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【デッキ概要】
| ウェイト版準拠 |
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★★☆☆☆ |
| 8、11 |
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力、正義 |
| 汎用性 |
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★★☆☆☆ |
| サイズ |
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11.7cm x 7.1cm |
| 紙質 |
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かなり微妙 |
外箱の裏面に「ウェイト版をベースにしている」とはっきり書いてあります。それに一応偽りはなく、アレンジは大きいものの基本的な解釈は変わりませんし、デザインなどもほぼ踏襲しているカードも多数あります。しかし、独自路線のカードも同程度に多く、小アルカナの描き込みが大アルカナに比べて今ひとつだったりするので、完成度としててまだまだといったところ。使い方としては、タイトルどおり「魔法使い」を意識したメソッド形式になっていますが、普通のタロットデッキとして普通に使えます。 写真をCG加工したような感じで、それほどクセのない絵面とデザインです。小アルカナの人物がちょっとファンタジーですが、そのせいで使いにくいということもないかと思います。汎用性は高いのではないでしょうか。250ページほどのしっかりとしたガイドブックつきです。 サイズは普通で特に使いにくくありませんが、紙質は問題。薄めの厚紙で、一応コーティングぽいものはあるものの、それでカードが保護されている感じはしません。私の持っている海外版は、届いた時点で大半のカードに反りが生じていました。仕方なく、スキャンした後は厳重に紙でくるんで固定し、現在補修中です。 購入するならば日本版がオススメです。ガイドブックが和訳されているというのもありますが、外箱の丈夫さ、ポーチの付属など、細部に渡って上質になっています。

【カード紹介】
カード裏面は、多少分かりづらいものの上下が見て分かるものになっています。 魔術師はかなりウェイト版に近く、白い百合と赤い薔薇、ポーズ、シンボルたち、無限記号などがしっかり盛り込まれています。デッキのスタイルのために魔法チックになっているくらいですね。 死神は名前が変更され、「TRANSFIGURATION」となっていますかなりデザインは違いますが、ごく単純に、死から新たな生へ、という図です。再生のシンボルである白い薔薇も描かれています。 太陽は本来、無垢な子どもが描かれているか、若々しい青年が描かれていることが多いのですが、こちらでは珍しくヒゲのお兄さん。それほどの年ではないのですが、落ち着いた雰囲気の男性です。背後に白馬と太陽、ヒマワリもあるので、人物や雰囲気、構図以外はなかなかウェイト版に忠実……シンボルだけは共通している、と言ったほうが正確かもしれませんが。 ワンドのエースは豊かな田園に、炎のようなものをまとった棒。 カップの10も家族が空をみあげているものですが、夜空なのが少し変わっています。 ソードのエースは、カードから受ける印象では意味がとりづらいのが難点。 ペンタクルの4は一般的な構図ですが、背景が冬の丘であり、寒々とした風景、背けた顔がともに印象的です。
【その他のカード】
法王、吊された男、ワンドのクイーン、ペンタクルのクイーンです。 法王はケイローンですね。知恵あるケンタウロス。ギリシャ神話の知識があることを前提に、導き手である賢者のイメージは得られます。おじいがかっこいいので私的にはOKです。 吊るされた男はかなり変わっていて、眼帯の素敵なおっさんです。ルーンの学者、といった人物のようですが、何故眼帯? 背後の額縁の中に、このカードと同じ図が逆さまに入っています。二羽のカラス、ステンドグラスのルーン文字、と、本来のカードとはまるで違う構成。これは北欧神話のオーディンが9昼夜世界樹に吊り下げられ、そこからルーン文字を得てきたことにから来ているようです。 ワンドのクイーンは、よく見るとリザードマンです。というか、サラマンダー。ほっそりとした美女ですが、頭が緑色のトゲになっています。 で、ペンタクル……。これ、クイーンです。キングではなく。内股なところで強引に女性らしさでも表現しているのでしょうか。それにしたって……。
上のソードのナイトと合わせて、コートカードを3種類出していますが、それぞれ、ワンド=サラマンダー、ソード=シルフ、ペンタクル=ノーム、カップ=ウンディーネになっています。カップは人魚さんですね。そういう種族的な特徴の縛りから、ペンタクルのクイーンが一見女性に見えないわけですが……別に、もう少し性別の特徴を作ってあげても良かったのではないかと……。
【烏のザレゴト】 ★★☆☆☆
このデッキは「マンドレイク・アカデミー」という魔術学校に入学したようなコンセプトで作られているようで。なので、愚者=イニシエイトで入学し、基礎魔法の先生(魔術師)、占いの先生(女教皇)、ハーブ魔術の先生(女帝)といったように、それぞれが師事するプロフェッサーとして位置づけられています。死神のカードは変身術の先生です。節制は錬金術の先生で、元々の節制のカードとはずいぶん違います。 また、小アルカナはそれぞれ、分校みたいな感じ。ワンドの学校、カップの学校、といったように分かれています。人物は、制服のようにしてそれぞれ色の決まった服を着ていますし、コートカードは4元素の精霊が描かれていて、なかなか面白いデッキです。 個人的に、絵柄も気に入ったものも多いのですが、今ひとつ描き込みの差が激しい気がします。写真をCG加工して色を少し塗り替えたような感じでも、その塗り替えが非常に大雑把でマットすぎていたり。 おおむねウェイト版に沿っていますし、ガイドブックもしっかりついているので、実用性はありますが、物言いたげさ、みたいなものはあまり感じませんでした。このあたりは好みや感性の問題ですので、ちょっとファンタジックなウェイト系がほしければ、これはいい候補になると思います。 |