2005/09/01 (木) 呂布以上……? 3猛将伝にて、周泰モーションのエディというのを作ってある。が、エディット時に選択した武器を装備し、かつ、剣であってもさかさまに持つ挙げ句、やはりその武器の攻撃範囲=攻撃範囲になるようで―――戟を持たせると、モロに遠隔操作になる周泰モーションは、ある意味、弱くておバカで使ってて楽しい。 なにせ、攻撃範囲が少しも把握できないから! たしかなのは、懐に潜り込まれると攻撃がまるで当たらないため、離れたところから攻撃開始しないとならないということ。しかも、攻撃中に間合いの内側に入ってしまった敵から攻撃されると中断される弱さ。 まあ、遠隔操作でぶんぶん振り回される戟を見ているだけでも楽しいので、これでよしとする(←おい が、ふと、「他のモーションだとどうなるんだろう」と思った。 呂布モーションの場合、もともとが戟であるため周泰モーションにした場合ほどとんでもなくはならないが、勝利ポーズの時に戟が手から離れている。 当たり前の刀・剣系では面白くないからと、候補に上げたのが羽扇の司馬懿(孔明でもいいんだが操作に馴染んでいるのがこっちなので)、鉄爪の張コウ、鉄扇の大キョウ(小のほうは使いづらくて仕方ないので)。 逆さまに持ちかねない危惧はあるが、両手に装備する武器を選択している場合、もしかして両手に槍とか持つことになるのかなと期待しつつ、れっつコード! 司馬懿。 ……うーわー……。なんの問題もなく、槍の端っこもって振り回すよこの人……。 しかも、通常攻撃は全てほぼ全方向に攻撃するため、恐ろしく範囲が広い。更に攻撃速度は扇のものだから素早い。 C2、C5のもともと範囲が狭いものは、手元には攻撃判定がないようだが、縦方向に範囲がのびているので離れた位置の敵を打ち上げられる。 C4は……戻り時にはあのクソ長い槍を自分の周囲で回転させるわけで。 C3が単発という弱みはあるが、予想よりはるかに強かった。 大キョウ&張コウ。 持ち方は真っ当。槍なら端っこを持つ。張コウの場合も、持っているように見えるので違和感もない。 武器は右手にしか持たないため、左手はどうやら素手そのものが攻撃判定を持つようだ。よって、右手を振り回す範囲は遠距離まで届き、左手の範囲はほとんど無に等しい。 それでも、二人とも攻撃速度が速くて体を回転させるようにして攻撃するので、バカ長い右手の範囲だけで余裕で殲滅できる。 しかし、左手が空手になる分、羽扇モーションよりは隙がある。 これは、劉備など片手剣モーションを選択しつつ、槍や戟を持たせた場合と同じ感覚だろう。 とまあ、本来の武器ではありえない強さを発揮はしたが、呂布の最強たる所以はC3の使い勝手にもあるので、簡単に引っくり返りはしないだろう。 にしても、なんで周泰モーションだと武器を逆さまに持つんだろう……。 2005/09/02 (金) 修羅道中:偽羽扇 戟を羽扇のごとく振り回すデタラメなエディにて、とっとこ台詞集め。今回は、連れて行くのは一人に限定し、そのかわり徹底して台詞を集めてしまうことにする。 ぷちぷちと潰すように台詞の隙間を埋めつつ進むと、初めてかち合ったのは、一つのマップで二度、怪物を倒してくれと頼まれる現象。 片方は怪物呂布で、片方は象だった。 なお、象に乗った呂布は大して強くないから安心だよネ★ 初めて体験と言えば、敵増援で怨恨関係になった武将が出てきたのも初めて。 ……おいおい、また集める台詞増えたのかよ(汗 しかしこれ、味方増援もそうだが、出てくる詳しい条件が分からない。 何度も助けたわけでもないのに、一発で出てきたこともあるから、繰り返し助ける必要はないだろうし。悪行三昧しているわけでもないのに敵増援にプレイ武将が出てきたのだし。 単なる確率か? 誰か、攻略本など手元にあって、分かるかたいらしたら教えてください……。 とかなんとか進めていたら、ミッション50を突破し、ステータスはMAXになってしまった。 移動速度を改竄したインチキデータなので馬なんて必要ないし、丁度仲間もいなくなったので、ここらへんで偽爪エディにでもバトンタッチするか……。 なお、鐙以外のアイテムは、あと三つくらいで全て、レベルのあるものはLV20で揃う。玉はとっとこLV4集まったなぁ。 ミッション30くらいで、LV20とかのアイテムも出るようになるから、アイテム集めならこれくらいまでを繰り返すのがいいんだろうねぇ。 2005/09/03 (土) 徐司馬(女性向け話題) せっせと書いてました。朴念仁……というほどオクテでもないけれど、なにか勘違いしてるっぽい徐晃殿を。