スカイリム取材記 3

 

【同胞団に参入】

 ―――キャシー局長からの無茶振りをいただきました。
《内乱とか政争だとか、そんなもの楽しみにするような連中がうちの記事読んでると思うの? アルジラがやりたいっていうなら好きにすればいいけど、それだけじゃ売り上げ部数伸びないから! だから、その戦士ギルド、「同胞団」のレポートもすること! これは局長命令よ! じゃ、まったね〜ん♪》
 だそうでございます。
 ……致し方ございません。ホワイトランを拠点にしようと思ったついで、同胞団にもご挨拶にうかがうことにいたしましょう。

 その前に、このあたりでファエンダル様にはお別れすることといたしました。
 なにも不具合や不満があったわけではございません。ただ、ホワイトランの従士に任命されたおり、リディア様という女性戦士を従者としていただいておりますし、ファエンダル様にもご自分の生活があるだろうと考えたからでございます。
 今まで本当にありがとうございました。リバーウッドに立ち寄るときには必ずご挨拶にうかがうとお約束して(※1)、お別れを告げた次第でございます。

 さて、ジョルバスクルは大きな酒場、あるいは宿のような建物で、そこには同胞団のメンバーが集っていらっしゃいます。
 中には掃除などの雑用をこなすご婦人や、メンバーの一人に恩があるので、そのかたのお手伝いをするためにここにいるとおっしゃるかたも混じっておられます。
 彼等にうかがいますと、同胞団に加わりたいのであればコドラク様に話をしろ、とのこと。コドラク様はどうやら、地下の宿舎にいらっしゃるようでございます。
左:ヴィルカス様、右:コドラク様 地下にある宿舎の突き当り、コドラク様のお部屋に参りますと、ヴィルカス様というかたとお話し中でございました。「俺たち兄弟はおまえの味方だ」などと話していらっしゃいますが(※2)、はて? 同胞団内部で、なにか揉め事でも発生しているのでしょうか。
 ともあれ、コドラク・ホワイトメイン様に話しかけ、同胞団に加わりたいことを申し出ますと、存外簡単に、構わないのではないかということになりました。しかし一応、ヴィルカス様に腕前を見せてみろとのこと。
 中庭に出て、はいはい、なんとなく予想はしておりました。試合でございますね。
 弓でのんきに射ている暇はないと判断いたしましたので、バルグルーフ首長よりいただいた【ホワイトランの斧】を使わせていただきます。
 盾で防御しつつ隙を見て攻撃すれば、なんということもございません。もちろん、ヴィルカス様は相当に手加減してくださいましたに違いありませんけれども。
 無事に試験には合格いたしまして、同胞団の新入りメンバーとして認めていただけたようでございます。
 最初は使い走りだとのことですが、むしろわたくしといたしましては、ずっとそのままでも……。それにしても、ヴィルカス様は見た目は怖そうなおかたですが、なんとなく、面倒見が良さそうな気配がいたします。ともあれ今は、おおせつかったとおりに、ヴィルカス様の剣を、『スカイフォージ』という鍛冶場にいる、例のエオルンド・グレイ・メーン様のもとへ届けて、研いでいただくことにいたしましょう。

スカイフォージの威容 わたくし……スカイリムに参りましてここまで、それほどの経験をしたわけでも、あちこちを旅したわけでもございませんが、これはかなり見事な景色でございました。
 巨大な猛禽の彫像、その背後にドラゴンズ・リーチの砦。空には月がかかっております。
 彫像の足元には大きな炉がございます。そしてその傍に佇むかたこそ、『戦乙女の炉』のエイドリアン様が尊敬する、ホワイトラン一番とも噂される鍛冶師エオルンド様でいらっしゃいます。
 ふと思いましたが、ヴィルカス様はひょっとして、エオルンド様へわたくしを紹介するついでに、剣を研いでもらってこいとおっしゃったのかもしれませんね。
 ともあれ、ヴィルカス様からのお遣いを済ませると、今度はエオルンド様より(ちなみに彼は同胞団のメンバーではないとのことでございます)、アエラ様の盾を届けてほしいと頼まれました。なにやら悲しんでいらっしゃる奥様のところへ早く戻らなければならないから、とおっしゃっておられます。
 そういえば街で、このかたを夫とおっしゃるご婦人をお見かけしたような。お名前は失念してしまいましたが、ご子息がどこかへ連れ去られてしまった、それがバトル・ボーンの仕業に違いない、と話していらっしゃったはずです。
 そのことはまた後にして、ともかく今は、アエラ様、あのとき巨人と戦っておられた女性戦士のもとへ向かうといたしましょう。

