洋書の入門書

 このページには洋書、その中でも初心者が手に取れるような、入門書を集めています。これらは英語が比較的平易で読みやすいのもポイントです。
 なお、全編英語です。(さすがにドイツ語とかのものはありません) 英語が苦手なかたには手が出せないものかとは思いますが、こういった専門書は出てくる単語が繰り返しになりがちです。なので、ある程度読み進めると、途端に単語で困ることはほとんどなくなります。そのため、小説などを読むよりはずっとラク。「英語じゃ絶対に無理!」と思うのでないなら、興味のあるかたはチャレンジしてはいかがでしょうか。

 

Beginner's guide to TAROT

表紙画像【書籍情報】

著者 Juliet Shaman-Burke
税抜価格 2000円程度
初版刊行

2012.11

実ページ数 230

【書籍概要】

 本……ガイドブック……なのですが、普通に、「シャーマン・カッゼリ」の通常サイズのデッキがついていました。本だと思って買ったのでびっくりです。洋書にしちゃ高いわけだと後で気づきました。
 ガイドブックはごく普通の厚みで、小アルカナも大アルカナも、文章にして1.2ページほど使い丁寧に解説してあります。意味するものの書き方はキーワード型ではなく文章型で、「節制のカードも、正義と同じくバランスを意味します」といった書かれ方ですね。
 英語は易しめで読みやすく、カッゼリ版のカードについて、描かれているシンボルについても少しですが触れています。このデッキ自体がウェイト版のリライト系なので、安心して使えるように思います。
こんな感じ ただ、デッキをくるむようになっている外ケースと、ガイドブックの表紙が合体しているため、本だけ読もうとすると切り離すしかなく、デッキもケースに納まっているとは言いがたいため、別に保管が必要になります。
 とりあえず参考までに写真を載せておきます。……買う人いるのかどうかは分かりませんけど。
 本をデッキの横においているのではなく、くっついているのです。
 デッキは2山に分かれて、紙の仕切りで分けられているだけ。ホールドされていません。ビニールを開けたらもうこのまんまです。

 

TAROT MASTERCLASS

表紙画像【書籍情報】

著者 PAUL FENTON-SMITH
税抜価格 2300円程度
初版刊行

2008.11

実ページ数 341

【書籍概要】

 これからタロットを学ぼうという人向けの、きれいにまとめられた教科書っぽい書籍です。カバラだなんだといった追加の知識は省いて、ウェイト版のカードについてごくスタンダードな解説をしています。小アルカナを先に扱い、描かれているものについて説明した後、逆位置の意味。その後、金銭面と健康面についても個別に、正位置・逆位置で簡単な解釈が書かれています。
 この書籍の特徴は、非常にまとまった書き方にあるように思います。Amazonで書籍の中ほどにある一覧表を画像として見ることができますが、こういうすっきりとした整理の仕方です。他の記述についても、きちんきちんと決まったスタイルで一括して、という感じ。
 整理して見ていけるので覚えやすいのは長所ですが、個人的には、あまりにも紋切り型というか、スタイルにハマりすぎていて、「これですべて」だと思ってしまうと怖いなと感じました。
 他の言い方をすると、「ものすごく左脳型の整理方法で書いたタロットの本」、かな……。

 

The Only TAROT Book You'll Ever Need

表紙画像【書籍情報】

著者 SKYE ALEXANDER
税抜価格 950円程度
初版刊行

2008.2

実ページ数 179

【書籍概要】

 初心者向きに、タロットの歴史などからスートの意味、コートカードのそれぞれの位階の意味、数字の意味など、解釈の実践的なベースとなるものについて広範囲に、整理して語られています。
 カードの解釈については簡潔な文章で、描かれているものについて説明し、このカードが出てきたらどう読むかといったことについて触れています。ウェイト版の画像を用い、説明もそのカードについて語っているところがありますが、他のデッキを視野に入れていないということはない感じ。
 オーソドックスで専門的になりすぎない内容は、初心者以外のユーザーでも初心に返るためにはいいように思いました。
 Amazonのレビューにもありますが、この本はサイズが手頃。18cm×13.2cmくらいで、ちょっと手に取るとか、持ち運ぶのには便利です。

 

THE BIG LITTLE BOOK OF tarot 〜 The only book you'll ever need〜

表紙画像【書籍情報】

著者 RACHEL POLLACK
税抜価格 1200円くらい??
初版刊行

2004.3

実ページ数 393

【書籍概要】

 中古か、価格高騰しているらしい新品しか見つけられなかったので定価が判然としませんが、たぶんこれくらいではないかという予想です。
 ハードカバーで、縦13.3cm、横11.5cm、厚み3.2cm(表紙含む)という、コロンとしたガイドブックです。内容は、タロットの起源や歴史についてから、シンボルについて、カバラなどとの照応についてなど、タロット教養の基本的なことをさっと解説した後、カードの説明に入っています。
 入門者向けに、ディープになりすぎない解説で、カードについては特定のデッキに偏ることなく、必要に応じてマルセイユ版、ウェイト版、トート版の描き方にも言及しています。が、専門的になることはなく、あくまでもそのカードの持つ最も大雑把なイメージ、核となるものを伝えようとしている感じです。白黒とはいえ、この三大メジャー以外のデッキからもカードを掲載していますし、英語さえ苦手でないなら、タロットを始めたばかりのかたにとっては、偏りなく知識を得られる良書のように思います。

 