ウケケ★ いいの。人でも獣さんでも。待っててくれるかたが増えたから嬉々として書くの。 今更思い知ったことだが、別に司馬懿好きでなくても、攻め徐晃が嫌でなく、相手に違和感がなければ、徐晃の言動を楽しんでもらえるということもあるわけで。 はーっはっは〜♪ 主観を徐晃にしているだけに、無駄に私が楽しくなってまーすヨー? へなちょこよりははるかにマシだけど、どうも色事のツウとかイキは心得ていない徐晃殿。特に考えなければイキなこともしてくれるのに、考えた途端に野暮天……。 そんなこんなですれ&へなの世界の住人が、だいぶ決まってきた感じです。 へなちょこ太史慈にすれっからしの周泰。 黒紳士張遼に、青コーナーにあるほど子犬ではないものの、押しの弱い呂布。 常識人で巻き込まれた立場の徐晃に、けっこうすれ&ズレた司馬懿。 ちらと名前の出てきた張コウは……実は百合という設定があったりしますここだけの話。 なんとゆーか、心惹かれて美しいと思うのは男女問わずで、淵ちゃんのことは大のお気に入り、まさに「友情というほどヌルくなく、しかし恋愛感情ではない」という感じに、大好きで大事で大切でたまらないのですが、決して恋愛ではない。笑ってくれたとウキウキし、一緒に話ができたと一日幸せになり、喜んでほしいからの見返りなしになにかしてあげ、ドキドキしたりもするけれど、攻守問わず欲情はしない。そして、抱きたいと思うのは美しい(美の伝導者張コウ様ですから、造作ごときにはとらわれません)女性。っつーか見かけあんまり美人でない奥さんを大事にして仲睦まじい感じで。 ステキな上級生に憧れる下級生のオトメっぽく。だからぶっちゃけ、男相手には立たせようもない方向で。 あとまあ、もーとくは相変わらずお茶目ですが、あまりかっ飛ンではないはず。男女問わずの食わず嫌いナシで、醜女でも心根がよければちゃんと愛せる人で、たまに仕事サボって惇にとっちめられる程度? 要するに大らか。 惇はストレートな普通の男でしょうなぁ。持ちかけられたら相手の正気疑うくらいに普通の男。間違っても、度を越えたサボり魔の主君の頭しばき倒す惇ではない様子。 曹丕は……まだ出していないので私の中でも未定。なんのつもりで司馬懿いじめて遊んでるのかとか、まだ決まってません。たぶん、「好きな子ほどいじめてしまう」というスタンダードなものになるか、単なる性格破綻者かでしょうが。 甄姫さんがどうなるかによる気もします。知っててなにも思わないのか、嫉妬したり腹立てたりするのか、そもそも旦那の浮気(?)を知らないのか。 悪女か、色っぽい見かけのわりに貞淑で善良な人か。良い人のがいいかなぁ。気高くて、高飛車になることはあるけれど、すごく優しい思いやりのある人で、司馬懿も甄姫のことは好きだから(恋愛ではない)、この人を巻き込んで哀しませたくはないなと思ってるくらいがいいかなぁ。三角関係や3Pはありがちだからイヤだという本音もあったりするし。 ま、思いつくままに書き連ねてみたいと思います。 2005/09/04 (日) 修羅道台詞追加 & 物好きさんにお願いのコト 孫堅、呂蒙、甘寧、チョウ雲、張飛、魏延。このあたりを大幅に追加しています。賞賛・憤慨・激励・危機とかね。 しかしこれだけやりまくって、味方増援が二度、敵増援が二度しかないって……なんつー確率の低さなのやら。 助けて恩を売っておくか、中立なのを攻撃して敵対しておけば、建国・防衛戦時に出てくれることは確かなんだけどなぁ。なかなか出ないんだよなぁ。 ここからはお願いのコト。 無双4猛将伝が出たら、修羅モード、および、立志モードで聞ける武将の台詞を集めようかと目論んでいます。 が、双方集めようとするととんでもなく手間も時間もかかるのは明白なので、もし物好きなかたがいらしたら、台詞集めを手伝っていただきたいと、そう思うわけです。 詳細は、こちらからどんぞ→台詞採取人員募集要項 なお、無双TOPから見られるものと同じです。 この内容を極めて、超簡潔にまとめれば、 台詞集めます。 みなさんもメモって教えてください。 無報酬で協力してもらうのは悪いので、たくさん台詞集めてくれたら、SSのリクエスト権くらいですが差し上げます。 って企画です。 この景品目当てでも構いませんし、そんなものはなくても「面白そうだし、大変そうだから手伝ってあげるよ」というのでも、もちろん構いません。 3もそうでしたが、基本的な台詞は設定資料集に掲載されても、追加ディスクの台詞を網羅した書籍は出ないため、資料としてそこそこ皆様に喜んでいただけるものができるのでは、と期待しています。 