コドラク様 ヴィルカス様 エオルンド様
アエラ様 ファルカス様 スコール様
 あらためてお会いすると、戦化粧が勇ましいとはいえ、実にお美しいかたではいらっしゃいませんか? 強く美しいとは、羨ましいかぎりでございます。
 アエラ様からは、ファルカス様をご紹介いただきました。ヴィルカス様のご兄弟、お兄様だそうです。力の一号・技の二号……じゃございませんが、力のファルカス、知のヴィルカス、というのが同胞団での認識のようでございますね。
 なお、コドラク様をリーダーに、スコール様、アエラ様、ヴィルカス様(弟)、ファルカス様(兄)の五人が、「サークル」と呼ばれ、この同胞団の間でも指導者のような立場にあられるようでございます。その中でもコドラク様は「導き手」と呼ばれる存在でいらっしゃいます。しかしコドラク様は、同胞団を率いているというよりは、最も頼りになる相談役といったところだとか。きっとご謙遜でいらしゃいましょう。
 ファルカス様より、新入りたちの共同部屋に案内していただきました。今度からここで休むことができるようでございます。しかし……荷物を預けられるような場所は、ないのでございますね。やはりここは、一刻も早く自宅を持つべきでございましょうか。

 それはさておき、ファルカス様より、もののついでのように、問題を起こしている住民を「痛めつけて」おとなしくさせてこいというお仕事をいただきました。―――なぜこうも荒っぽい、腕力メインの仕事を当たり前のようにいただくことになっているのやら……。
 しかもその相手は、ホワイトランの馬屋の主人、スカルヴァー様のようでございます。問題を起こし、他の住民に迷惑をかけているというのが事実であれば、やめるよう話に行くのはやぶさかでもございません。できれば腕力に頼らず解決できると嬉しいのでございますが……。
 ともあれ、もう遅い時間でございますし、今日は同胞団の宿舎を借りて一泊し、明日の朝に出かけるといたしましょう。

 それにしても、サークルの四人のかたがたは、同胞団に参加するにしてもそれぞれ物語があるようでございます。
 お父上に連れられてここに来て以来、同胞団で育ったというファルカス様とヴィルカス様。アエラ様は、お母様もお祖母様も、代々、同胞団に所属していらっしゃったそうでございます。スコール様は、大戦(※3)に参加したことさえあるとのこと。このかたは、戦う以外になすことがなく、ただひたすら戦い続け、様々なものを、心をなくした果てに流れ着いたと語っていらっしゃいます。
 なにやらそれぞれに、誇りとともに悲しみのようなものを感じてしまいました。


※1:もちろん気分の問題であって、そんな会話はしてません。
※2:「おまえ」と字幕が出たため、自分に話しかけられたのかと思いましたが、どうやらヴィルカスはコドラクに話しかけているようです。なのでここは「あんた」とか「貴方」にすべきでしょう。
※3:帝国とアルドメリ自治領の戦争のことです。たぶん。

 

【イスグラモルの武器を求め……る前に、寄り道】

 同胞団。名誉と誇りを重んじる、大きな家族、といったところでございましょうか。
 その一員としての初仕事は、大変遺憾ながら、スカルヴァー様を「痛めつけること」でございます。
 話し合いで解決できまいかと訪れてみましたがその余地はなく、致し方なく殴り合っておりますと、あの、リディア? なにが「デカいほうに12ゴールド」です? デカいほうってつまり、スカルヴァー様のことですよね? まったく、そこは主を応援するところでしょうに……。
 さて、ファルカス様のところに戻って報告いたしますと、100ゴールドばかりのお駄賃とともに、スコール様がわたくしを探していたと伝えられました。

