「疾風!アイアンリーガー」とは?

 かれこれ十年近くも前に放映されたアニメである。その内容を極めて大雑把に言えば、「身長およそ2m、ただし三頭身のロボットたちによる、想像を絶するスポ根アニメ」であろぉ。
 簡単にあげられるだけでも、野球の中に出てくる魔球が「44ソニック」「44スクエア」「アステロイドキャノン」「エックスサンシャイン」「ファイヤーコメット」「ホットペッパーストライク」「ジェノサイドスクリュー」などなど。
 サッカーに出てくる必殺シュートにいたっては、単独による「ジグザグシュート」「ハイパーボム」「ナパームドライバー」から、複合技の「ライトニングクラッシュ」「スーパーノヴァ」「ミストラルボンバー」「アタック・トルネード・ファイナルシュート」などなど。
 他の競技にまで広がると、バスケの「ギャラクティカペガサスシュート」、剣道の「水月の剣」、それを応用したバッター技「波涛剣」、空手の「龍鉄拳」「龍天脚」「激龍拳」、アイスホッケーの「ブリザードスラップショット」「ツインスティックス・ボリューム1」などなどなど。枚挙に暇がない。
 しかも最終回のサッカーの試合では、両軍がこれまでに出てきた必殺シュートの応酬をするという無茶っぷりだった……。


アイアンリーグとは?

 上記ロボットたちが試合をする、ロボット専門のスポーツリーグ。分野は多岐にわたり、あらゆる競技が存在すると思われる。なにせ水泳(あるいは水球?)まである。
 また、ライトスポーツのビリヤードやボウリングをする、アイアンボールという分野もある。


シルバーキャッスル

 このアニメの中心となるチーム。
 チーム設立者であり、初代オーナーであるのがリカルド=銀城。しかしアニメ前半では死亡したとされており、娘のルリーがオーナーということになっている。たぶん、十代の女の子と思われる。チームの監督は、リカルドの弟であり、ルリーの叔父、そしてリカルドがいなくなってからは父親代わりでもあるエドモンドがつとめている。茫洋としてとらえどころのない男だが、選手たちの信頼も厚いかなりの大人物っぽい。
 なお、本来はサッカーチームなのだが、敵役であるダークスポーツ財団の嫌がらせで、野球をしたりアイスホッケーをしたりと、さまざまなスポーツをすることに。
 エドの声は玄田哲章さん、ルリーの声は横山智佐さん。
 チームとしては万年最下位。というのも、ラフプレイが主流となっているアイアンリーグにあって、設立者リカルドの遺志をつぎ、フェアプレイを貫いていたからである。
 しかし、そこにある日をきっかけにして、続々と、各分野でのトッププレイヤーたちが集うことになるのだった。


シルバーキャッスルの面々

 リーガー以外では、上記の銀城一家の他、チーフメカマンであるメッケル、その助手二人(完璧脇役)が所属しているようだ。
 また、ヒロシ、マリコ、ゲルス、ポット、ベズベズという五人の子供も、勝てない時代からの熱心なシルバーファンとして、レギュラー登場する。
 リーガーたちの中心であり、アニメの主役となるのがマグナムエース。専門は野球。打てばイチロータイプの巧打者、投げれば豪腕必殺魔球、しかも他のスポーツも一通りできてしまうというスーパーヒーロー。冷静沈着、頭脳明晰、容易端麗(?)、しかしハートは誰よりも熱く、という典型的な主人公タイプ。なお、かつてはダークに所属し、シルバーフロンティアという名で活躍していたが、強制引退させられた上にアイアンソルジャーに改造され、遠い星の戦場に送られたという過去を持つ。しかし彼は帰ってきた。「アイアンリーグに正義の心を取り戻すため!」声は松本保典さん。
 第二の主役とも言えそうなのが、マッハウインディ。第一話から登場し、しかもその第一話にて、ダークのサッカーチームに嫌気がさして飛び出し、シルバーキャッスルに入る、ということをやってのける。100m5秒という俊足を誇るサッカーリーガーで、野球でもその俊足をいかし、投げられたボールを追い越して一塁に辿り着くという真似をしでかした。直情的でかなりの熱血漢。しかし外見はどっちかというとクールビューチー系。声は置鮎龍太郎さん。
 キアイリュウケン。シルバーキャッスルが設立して間もない頃からチームにいる。おとなしく素直な性格で、自分がなんの種目のリーガーかも知らなかった頃は、サッカーをやってもあまり上手くなれず、悩んでいた。実際は空手リーガーで(外見見れば分かるんだが……)、破壊力はモノノケレベル。コンクリートの地面を深さ50mまで叩き割るパワーはすさまじい。しかし、自分の特性を知ってからも、相変わらずおとなしく優しいリーガーである。声は堀川亮さん。
 ブルアーマー。元アメフトリーガーである。しかし、フルパワーになると暴走してしまい、敵味方おかまいなしに破壊するという欠陥を持っていたために引退。以後、壊してしまった仲間への償いのためにリーグホスピタルで働いていた。しかし、マグナムエースの魔球をとれるキャッチャーを探していた時に目をつけられて入団。欠陥も克服し、今ではキャッチャーとして、キーパーとして、いなくてはならない存在。気はやさしくて力持ち。ちょっと高所恐怖症らしい。声は茶風林さん。「どぉーりゃー」はそれだけで芸。
 極十郎太(キワミ・ジュウロウタ)。孤高の剣道リーガー。古風な性格で、一人で黙々と剣の修行をしていたが、四番打者としてスカウトされ、シルバーに入る。登場したその回から、「マシンを越えた心を見出すことが修行の目的」というほどの達観ぶりで、その冷静さはチーム随一。寡黙で真面目で、やや固いところもあるが、頼りになるリーガーである。背中にさした竹刀は、気合一つで真剣になる。構造は謎。声は山口勝平さん。
 トップジョイ。元はダークのバスケットリーガー。しかし陽気なプレイが仲間に嫌われて追い出されてしまった。復帰をエサにされ、最初はスパイとしてシルバーにもぐりこんでくる。だが、ネアカで根本的に「いい奴」な彼にスパイなどつとまるはずもなく、失敗ばかり。バレてしまった後は、そのままシルバーの一員となる。チームのムードメーカーとして、いなくてはならない存在である。「ミーは」と独特の喋り方をする、黒人系。声は小杉十郎太さん。
 GZ。アイスホッケーリーガーだが、どういうわけか、傭兵として活動していた。そのわけは作中では明らかになっていない。シルバーを壊滅させるための作戦リーダーとして襲い掛かってくるが、シルバーの団結力に負けて仲間になる。無愛想でぶっきらぼうで、いつも怒ったような顔をしているが、義理堅く誠実で、子供に怖がられていることをちょっぴりコンプレックスにしていたりもしたようだ。声は堀之紀さん。