物好きなかた、お願いですにゃー。 なお。 3猛将伝の増援関係の台詞、見つけたかたも教えてください。 味方も敵も、ホンットに出やがらねぇので、いまだに合計四つしか集まってません。 他の空白については、よほど心の広いかたのみ、一覧表をプリントアウトするなりして埋めていただければ助かりますが、そこまでしてくださるには、どれほどの広い心と愛が必要なのでせう。 増援に関しては、ほぼ全て、どの武将のものでも求めているのでハズレがほとんどありません。 この3猛将伝での空白埋めも、4猛将伝と合わせて、貢献度として加算させていただく所存にございます。 2005/09/05 (月) 徐司馬なのに真面目な話 なんでか知らないが、ふっと、ラストから三話目くらいに値する話のネタが出てきてしまった。まだ一話目すら続投中なのに。まあ、徐晃の本心とか司馬懿の本心が定まったので、「これに向けて進めばいい」という指針にはなったのだが。 「結末」に近い部分の話を先に見せ、阿多から間を埋めていくというのが、効果的な内容もある。 が、この話の場合、ちゃんと間の部分で具体的な事例を物語っていかないと、今回メモした話などは、単に台詞で全て語る、観念的な話になってしまう。 なんか……なんでこんなパロディの801もので書いてるんだろう、というような、アホらしいくらい真面目なテーマになってしまった感じ。 そしてまた、ずっと表現したいと思っていたことも、混入させられそうだ。 それは、「弱さ」ということ。 臆病さとか、情けなさ、小心さ、卑怯さ。そういったものの根源にあるものが、おそらく弱さ。 これは、PS2「ジルオール」のテーマのでもあるようで、あれをプレイした時からずっと、なんらかの形で他に人にも伝えたい、と思っていたのだが、それがまさか、徐司馬でねぇ。 弱さ……醜さ。 弱いからこそ見せてしまう醜さ。 このつながりから、単に設定が零れただけのはずの張コウも、脇役ながら登場する予定が立ってしまった。 彼は「美しさとはなに?」という問いに、どう答えるのか。 どんなものを彼は美しいと思うのか。 彼にとって醜いとはどういうことか。どういうものか。 無双そのものの奇抜な張コウより、もっと穏やかで優雅な、佳人という感じになりそうだ。 美しくありたいと思う彼は、それを実践して生きているだろう。たぶん、美とはなに、人間の醜さはどこから来る、醜さとは、といった疑問を抱えて、それに自分なりに決着をつけて居間に至る、けっこう度量もあるし包容力もある、「完璧ではないけれど、美しい人」な。 太史慈と周泰の場合、「圧倒され、押されて逆らえず、かと言って求められるままにもできない」へなちょこぶりだが、徐晃と司馬懿の場合、「どんな横暴も結局受け止めてしまって、言うとおりにしてやろうとするが、うまくいかずにまた怒らせる」だから、力関係が実は逆。 うーむ。 固めたい話があるのに、あと10日足らずでゲームが出てしまうとは……。 2005/09/06 (火) 台詞集め & 雑誌の告知ページ さすがに、即時立候補するような物好きは本当にいないか……。しかも、こんな台詞集めやってる管理人って、他にいない? 「いませんよー」と言われたんだけど、ホントに誰も見かけたことない? 広いネットの海、これくらいのことをしてる人は、必ずどこかにいると思ってるんですが。 ま、協力者がいようといまいと、「みんなの台詞を聞いてみたい」という思いがあればこその網羅欲求なので、私はせっせとプレイし、せっせとメモるんだけど。 ……関平版のポスターはとうとも思わなかったが、惇版のあれはナニ。 緑・青と来た以上、赤と他でもあんなのあるんだろうか……。 怖いもの見たさで、楽しみだが。 2005/09/07 (水) もー一つの呂布解釈 この巣にいる呂布は、今のところ大きく分けて二種類。片方は青・赤にいる子犬ちゃん系。 たしかに我儘で強引で横暴なんだけど、単に優しくするのが下手で不器用で、いらん敵作ってしまって、それで実は傷ついてばかりいる子犬ちゃん。 黒紳士の相棒は、もう少しバカですが、それでも健気、純粋といったキーワードで表現されるタイプ。 もう一つはオリジナル半分の紫コーナーにいるタイプで、これは迷いはあっても振り返らず、冷静に、けっこう淡々と生きているタイプ。戦の最中には漲るけれど、興奮するという言葉ではなく。気迫・気力・威圧感、これらがボルテージMAXになって張り詰める感じ。普段は凪いだ、どこかボーッとしたところすらある。 夢を見ないで「暴威」として形作る呂布もいいなと、最近思う。 