椅子

 

 次に引いたクジで王様になったのはラチェットだった。
 彼は既に、どういった題目が程よいかを把握しており、口を開きかけた人間に、
「私の言うことが不適当だと思ったら、ぜひ君の意見に変更してくれ」
 と前置きし、
「5番が6番の、8番が10番の上に座る、というのはどうだ?」
 と提案した。人間は何度か頷き、同意を示している。
「す、座る?」
「そうだ。言い換えれば、6番と10番が、それぞれ5番と8番の椅子になるということだな。すぐに降りては面白くないので、その後のお題が2つ消化されるまではそのままということにしようか」
「ラチェット。おまえ時々、変なこと思い付くよな」
「そうかね。で、誰と誰なんだ?」
「なあ。オレ、もう座ってるみたいだぜ?」
「なに?」
「うむ。わしが6番で、5番がフレンジーじゃな」
 ジェットファイアの膝の上で、フレンジーは両足をぷらぷらさせている。
「………………」
「ラチェット〜」
「私に言うな。こういうつまらない結果も楽しみの内なのだろう? 残りは?」
「10番は俺なんだが……」
 ブラックアウトがそろそろと自己申告した。
「じゃあ8番は?」
 皆が8番を探す。
 唯一探さずに、ブラックアウトのすぐ隣で立ち上がった者が8番。―――バリケードだった。
 思わずブラックアウトが後ずさるような険しい形相で睨みつけ、片手を彼の脚にかけると身軽に膝へと飛び乗る。そして、とっとと次に行け、という視線が司会進行役のジャズのバイザーを射抜いた。
「はいはいはいはい、先に進みましょうね、先にね」
 そしてラチェットは思っていたりする。
(私が想像したのは、椅子役が地面に手足をついて、その背中に座るというものだったのだが……、まあいいか。面白いものが見られたし)
 腕と脚を組んで殺気立ち、全身から「見てんじゃねぇ」というオーラを出しているバリケードを膝に乗せ、ブラックアウトは黒い彫像のようにぴくりとも動かない。

 

 

      腕力

 

 不穏極まりない仲間を膝に乗せた状態から、一刻も早く脱出したいブラックアウト。
 王様になって考え込むアイアンハイドに、早くしてくれとかなり真剣にすがる眼差しを向けている。
 アイアンハイドはそれに気付いていたが、せっかくラチェットが自分で命令を決めた後なのだしと、人間に権限を譲る気にはなれず腕組みをして思案中。
 思いついたものはいくつかあった。しかしどれもあまり面白そうではない。
 だが、ブラックアウトの懇願だけならスルーできても、殺気立った視線までが同じ場所から届くようになると、もう面白いかどうか考えている暇はなかった。
「よし! それじゃあ、4番と6番、10番と11番で腕相撲ってのはどうだ」
「腕相撲? あんまり面白くなさそうじゃのう」
「しかし、これなら動き回らないから危険はないし、ちょっとした勝負が楽しめる。組み合わせは不公平になるかもしれんが、パワーレンジの近い者が当たればそれなりに白熱するだろう」
「うまくいけばね。で、誰なわけ? 4、6、10、11」
「そんなのどうやったってオレが勝てるわけないだろ!?」
 甲高いわめき声を上げたのは、フレンジーだった。
 アイアンハイドは気の毒そうにフレンジーを見下ろす。
「フレンジー、何番だったんだ?」
「6番だよ!!」
「4番は誰だ?」
「おう、俺だな」
「ボーンクラッシャー!? 掴まれた時点で手がつぶれちまうよ!」
「……ここは、なんかもう勝負ついちゃってるし、やめとかね? フレンジーが怪我で済まなくなりそうだしな」
「えーっ、つまんねぇよ!」
「オレを殺す気かよ!!」
「それで、10番と11番は?」
 途端、バンブルビーの胸からロッキーのテーマが流れ出した。彼が見せた標識には、10と書いてある。
「そうか。では、ハンディをやったほうがよさそうだな」
 とおもむろに11番を見せたのは、オプティマスだった。ロッキーのテーマはぴたりと止まった。単純に腕力だけならメガトロン以上という噂もある怪力のオプティマスを相手に、半分の体格しかないバンブルビーが勝てたなら奇跡である。
 しかしここは、命に関わることはなさそうだとのことでしっかりきっちり、実行することになった。
 ハンディは、利き手ではない左手のオプティマスに対して、バンブルビーは両手。というよりむしろ全身。姿勢も体勢も自由という条件で勝負はスタートした。
 結果? ―――言うまでもない。

