでかっこよく、バンブルビーもかなりスマートですね。バリケード好きとしては1ページまるまる大コマで彼だけというところとか、オマケのイラストもあってホクホク。 人間の描き方もアメコミらしいという以外にクセがありません。
オススメ度:★★★★★ メカメカ度:★★★☆☆ 映像資料度:★★★☆☆ 英語不要度:★★★★☆(映画さえ見ていれば) |
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「MOVIE PREQUEL」
「PREQUEL」というのは、「過去を描く続編」という意味です。つまりこれは、映画1作目に至る過去のお話。前日譚ですね。 セイバートロン星でのオールスパークをめぐる争いの後、地球に来たメガトロンが北極に墜落して氷漬けになる過程と、それをめぐる人間、トランスフォーマーたちの物語です。 人間率が高く、絵を見ているだけでも内容がなんとなくわかるとか、ロボがかっこいいからそれでいい!というものではないので、辞書頼りででもいいのである程度英語が読める人でないとあまり面白くないかも。 ですが、バンブルビーがメガトロンによって喉を傷つけられるシーンがあったりしますし、中間の「人間ゾーン」さえ読めればけっこう面白いのは確かです。
オススメ度:★★☆☆☆ メカメカ度:★★☆☆☆ 映像資料度:★☆☆☆☆ 英語不要度:★☆☆☆☆ |
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「OFFICIAL MOVIE SEQUEL 〜 THE REIGN OF STARSCREAM
〜」
「SEQUEL」は「続編」の意。というわけでこちらは、1作目の後、スタースクリームがなにをしていたかというお話。 けっこう厚い上に、イラストを見るだけではなにがどうなっているのかもよく分からないことも多く、しかも舞台のほとんどは火星とセイバートロン星で、映画のメインキャラはほとんど出てきません。しかし、スタースクリームが自分の支配権を確立させるために東奔西走する話なので、彼が好きならがんばれます。 最後に登場キャラクターたちの紹介もありますし、サンダークラッカーやラムジェットといった、映画には出ていないメンツもいるので、これはこれで……。というか、このコミックのバリケードが一番二枚目だと思う私。序盤にちょびっとしか出ないけどねっ。
オススメ度:★★☆☆☆(スタスク好きなら★5で) メカメカ度:★★★★★ 映像資料度:★★☆☆☆(スタスクだけなら★5) 英語不要度:★☆☆☆☆ |
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「SAGA OF THE ALLSPARK」
複数の作家がそれぞれの話を描いているアンソロジーです。内容やデザインは映画版を踏襲していますが、作家によって絵のバラつきが激しく、全体的にレベルは低めかと思います。 ブロウルが主役とか、ラチェットが主役とか(私には、こんなんラチェットおじさんじゃないやいっと言いたくなる絵ですが)、内容としては面白いんですけどねぇ。なにが起こってるのかよく分からないシーンがあったりするのが残念です。 あと、他のコミックと比べても、書いている人が多岐にわたるせいか、出てくる単語のバリエーションが広く、言い回しも異なっていたり極端に口語系らしかったりで、非常に意味がとりづらいのも難点。口語英語を解釈できる程度には習熟しているか、優れた辞書が必須かと。
オススメ度:★☆☆☆☆ メカメカ度:★★★★☆ 映像資料度:★☆☆☆☆ 英語不要度:☆☆☆☆☆ |
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「ROBOT IN DISGUISE 〜 ADVENTURES 1 〜」
これまた短編集で、すぐ上の「SAGA OF
ALLSPARK」に収録されているコミックはこのシリーズにも入っています。ただし版形が小さく、紙も安め。それが気にならないなら、こっちにしかないストーリーもあるりますし、こちらのほうがオススメです。
映画キャラクターの紹介ページもあります。オフィシャルの映画ガイドの一部や要約に、独自の解説を加えたものですね。紹介キャラクターの数は少ないのですが、「弱点」について書いてあったりして面白いものになっています。 |
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「ROBOT IN DISGUISE 〜 ADVENTURES 2 〜」
こちらが2巻目。短編集なので続きというわけではありません。連載ものもありますが、単巻で完結しています。 まさかボーンクラッシャーが紹介されているとは思いませんでした。ちなみにバリケード、アイアンハイド、ラチェット、バンブルビーの紹介はありません。 二つ上で紹介した「SAGA
OF THE
ALLSPARK」に収録されている話が、この中にも1本含まれています。 オススメ度:★★☆☆☆ 映像資料度:★☆☆☆☆
これ以外は「SAGA〜」と同じです。
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「ROBOT IN DISGUISE 〜 ADVENTURES 3 〜」
これは3巻目。これまた一応は短編集ですが、他2冊に比べると少しストーリーが長いような。「Return to
Cybertron」というタイトルで、パート1から3までありますが、作画はそれぞれ別の人。いかにもアメコミタッチのコミックもあれば、もっとCG風のものもあったりします。 後半はロボ率が高いので眺めているだけでもなかなか楽しいものがあります。 ただ、読むには気合が必要かも。
オススメ度:★★☆☆☆ 映像資料度:★★☆☆☆ |
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「MOVIE COLLECTION・VOLUME 1」
映画1作目のオフィシャルコミック―――すなわち、ここで紹介している最初の3冊 「MOVIE
ADAPTATION」 「MOVIE PREQUEL」 「OFFICIAL MOVIE SEQUEL 〜 THE REIGN
OF STARSCREAM
〜」 を一纏めに収録した本ですが、ハードカバーでバカデカい豪華版になっています。なにせ、縦36cm、横22cm、厚さ2cm。重さも1キロほどあるんじゃないかな。値段も50$、すなわち約4000円……。 基本的には、コレクターズアイテムというか、自己満足の極みです。ここまでデカくて重いと、当然読みにくい! しかしこのサイズでがっつり絵が見られるのはウハウハでもあり。私はニヤニヤしてます。 |