無双呂布をできるだけ的確に捉えると、そうなるのかなと思うのだ。 人の気持ちなんてお構いなし。 他人の言うことも気にしない。 そのかわり、媚びたり太鼓持ったりはしない。 俺は俺一人で全てに勝てる、と思って信じて揺るがない。 なにも顧みない。 なににも頼らない。 ついてくるなら勝手にしろと思ってる。 ただ、そうすると貂蝉のことも大事にはしそうにないのが困る。 美人だからほしいと思う、策だろうと薄々思っていてもトウ卓を殺す、「そのかわり俺にはもう逆らえんと思え」と言いそうだ。裏切るならいらない。あれほどの美人は二人といなくても、見目の良い女なら他にもいる、と思ってる。 こんなのに貂蝉が心惹かれるはずもなく。 張遼も武の行方を見たいから付き従っているだけでしかなく。 これなら、捕えられた時の命乞いも想像できる。と言っても「死にたくない」という命乞いではなく、「まだ暴れたりないから」という感じで「俺を使ってみないか」と持ち掛けそうな。いらんと言うならそれでもいい、みたいな。そのかわり、縛られてても暴れそうだ。油断すると蹴り殺されるんだ。逃げたいからとかではなく、怯えながら捕えてる奴等を食い千切ってやるのが痛快だからやるノリ。 殺される間際、呂布が劉備を罵るシーンのあるものもいくつかあるが、このパターンならこれも入れられる。「俺とそいつと、違うのは人に好かれる嘘をつくかつかんかだ。利用するのはいいが、操り方を違えると手をかまれるぞ曹操」とか笑いながら言いそう。別にバカじゃないわけで。 ああ、こういう呂布もいい……。 2005/09/09 (金) あと少し & 「萌え話」というもの 猛将伝発売まで一週間。幸い木曜・金曜とバイトが休みなので、やりまくる所存。ったって昼夜逆転している私の場合、購入が木曜の夜中なんだろうが。 外伝、立志、修羅のどれからやろうかに、真面目に悩んでみる。 チャレンジ系は毎回ほとんどやらなかったりする。 そう言えば。 よそ様の日記なんかを拝見すると、キャラについての「こういうのがいいなぁ」とかいったタグイの萌え話を書かれていたりする。 我が身を振り返ると、小説のネタに絡んだキャラ設定の話はしても、萌え話はほとんどした記憶がない。もしかすると、したことがないのかもしれない。 他愛ないことだが、しょせん私は「自作のキャラクター」として扱うことが第一で、そのキャラそのものに萌えていたりはしないようだ。 たとえ周泰であれ、誰であれ。 好きではあるが、それはあくまでそのキャラクターの持つ「要素」をでしかないのかもしれない。 人様の作品でもそうだが、その話、シーンに萌えを感じることはあっても、キャラクター自体に萌えた覚えがあまりない。 「萌え」とはなんぞやという問題もあるが、少なくとも、私の中にある「萌え」という単語が寄越す印象は、私の感じる「好き」とは違っている様子だ。 原作などをある程度踏まえて、そこから自分が扱いやすいように脱線して「このキャラはこういう方向性だろう」という話はできても、それを無視して「私の中のこのキャラはこう」「こんな人」と決めることはない。あくまでも物語りの中に活かせる方面にしか設定を考えない。 一日に数百人以上の来訪者があるサイトさんというのは、 1.更新が小さくても頻繁にある 2.置いてある作品のレベルが一定水準を上回っている 3.管理人の萌えに共感できる という傾向がある気がする。 私はたぶんこれからも、「my 萌え話」はほとんど書かないだろう。もしこの推測が当たっているならば尚更、書いたりはしないだろう。 私は「萌え同志」として好かれるよりは、「SS書き」として好かれたいから。傲慢だろうが、自惚れだろうがね。 2005/09/10 (土) 『五丈原に星の落つるを待つ事』補足 どこが豆知識でどこがテケトーなのかはっきりさせないと、豆知識が豆知識にならないので、ここで補足。・蜀軍が五度も北伐(魏への侵攻)を繰り返したのは、「劉備の志を遂行する」という理由。 「亡き殿の遺志を果たすべく」云々、という内容が「涙せぬものは人ではない」と言われた「出師の表」のおおまかな内容だが、私に言わせれば、いくら私欲はなくても、自分の義理や忠誠に民の生活巻き込んで台無しにした愚行でしかない。 もっとも、儒教的価値観の強烈な国だから、生活なぞより理想。なので、だからこそ「泣かない奴は人じゃねえ」なんて言って、教育に利用したんだろう。君主にしてみれば、便利な心構えだもんな。 しかし実際の兵=民は、「蒼天航路」の官渡で少し出てきたが、「食えるから、モテるから」という生活レベルで参加していたはず。