 

 

      歌合戦

 

 次に王様に選ばれたのはジェットファイア。
 選ばれたときのためにあれこれ考えておいた彼は、ほとんど迷わず
「デュエットじゃな!」
 と宣言した。
「2番と4番、8番と10番で、一曲歌ってもらうぞ。曲は、2と4が『○○○○○○』、8と10が『Time To Say Good-Bye』でどうじゃ」

(読者の皆様へ。年代によって面白いと思える歌は確実に異なると思います。1組目の課題曲は、ピンクレディからウィンク、モーニング娘。など、なんでもいいので、こいつらがこれを歌ってたら笑える曲をご自分であてはめてください。個人的には「三年目の浮気」など日本歌謡曲か、80年代女性アイドルの「振り」つきがオススメです)

 ちなみに、2番ラチェット、4番スタースクリーム、8番ブラックアウト、10番アイアンハイドである。
 ちなみに筆者は、テレビでアイドルを見ていたのなど小学生の低学年くらいまでのことなので、振りつきで二人が歌って面白そうな曲など、うろ覚えでピンクレディの「UFO」くらいしかピンときません。
 思い浮かべた曲はそれぞれとして、確かなのは、スタースクリームとラチェットは、インターネットなどから情報を得、二人がぴったりと息の合ったダンスを披露しつつなかなか見事に歌いこなした、という事実である。
 そして8と10、ブラックアウトとアイアンハイドの二人は、音程をきちんと拾うことができず、せっかくの美しいバラードも台無しだったことは、明記しておこう。

 

 

      定番

 

 それからまたいくつかのお題が消化され、宴もたけなわ(?)、王様に当たったジャズは王様標識をバトンのように振り回し、
「誰も言わないから俺が定番はきっちりこなしてやる。3番が5番に、それから10番が俺にキス〜♪」
 と高らかに命令した。
「お、おまえ、自分を入れるのか」
 ドン引きしたアイアンハイドに、ジャズはさらりと答える。
「当事者になれば非難はやわらぐ。さささ、10番って誰なんだ? やりにくかったら別に逆でもいいことにしよう!」
「やれやれ。10番は私だ」
「ラチェットか。おてやわら・か・に♪」
「我々には真似事にしかなるまいが。―――ほれ」
 軽くコンとぶつかる音がして、ラチェットの顔がジャズの頬から離れた。それでも周りからは何故か「おお〜〜」とどよめきが上がる。
「ちょっとつまんないなぁ」
「文句を言うな」
「じゃあ3番と5番て?」
「いや、聞かんでも、あそこだろう」
「わぉ……」
 逃げ腰で後ずさるスタースクリームなどそうそう見られるものではないだろう。たぶん彼が3か5の片割れで、相棒は、メガトロンだった。
「いや、しかし……」
「しかしもなにもなかろうが。それとも私が相手であることが不服か?」
「滅相もない! ですが」
「意識するから変なことになるんだ。ラチェットのように、真似事と割り切ればいいじゃないか。実際、真似事なんだから」
 メガトロンに迫られて背中にぶつかったのはブラックアウトで、彼からにこやかにアドバイスされ、そしてどうやらなにか閃いたらしい。はっとスタースクリームが頭を上げた。
「たしか、逆でもいいと言ったよな?」
 とジャズに確認する。その瞬間に、頭のいいジャズにはスタースクリームの思いつきが分かってしまった。だが今更撤回することはできず、渋い顔で嫌々頷く。
 スタースクリームは我が意を得たりと言わんばかりにブラックアウトから離れてメガトロンの前に進み出ると、恭しくその手をとって前に跪き、
「どこにキスしろとは言われなかった。だから、これでいいはずだな。―――我が主よ、変わりなき忠誠を貴方に」
 そう言ってメガトロンの指に軽くキスをした。ジャズは立てた親指(?)を下に向けてブーイングする。何人かが笑い声でそれを真似した。
「頭脳の勝利だ」
 とスタースクリームはよく分からない発言をし、メガトロンは一言、
「なんだ、つまらんな。期待したのに」
 と呟いて部下の目を見開かせていた。

 

 

      瓢箪から駒 1

 