Tarot Plain and Simple

表紙画像【書籍情報】

著者 Anthony Louis
税抜価格 1300円程度
初版刊行

1996.11

実ページ数 304

【書籍概要】

 かなりコストパフォーマンスの良い本です。
 解説に使われている画像は「ロビンウッド・タロット」ですが、このデッキ自体がオーソドックスなウェイト系なので、ウェイト系のデッキ全般に普通に使えるものになっています。
 キーワード、フレーズをメインにし、「人物」は特に分けて記載しています。「状況とアドバイス」という項目で、そのカードが意味するものもしっかりと解説してあります。小アルカナにも大アルカナ同様3ページ費やして同じだけの内容を解説しているのが非常に良いですね。
 「簡単でシンプル」というタイトルどおり、シンボルがどうやらとか教義がどうのとかいうややこしい話は抜きにして、実に実用的に書かれています。
 英語であるという点がネックにならないなら、初心者にも使える入門書としてぜひオススメしたい一冊です。

 

Tarot for beginners Your Future, Now!

表紙画像【書籍情報】

著者 DOREEN BROWN
税抜価格 475円程度
初版刊行

2011.11

実ページ数 79

【書籍概要】

 洋書にしてはややコストパフォーマンスの落ちる本ですが、薄く、安いので、さっと買って、書き込みでもなんでもして、使い倒すのに躊躇いは要りません。ことに洋書。自分なりに訳した内容を余白に書きこむことも考えています。
 内容は、最初の10ページくらいで「タロットについて」語ったあとは、78枚に関する簡単な解説。その後、ケルト十字法が載っているだけ。
 カード解説はキーワード式ではなく「愚者のカードは〜〜を示す」といった文章になっています。しかし単語の意味さえ調べていけばだいたい内容も分かる程度の端的な書き方なので、読むのに大した苦労は要りません。
 洋書にも手を出してみたいけど、ごっついのはなぁと思う人には、最初に手にとってみてほしい一冊です。

 

Tarot For Beginners

表紙画像【書籍情報】

著者 BARBARA MOORE
税抜価格 1155円程度
初版刊行

2010.11

実ページ数 338

【書籍概要】

 かなりコストパフォーマンスの良い、安い本です。
 著者のBARBARA MOOREさんは、「ギルディット・タロット」「シャドウ・スケープ・タロット」の解説者でもある占い師。研究者ではなく実際の占者のようです。
 この本でも、「ユニバーサル・ウェイト」「レガシー・オブ・ディバイン」「シャドウ・スケープ」の3種のカードについてそれぞれに、「このカードに描かれているものが表しているのは」と解説しています。
 内容は、最初に少し一般的な解説と、ラストにスプレッド・リーディング例も載っていますが、ほとんどすべてカードの解説。一般的な解釈と、各デッキでの追加解説がほとんどを占めます。キーワード型ではなく文章での解説ですが、分かりやすいと思います。また、カードの基本的な解説内容は奇を衒わず、スタンダードなものになっています。その上で3種のデッキについても触れているので、それぞれのデッキの愛好者にもオススメです。

 

TAROT MADE EASY

表紙画像【書籍情報】

著者 NANCY GAREN
税抜価格 1560円程度
初版刊行

1989.2

実ページ数 383

【書籍概要】

 これまた価格に対して非常に分厚く、コストパフォーマンスの高い本です。先に難点を挙げておくと、「カードの解説の中で、毎回同じことが書かれている部分がある」くらいでしょうか。
 最初にシンボリズムやスプレッドについてさらっと触れた後は、310ページほどかけて78枚のカード解説になっています。小アルカナでも、大判の絵で1ページ、解説で3ページといった具合です。
 だからといってみっっしりと文章が詰まっているかというとそうではなく、余白も多い本です。それは、書き方が少し特殊だから。
 各カードについて「リーディングにおいて」「数字の意味するもの」「焦点」「願望」「ロマンス」などなど、30項目程度について、個別に、端的に書かれています。項目間には隙間がある=余白となるので、実際の文字数はそれほどではありません。
 個人的には、非常に面白いと思う反面、使いづらいとも思います。ここまでこまかく項目分類され、該当項目を探して読む、というのは、「本ありき」のリーディング。いつまでも本の内容に頼るのは、占者としてはあまり上等とも言えません。あまりにもこまかく細分化してしまったため、「トータルでこのカードが持つイメージ、鍵」というものが視界の外に出てしまっているような感じです。
 カードに対する理解を深めるつもりで読めば、「なるほど、このカードからはこういうイメージも引き出せる」とか、「このカードが仕事に関する占いで出たときってどう読めばいいのか毎度悩むんだけど……」とか、非常に役立つのも事実です。

 

Tarot for Life

表紙画像【書籍情報】

著者 PAUL QUINN
税抜価格 920円程度
初版刊行

2009.6

実ページ数 341

【書籍概要】

 ページのほとんどをカード解説に割いている、内容としては初心者向けの書籍です。ただし解説の英文自体はそれほど簡単ではありません。キーワードではなく長文で説明されているため、英語が苦手な人ではかなり厳しいかも。英文を読むのが苦痛でないならオススメです。
 各カードの解説では、カードに描かれているものに対する考察の他、そのカードにまつわる著者の体験(タロットスクールの生徒とのやりとりなど)、キーワード、古典や小説(愚者への引用がレイ・ブラッドベリってあたりが個人的にツボでした)などから引用された象徴的な一文も付記されています。
 私は海外Amazonで購入していますが、その場合、コストパフォーマンスは2012.7現在で最高クラスです。