桜並木

河に沿って延々と続く桜並木です。
真正面から見るとこんな感じ。
歩いていくだけでは分かりませんが、
見上げると、左右から覆い被さってくる
枝のせいで、空が見えないほどです。
土手の脇には車道が通り、民家や
飲食店なども並んでいます。
大きく張り出した枝は、二階の窓に
入り込もうかというほど。
並木道を歩いていると、こんな景色。
一本として同じ形をした木、同じように
のびた枝はありません。
なんのつもりがあって曲がるのか、
その千変万化の造形は、一個の人間が
どれほど足掻こうとも近づけない
自然の妙が含まれているようにも。
河原には広場も設けてあります。
ゲートボールしてるご老人たちがいたり、
テニスしてる人たちがいたり。
たぶん、この季節だと花見の場所とりに
苦労している人たちもいるでしょう。
ただし、これは撮影時間が朝なので、
そういった俗臭い存在は目に付きません。
空を見上げて。
満開の桜の花というのは、鞠のようです。
花が一つ一つ咲いているのではなく、
いくつかの塊になってもこもこしてます。
風は冷たくても空は明るく晴れて、
絶好の撮影タイミングだったような。
橋の上から撮影したものと思われます。
ずらりと並んでいるのは場所とりか、
それとも夜店関連のものかもしれません。
夜になるとぼんぼりが灯り、
木々はライトアップされ、夜店も並びます。
ただし、その中で本当に桜を見ている人は
どれくらいいるのやら……。
これも橋の上から。
こんな具合に、ほとんど隙間なく枝が重なり
桜木が並んでいます。
これが 2.2km、ずっと続いているのです。
桜のトンネル、と人は言います。
でも少し気の利いた人は上を見上げます。
天地がひっくり返れば、あるのは桜の絨毯。
ここまでは朝撮影したもののようですが、
これは日暮れ。
サイズを落としたためボケてしまいましたが、
木の間から覗く日没はもっときれいです。
山際に沈みかけた太陽を受けて、
心なしか少し寒そうに見えます。
青いビニールシートがいかにも花見な感じ。