 時間は過ぎ、大量のジャムが消費され、意識的に飲み控えたオプティマス、メガトロン、ブラックアウトらはさておき、監視の目を逃れてこそこそと飲み重ねていたジャズとバンブルビーはかなり言動が怪しくなっていた。
 アイアンハイドは少し気分が悪いらしく、勧めてくるジャズをしつこいと邪険に追い払いつつ、もう一切口にしていない。スタースクリームやボーンクラッシャー、ジェットファイアは、楽しい気分を維持できるよう実にうまく加減して飲んでいたらしい。多少口数が多くなったような気はするが、誰に迷惑をかけるでもないし、むしろ酔いが回り過ぎて異様なハイテンションになってきたフレンジーの世話を焼いたりしている。
 まったく飲んでいないバリケードは、いつもと変わりない意識と目で見ているからか、いくら「大差ない」と言っても普段とは違う連中の騒々しさに、うんざりした顔だ。
 ラチェットは、違和感を感じないかぎりには注がれるだけ飲んでいたが、何事もない自分の体を冷静に観察し、かなり強いらしいと確認しつつ、明日行う予定の飲み会参加者全員の、総メンテナンスのスケジュールを立てていたりする。
 時間を気にする者、たとえばラチェットやオプティマスは、もうそろそろお開きにしたほうがいいのではと思うのだが、なかなか言い出せない。
 ジャズやボーンクラッシャーたちはまだまだ飲むつもりでいるし、飲める者はセイバートロン的な時間感覚になっているのか、地球基準で三日でも四日でも飲み続けそうな気配である。
 明日の撮影予定はなく、近所迷惑にはなりようもない僻地とはいえ、明日になってもこの宴会が続いていたら、人間たちはさぞかし呆れることだろう。足元にいた人間たちは、大半が引き上げ、残っている者たちも眠たげである。
 しかし、終わりにしようとは誰も言い出せず、王様になったフレンジーが上げる嬉しそうな歓声を聞いた。
「そういやジャズが最初に言ってたよな。えっと、11番が1番、7番が4番を、そうだな、愛してるって言いながらハグするんだ!」
 フレンジーが言った途端、バンブルビーの胸から情感たっぷりのバラードが流れ出した。彼が掲げている標識には7と書いてある。相手は誰かなと面白そうに周囲を見回す。俺じゃない、と首を振る者と、
「私が11番だな。1番は誰なんだ?」
 と相手を探すオプティマス。そして、
「私だ」
 と溜め息をつくようにして標識を表返したのはメガトロンだった。何故かよく分からないが口笛のような甲高い音があちこちから響き、次いで、これもまた意味不明の拍手が起こった。
 それで、4番は? という話だが、バンブルビーの視線が一巡する前に、見当がついた。標識をとった手が震えているのは、バリケードだった。なんで俺が、と言われなくても顔に書いてある。分かるのは同種族の者だけだろうが。
「オプティマス」
 冗談の嫌いな部下の性格をよく知っているメガトロンは、自分が率先して行ってしまえば彼もやらざるをえなくなると判断し、苦笑気味ではあるものの、自分からオプティマスへと手を差し伸べた。オプティマスは照れているようではあるが、大きく息を一つついて立ち上がると、メガトロンの前にまで進んだ。
 「愛している」。その音を発声するだけだ。うまいジョークも言えない性分であるから、つまらないと言われても、その言葉を口にして、信頼と友情、それから日頃の感謝を込めて抱き締める。それくらいしかできない。
 しかしこれが酒(?)の魔力なのだろう。
 思考の隙間からするりと意識に浮かび上がったものがある。
 本当にどれほど感謝しているか、再会が叶ってどれほど嬉しかったか―――メガトロンがオールスパークを追って一人飛び立ち、行方知れずになって数千年、オプティマスたちがセイバートロン星を脱出してからまた更に長い時が流れ、二度と会えるとは思えなくなり、死んでしまったのではないかとさえ思っていたのに、生きてこの同じ星にいると分かったとき、どれほど嬉しかったことか。
 はるか過去から近年までを一気にさかのぼり溢れ返った思いが、「つまらなくてもいいから何事もなく」という理性を遠くへ押し流していった。
 差し出された手をとると、そうしろと言われたからではなく、そうしたくてならなくなって、座った姿勢のメガトロンの背中へと腕をまわしてしっかりと抱きしめる。
「―――これまで貴方には、どれだけ助けられ、支えられてきたか。その貴方が無事でいて、私がどれほど嬉しかったか。こんな機会でもなければ、伝えることもできずにいましたが、心から、……本当に、感謝しています。そして心から、愛しています。それから、これまでずっと私を支えてくれた皆のことも、愛している、もちろん」
 オプティマスは振り返って一同を見渡し、ゆっくりと笑って付け加えた。
 ジャズが「卑怯だ」と呟き、聞き取ったアイアンハイドは彼の肩を軽く小突いた。
 少し面食らった様子のメガトロンもすぐに苦笑し、背中を抱き返す。謎の拍手と口笛の音が倍増した。
 気がきくと言っていいのか、スタースクリームがいつの間にか立ち上がって席をかえ、元はオプティマスのいた場所に腰を下ろしていた。つまり、オプティマスはそのままメガトロンの隣に座ってくれということである。
 オプティマスを横に座らせ、メガトロンは
「では、おまえたちの番だな。期待しているぞ」
 とバンブルビーとバリケードを見た。その横でオプティマスが、
「逆でなくて良かった。もし逆なら、どうやっても進まない気がするんだが」
 と言うと、メガトロンと、それが聞こえたらしいアイアンハイドが何度も頷いた。