 ちょうど食堂で朝食の最中でいらっしゃったスコール様に話しかけますと、「学者が、【ウースラドの破片】の在り処を知らせに来たから、ファルカスを盾の兄弟として連れて行って、回収してこい。これが正式におまえが同胞団のメンバーとなるため試練だ」とのことでございます。
 下っ端の使い走りから、まがりなりにも一端の戦士と認めてやろうということでございましょうか。戦士になりたいわけではないのですが……。
 ともあれ、ファルカス様がついてきてくださるのであれば安心でございます。しかしリディアはいったん、ドラゴンズリーチに戻るようでございますね。
 現地で落ち合うこともできるようでございますが、せっかくですのでここは、ファルカス様との旅を楽しませていただきたいかと存じます。
 目的地の「ダストマンの石塚」は、ホワイトランより北西。それほど遠いわけではございません。しかし道中なにがあるかもしれませんし、一人で行くのは心もとなくてかないません。その点、ファルカス様がいらっしゃればどうということもないに違いありますまい。
 ただ、ファルカス様はあくまでも「盾の兄弟」であって、わたくしのコンパニオンではございませんから、荷物を持っていただいたりはできないようでございますね。

 ところで、今回探しに行く【ウースラドの破片】についてでございますが、これは、約4000年の昔、同胞団を設立した英雄・イスグラモルの武器のことだそうでございます。
 その破片の回収には、たしかに大いなる意義がございますことでしょう。そんな大切なお役目を、わたくしのような新入りに任せてよろしいのでございますか? 実際にはファルカス様のお役目で、わたくしはお手伝いというところが実情のようにも思いますが。
 ともあれ、迷子にならないように、前もって王宮魔術師のファレンガー様より購入しておいた「千里眼」の魔法を覚え、さっそく使用したいかと存じます。
 「千里眼」の魔法は、目的地が一つである場合、そこに辿り着く正しいルートを示してくれる魔法でございます。(※1) わたくし、魔法はからっきし駄目、火炎の魔法と回復の魔法もやっとのことで覚えた程度でございますが、戦闘中に使うのでないならなんとかなると思いたいところでございます。(※2)

 道中、たまたま道で行き会ったバトル・ボーン農園のアルフヒルド様にリーキを買い取っていただき、セベリオ農園にて、40個も溜まっていたキャベツと、18個溜まっていたジャガイモも買い取っていただきました。やれやれ、これでだいぶ荷物が軽くなりましたね。(※3)
グレイ・ムーア砦 「千里眼」の魔法が示す道を行きますと、見えて参りましたここは、「グレイ・ムーア砦」でございます。こういった場所はたいがい、山賊などの根城と化しているものでございますが……ファルカス様もいらっしゃることでございますし、早く自宅を手に入れたいとの思いもありまして……すこしばかり寄り道をしてもよろしゅうございますか?
 ファルカス様は咎め立てなさることもなく、それでいいといったご様子でございます。(※4) 荷物持ちにはできませんが、せっかくですので一緒に探索していただくことにいたしました。

 山賊どもがたむろするのは予想通り。しかし、お願いですから突撃しないでください!
 多勢に無勢、気付かれていないのをいいことに、弓で少し片付けてからと思っている傍から両手剣を構えて突撃、その挙げ句やられて膝をついてヘタった上に、こっちに気付いた敵が5人もまとめて私のところに……ッ!
 貴重な回復薬を一個使ってしまいましたが、なんとか撃退はかないました。
 反省事項です。
 お金を稼ぎたいからと寄り道するのは、やはり得策ではございません。ことに連れているのが荷物持ちにもならない以上、とっとと目的を果たして帰還するのが利口なようでございます。
 そんなわけで、いったんホワイトランに戻って戦利品を売却した後、今度こそわたくしは、寄り道せずまっすぐに、ダストマンの石塚を目指すことにしたのでございます。

 

密告情報:
「ヴィルカス〜。あのねえちゃん超怖ェんだよ〜」
「は? 慇懃な物腰の、おとなしそうなねえちゃん……じゃないのか?」
「インギン? なんかよく分かんねえけど、盾どころか囮にもならねぇんならそのへんでじっとしとけって怒鳴られた〜 T△T」
「兄貴……。またなにも考えず突撃したんだろう」
「でもよぅ、一応新入りだし、俺がちゃんと守ってやんなきゃって……」
「分かった分かった。(ついていくことになっても、俺はできるだけおとなしくしてよっと)」

 


※1:クエスト一覧の受注中を示すマーカーを一つだけにするか、カスタムマーカーだけにすることで、そこに至るルートを示してくれます。
※2:この時点でアルジラはLV9。しかし一度もマジカを成長させていません。
※3:40個ものキャベツをどうやって持ち運んでいるかは考えてはいけないところです。
※4:実際にそういう会話は発生しません。コンパニオンの中には不死属性のNPCもいるので、こういったコンパニオンがついてきている間に、厄介な敵のいるクエストをこなすのも賢い立ち回りです。ちなみにこのクエストでのファルカスも不死です。

