2006/12/01 (金)   御礼

 戦国企画は無事に終了しました。
 ご回答くださった皆様、本当にありがとうございました。
 こからはせっせと書いていきます。
 年末に向けて仕事が鬼スケジュールになる上に攻略系のものも同時進行するので、なかなか進まない予感もしますが、最低でも来年の1月が終わるまでには一通り書ききりたいなと。
 イラスト・挿絵はいつでも募集いたしております。
 「アンケリク」のものであるとコメントしてあるものであれば、ぜひ付けていただけると嬉しく思います。


2006/12/02 (土)   『難儀でござる』

 安倍首相も読んだというキャッチコピーで売ってる小説『難儀でござる』は、けっこう面白いかと思います。
 舞台が戦国なので、もともとの戦国好きなら時代背景とか人物背景をある程度ご存知ゆえに楽しめると思いますし、無双プレイヤーにとっても、無双武将以外のところで「こんな人もいたのか」と視野を広げてより無双と歴史とを楽しむことができるかも。
 
 一話目の主人公は、信玄のダディに仕えた甘利備前守。暴君に仕えつつ、難儀な接待役、交渉役を務めなければならなくなった彼の、イライラとかハラハラとか苦労が書かれています。対するは、今川義元のダディから、使者として派遣されたお坊さんです。
 二話目は義元の軍師として知られる雪斎と、義元に仕えた朝比奈がメイン。朝比奈がイライラハラハラする難儀な立場で、幼少の竹千代をどうやって織田から取り戻すかに苦心してます。というか、それを引き受けた雪斎の態度にイライラしてる感じに。
 三話目は、将軍の法事のためのお金を、信長に出してくれるよう頼みに行くお公家さん、山科言継が主人公。信長がモロに尾張弁なのがいい感じ。飛ぶ鳥落とす勢いの信長相手の交渉に、胃をキリキリさせてそうな気配です。
 四話目は稲葉一鉄と彦六親子が主役。武田にいる快川和尚に送った手紙を、密通と疑われた一件が題材です。狼狽し、なんとか誤解と弁明する機会を得ようとしつつも、うまくいかない息子。さて、頑固で癇症の親父殿は?な感じに。
 五話目は武将ではなく、村の主が主人公ですが、この村が属するのは武田勝頼の時代。今までは自由に立ち入って、柴を刈ってよかった山へ、急にお金払わないと入れなくなってしまった村人の話です。裁判してもらおうと訴えてるんだけど、判決が出ないままにずるずる。それを通して斜陽になった武田の、小さな綻びというか、「これじゃあいけないよな」というようなものが語られたりもします。
 六話目は、徳川による武田の高天神攻めが舞台。篭城する武田武将たちの葛藤やら苦悶こもごも。一つ前の話にも出てくるんですが、軍役につくとちょっとだけ年貢を減らしてもらえるんですね。で、そういう理由で兵士になって、城に入ったら囲まれてしまったという悲劇。後巻、つまり援軍が来ないのか、忘れられてるなら催促しようじゃないか、いや、そんなことはするものじゃない、捨てられるならば潔く捨てられればよかろうが、などなど、意見がぶつかりあう間に過ぎてゆく時間。そして……。
 七話目は、とある有名な言葉のもとになった事件が扱われます。それがどんな言葉か知らないまま読んだほうが、お寺や僧侶の名前とかでピンとこない人には面白いと思うので伏せておきたいと思います。これも織田・徳川に対する武田での話。お寺の修行僧の目を通し、なかなかうまくいかない修行と、寺の周辺に迫る織田の不穏な気配が語られてます。
 八話目は関ヶ原、京極高次が主役です。関ヶ原の戦いで大津城に篭もり、西軍に囲まれて篭城した挙げ句、最後には支えきれず降伏するわけですが、彼は家康から、よく西軍の精鋭を八日間もひきつけておいてくれた、と感謝されます。この精鋭が関ヶ原に来ていたら勝敗は分からなかった、と。しかしこの人、実は姉さんとか奥さんが、秀吉や家康に近かったりします。親の七光りならぬ、身近な女の光のおかげで……と屈託のある高次と、そんな彼に仕える家臣。
 