ダークスポーツ財団とは?

 アイアンリーグ全体に強い影響力を持つ財団で、総帥のギロチに逆らえば、アイアンリーグではやっていけなくなるほど。他のチームのオーナーたちも抱きこんで、アイアンリーグを金儲けの道具にしていた。世界大会ルールの変更など、どんな無茶もやりたい放題である。
 更には、優秀な能力のリーガーを強制引退させてソルジャーに改造し、商品にするなど、かなり外道。
 しかしシルバーキャッスルとの戦いを通してアイアンリーグの本当の面白さに気付き、最終回では改心してくれる。
 ギロチには、映画俳優として活躍しているセーガルという息子がいるが、これがまたリーガーを「鉄の塊」と言い切る冷血ぶりだった。しかしこれも、はぐれリーガー(正式なリーグからなんらかの理由で追放されてしまったリーガー)をめぐってのシルバーキャッスルとの戦いで、リーガーの「心」を認めざるを得なくなり、改心した模様。


ダーク所属のチームについて

 世界各地にいくつもの系列チームを持っているようだ。しかし本拠地ともいうべきギロチの膝元にあるのは、野球のダークキングスと、サッカーのダークプリンス(他にもあるだろうが、出てこない)。どちらもラフプレイを売りとした凶悪なチームであり、シルバーキャッスルの最大にして最高のライバルとなるゴールド三兄弟は、この二つのチームに所属していた。
 アニメの中では、ワールドカップの参加チームとして、ダークスワンというチームも登場している。このチームのリーダーであると思われるフラッシュキッドは、やや頭でっかちなものの、リーガー随一の美形と私は信ずる(ぉぃ)。なお、彼はなにを専門とするリーガーなのかは不明。恐怖のラフプレイヤー、と異名をとることだけは確か。白鳥さんだし、やっぱりアイスホッケーが専門なんだろうか? まさかフィギュアスケート!?(←それは怖い
←それ以前に、そこでどんなラフプレイをするのかが疑問


ゴールド三兄弟

 シルバーキャッスルのライバル。
 長男がゴールドアーム。ダークキングスの四番でピッチャー。ジェノサイドスクリューという、打てば必ず打者の頭を直撃するエゲツない魔球を得意技にしていた。実はルーキー時代、かつてのマグナムエースであるシロバーフロンティアに師事していて、セピア色の思い出をいくつも持っている(実際にセピア色)。熱血漢というよりは、短気で粗暴。声は梁田清之さん。
 次男がゴールドフット。第一話から悪役として登場するサッカーリーガーで、マッハウインディのライバル。顔の向こう傷がトレードマーク。三兄弟そろってサッカーをすることになってから、コンビネーションの必殺技がいくつも編み出されるが、シュートするのはいつも彼。かなりの熱血漢と思われる。声は立木文彦さん。
 末弟がゴールドマスク。必殺技がないため、なんのリーガーなのかと思われていたふしもあるらしく、最終回近くのワールドツアー、野球の試合では、「俺は野球リーガーだぜ」としきりにアピール。ものすごいお兄ちゃんっ子として扱われることが多いのは、G兄弟が強制引退させられそうになった話で、二人の兄を助けに戻ったマスクがあまりに健気だったためだろう。声は太田真一郎さん。
 以上三人、悪役として登場したときから、とにかく兄弟仲がよろしく、根強いファンを持っているようだ。改心した後はまさに良きライバルとして、時には助言めいたこともするように。


ファイター兄弟

 サッカーが専門のファイタースビリッツと、アイスホッケーが専門のファイターアロー。ワールドツアーに出てくる兄弟リーガーで、ダーク所属のくせに、ラフプレイを嫌う。かつ、マグナムなみになんでもできる高性能リーガー。
 それもそのはずで、彼等はマグナムともども、かつてシルバー三兄弟として、リカルドが作ったリーガーだった。その時の名前はシルバージャスティスと、シルバーギャラン
 個人的に、戦う理由とか理念がいまいちよく分からないままになってしまった感のあるキャラで、どうしても感情移入できなかったりする。ちゃんと物事分かってそうなくせに、「チームワークが大切だろう」というアームに「青臭いことをいうな」「おまえたちとでは性能が違いすぎる。組むだけ無駄だ」とか言ってるし。ナンナンダヨアンタラハモォ!?