 

 

      瓢箪から駒 2

 

 さて、バンブルビーはラジオのボリュームを一段上げて、次から次へと、世界中の愛の歌をメドレーにしている。英語だけでなくフランス語、ドイツ語、中国語、なんでもありである。そこにいる人間には意味の分からない歌もあるが、地球に存在するすべての言語を習得しているオートボットたちにはすべて理解できる。
 どれが一番いいかと探していたバンブルビーは、やがて、これだと一つ決めると日本語の歌を流し始めた。決めた理由は、歌詞中に「愛している」という言葉が繰り返し繰り返し出てくるから、だったのだが―――。
『永遠の命はないと 分かっていてもどうして 涙にさよならが言えない』
 まったくメジャーではない歌で、英語圏の者たちにとっては意味も分からない。だが甘い男の声でゆったりと歌われるバラードは、なかなかドラマティックでロマンティックだ。
『だから傍にいる内だけ 見つめあえる間だけ この手をはなさずにいよう』
 だが、それだけではない。
 オプティマスの言葉がなければ笑えたのかもしれないが、今は誰の胸にもよぎる思いがあった。
 戦いの中で、流浪の中で、失ってきた多くの仲間たち。
 彼等は隣にいて、笑っていたこともあるのに、今はもうどこにもいない。
 こんなふうに隣にいたこともあるのに、今はもうどこにもいないのだ。
 それならばともすると、……いや、オートボットがいかに頑強で長命な種族だとしても不死ではない以上、いつか必ず、今ここにいる誰かがいなくなるときが、必ず来る。
 今はこうして共にいて、手を伸ばせば触れることもできる。
 だがいつか、いつかは必ず、その手は、なににも触れず引き戻されることになるのだ。
 拍手も口笛も途絶えて静寂が支配し、歌の意味が分からない人間たちはその雰囲気にのまれて口をつぐむ。
『一人の夜が怖いなら 一晩中歌っていよう 僕にはそれしかできないけど』
『愛してるよ 愛してるよ 愛してるよ』
『立ち止まることのない 時の中を 今も』
『この胸に流れている思い出の火 消さずに歩こう いつまでも』
 歌を選んだときには余興だった。曲の中に出てくる「愛している」という言葉の数で検索して選んだだけだ。まさかこんな歌だとは思わなかったバンブルビーは、自分の流した歌に引きずられたに違いない。
 1番が終わったところでバンブルビーはステレオの音量をしぼり、不自由な発声機能に無理をさせて、
「愛シテル」
 と自分の言葉で言って、抱きついた。
 さしものバリケードも、これを気色悪い、とっとと離れろと邪険にすることは、できなかった。

 

 

      閉会

 

