Take it easy ! Tea Party

このコーナーについて

 紅茶。
 コーヒーよりどうも出番が少ない気のする紅茶。
 美味しく淹れようとすると、コーヒーよりも少し手間がかかるのがその理由かもしれません。
 その手間=コツを、さくさくとご紹介するコーナーです。

 以下は、紅茶がらみの余談。前書きでもあり、後書きでもあるようなものです。


紅茶の楽しみ

 いろんなメーカーの紅茶を見てみると分かるのですが、紅茶は、販売している時点で、きれいで個性的な缶に入っているものがほとんどです。
 レピシエは丸い銀缶。エディアールは真っ赤。アーサーブルックは精緻な花模様。メルローズは陶器。他、とてもきれいな絵が添えられていたり、モダンだったりクラシカルだったりはしますが、ほとんどがかなりオシャレなデザイン。
 この紅茶の缶を集めるのも、また面白いものです。


紅茶の賞味期限

 乾燥した茶葉なんだからほとんど無期限だろー? とか思っちゃいけません。缶や箱に書いている期限は、あくまでも密封状態で保存した時のもの。開封後は、香も味もどんどん壊れていきます。
 天敵は、酸素・湿気・日光。そのため、保存には密閉のできる缶がベスト。だから茶葉自体、缶入りが多いのです。また、量り売りしてくれるところで買った場合には、家にティーキャディという専用の入れ物を用意し、その中で保存するものです。
 だから、開封してしまったらできるだけ早く飲みきることが大切。理想は一ヶ月で飲みきりです。
 そのため、お気に入りの紅茶を探すならば、大きな専門店があると一番いいでしょう。量り売りしてくれることもありますし、メーカーによっては、何種類ものサイズの缶で販売しています。いろいろ試してみたいならば、小さな缶でいくつか買ってみて、気に入ったものを大きな缶で買うようにするとベストです。


一番多い悩み

 どうしても毎回、ひどく苦かったり薄かったりして味の調節ができない、というかたがかなりいます。
 苦くなる理由で一番発生しやすいのは、味をしっかり出そうとして無駄に長い時間蒸らしてしまうこと。
 紅茶というものは、「水色を楽しむ」という側面もあり、そのために、「ティーカップ」としてしっかり作られたものだと、カップの外側にはどんな模様があっても、なかは真っ白です。
 そしてこの水色、すっきりと透き通って底が見えるのが普通。慣れない人の目には、「色合い的にまだ薄い、味も薄そう」に見えるくらいの色で、飲み頃だったりするのです。
 ともあれ、調節したいのは「茶葉の量」。蒸らし時間は長すぎても短すぎてもいけないものですから、味の濃さの調節は、水と茶葉の割合の調整なのです

 なお、大勢の人に無難に淹れるならば、茶葉は多め(人数より一杯分多くするくらいで充分です)、蒸らし時間は短めで。


マイ・ブレンド

 難しいことなんか考えず、感覚で茶葉のブレンドも楽しんでみてください。
 たとえば、アールグレイを飲みたいけれど、ちょっと個性が強すぎると感じる場合。ノーマルな茶葉を半分くらい混ぜてみましょう。
 茶葉はもともと、味の調和を考えてブレンドされて売られていますが、それはあくまでも「できるだけ大勢の人にとって美味であるように」という調整です。
 素人が混ぜちゃいけないなんて法律は、どこにもありません。
 なお、私は以前、ちょっと香も味も強すぎるフレーバーティ(ティーバッグ)を買ってしまったことがあります。その時には、日東サマの普通のティーバッグと一緒に使って二杯分淹れ、飲んでいました。これは驚くほど飲みやすくなり、また美味しく、友達にも好評でした。


古い茶葉の利用方法

 賞味期限を過ぎてしまった茶葉。半年くらいならば、多少味が落ちたところで平気で飲めますが、戸棚の奥から数年前の茶葉が発掘された時は、さてどうしましょう。
 捨てるのももったいないので、これは脱臭剤にしてしまうのがベスト。緑茶もそうですが、なにげにこのお茶というものは、殺菌・消臭の効果があるのです。市販の消臭剤のようにはいきませんが、ちょっと気になるかもしれない、というような時には、生ゴミの上にパラパラとまいてみたりしてみては? 捨てるよりは有効な利用方法です