暗殺便り

【ダマスカスへ再び】

ダマスカス遠景 なんかもう、アサシン砦から出て馬を選ぶとき、「これはもうこいつしかないな」という感じで黒馬(額にスター)を選択しています。
 そして、一度行った町へはキングダム(街道)をすっとばして行けることが判明しました。
 クロちゃんとの旅路を堪能する前に、とりあえずとっとと先が見たいなと、ダマスカスへワープです。
 手前の山道から眺めるダマスカスの町がこれです。

 右のほうに高い塔が見えますが、初プレイ時にはこんなものを確認してる余裕もなかったため、もうのぼったことがあるのかまだなのか、記憶にございません。
 しかし位置的に、これは今回立ち入る富裕層の地区にあるのではないかと。
 そんなわけで、わくわくしながら、あくまでこっそり神学者にまぎれてダマスカス入りです。

たぶんこれがあの塔 見下ろしてみた
さらに見下ろしてみた 今回登る塔の中で、おそらく一番高いと思われるものから見下ろした光景です。
 やっぱり、あのひときわ高い塔がこれのようです。のぼるのにだいぶかかったし、見下ろした町がかなり遠くまで見えます。
 そしていざ飛び降りてみると、藁束の上に落ちるまでがやっぱり長い!

 それにしても、ものの見事に肌色の町ですね。

 

 なお、今回のターゲットは大富豪です。戦争中に豪勢な宴会開いたりしてるわけです。
 その宴会にまぎれて暗殺です。
 今度こそ、乱闘になる前に片づけたい!と思い、たまたまファミ通WAVEの付録DVDに暗殺方法が収録されていたので、それを参考にレッツトライ!
 実行に移る前に、その宴会場にもビューポイントがあったので立ち寄ってみたら、警備もなにもなく、だーれもいなかったので、ここぞとばかりにシミュレーションです。
 ここ登って、こっち行って、ここから飛び降りて、暗殺したらこっちに逃げて……と。
 その甲斐あって、無事に暗殺成功しました!

 ところでこのゲームのプレイ日記書いてて思うんですが、「殺した」とか「暗殺した」とか、ものすごく物騒な内容になってますね……。さりとて、「倒した」という言葉ではなんだか魔物やモンスターをやっつけたような雰囲気ですし。
 しかし我ながら「こういう言葉を平気で使い始めると人格に問題が生じるのでは」という気がするので、隠語を決めようと思います。ターゲットに気づかれる前に暗殺することをマルアン、戦闘になって殺すことをマルサツとでもいいましょうか。

 

【ターゲットは奴……!】

ロック・オン! 第五番目の標的は、リチャード王からアッカをあずかる執政官、モンフェラート侯ウィリアムさんです。
 私の世界史や宗教関係の知識はかなり大雑把なのでこのゲームで初めて知りましたが、ここに大きな教会があるんですね。
 それが遠くに見えるひときわ立派な建築物、性従事……聖十字と出したくて「セイジュウジ」と入れて一発でこう変換するのはどうかと思いますが、ともかく聖十字教会です。
 なんでも、キリストが磔にされた十字架を祀っているとかなんとか?
 これはぜひ観光に行かねば!!
 と思う一方でなにより肝心なのは、あのバカ高い塔、あれのてっぺんがビューポイントだということです!!
 あれを登らずに今日のプレイを終われるものか!? いや、決して終われまい!!
 ということで、手近なビューポイントでこうして獲物を確認し、手前にもう一つ見える鐘楼にも行きがけの駄賃的に登っていくしかあるまいと、アルタイルは決意を固めるのでした。
 ……仕事? 後でやるから、うん。

待っていろ……! だいぶ近くに来ました。
 近くに寄れば寄るほど、その荘厳な姿は……ぶっちゃけ、そもそもほかの建物に隠れてろくに見えないので、こうして屋根の上に乗らないと確認できないわけですが。

 素直に登らせてくれるのか。
 それとも、近くの建物から飛び移らないかぎり足場は見つからないのか。
 否応なく闘志を掻き立てられます。

 