 いつまでも離れないバンブルビーにバリケードも辟易し、
「いい加減にしろ」
 と言って気付いたのは、彼が酔いつぶれて眠ってしまっていることだ。
 それがようやく切っ掛けになった。
「えー、なんだか馬鹿騒ぎしてる雰囲気じゃなくなっちまったし、時間も遅いし。このあたりでお開きということにしましょうか」
 ジャズが言い、一同を見回す。
「そうしてくれ。私は明日になって調子が悪いと言う者の特殊メンテナンスがあるんじゃないかと今からげんなりしているのでな」
「とか言ってる本人が二日酔いで潰れてる可能性もあるけどな」
「ジャズ」
「おー怖っ。というわけで、締めの挨拶は司令官からお願いしたいと思います」
 それなら、とオプティマスが立ち上がると、全員グラス―――バケツとは言わないでおく―――を下げて注目した。
「意図したものではなかったが、この機に伝えたいものは、もう伝えてしまった。その上で今私が思うのは、このような時間が持てて良かったということだ。我々を受け入れてくれた人間たち、今まで私とともに来てくれた皆、この星で幸運にも再会することのできた皆。皆とこの楽しい時間を共有できたことを、とても嬉しく思う。それから、この風変わりな宴を企画してくれた人間諸君、幹事を受け持ってくれたジャズ、そして協力してくれた皆に、心から謝辞を捧げたい。ありがとう。そしてこれからも、よろしく頼む」
 なにか言いかけたジャズの口目がけてアイアンハイドがすかさず裏拳をお見舞いしたおかげで、変な茶々は入らないまま和やかな拍手が起こった。その直前に響いた鈍い音とジャズの呻きは、全員無視することにした。

 

 

      余談

 

 なお、この夜以降に消費されるようになったジャム代は、すべてオートボットたちのギャラからの天引きである。

 

 

(おわり)


 

 お題をくださったかたがたに、あらためてお礼申し上げます!
 それにしても、まとまりませんでした!
 苦肉の策が、つなげようとせずぶつ切りにしたこのスタイルです。
 ジャズの扱いがいささかヒドい気もしますが、彼はいつもこの調子だということでご勘弁を。あと、ラチェット先生が目立ってますね。裏番です(笑

 実際に適当にクジを作ってやってみたのですが、やたらとジャズが引きあたるとか、オプティマスが一度も出てこないとかで、結局かなり独断と偏見の調整が入りました。
 あと、ブロウルやサイドスワイプといった面々を出すと、ますますまとまりがつかないので泣く泣く断念。

 ま、いいや。
 まとめることより、とにかく思いついたものを吐き出してしまうのがTFコーナーのスタンスなので、こんな大雑把なものでも、皆様の妄想を刺激することができれば、それで成功ということにさせていただきたく存じます。

 なお、最後にバンブルビーが選んだ歌は、アメニソングの歌手としてはかなり有名だと思うのですが、石原慎一さんのオリジナルアルバム「VOICE CONSCIOUS」に収録されている「愛しているよ」という歌です。
 石原氏はトランスフォーマー2010のOPテーマをカバーしていたりしたはずなので、そのネタもあって選出してみました。
 なお、石原氏のオリジナルアルバム(アニソンではない)は3枚あるはずで、私は3枚とも持ってるのですが、現在新品で手に入れるのは困難かと思います。中古ならば検索すれば上がってくるハズ。
 以下は「愛しているよ」の歌詞です。(著作権的に歌詞の掲載はよろしくないのだと思いますが、今となってはレア度も高いCDですので、手に入れられないかたのためにと言い訳して、書き写しておきます)

 

「愛しているよ」  作詞・作曲:石原慎一

 

永遠の生命はないと わかっていてもどうして
涙にさよならが 言えない
だから側にいるうちだけ 見つめあえる間だけ
この手を離さずにいよう
ひとりの夜がこわいなら ひと晩じゅう 歌っていよう
僕にはそれしかできないけど
愛してるよ 愛してるよ
愛してるよ 立ち止まることのない時間の中を
今もこの胸に流れている思い出の灯 消さずに歩こう
いつまでも

愛してくれてありがとう 見つめてくれてありがとう
だから信じつづけて行こう
見えない明日がこわいなら ふたりで夜明けを迎えよう
僕にはそれしかできないから
愛してるよ 愛してるよ
愛してるよ ちぎれる心 癒す時間をこえて
もう振り向かない 笑いながらこの世にある小さな生命を
抱きしめて

愛してるよ 愛してるよ
愛してるよ 立ち止まることのない時間の中を
今もこの胸に流れている明日の夢を 消さずに歩こう
いつまでも
そよぐ風も 寄せる波も 踊る雪も 光る雨も
愛してるよ 愛してるよ 愛してるよ 愛してるよ
揺れる花も 渡る鳥も 陽の光も そして君を
愛してるよ 愛してるよ 愛してるよ
LaLaLa…