 てな具合で、歴史の大舞台の、ちょっと脇。
 けど、無双やってて、戦国時代にもちょっと興味あって、モブたちにも少しばかり生き生きしたイメージを持ちたいと思うなら、なにげにオススメ。
 さくっと読めます。


2006/12/03 (日)   ちかれた

 一気書きですが、前後入れ替えたりなんたりで、六時間ぶっつづけ。
 しかしこれでまた一本終わりました。
 もう朝です。
 これは残りの一覧。
 
◎小太郎×半蔵(ライト)
 悪癖・日向ぼっこ・犬・膝枕・虫・脱出・約束
◎小太郎×半蔵(ダーク)
 躾・服従・緊縛
◎忠勝×半蔵(ライト)
 眠・多忙・唄・約束・13年・勘違い
◎忠勝×半蔵(ダーク)
 雄偉の将・そこへゆくもの・再生
◎半蔵×小太郎(ダーク)
 流血・桜・楔・蔑み・愛・支配
◎小太郎&半蔵(ダーク)
 魔人・血・恐怖
◎慶次×半蔵(ライト)
 小旅行・甘い
◎家康・半蔵(ライト)
 道・思い出・初陣
◎家康・半蔵(ダーク)
 山河疾駆・刃たち・遥かなる故郷
 
 リクエストに応えられたかどうかは別として、話としては、私自身は気に入ったものになりました。
 数ページにわたる話を書くと、ページごとに雰囲気とかが変化してしまうのが私のまるでダメなところなんですが、これはずっと、キーワードに支えられて一貫できたとお思います。
 主観がころころ変わるのは苦肉の策。
 ここだけの話、半蔵主観の「三年前の伊賀攻め」もあれば「伊賀攻め後」もあり、「眼をもらう」時の話もあり、書くだけ書いて出さなかったものだけで、アップした分と同じほどあるのです。
 いろいろ書いていて、誰の視点から語ったほうが鬱陶しくないか、とか一応考えた末、誰にどこの時間・出来事について語らせ、回想させるかはこうなった次第です。
 もう少し理知的になれれば、より相応しい組み合わせも分かるのかもしれませんが。
 
 んで、この話の小太郎は完全に神魔の類です。模様さえ自前。
 コタハンシリーズの四代目みたいな、いわゆる神通力ぽい力は持たないのですが、自分一人、一個の生命体として特殊な感じ。
 半蔵は子供です。
 冷静に考えてくださるかたは読みながら気付いてくださると思いますが、五つくらいの時に人質という名目で捨てられて、十年ほどして伊賀攻め、それから三年たって「今」。なので、最初の伊賀攻めの時は十五前後。
 一般的な武士の世界なら前髪落として成人する年頃。一人前の大人として戦にも出て当たり前の年頃で、現代の中学生のような子供ではありません。
 が、後書きに書いているように、この子は小太郎としか付き合わないで育ったようなものだから、諦観が年寄りじみている反面、その下に無理やり押し込められた感情はえらく子供っぽい。
 入れられませんでしたが、お初の後に急に大人びるというか、覚悟が決まってがらりと雰囲気が変わってる設定です。なんだかんだ言い訳しても寂しくて不安で仕方なかったのが、ようやく相手がどうであるかに構わず一方的に信じて思うことを決めたら、幼い怯えはなくなった、的に。
 なんて裏話してるとめっきり艶消しですね★