それは蜀でも変わりないだろう。ことにこの頃は長期的な冷害の真っ只中で(百年単位である)、餓死者が山ほど出ていたらしい。「共食いするから兵が足りない」とかいう記述もあるとか。正史にだぞ。そんな中で理想を語れるのは、武でも地でも家格でもなんでもいい、食っていける力のある者だけで、最下層の農民は無理だろう。 なお、無双4のチョウ雲伝で成都を攻めた時、条件を満たすと「おらたちは今の暮らしが守れればいい、理想なんかで腹は膨れない」みたいなことを言う。実に良いと思う。 ・その北伐で蜀が大半負けているのは、兵糧が確保しにくかったから。 蜀は天然の要塞といった険しい地域にあり、攻め入るのも難しいかわりに、攻め出るのも難しかった。 遠征する場合、必須となるのは兵の食料確保だが、この輸送が、峻険な地形に阻まれてままならなかったらしい。 なお、ゲーム中でもこのあたりのことは再現してある。成都など、蜀のマップで「断崖のところに木で補強して道が作ってある」という地形があるのが、それ。無双3のほうが私の記憶にあるが、成都マップの一番下の道が、まさにそうなっていた。実際にも、こんなふうに補強しないとならなかったらしい。 なお、この「食料」は、今もって戦争中の士気を左右する。「食料」と「弾薬」に不安がないことこそが、最前線の兵士の士気を維持してくれる。どちらも尽きれば、死、あるのみだからだ。 ・諸葛亮の死因は、今でいえば「過労」だと言われている。とにかく一人でほぼ全ての面倒を見ていたという。 鞭打ち刑とかがあるわけだが、そういうものまで自分でしていたそうだ。 ここまでいくと、他人の能力を見限って信用していないような印象すら受けるのは、私がアンチ蜀だからではあるまい。 ・一般に、諸葛亮の才能は政治的なものと言われている。「戦を制する」という大局はよく先んじて見、的確に処したが、「この戦闘に勝つ」という部分では、ホウ統のほうが上だったらしい。 ・司馬懿が蜀軍におおよそ勝ってきたのは、輸送線の弱さを見抜いていたから。 蜀戦では、敵の兵糧が途絶えがちになって弱るのを待って叩いた。 ただ、「五丈原の戦い」として有名な第五次北伐においては、蜀が屯田したそうだ。それで兵糧切れがあまり期待できなくなった。そのかわりに、女物の衣装を届にきた使者を丁重にもてなして諸葛亮の様子を聞きだし、長くないと判断したという。星が落ちたのを見たわけではない。当たり前だが。 この、とにかく反撃の機会を待って待って待ちつづける戦い方が、無双においては「守るばかりの軍師」という雑言につながっている。別に怖いから打って出なかったわけではないのだが。 それが証拠に、都に確認もとらないで速攻の猛進撃をしたりもしているし(裏切った孟達を追って討ち取った)、この少し前に北で燕という国を興した公孫淵を攻め滅ぼしている。(ちなみに公孫淵を燕王にしたのは呉。魏にも呉にもへつらう公孫淵を危険視してのこと……だったかな。このへんはちとうろ覚え&調べが行き届かず) ここから下は、SSには関係ないが五丈原に関する余談および豆知識。 ・ちなみに、演義では馬ショクを討ったのは司馬懿になっているが、正史では張コウの功績。 その張コウは、第四次北伐の中で戦死している。正史注釈によると、司馬懿から敗走した蜀軍の追撃を命じられ、死に物狂いで逃げる兵を深追いするのは危険と言って諌めるも聞き入れられず、追撃に出て死亡したものらしい。 無双3猛将伝での「張コウ伝」が、正史+演義+アレンジによる、その追撃戦なのだろうか。 ・無双2、3での五丈原には徐晃が出てくるが、彼はこの前に死亡している。 更に、曹丕も第五次北伐時には死去しており、実際は曹叡(曹丕の息子)が主君だった。権力者なんてものは代を重ねるごとに堕落するものだが、曹魏は、この三代目までは優秀な主をいただいていたようだ。 この後の曹芳は甘ちゃんのボンボンで、いいように曹爽の傀儡にされる。この曹爽も、しょせんは苦労知らずのボンボンで、腰巾着の甘言に乗る始末。司馬懿じいさん(当時もう70)とは格が違ったようだ。 そして曹魏は司馬懿の孫の代(司馬炎)で乗っ取られ、更に三国統一が完成、晋王朝が誕生するのである。 ここから下は総括。 正史、演義、その解釈を比べてみると、人物の評価は笑えるほど違って面白い。 メジャーどころのみならず、ちらと名前を出した司馬炎については、「呉を併呑して三国統一した当事者でもあるし、聡明、寛大で武勇もある人」という評価と、「祖父・父・叔父が生み出した勢いのおかげで帝位につけただけの、女狂いの暗愚」とする評価がある。 