 

【ダストマンの石塚へ】

 道中、ドラゴンに襲われたりもし、ファルカス様はどこに行かれたのやら姿が見えなくなったりもいたしましたが、無事に目的地に到着いたしました。
 中へ入ると、ファルカス様は「ここを最近掘り返した奴がいるみたいだ。足音を立てるな」と忠告してくださいましたが、いえ、わたくしは軽装鎧でもともと狩人。貴方は重装鎧の突撃イノシシでございますよね? むしろその忠告はわたくしから貴方様へ、厳重に、厳重に、お願い申し上げたいことなのでございますが……。
 中にはドラウグルの死体が転がっておりました。たしかに、何者かが先に進入している様子でございます。
 まだ残っていたドラウグルを片付けながら奥へ進むと、……トラップ、ですね。進路を塞ぐ鉄柵を開けようとレバーを倒しましたら、わたくしが入った小部屋の鉄柵が降りてしまい、どうやら閉じ込められてしまったようでございます。
 さて、どうやって解除すれば良いものか、と探すまでもなく、ファルカス様がなんとかしてくださるそうです。初めてこの人を連れてきて良かっ……いえいえ、なんでもございませんよ?

 しかし、そのときどこからともなく5人ほどの山賊? いえ、そういったものとは違う集団が現れ、ファルカス様が同胞団であることを知りつつ、周囲を囲みました。
 弓なら柵の合間から撃てるかどうか、と思っておりましたら、そのとき、わたくしの目の前で信じがたいことが起こったのでございます。

 ファルカス様の体を黒いオーラのようなものが包むと、突然彼は、黒く巨大な、狼……人狼の姿に変貌したのでございます。
 しかし、その姿で一団をあっけなく蹴散らしたファルカス様は、柵を開け戻ってきたときには元の人間のお姿でございました。
 そして真っ先に「怖がらせてしまったならすまない」とお詫びくださいました。
 いったいなんだったのかとおうかがいすると、ファルカス様はこれを「祝福」とおっしゃいました。
 人狼症は、一種の伝染病のようなものです。しかし、感染者の体液を大量に取り込むのでないかぎりうつることはございません。
 シルバーハンドという一団が、「同胞団」というくくりでファルカス様を襲ったのであれば、同胞団はウェアウルフの集団なのでしょうか?
 ファルカス様に尋ねると、ビーストブラッドを持つのはサークルの者だけだとおっしゃいます。つまり、他にはヴィルカス様、アエラ様、スコール様ということでございますね。ともすると、指導者、「導き手」であるコドラク様もそうなのでしょうか。
 なんであれ、わたくしに襲いかかってくるのでないならば構うことではございません。ただ、狼のお姿でわたくしの前に立たれますと、ついうっかり獲物と勘違いして射抜きかねませんので、その点だけはどうかお気をつけくださいませ。
 むしろわたくしにとっては、シルバーハンドが所有している【銀の剣】が、重量7で買値が100、すなわち売価が50以上(話術の能力が入りますので)という高効率の換金アイテムであることが重要です。残さずいただいていくことといたしましょう。

 さ、他にもいらっしゃらないのですか? シルバーハンドの皆様は? 皆様がお召しになっていらっしゃる【皮のブーツ】と【皮の腕当て】も、重量1に対して買値は10。安いとはいえ、重量あたりの換金率は非常に優れた品物でございます。
 ……ふむ。
 ここに出てくるシルバーハンドの装備品は、換金効率が非常によろしいわけでございますから……ここはホワイトランと往復してでも、積極的に回収すべきと判断いたしました。
 そうと決まれば、さっさと一度引き返して売却し、あらためてこの先へ進みますよ、ファルカス様!