2006/12/05 (火)   また一つ

◎小太郎×半蔵(ライト)
 悪癖・日向ぼっこ・犬・膝枕・虫・脱出・約束
◎小太郎×半蔵(ダーク)
 躾・服従・緊縛
◎忠勝×半蔵(ダーク)
 雄偉の将・そこへゆくもの・再生
◎半蔵×小太郎(ダーク)
 流血・桜・楔・蔑み・愛・支配
◎小太郎&半蔵(ダーク)
 魔人・血・恐怖
◎慶次×半蔵(ライト)
 小旅行・甘い
◎家康・半蔵(ライト)
 道・思い出・初陣
◎家康・半蔵(ダーク)
 山河疾駆・刃たち・遥かなる故郷
 
 そんなわけで残りの現状。
 いや、今回アップしてるSSの半蔵、こういうのも大好きです。というか、こういうののほうが好きです。
 男だか女だか分からないような心理状態でべったりと甘えているのも、書くのは書けますし楽しんで書いてますが、どうも私の中で今一つ、「こんなの男じゃねえよなぁ」という思いが去らぬのです。
 その点、情け容赦なく極悪なほうが書いてて蟠りがありません。
 今回はかなりおかしな半蔵、それでも第二幕では忠勝とそーゆー関係です。
 変な話ですが、楽しんでいただければ幸いでつ。


2006/12/07 (木)   すみません×∞

 ……お下品ですね。
 しかもなんだかすごいことに。
 でも、私は楽しかったです。
 そしてまだ少し続きます。
 第三幕に雪崩れ込むことになりました。
 九割くらいの確率で、この半蔵と小太郎の話も出てくると思います。
 
 三国無双にも「すれっからし周泰とへなちょこ太史慈」がいますが、こっちの半蔵と忠勝は、レベルが少し違う気がします。しませんか?
 周泰はなんだかんだ弱いところがあって、迷ったり悩んだりしてるから、その反動のように横暴さに拍車がかかってるだけですが、こっちの半蔵はただの鬼かなーと。
 こんな話でも、面白がってくださるかたがおられれば幸いでつ……。


2006/12/08 (金)   あにゃ?

 ……なんででしょう。鬼半蔵と小太郎の話が先に書きあがってしまいました。てへ★(←阿呆
 でも、忠勝の話が終わった後が舞台なので、ともかく第三幕をアップするまで保留にします。
 こんなところをチェックしておられる物好きさんへこそっと囁いておくと、烏屋の戦国部屋にあるにものの中では淫猥度高めですよー
 なにせ現れていきなり脱がせようとするほど行動に無駄(無駄?)がない半蔵なので、はぢらいだのなんだのも存在しません。仕事で化けるならはぢらいなんだろうがなんだろうが演じるんでしょうが、本人にはカケラほども存在していません。
 そんなのが、ヘタレな忠勝ではなくその道に腕に覚えありの小太郎相手にすれば、ねえ。と、ゆー感じで。
 あ、でも、烏屋戦国部屋にしては、ということなので、他のサイトさんのグッとくるようなものを巻き込んだ上で期待されても困りますにょ。
 
 アンケリクから派生して書きたいものは、
・『君思う、ゆえに』の後の小太郎と、半蔵の話
 一年間人里へ送られた小太郎と、半蔵の話。あれの後日談。
 これに「悪癖・日向ぼっこ・膝枕」を入れようかなとか。
 ただ、そうするとどうにも「犬」と「虫」があまりそうなんですよねぇ。
 「犬」はあちこちで半蔵を犬扱いしてるので、達成してるって言えばしてるんですが、ここでの「犬」は、小太郎のEDで出てくるペットのような犬の意味で使いたくて。
 ただ、あれをただ単に、ペットとかいう設定にしても面白くないので、どうひねるかはもう決めてあったんですが……。それと「虫」か……組み合わせるとすると、どうなりますかねぇ……。
 
・『馬鹿な犬』のその後
 半小太ですが、半蔵が具体的にコトに及んでないので、この巣にあるとどうしても小太半にも見えるという事実。
 だったら、コトに及んでもらおうかと。
 ただし、ただしてるだけじゃつまらないんで、どういうシチュでというか、なにがあってというか、なにかそこに印象的なものは咥えたいなと思案中。
 ダークのほうに残ってるキーワード自体は使えても、この世界でダークなのって、やりたくないですしねー。うぎゅーと無言で甘えてる馬鹿犬と、宥めつつだっこしてあげてる小太がいいです。
 
