第1便:絵を描いている感覚ではないがまあ構うまい (10.01.25)

 新しいおもちゃを手に入れたら遊びたいのは自然な心理。
 というわけで、ペンタブとおえかきソフトでついつい遊び続けて4時間です。
 最初は拾ってきた絵板でぼちぼち線を引いていたのですが、どうにも書き味という点では微妙で、「ラクガキも別にSAI使ってやればいいんじゃん」と思い、使いこなせるかどうかは別として、起動させてしまったのが運のつき。

 テクニックとかスキルがついてくればもっと相応しい使い方ができるんでしょうが、私が考えたのは、「とりあえず下書きのレイヤー作って、その上にペン入れしよう」というボーゼンとするほどシンプルなことです。
 ンなわけで、まずは一番最初のレイヤーに、薄い赤と鉛筆なペンでがしょがしょと……誰のものともつかぬ顔を書き始めました。
 で、しばらく書いているうちに、誰を書こうとしているのかも分からないのは微妙な気分になってきて、なんとない雰囲気から「よし、アイツにしよう」と決定。
 そうしたら、髪型でつまずきました。
 どんな髪型がイメージなんだろか?
 顔はまだしも、漠然としたイメージありしっくりは来なくとも「こういう路線」とは思うのですが、髪型がピンときません。
 そこでふと思いついたのが、それこそレイヤーを使えばいいんじゃんということ。
 顔のベースはそのままにして、もう何枚かレイヤーを作って、それぞれにテキトーな髪型を書き込んで、表示したり消したりしながら見ていけば、イメージに近いものが出てくるのではないでせうか?
 おお、紙と鉛筆ではできないことだ♪
 ―――ささやかすぎるよアンタ、と脱力した人が今、ここを読んでいる人の中に少なくとも8割はいることと思います。

 そして髪型が決定し、だいたいの顔が出来上がったところで、ペン入れレイヤーを作って実際のラクガキ開始です。
 んー……なんか教本とかにも、パーツによってレイヤー変えなさいとか書いてあるし、顔の輪郭、鼻、目、目玉、髪、顔のシワとかアクセント、服(襟元だけですが)、といった具合に、テケトーに……この後のことなんてまっっっったく考えてないので、ほんとにテケトーに切り替えながら書いてみます。
 いいんです、どうせ練習なんだから! あとでなにか不都合になれば、「こうしておけば良かったなぁ」と分かるでしょう。それはそれでOK。

 それにしても……SAIを使ってらっしゃるかたがいれば分かる感覚かと思いますが、このソフト、「ペン入れ」レイヤーに書いた線は、線そのものを制御点といういくつかのポイント(増やすことも減らすこともできます)で移動させたり、太さを変えたりして調整できるので、きれいに下書きをなぞれなくても、事後の調整でそれなりのものになってしまいます。
 しかしこれ、絵を書いてるのとは全然違うモノですよね……。うーむ。
 ま、いっか★
 自分の「線」を書く腕前だけですごいものを描ける人ならいざしらず、ヘタレのラクガキは、テケトーな線でざかざか書こうと、線そのものを加工したモノだろうと、どっちにしろ大したモンじゃねぇ(笑

 ってな感じで、ちまちまといじったり、教本ちょっと見て使えそうな機能試してみたりしてたら、合計4時間です。
 おいおい、今週は出勤日すべてが早出だとゆーに、なにフツーに朝まで遊んでるのか自分。って、それでも6時間ほど寝られる時間ですけど現在。
 とりあえず、線をいじっててできたものをアップしときます。
だーれだ? かなりデカいサイズ(実寸B5)をJPEGにした上に圧縮してるんでこんなんなってますが、実際の線はもっときれいです。線は

 まあ、ここまではいいさ。
 もともと線画ならぼちぼち書いていたのだから。
 問題はこの後です。
 はたしてちゃんと色を塗れるのかどうか!?
 ……塗れないに100万メセタくらい賭けても構いませんが?

 でも、色塗りって、誰かのテクニックを真似するより、自分で何十回も何百回もいろんなことを試していく中で身につくもののような気もします。
 ちゃんとできるできないは置いといて、機能を試したり理解したりしながら、ぼちぼちと、自分なりのやり方を気長〜に見つけていこうかなと思います。
 でもそれ、もともと紙にも色をほとんど塗れなかったヤツのこと。どれくらいかかるんだ……?