 

密告情報:
「ヴィルカス〜」
「おお、戻ってきたのか、兄貴。で、ウースラドの破片は?」
「んーん」
「なに? 失敗したのか?」
「違うんだ。荷物いっぱいだから一度売りに帰るって……」
「あ、あのねえちゃん、なかなかしたたかだな」
「荷物持ちにもならないのに盾にもならないし囮にもならないって言われた T△T」
「だったら人狼化して一発いいところを……」
「見せたよぅ。見せたけど、今回の変身解除はやけに早くって、もうしばらくウェアウルフになれないって言ったら〜」
「言ったら?」
「無視された T□T」
「……ご苦労さん」

 

 さて、一度戻ったタイミングで所持金を確認いたしますと、いつのまにやら9000ゴールドを越えておりました。そこで、さっそくドラゴンズリーチにて、執政のプロベンタス様より自宅を購入することにいたしました。これでいろいろと荷物を下ろせるというものでございます。
 噂では、自宅購入時に内装も整えてしまわないと、武器保管棚が正常に作動しなくなる不具合があるとか。そのせいか、我が友のカジート青年は、ホワイトランの自宅に武器が飾れないと嘆いておりました。(※1)
 ようやく手に入れたスカイリムの足場、ここに荷物を預け、もう一度石塚に向かいました。

 とはいえ、あとはネズミだクモだをあしらいつつ奥へと進み、奥地では無事、【ウースラドの破片】と、「ファイアブレス」のシャウトを手に入れました。……人としてどうなのでございますかね、ファイア・ブレスというのは……。
 これで一段落かと思いましたら、最後にはドラウグルが次から次から出てまいりましてえらい目に遭いましたが、幸いファルカス様がいい具合に囮になってくださいまして、わたくしはあまり狙われることもなく片付けることがかないました。
 やれやれ、これで【ウースラドの破片】、回収完了でございます。

正式な入団の儀式……かと思ったら、サークル参加の儀式だったような? ジョルバスクルに帰りつきますと、もう深夜であるというにも関わらず、ヴィルカス様がお出迎えくださいました。
 ついてきてくれ、とおっしゃいますので中庭へとついていきますと、どうやら同胞団への正式な入団儀式のようでございます。
 兄弟姉妹として、盾となり剣となり戦い、共に祝杯を上げ戦うか、と問いかけるような言葉をコドラク様が言うたびに、ファルカス様や他のサークルのかたがたが返答をしてくださいます。
 わたくしといたしましては微妙に不本意ではございますが、これでまた一つ、ホワイトランに強固な足場が築けたと考えておくことにいたしましょう。
 ともあれ、これで晴れて同胞団の一員として、正式に認められた次第でございます。

 

密告情報:
「ヴィルカス〜 T□T」
「いい。なにも言うな、兄貴。お疲れさん」

 


※1:1stキャラのカジートは、自宅を購入した時点で一度家に入ってしまったのが原因か、武器ラックが一切使用できませんでした。wikiなどで見てみると、自宅を購入したら、入る前に内装もしておかないと、こういった不具合が発生することがあるそうです。とはいえ、今はもうパッチで修正されているのではないでしょうか。

 

【同胞団とシルバーハンド】

 同胞団の仕事はシンプルでございます。トラブルが起これば、お金をいただいて、腕力で解決する。以上。
 アエラ様からいただいたお仕事は、リバーウッドに住む吟遊詩人、あのスヴェン様のお宅に侵入した獣を狩ることでございました。
 屋内で狩りとは、また面妖な仕様でございます。
 しかも駆けつけてみると、いるのは獣……ではなく、「氷の生霊」。一種の精霊なようなものではないかと思いますが、こまかいことを気にしても仕方ありますまい。
 このモンスターが入り込んでいたせいか、スヴェン様もそのお母様もご不在でした。
 その代わり、町の入口付近ではファエンダル様にお会いすることができました。その後もつつがなくお過ごしのようで、なによりでございます。