この両方から推察できるのは、「この人は強欲だったんだろう」ってことくらいだ。権力欲、性欲。 諸葛亮にしても、最後まで劉備に殉じたと忠義と無私の人、言えばいかにもすばらしいが、上に書いたように評することもできる。 司馬懿に、時分がでなくても孫子の代での帝位簒奪の意志があったと見るかどうかも、解釈次第だろう。 そしてここが、三国志の面白いところでもある。そしてだからこそ、キャラクター設定が複数あってもおかしくないのだ!(←そこにオトすか 2005/09/11 (日) しばちゅー増殖中 たとえばこんな設定の関係はいかがでしょうか? 女性向けですが。基本的には真面目な司馬懿。 なのに誤解されてばかりで、お友達もできない。 寂しいんだけど、性格はあのとおり高慢で、「お友達になってください」なんて態度はとてもとれない。 無理やり呼び寄せたくせに警戒してるっぽい、だから重用しない曹操にも腹が立つ。 でも自分はまだ若造だし、こんな性格だし、仕方ないよなと黙々と、一人ぼっちでお仕事をしていた。 だから。 case.A 曹丕とうまくやる。 相手の性格なぞあまり気にしない、自分も高慢というか、生まれ持った品格というか、そういうもののために平気で話し掛けてくる曹丕がお友達第一号。 無双曹丕も友達できそうにない性格だし(酷 「私も誤解されやすいからな」とかさらっと言ってるお子様。「友達などほしいとは思わない。だが、私と対等に話せる相手はほしい」という理由でなにかと呼ばれるようになり、家庭教師がわりになる次第。 司馬懿は頭は良かったが、詩だの楽だのは完全に守備範囲外だったようだから、このへんを利用して、曹丕にからかわれるとか。色事にも疎いというのもありだろ、あり。女性向だしね! 「私より八つも年上なのに、おまえはなにも知らないのか」とか挑発されてまんまと乗ってしまうおバカさんなんていかがでせう。 ツルツルと続いて出てくるのは、曹丕に「乗っ取るつもりでもあるんじゃないか」みたいなことを言われて、ガーンとくる話ですか。そんなふうに見られていたのか、面従腹背と思われているのか、とショックで落ち込んでみる。他の連中みたいに上辺だけで決め付けず、分かってくれていると思ってたのに、と。 case.B 優しい人に出会う。 候補はやはり徐晃と、私の脳内では変人要素が減っていい人な張コウ様ですかね。 徐晃は大きいから表面的な性格にはこだわらず、張コウは頭がいいし目もきくから本当のところを見抜いている感じで。 今ふと、「そんなに気張って羽を縮めて、貴方はまるで、全身で警戒している鳥のようですね。開いて、わたくしに見せていただけませんか? 貴方の羽はきっと、とても美しいと思うのですが」とか言う張コウ様の台詞がツルリと……。……いい人だけど、やっぱ微妙に変人か、私の中の張コウ様。 ……って。これは既に存在している徐司馬に近いですな。司馬懿が「キーッ」となってる理由が違うだけで。ただあれは、ここまで繊細な設定にしてませんが。 いっそ張コウ編として書くか、このバージョンの司馬懿話。当たり前みたいに奇怪な褒め言葉連発する張コウと、困るしばちゅーってのも面白そうかも。 ―――とか言ってる内に本当に書いてしまったのが、今日の更新分。 case.C 黒惇、黒もーとくに目をつけられる。 ……あれです。黒コーナーで途中まで書かれているあれの二人。惇操で黒くて不穏な二人。 いじめ甲斐のあるのを見つけた、と思ってるもーとくたんと、あの地味なののどこが、と思ってる黒惇。いじめる口実に「あわよくば国を……と思ってるだろう」と使う。あの二人だから、別に国なんてホントはどうでもいいくせに。 話は逸れるが、この黒惇だと、もーとくが関羽を好きっぽいのはこめかみにきてるだろうなぁと思ったりした。関羽討たるる、のしらせを聞いてニヤリとしそう。送られてきた首に、もーとくの前では普通にしてるが、こそりと生首に「あれは俺のものだ。心の一片とて全て。これで取り戻したぞ、関羽よ」とか言ってそう。 ……まあでも、あの黒コンビに仕えているなら、黒司馬のほうが様になる気がするけどねー。分かってて手を貸す。策を授ける。もーとくは平気で、「褒美にこの国をやるぞ」とか言ってる。「子桓様のことはどうされます」「王位にありたいなら自力で守ればいい」とか言い合ってる。こうなると、どっちかっつーと攻めな印象だなぁ。性欲弱いけど嗜虐癖があるとか? むしろ血を見ないと興奮できないアブノい人。ああ、こういう変態さんもいいなぁ。 話完全に逸れてるって。 ここに挙げたあたりは、実際に書けそうな範囲。 