第2便:Don't think, Feel !! (10.01.26)

塗ってみた ……まあ、日記タイトルどおりです。
 戦国無双のコーナーにある線画に、もう少しマシに色をつけてみようかないじりまわしたのです。
 なーんも考えずほぼ本能の赴くままに、ガサゴソペタペタと塗りたくってみたらこんなのができました。
 なに?
 元絵ではもっと頭の上のほうまであったろうと?
 カットした理由なんてひとつに決まってるじゃないですか!! この七面倒臭い髪型をいちいち作り込む気になれなかっただけですよ!!(←正直すぎる
 プロテクターとかも超がつくほど適当です。

 顔はまあ……線画のときもそうなんですが、顔はまあ、それなりになんとかなるんです。
 でも、服とか鎧とか、風景とかそういったものが出てきたらもうアウトです。質感とかなにソレ分かンなーい?くらいの勢いでサッパリです。
 ……これじゃあメカを書けるようになるのはいつの日か orz

 メカ書きたいんですよメカ!!
 トランスフォーマーもそうですし、アーマードコアの自分の愛機も書きたい!
 ACの自機なんて、ぶっちゃけパーツはゲーム画面のPAINTモード、デカール(ステッカー)を貼るモードにしたら、ほぼ好きな角度で撮影できるので、それを取り込んで下敷きにして転写し、各パーツサイズを合わせて組み上げれば「シルエット」はけっこう簡単に作れると思うのです。いやまあこの時点でまともに書いてはいないんですが、そういう方法ででも、それっぽいものの線を作ることはできるのです。
 しかし!
 絶対にメカメカしくかっこよくは塗れない! ちくそう!!

 すべては場数と練習次第。
 こんなヘタレでもこれくらいには色つけられると分かったし、ぼちぼち遊んで、そう遠くないうちに物の質感ってヤツの出し方とかもみにつけられたらなぁと思ってます。

 ところで、今回の下絵はけっこうリアルに書いた小太郎だったのでけっこうイメージどおりにできたのですが、一日前の好青年ぽい人物をこの塗り方では塗るのは変だと思うのは私だけではありますまいよ。

第3便:水彩ぽく……でも厚い気が (10.01.28)

司令官らしいよ がんばったよ〜〜〜ッ!!>□<
 これはかなり圧縮かけてます。もう少し大きなサイズのを見たいかたは画像クリックで一回りほど大きいものが出てきます。
 しかし実際に書いていたときのサイズは、縦が1000pxという巨大カンバスです。

 正直、けっこう塗れるモンなんだなぁ」と思いました。
 すごいぞペンタブ、すごいぞSAI!!
 いやもうホントにすごいのはそこです。
 ようやく、色塗りレイヤーで線画の選択範囲使う方法も分かりました。わーい、少し賢くなったぞぅ。
 影の付け方とかが大雑把にも程がありますが、まあ、まあ、まあ、ね。ほら、シロートのすることですから、そういうとこツッコんじゃメッですよ。
 相変わらず本能の赴くままにぺとぺと塗っては広げては消しては、なんかいい感じになったところでやめるという、博打すぎる塗り方でした。

 で、誰かはもう言わなくてもいいですか?
 この巣にいる髪が青くなりそうなヒトなんてひとりっきゃいないじゃないですか。ってかファイル名見れば一目瞭然なわけですが。

 なお、私は線と線をきっちりつないで書くことができないらしく、線画部分で領域指定しようとしたり、ベタ塗りしようとすると、たいてい画面全体が選択されます orz
 でもやっぱりお絵書き楽しいなあっ♪
 28日は「エンド・オブ・エタニティ」(PS3・X360)の発売日なわけですが、もともと「やりてえぇぇ」ってゲームでもないし、別にしばらく買わんでもいいかというか、アレやるよりはラクガいてたり攻略やってるほうが楽しいよなぁと……。
 だったらそんなゲーム買うなと言われそうですが、それでも買うのは買うのです。で、遊んでみて、ハマれば明日くらいはそっちやってるのかもしれませんが……。
 とりあえず、下書きからやってると時間がかかるので、塗りに慣れるため、線画の状態である昔の絵にでも色つけていってみようかなぁと考えています。
 次はなにを書こう・塗ろうかなー。

 ここからは私信。
 しぃぺん、拾いに行ってみましたが、思ったとおり、やはり私にはCGIが設定できません!! レンタルの絵板でしぃを組み込んでいるものはあっても、サーバーに情報が行くまでのラグがあって絶対にカクカクと止まりますね。でも、保存はできなくてもしぃ自体をPC上で動かすと、たしかにすごくすらすら書けます。すごいですね。
 SAIは私でさえ数日でこの程度のことはできるようになるくらいなので、機能がファトショとかとは大きく違うとしても、「素直」な構成ではあるのだと思います。フォトショップエレメントとか、私はもらいましたけど全然絵なんて書けないままに断念しましたし、GIMPとかPaint.netでも、やっぱりこんなに簡単に使いだせはしませんでした。他に水彩LITEだのなんだのと、ラクガキできるソフトはいろいろ触ったことはあるけれど、どれ一つとして……うふふふふ(遠い目
 長いことデジ絵を描いてきたかたとか、上手い人、いろんなソフトを使ってきたかたには、もっと違ったところが目に止まるのかもしれませんし、「すごいな」というのがもっと深いところから来るのかもしれませんが、こりゃ確かに使いやすいや★って感じです。