 仕事を成し遂げてジョルバスクルに戻りますと、スコール様より、「夜になったらアンダーフォージに来い」と申し付けられました。
 さて、次はいったいなんなのでございましょう? アンダーフォージはスカイフォージ、すなわちエオルンド様の鍛冶場の下にあるそうです。
 18時頃、スカイフォージへと通じるジョルバスクルの裏手に行きますと、スコール様のお姿が見つかりました。「準備はできたか?」と問われますが、もうこの際、戦士としてでもなんでも、やるだけのことはやってみると決意してございます。
 アンダーフォージは岩の隠し扉によって秘されておりました。
アエラ様でございます その中に入りますと、……ウェアウルフ、でございますね。どうやらアエラ様のようでございます。
 スコール様のお話によれば、先日ジョルバスクルの中庭で行った入団の宣誓式のようなものは、本物の戦士には相応しくないとのこと。どうやらスコール様とアエラ様は、わたくしを人狼症に感染させたいようでございます。
 しかし、コドラク様がこれを「呪い」と呼ぶのに対して、彼等は「祝福」と表現します。つまり、これは彼等なりの、わたくしへの信頼や、好意の結果なのでございましょう。アエラ様がわたくしの「祖先」になることを引き受けてくださったというのも、取るに足りぬ者と思えばきっとありえぬこと。
 ………………。
 キャシー局長の声が、空耳のように聞こえてまいります。《チャンスよ!》と。
 たしかに、我が身一つ、たかがエルフ一人の人生。何事が起ころうとも、悠久なる時の流れ、連綿と紡がれ続ける歴史の綾の中にあっては、この身に起こるいかなることも、すべては"些事"でございましょう。
 躊躇いはございましたが、ただ一度の人生、他のかたにはめったにもできない経験ができ、それをこうして語ることが許されるのであれば(検閲を受けなければの話でございますが)。
 思い切って、承諾することにいたしました。
かなり大量の血でございますが、大丈夫なのでしょうか スコール様は剣でアエラ様の手首を裂き、そこから滴る血を石造りの大きな盆の中に溜めます。これを飲むことで、わたくしも人狼症に感染することになるのでございますね……。
 思いきって、生臭いような血を口に含みました。狩った獲物を生で食することなどございませんから、生き物の血をすするなど、初めてのことでございます。気分が悪くなるとともに、体中の血が煮えたぎるような、妙な心地がいたしました。そして……

 ―――野獣と化していた間の記憶は、ところどころ朧げでございます。
 否応なく獣に変じてしまったわたくしは、人に見咎められては大変だとアンダーフォージの中に引きこもり、時が過ぎるのを待ったはずなのでございますが(※1)、気がつけば「ギャロウズ・ロック」砦の傍におりました。
 アエラ様は、この砦にいるシルバーハンドを皆殺しにせよとおっしゃいます。……人殺しは本意ではございませんが、わたくしがウェアウルフであれば、自動的に彼等はわたくしを狩る狩人となるのでございましょう。なれば自衛のため、先制攻撃も致し方ありません。
 リディアはいつの間にか帰り、ここからはアエラ様が同行くださるようでございます。……リディアのほうが、荷物を持ってくれるのでありがたいのでございますけどねぇ。ことに、相手がシルバーハンドであるならば。
 なお、シルバーハンドの皆様は錬金術用の素材を持っていることが多いのも、重要なポイントでございます。

 道中、檻に囚われたまま死亡としてるウェアウルフを見つけ、檻の中で生きているから精鋭難易度の鍵を明けて出してやれば見境なく襲われ、銀の武器はきっちり回収し、難なく進ませていただきます。
 ここにいるシルバーハンドのボスは女性で、「皮剥ぎ職人」と呼ばれているそうでございます。理由は、アエラ様もおっしゃるとおり、言われずとも理解できました。
 そして最奥の部屋にて、先行していらっしゃったスコール様が、お亡くなりに……。
狼の首のトロフィーまで飾られております 最奥の部屋には一種の祭壇、それとも儀式台のようなものがしつらえてあり、そこには既に命を喪ったウェアウルフが転がされております。杭にはウェアウルフの頭が突き刺してあり、その脇、いえ、この砦全体に言えることでございますが、そこかしこに皮なめし用の台があるのも、非常に印象的……嫌な意味で、印象的でございました。

 アエラ様は砦を見まわり、生き残りがいれば狩り尽くしてから戻るので、わたくしには出ていくようおっしゃいました。その代わり、別の任務を一つ授かりました。シルバーハンドのリーダーを殺してこいとおっしゃるのでございます。
 殺戮のための殺戮をしたいとは思いません。これこそはまさに無用な殺戮でございましょう。おそらく、人狼化した直後のわたくしでなければ、これ以上は付き合えないとお断りしたのではないかと……。しかしこれは、後になって思うことでございます。このときのわたくしは、スコール様のご遺体から、【オオカミの鎧】と【オオカミのブーツ】を回収させていただいた後、アエラ様に申し付けられたとおりの人間狩りに出かけたのでございます。


※1:セレクト(BACK)ボタンで「待機」しても、気がつけば外に。

 

密告情報?:
いい体してるじゃない? ウェアウルフ化が解けると、武器防具って全部はずれてるのよね。
 そもそも変身したときに脱いでない以上、破れたり壊れたりしてるのが道理なんだけどさ。それをきっちり脱いで持って移動してることになるのは、深く考えちゃいけないところよ。
 そりにしてもアルジラって、しなやかないい体してるじゃない?