第3話 「アウトロー・モモタロー」
第4話 「鬼は外!僕はマジ」

「ごめんなさいは……?」
「……ぐぅぅ…、ごめんなさーい!」
 この台詞にすべてが集約されてもいいですよね?

 不運だし、どう見ても運動神経人並み以下だし、それでも許せないことがあれば、絶対に譲らない。良太郎という少年のキャラクターがはっきり分かった回でした。
 ただ、ちょっと掘り下げてみると、モモタロスの悪事(に加担したこと)については許せないと怒るのに、自分にからんでくる不良の悪事(カツアゲ)にはなにも言わないんですね?
 正義感が強いってわけじゃなさそうです。
 たぶん、否応なしに身内(運命共同体)だし、これからも当分ずっと一緒にいることになりそうだからってのがあるんでしょう。

 ところで、モモはバカですからすっかり忘れてるんだと思いますが、この段階で良太郎は、「望みって、モモタロスが僕から離れることっていうのはダメ?」と言ってるんですよね。
 リストラの回でキンちゃんと二人して、望みを言わせて立ち去ろうとしますけど、わざわざ「望みを言え」とか迫らなくても、このときの言葉を勝手に持ち出して、契約完了って言えたのに。
 まあ、バカですからね。絶対覚えてませんね。
 というか、第2話でも、「僕の望みは、もう少し考えること」って言ってますよね?
 もう少し、なんて曖昧な時間、こっちの解釈でどうとでもできるのにね。「ほら考えさせたぞ、契約完了」って言わないあたり、やっぱりモモはバカですね。

 モモタロスって、二十代後半くらいの設定じゃないかと思うんですが(ウラより年上のようだし)、……それにしちゃ、常識なさすぎるというか、バカというか。
 彼等のいた未来の世界って、どんだけ頭悪いんでしょうか。
 ―――いえ、褒めてますよ? バカはモモのチャームポイントですからね!?
 一応、2007年に飛んでくる以前の過去の記憶をなくしてしまったから、モモたちはどうも素っ頓狂な人格になってるってことにしておきたいと思います。きっともとの世界でちゃんと人間として生きていたころは、もう少しマトモだったんですよ。