第4便:ちまちまと (10.01.30)

女の子を可愛く書きたい SAIそのものの練習中です。
 とりあえず使ってみること自体を目的に、「これに色をつけてみたいなぁ」と思った自分の線画を拾ってきて遊んでいます。
 これは三国無双のコーナーにある貂蝉ですね。今はまだペン入れ段階です。
 SAIのレイヤーにはフォルダがあるので、ペン入れのフォルダを作って、その中に顔輪郭とかサークレットとか、ちまちまと分けては書き進めています。

 使ってて今ひとつ分かってないのは、「乗算」とか「スクリーン」とかの意味です。
 なんとなくで「こうなるんだな」というのが分かったものもあるのですが(「乗算」は下の色を透過しつつ上に色を重ねる……んですかね)、さっぱり分からないものも。
 あと、SAIの使い方講座見ていると「加算」を使ってる人もいるようなのに、うーん、私のほうには出ていないなぁ。

第5便:ゲームモード中ですが (10.02.01)

 ハウツー本を集めました。
 ざっと6冊くらい。いや、ほとんど趣味で8冊くらい……?
 「アホか! 使い方なんてモンはネットで探せばええやん!」というかたもおられると思いますが、ネットで探すのは面倒というか、ピンキリ過ぎるのです。製本された商業流通品はその点、ある程度のクオリティが期待できますし、極端なハズレもありません。
 あとやっぱり、PCはPCの前でしか見られないのもネックです。本なら持ち運んで仕事の休憩中だろうと簡単に開けますし。
 ただ、「痒いところに手が届く」とか、「一般ユーザーだからこそ分かる」とかいった部分は、ネットの個人講座のほうが上だと思います。「最低限こうすればいい」とか、「この程度でそこそこのモノに見える」といったレベルのものは、個人講座ならではの視点かと思います。そう、本には載ってないんですよ、そういう「あえて低レベル、でもそこそこに見えるからOK」な程度のこと。

 というわけで届いたものをザッと見てみました。
 いいなと思ったのが、
・ソーテック社 「ペイントツ−ルSAIス−パ−テクニック」
・インプレスジャパン 「できるクリエイタ−ペイントツ−ルSAI独習ナビ」
・インプレスジャパン 「はじめよう!ペイントツ−ルSAI」
・ビ−・エヌ・エヌ新社 「SAI illustration technique」
 でしょうか。

 先の2社はどちらもパソコン書の老舗なので、こういうハウツー本を作るノウハウはがっつり持っています。そのため、SAIの備えている機能を一つずつきちんと説明している章があり、「これって使うとどうなるの?」「どういうことが起こる機能なの?」という問いにはベーシックな答えが得られます。
 「その機能を使って実際にどんなことをしているの?」は他の本にもしっかり載っているのですが、このベースラインを押さえているのはさすがというところ。
 ただ、インプレスのほうはワードとかエクセルといった、実用系アプリケーションやOSをメインに扱っているせいか、ツボが少し分かっていないのかもしれません。実践編になると、「そこが知りたい」という細かい部分が飛んでいたりしますね。
 ソーテックはフォトショとかhtml関係の本もよく出しているためなのか、「初心者が初めてそのソフトを使う場合」にうまくフォーカスしているように感じました。
  BNNはデザイン系の出版社です。「イラスト作成におけるSAIでのテクニック」にポイントをしぼった感じですかね。一枚のイラストを塗り方変えて紹介していたりして、「こういうこともできるのか」という感覚。その中で自分のやりたいことを探すのにいい感じです。ちょっと見づらいのと、機能を絞って「部分コピーをしたい」とか思ってそのやり方を探したり、最初から通読して一通り機能を知るといったのには向かないかなと思います。

 しばらくは、いろいろやりながら、これらのハウツー本を読むことも楽しもうかと思ってます。
 何冊も集めるとそれぞれに「布の描き方」「メカの描き方」とかあって、高度すぎてまったくついていけないものもあれば、質感を出すコツをものすごくミニマムなレベルで説明してくれているものもあり。
 さらっと「部分コピーで」とか書き流してあるけどそれがうまくできないんだよと思っていたら、別の本では機能の一つとしてきちんと説明してあったり。