見たい人は例によって、私のハートに「見せれ」とエネルギー注入してくださいまし。 見たいと言われなければ、「うちは周泰サイトだしなぁ。司馬懿もの書いたって喜んでくれる人少ないし、むしろ『また司馬懿かよ』と失望させそうだしなぁ」という思いが捨てきれないので、司馬懿ものは書きづらいのですよ、今のところ。 見たいという人がいれば、それを大義名分に書きます。司馬懿ものが増えれば、看板を「周泰・司馬懿サイト」に変えるから(笑 2005/09/12 (月) 修正 一昨日の内容に一ヶ所、私の記憶ミスがありました。教えていただけて良かったです、もー、ホントに。 張コウが戦死するのは、第5次ではなく第4次北伐。 なんにせよ、無双のように五丈原にはいないのは間違いありませぬ。 2005/09/13 (火) 4P(無論白) お二人から、「徐晃がどう加われるの?」という疑問というか、興味というか、いただきましたので(笑ここに出てくるのは、えーと、赤コーナーの『春幻宵』の張コウと徐晃になると思ってます。そうじゃないとじょこたん、さすがに「可哀想だからやめよう」ってしか言いそうにないですもんね。 あの話の張コウは、「世の中と戯れている蝶」という感じだと思ってくだされば……。なので五丈原話で司馬懿に文句を言いに来たのは、美しくないからです。相手の自然死という戦力低下を待つ様が。しかも、それが確実だと思ってはいないのです。やはりしばちゅーの考えすぎのような気がしている。 で、第4次のキ山で追撃戦に出た時、司馬懿の言に従って死にかけているという経験があるので、この軍師に絶対の信頼は置いていません。信用できないわけではないけれど、司馬懿も感情的になることがないわけではなく、そうなると途端に判断が曇る、と承知している感じ。ことに諸葛亮相手だとそうなりやすい、と。 実際には死んでいるのが何故この話では生きているのかは、彼自身は伏兵がいるだろうと思って出ているので、その備えを万全にしておいた―――徐晃にこっそりと後詰を頼んでおいた、ということにしておきます。それで危うく生還。 徐晃は、その蝶がたまに休みに来る巌。別に張コウのことを特別に思っているわけでもなんでもなく。張コウにしても、自分のことをどうとも思っていないから休みに来る感じ。 自分のことにも他人にも、あまり心も感情も動かさないという、無双の明朗なイメージからははずれた徐晃です。 ただ、やはりあくまでも徐晃なので、理不尽なこと、信義に反するようなことは、絶対にしません。いざという時の止め役でもあります。もういい加減にしておけ、と言って止める人。 今回の……というか次回の話では、魏軍(司馬懿)は諸葛亮に振り回される形になるので、さすがに少し呆れているかもしれません。重責、重圧ゆえに苦しんだことは分かっているけれど、諸葛亮を意識しすぎた結果であるのも事実。だから張コウたちのしようとすることを止めない。 張コウに誘われるから、自業自得と思って手を貸す感じで。 たぶん、「罰」というタテマエになるでしょう。 史実とは違って諸葛亮は死なず、魏が負けることになるわけなんで、ともするとこれはもし死罪。これからも諸葛亮を相手にしていかないといけないのに、頼りの軍師が毎度失策をおかすのではたまったものでもなく。 司馬懿は死を覚悟するでしょうが、まあ、曹丕様あたりは「それは逃げではないか? 罵られもせず、二度と負けることもなくなろうからな」とか冷たいご様子。 他に同じくらい有能な軍師というのもいないから、今後も使っていくほうがいいという理由もあって、殺しはしないでしょうが。 ともあれその話は、ヤオイらしいヤオイが目標。 と言いつつもヤまもオちもイみもないものにできるかどうかは分かりませんが、ともかく目的は致すことのみ! そんなわけなので、実際の司馬懿はけっこう男らしい骨格の顔つきしていますが、この話の中ではもっと顎とかも細い美人さんということになるかと思います。 2005/09/14 (水) 鳥さんと虹さん & 話>ゲーム 『灰色の翼』の話です。自作についてあれこれ語るのはナルシスティックですが、そのとおりだと開き直って気にしません。ふと思ったことがあります。 一応あの話、舞台は司馬懿が仕官してまだ間もない頃(上計吏とかいう役職にいたんでしたっけ? ……どんな仕事デスカ/汗)。 張コウは官渡で魏に来てますから、話が発生している今は204年くらいですか? このあたりの正確なところは私もよく知りませんが、どうせ年齢設定は無双ベースなので気にしません。 