2006.4.24 Zaregotoより

 

(再録時注:この直前頃まで私は、十日もろくに家に帰れないほど自業自得の多忙さで、人の家に寝泊りする有り様でした)

 好きなバンドというとほとんどが洋楽のメタルである中で、邦楽バンドで好きなのが聖飢魔Uと陰陽座というあたりに私の趣味がモロに反映されている気がしたりもしますが。
 個性のない、ただ耳の心地好いだけの音楽なら、好きではあってもハマりはしません。やはり、こいつらにしかできない、という強烈な個性とインパクトがほしいです。
 聞いていて、自分は好きでも、「ああ、これは一般受けはしないな」と好きでさえそう思うくらい、楽曲はメジャー路線から外れてるけど、何故か好き。

 そもそも、Rockin'Fの表紙がデーモン閣下だったのがはじまりです。
 バイト中に見つけた瞬間に確保した自分に、我ながら「好きなんだなぁ」と苦笑しつつも、中見てから買おうと思うあたり、昔ほどやたらめったらハマってるわけでもないんだなと寂しくも思いました。
 結局、DVDに閣下のインタビューがあり、雑誌の中にこの数ヶ月間のリリースラッシュの一覧みたいなのがあったんで買いましたけど。
 で、1999年末のライブDVD持ってないなと注文し(あまぞん。届け先が人の仕事場ってどうよ己)、昨年の再結集のCDを買いDVDも注文しなければなるまいなと思い、人んちのテレビとオーディオがずーっと聖飢魔Uまみれでした。
 まあ、その人もファンなんで構うこたなく、一緒に見て聞いてるわけですが。しかも二人して、今更でいくと大「信者」というより「ファン」なので、ボルテージが似ていて丁度いい具合です。
 で、DVD見ながら二人して、一番「かっこええなぁ」と思ったのが旧ギタリストのジェイル大橋とエース清水が揃うシーンであるあたり、好みも同じ。
 個人的には、ドラム・ライデン、ベース・ゼノン、ギター・エース&ジェイルというメンバーが音的にもキャラ的にも一番好きです、はい。

 で、解散ライブは1999年。
 彼等のメンバー変遷を熟知してる身としては、早稲田大学で結成した当時からずーっと構成員として在籍しているのが、デーモン以外にはエースだけだと分かってます。
 デビューする前の段階で入り、消えていった人たちもいるし、デビュー後に入れ替わった人もいる。
 ベースはゾッドからゼノンへ、ギタリストはジェイルからルークへ。
 ドラムはデビュー時以後はずっとライデンだけど、それ以前にジード、ジャギというのがいたし、一時期エースが叩いていたこともあり。
 結成当時からずっと在籍していたバンドということは、彼等にとって少し特別な意味を持っていたのかどうかとか、今更ですが考えてしまいました。
 周囲の人が入れ替わっていく中で、ずっと変わらずにいたのは二人だけ
 そんなことは大して意味ない、と思われたのかもしれませんが、見ているファンとしては気になったのです。七年も前のことを今更考えても仕方ないのは承知で。
 まあでも、その後もそれぞれに音楽活動し、去年はまた集まってお祭り騒ぎして、解散というのは一つの大きな出来事ではあったけれど、別に哀しいことや残念なことではなかったのかなとも。