ターゲット調査中 また少し近づきました。
 アルタイルくんもけっこう高い建物の上に乗ってるんですが、それでもはるかな高みに霞む十字架。
 ……キリストが磔にされた十字架って、ここに置いてあるとしても中にあるんだよね?? まさかあのてっぺんにつけてあるのじゃないよね??
 ともあれ、「待ってろ。今に俺が貴様を征服してやる……!」的にひそかに燃え上がってみます。
 っていうか私の脳がもうそういう色眼鏡装備なので、アルタイルくんの佇まいからもそんな決意がうかがえるような気がしてなりません。
 ちなみに上の写真と微妙に立ちポーズが違うのは、こっちには屋根の傾斜があるからです。
 地味なことですけど、こういう細かさもPS3ならではです。PS2だったら、傾斜があるのに片足が宙に浮いて、平面上に立ってるようなポーズになったんじゃないでしょうか。

絶頂からの眺望 そして、ついに辿り着いた頂き!!
 高……ッ!!
 十字架の上に乗ってます。
 今までで一番広い範囲見渡せてますね。
 さすがに足場が小さすぎて、アルタイルくんもちょっとフラフラとバランスをとっていました。
 一度くらいはここから、藁束以外の場所へ死のダイブをしてみたい気もしましたが、とりたてて面白い現象が起こるでもないので、普通にイーグルダイブすることにしました。
 それにしても……風、ないんですね、この世界。普通これだけ高い場所にいたら、それなりに強い風が吹いていると思うんですが。
 しかもここ、海辺ですよ!?
町とは逆側 右の写真がほぼ逆を向いたものです。
 この場所で無風ってのはかなり無理があるように思いますが、コートの裾もはためきません。
 アサシンの特殊装備は、布のように見えて実は鉛ででもできてるんでしょうか?
 だから溺れるの?
 というかただ単に、アルタイルがカナヅチだっていうほうが面白い気もしますが。

 ちなみに、あちこちで市民助けてビューポイント踏破して、とやっているので、序盤に比べてHPゲージ(シンクロケージ)伸びてます。
 という具合に、一番の大仕事を終えたので、今日はここまでです。
 仕事? ああ、また明日ね。

 それにしても、つくづく次世代機ってすごいですね。
 この規模の町が、そのまんまそこに存在してるんですよ。ロードなしで好き勝手に駆けまわれます。ほんとにこういうゴミゴミした町がそこにあるわけです。
 町の人のセリフがかなりワンパターンでいい加減聞き飽きるってのが、私にとっては一番ビミョーなポイントなんですが、まあ、こんだけ広い街が存在してて、そこを自由に、しかも建物の上でも壁でも梁から梁でも動き回れるってことで目をつぶれます。
 カウンター攻撃さえ使えるようになれば戦闘は楽チンだし、乱闘になっても特にペナルティはないから、大雑把にマルサツして歩くこともできるし、マルアンするためにどうすればいいか、いろいろと試してみるのもいいし。

 ただ、そうなるとなおのこと、ムービーをスキップできず、オートセーブのせいで任意のところからリスタートはできないってのがつらいです。
 ミッション自体はある程度進むと任意でやり直しができるんですが、一つのミッションをどうやればマルアンに持ち込めるか、検証するためには失敗したときに強引に電源落として手前のセーブポイントからやり直すくらいしかできないのは不便です。
 次作ではほんとにこの点、なんとかしていただきたい……。

 

【エルサレムに吹く血風】

マリクさん アッカでのマルサツは、今までで一番手際よく済みました。
 そして再びエルサレム、因縁の支部長マリクさんです。
 しかし時が流れて少しは頭も冷えてきたのか、今回は背中を向けっぱなしではなくなりました。
 それでもテーブル上の地図にコンパスを当ててこちらをチラとも見てくれません。
 彼との友情を取り戻すためにも、仕事に精を出すことにします。

 今回の標的は、現在エルサレムを牛耳っているマハド=アッディーンという男。
 こやつは市民をささいな罪で次々と処刑している極悪非道な奴だとか。

大シナゴーク この六芒星はユダヤ教のマーク。ここはユダヤ教の総本山です。
 しかし、またもこの屋根の上がビューポイントです。
 しかも登るためには、このエンブレムにしがみつき、足場にして登るしかないという……これまた宗教的な問題が生じるのではないかと思うのですが、X箱で先行発売されていて、何事もなくPS3にも登場したので、気にすることはないのでしょう、たぶん。
 っていうか、こんな目立つところにある六芒星につがみついてたら、どうしようもなく注目集めると思うのは私だけですか?