っつーかしばたん24に思えませんよねあの話(汗 チョコさんが仲良くなって、淵が「俺もきっかけ見つけて話し掛けてみよう」と少しお友達になって、じょこさんも、目の前でなにか見ていれば庇ってあげるようになって、たぶん、本当に頭のいい筍ケとかあのあたりクラスの文官は、「けっこう深刻だったんだな」と思って少し後悔しつつ(それまでは少し離れた場所のことなので、もう大人なんだから自分でなんとかしないと思ってた感じ。イジメに加わるほど短絡的な人はいないでせう)、目をかけてやることでこっそりフォローしてやるようになって、そうなると殿もつまらないのでもうなにもしない。 殿は、人の痛みが分からない人、という感じです。自分が心痛を覚えたことがほとんどない、というかほとんど感じない図太い人なので、他人の痛みも分からない。だから玩具にしてしまう。そんな感じ。 惇は、くだらんことをしてると思いつつ、そんなものに負けるような奴はハナから相手にしない人。荷担もしないが庇ってもやらない。ガキだなと思って呆れてるんじゃないですかね、この人。……はっ!? そのお子様にイタヅラなんか仕掛けて泣かせてしまう光景なんか浮かんだら罪デスカ!? で、ハマる(爆 まあともあれ、それで少しずつ普通になっていくわけです。 が、この展開にしておいて、例のキ山。 自分の指示が間違ったせいでチョコ兄様死なせたら、どーすんだろーしばたん。 と、思ったのです。 ……ここはやはり、無事でした、言うこと聞かなくてごめんなさいとにゃーにゃー泣きついただけで終わりました、ということにするのが筋ですね、きっと。 さもなきゃ、その頃にはもうお友達もいるでしょうが、可哀想すぎる……TT いただいたメルで、実際には張コウのほうがかなり先に死んでしまうけれど〜、というところを読みまして、ふと気が付いてしまった次第です。先に死ぬだけならともかく、実際にはこれなんだよなと。 なんかこの系統の話は、あのスラリとした美貌の張コウ様が、三頭身以下のちっさいしばたん抱えてる光景がデフォルトで出てきます。よしよし、と。無双司馬懿のあの外見で想像するには、相当な労力必須……。 張コウ様にちゅうされるとノーマルサイズに戻るのか?(←ド阿呆 そんなわけで、司馬懿関係の話が今、ツルツルと脳内から滑り出しております。 そんなわけで、下手するとゲーム買っても、話を書くほうが一段落つくまでろくにやらない可能性も出てきました。 とすると、台詞集めは序盤、私は編集のみでことごとく協力してくださるかたに甘えてしまう可能性も出てまいりました。 台詞は私でなくともとれるが、烏SSは私でなければ書けない。これ当然。 ということは、優先順位も当然……。 そう。 おそらく、私までせっせと台詞集めをするより、私はとっとと話を書いて、それを読めたほうが良いと思うかたのが正しいはず!! 周泰にしか興味ないかたには、台詞集めたほうがマシなのでしょうが。 でも気にしない。 気にしません。 開示される台詞を待つかたより、私の書いたものを愛してくれるかたのが大切です。当たり前じゃん? ゲームは逃げない。でもネタと勢いは逃げるんだよ消えるんだよ失せるんだよぉぉぉう……っ!! っつーか仕事行きたくねー!!(←末期症状 2005/09/15 (木) 快調快調♪ 八月後半から、ともかくなんらかの形で更新が続いている。更新すること自体が目的ではないのだが、続けばやはりそれなりの満足感はあるし、まあなにより、ネタがあれば自分が楽しいのでそれでいい。 っつーか、実はここのところ、既に書きあがっているものを、日をあらてめてはアップしている。 まとめて三本とかあれば、その日はおなかいっぱい、そのかわり翌日なにもないというよりは、一日に少しずつのほうが良いのではないかと思って。数日に一度とか、月に一度くらいしか来ない人にはどうでもいいことだが。 ともあれ、そのため、どこかにメモっておかないと、どの話をアップしていて、どの話がまだなのか、うっかり忘れそうになる。 あと、ネタが出そうな話もメモしておかないと忘れる。 形がついたので、これならば私が、私の思いついていた「続き」を書いても良かろうという陸・甘・泰の三角関係ものとか。 お買い得フィナーレ後の張遼&呂布の話とか。 同フィナーレ後の太泰とか。 実は赤呂もねぇ、2パターンくらい半分ほど書いたのがあるのが進みそうで進まないでいたからこの勢いに乗せてしまいたいとか。 徐司馬の続き、4P話、チョコ司馬続き、その他こまごま。 私が三人いれば、まとめて進められるんだが(←三人いても誰も仕事担当する気はないらしい |