第6便:どこのヤンキー(死語)? (10.02.03)

人相悪い ちまちまサラサラとラクガキ中。
 上の貂蝉はどうなったのかと言われると、イマイチ書き進める気になれず保留です。
 で、本当にただのラクガキとして書いているのがこちら。
 線の太さとかなーんも調整せずにダラリとペン入れだけした状態。
 なんかもう、この服は絶対に白地で、背中に「関東爆走連合四代目」とか書いてありそう(笑

 手に入れたハウツー本は、基本部分、SAIの機能について書いてあるところはピックアップして1冊読み通しました。
 先に読んだのはインプレスの「はじめよう!ペイントツ−ルSAI」です。
 次は、インプレスつながりで「できるクリエイタ−ペイントツ−ルSAI独習ナビ」にとりかかっています。
 うむ、こちらのほうが、ツールパレットを分離させる方法が載ってたりして、より実用的というか、実際的ですね。
 最初のはホントに、今から初めてペイントソフト使って絵を書き始める人向け。必要最低限はきちんと書いてあるけれど、それ以上のことは特にナシです。だからこそ分かりやすいのですけど。

 ともあれ、クリッピングとか、ちょっとわかってきた機能もあるので、このラクガキは、そういった機能も利用して作っていこうかと思います。

第7便:でけた★ (10.02.08)

いろいろ(機能使用面で)がんばってみた 上のヤンキーがとりあえず塗れました。
 髪とか服とか超テキトーじゃんとか分かってるんですからツッコミ禁止でお願いします。
 これまた誰かは言わないでもいいですね。右下の英文で一目瞭然ということで。

 今回やってみたのは、「下のレイヤーでクリッピング」というのと、「選択範囲を1ピクセル拡張」とかいうのです。
 やってみると、「あれ、なんでこんなに色薄いの?」とか出てきて、ハテナ状態でいじってたりもしましたが、自己解決しました。
 クリッピングしてあると、上にあるレイヤーはそのまま、下のレイヤーの透明度の影響まで受けるようで。
 色を薄くしたいなら透明度いじるより、レイヤーの明るさとかコントラストいじったほうがいいんだと学習しました。
 あとは、全部色を塗った時点で、背景と人物とが重なりすぎて非常に見づらかったので、人物の縁に白に縁取りを入れるのに「選択範囲の拡張」というのをしてます。

 まあなんというか……アニメ塗りとかやってみたい気もしますが、そういうのは線自体がもっとくっきりと鮮やかな絵柄のほうが向いてるような気もします。あと、くっきりした影を入れるには、私は影がどこにどうつくかを全然把握してないので!
 透明度の高い水彩塗りも……そういう柔らかい絵柄じゃないしなぁ(笑
 上の貂蝉ちゃんと淡い色で塗ってみようかなと思ってますが、はたしてどうなることやら。

 なお、SAIに文字入れする機能はないので、文字だけは保存後にGIMPで入れました。

第8便:取り込んで書けばこれくらいのものはできてしまう (10.02.09)

AC4系きってのイケメンヘッド

 いったいなにをしてるんだと言われそうですが、4時間ほどこんなことしてました。
 ゲーム画面をそのまま撮影した後、SAIにその写真を表示してペン入れし、それに合わせて色を置い……テケトーにそれっぽく真似して塗ってみただけというすさまじいシロモノです。

 メカなので、ペン入れレイヤーの「折れ線」が非常に便利でした。
 ハイライトもそれで作ってます。だってこのパーツは基本直線なので。
 細かい部分はかなり誤魔化してます。写真ではほとんど確認できなかったためです。そこをゲーム画面を見ながら埋めれば、もう少しリアルっぽくなるのではないでしょうか。
 たぶん、全身図にするためにもっと縮尺小さくしてしまうと、ますます粗が目立たなくなるので、こうやって取り込んで作ったパーツを重ねると、なんとシルエットだけは本物とほとんど違わないシロモノが出来上がるわけです。
 もちろん、各パーツのサイズを合わせたりするのはラクじゃないでしょうが……。

 ちなみに、私の愛機である「JIN」を作ってみようとは思ったのですが、なにせ奴は白いので、メリハリがつかず非常に大変だということに気づきました。
 これはたまたま、撮影した機体のカラーが赤だったので赤になってますが、紫に色を変えてしまえば、ナイト兄だと言えるので……。
 うーむ、しかし奴は背中の破壊天使砲あってこその機体だからなぁ。それを言えばJINもあちこちについたスタビライザーや、飾りのレーダーまですべてくっつけないといけないので大変度は上か。

 まあしかし、私はトレースして作っててこれです。
 上手い人は素でこういうの描いてしまうんだから、すごいですよね。