 

おともだち? ビューポイントには必ずワシが飛んでいます。
 ビューポイントを探すときには、マップに表示されているワシのマークを頼りに近くに行き、あとは見上げて背の高い建物を見つけるほかに、ワシの影を見つけるのがセオリーです。
 ここまで近づいても逃げないワシですが、さすがに足場に乗ると逃げてしまいます。
 逃げないなら仲良く横に並んだツーショットを撮ってやろうと思ってるんですがねぇ。

 

 

死屍累々 さて、ワシと戯れているばかりではありません。
 ターゲットの情報を集めるため、盗聴したりスリをしたり、アサシン教団の情報提供者のお願い事を聞いてあげたりしています。
 仕事にとりかかるために必要な情報は3つ程度なんですが、集められるかぎりは集めたくなるじゃないですか。

 そんなわけで今回のエルサレムでは、二人いる情報提供者それぞれが、マハドの手下に狙われているから、そいつらをマルアンしてくれと頼んできました。
 片方は二人。これはサクサクっと。ええ、サクサクっと何事もなく片付いたのですが、問題はもう一方。
 人通りが多い上に見張りの兵士も多い場所で、三人を片づけないとならないのです。
 失敗しても、乱闘になるだけで再チャレンジできるので、とりあえず後をつけ、なるべく兵士のいないところで……と思うのですが。
 見つかるのですよ、これが。
 で、乱闘してるとそこにまた兵士がやってきたりして、この有り様です。道の奥のほうにも転がってます。

 何度か失敗していくうちに、ふと悪い考えがよぎりました。
「この場所にとどまってれば、次々と検分の兵士がきて、次々と乱闘になるから、ずっと続けてれば今に、足の踏み場もないほどに溜まるんじゃ……?」
 ―――そんな理由で兵士と戦おうとは、マハドも真っ青です。

実行してみた で、実行してみました。
 まだまだ足の踏み場もないということはありませんが、だんだん飽きてきてしまったので、このへんにしておくことにしました。
 いつかまた、それこそ本当に足の踏み場がなくなるほどに溜めてみようと思います。処理落ちしなきゃいいんですが。
 ―――人としてどうなんですか、こういう思考は。小さい頃からこういうゲームばっかりやってると、人格に問題出るのも仕方ない気がしてきましたね、さすがに。
 ゲームそのものが悪いとは思わない私ですが、親御さんはちゃんと子供の監督をして、やらせるゲームもきちんと選び、なにより、ゲームを媒介にしてでも子供とコミュニケーションをとりましょう。
 ところで、剣を抜いた乱闘で、足元にいろいろと転がってるのに、野次馬が「今に怪我人が出るぞ」とか言ってるのはどうかと……。

 なお、マハドさんは大乱闘の末にマルサツしました。
 いや、近くに神学者がいるから、それにまぎれて近づき……という攻略はDVDで見てたんですが、その神学者たちの手前にジャンキーがいてですね。こいつら、近づくと意味もなく殴りかかってくるというか、突き飛ばしてくるんですよ。
 殴ればおとなしくなりますが、ここでそんなことしたら間違いなく注目集めそうだし、どうしようと思っていたら、すぐ傍の崩れた壁の残りみたいなところに乗ってしまいまして。
 途端に発見さてマルアンは失敗。兵士には囲まれるはマハドも剣を抜いて囲みに加わるわ……。
 すべてが片付いた後には、周りに兵士がいなくなっていたため、警戒レベルが通常に戻ってしまった始末。

 こういう「結果」で支部長の言うことが変わればそれはまた面白いと思うんですが、マリクさんの台詞はいつも同じようです。
 それでも、アルタイルがなにをしても一言皮肉を言うか、文句をつけなきゃ気が済まないらしく、二人の仲はまだ険悪でした。