・『闇中之灯』に具体的には出てこなかったシーン
 眼をもらう前後の半蔵と、お初のあたりを書けたらなと。
 ↑の話の中では、実際にはなにがどうなって半蔵が風魔の連中と戦ったのか、そのあたりが一切出てきません。けど私の中では、書いてボツにしてるんでしっかり決まってます。これを捕捉として出したほうがいいかなと。
 アンケリクの話として入れるには無駄というか、余剰だとカットした部分ですけど、独立して挿話とするならいいでしょお、きっと。
 ちなみに、こんなところで暴露するのもなんですが、『闇中〜』は何度も手を入れなおしています。特にラストなんか昨日修正かけてたり。
 たいがいは言い回しが気に入らないだとかくどいだとかいった細かい点ですが、ラストは書いている内容自体が少し変わってますので、気になるかたはどぉぞ。


2006/12/10 (日)   定時に帰りたひ

 ここんとこずーっと、帰宅が夜中3時とか4時とかです。
 疲れもしますので、話を書く勢いがとれません。
 ゲームもしてません。
 あうーTT
 
 と言いつつ、今日はなんとか指南塾。


2006/12/11 (月)   ちと修正

◎忠勝×半蔵(ダーク)
 雄偉の将・そこへゆくもの・再生・約束・13年
 
 どうにも『蓼と虫』にキーワードを入れようがない気がしたのと、ダークとはいうものの陰惨だったりするのではなく、単に「シリアス」とか「哀しい」というイメージかと思うので、明るくないというだけかと。
 というわけで、どうにも使いがたくなった二つは、ここに回します。
 むしろこっちのほうがまともに情緒のあるものにできるのではないかと。
 他はこんなところが残ってます。
 
◎小太郎×半蔵(ライト)
 悪癖・日向ぼっこ・犬・膝枕・虫・脱出・約束
◎小太郎×半蔵(ダーク)
 躾・服従・緊縛
◎半蔵×小太郎(ダーク)
 流血・桜・楔・蔑み・愛・支配
◎小太郎&半蔵(ダーク)
 魔人・血・恐怖
◎慶次×半蔵(ライト)
 小旅行・甘い
◎家康・半蔵(ライト)
 道・思い出・初陣
◎家康・半蔵(ダーク)
 山河疾駆・刃たち・遥かなる故郷


2006/12/13 (水)   修正

 指南塾の七日目・三時間目の最後尾を修正しています。
 四時間目の結果を見てもらえれば分かりますが、半蔵でも移動+60の恩恵はきっちり出てきました。
 基礎移動力が最高で200、これに技能の上乗せもあると考えると、実際の上限数値はいくつなんでしょうねぇ。
 ……魔法の円盤使えば分かる気もします。
 武器の付加を、1枠に+99とかつけることができるので、これで+70、+80になる武器を作ってみれば……。
 しかしそんなことのために呪文唱えるのが面倒だし、最高速度を持つ半蔵が、+60の恩恵を受けられたという事実さえ分かれば、あとは全員それ以下なので問題ないし。
 
 移動速度というと、エンパイアーズ。
 うっかり移動3の陣形使うと、速すぎて酔います……orz


2006/12/14 (木)   ダークなのはいいけれど

 ……むーん……。
 半小太ダークを書こうと思ったのはいいんですが。
 無駄にスプラッタなのはやっぱりやめたほうがいいんでしょうか。
 流血・支配・愛、あたりを絡ませてですね、さりとて多少傷つけて血を見る程度じゃありきたりすぎるよなと思って、だったらせめて、「愛情表現には見えないようなことをさせよう!」と思ったまではまだ真っ当だったんですが。
 

  過去の戯言