第7話 「ジェラシー・ボンバー」
第8話 「哀メロディ・愛メモリー」

 好きなお話です。
 素直になれない二人。
 捨てられないオルゴールのペンダント。本当は大事だったペンダント。
 男のプライドとかいろいろあるだろうに、それでもヨリを戻したくて不器用にがんばる男と、ほんわかと彼の心をいやしてしまう愛理さん。
 ユミちゃんのキャラクターもよく出来ていて、なおさらいいお話になってるんだと思います。カラスイマジンにペンダント壊された後のシーンとか、じーんと来ました。「忘れたいわけない……」って。本当になくなってしまった後になって、捨てていいものじゃなかったって気付く。よくあることですけど。

 イマジンサイドは基本的にコメディ。
 トウガラシ入りコーヒー飲んで「へっへっ」とか笑いながら寝てるモモ……。ハナちゃんにばしばし叩かれても踏まれても踏みにじられても起きやしない。……なんか、こういうところがなんだかんだで、ハナちゃん役の白鳥さんに対する悪意を助長したような気がしないでもありません。テーブルに足投げ出して座るとか、こういうモモの態度も問題になりそうだったかもしれませんけど、人をああやって踏みつけにするのはいいことじゃないし、私はハナちゃんも好きでも、なんか「やりすぎだよな」と思います。
 それはさておき、くんずほぐれつのまたモモウラの喧嘩、今回はオーナーが登場しないまま、二人が疲れ果てるまで続いたようですが。

 「戻ってこい! くぅ〜うぅ〜、気持ち悪い! これって中途半端だろう!? 戻って来いって。お願い、お願い!」。これは主題歌のモモ台詞ver.にも入ってましたっけ。
 「バタバタ飛ぶんじゃねえ!」「私の勝手だ」って、カラスイマジンも「私」なんですね。
 「ハナさんだと、ユミさんと喧嘩しちゃうかも」という良太郎くんの発言と、その後のハナちゃんの顔がまたなんとも(笑

 で、カラスイマジン。「消去!」でヴィヴァルディの「春」ですっけ? あの曲を消していくわけですが、契約者と話してるときの正座に思わず吹き出しました。おいおい! 黒に金色のゴージャスなデザインなのにねぇ。
 CGの翼がお気に入りです。

 お話としては、過去を忘れている愛里さんと、過去を忘れたいと言ってるユミちゃん。
 愛里さんの記憶喪失が明らかになってないタイミングなので、何故良太郎が「忘れる」ことにこだわるのか、分からないままなんですよね、ここ。
 つらいこと、嫌なことがあったらすべて忘れてしまえば、それで幸せなのか。「すごく楽しかったときのことも忘れちゃうんですよ」って。
 でもさらに言えば、愛里さんの記憶喪失は、ただ単に桜井さんがいなくなったことがショックだから、ではないわけで……。ラストまで見てから見ると、いろいろとまた面白いお話です。

 良太郎を砂のまま助けに来て、ユミちゃんに駆け寄る良太郎に蹴られるウラ(笑)。 映ってませんけど、モモは絶対「やーい」とか言ってる!
 で、結婚式の日が仏滅って!
 でも、イマジンが現れれば、ケンカのまっ最中でもユミちゃんひっぱって逃げようとするトモヤ。ここで一人逃げ出さないんだから、ケンカしてたってトモヤはユミちゃんが大事なんですよ。

 「釣りざおの長さ」は、結局は適材適所ってことなわけです。あからさまにそう語られてはいないけど。
 ウラはただ単に、「長いほうが優秀」みたいに言ってるんだと思いますけどね。適材適所ってことが分かってて、そのことに気付かないモモを挑発してからかってるって感じではないと思います。
 良太郎にしてみれば、ペンダントを拾ったり、高いところを飛び回るカラスイマジンを弱らせるのにはウラがいいけど、仕留めるのにはモモのほうがいい……あと、モモの欲求不満も解消してあげなきゃってところで、あの選択でしょう。

 で、最後はキンタの影。「おまえの望みを言うてくれ」って、お願い調。
 次の回から出てくるホンジョウさんは、……あれ? なんか、病院でキンタと話してるシーンがあったと思うんですが、契約自体は外出歩いてたときにしたんですかね? こんなこまかいとこ、別にどうでもいいっちゃいいんですが。