2010.11.16 「足跡

 

      足 跡

 

「いや、やっぱりさすが師匠じゃのう」
 時折、ささやかなことで年長の弟子に賞賛されると、こそばゆいような、いたたまれないような、そしてもちろん、嬉しい気持ち、少しだけ自慢げな気持ちが湧き起こる。
 もっとすごいハンターはいくらでもいるとしても、あたしも今では、ハンターを名乗ってもそれほど恥ずかしくないようにはなったと思う。
 けれど、あたしは決して、要領がよく腕のたつハンターじゃなかった。
 才能のある人、熱心な人は、もっと短い時間で、あたし程度のものにはなったはず。
 あたしはずいぶんのんびりと、気が向かなければ数ヶ月狩りに出ないような働き方でやってきた。
 その時々でせっせと訓練所に通ったかと思えば狩猟場の地図を自分で書き込んだり、武器の練習をしたかと思えば次から次へと防具セットを作ったり、すべてのモンスターの100頭狩りを目指すと言って一ヶ月もたたずにサイズ記録にこだわりはじめたり……。
 ずいぶん気ままにハンター生活を楽しんできたわ。
 その点、弟子のガンランス使い・シュヴァおじいちゃんのほうが、ずっと熱心に、短期間で成長したと思う。
 もしおじいちゃんがあたしと同じだけの時間を狩猟に費やしたら、あたしよりずっと腕の立つハンターになるんじゃないかしら。
 とはいえ、ほぼガンランス一筋のおじいちゃんに比べて、全種類の武器をひと通りは使えるあたしのほうが、まだしばらくはアドバンテージがあるかしらね?

「おーい、師匠。ごはんじゃぞ〜」
 そんなことを考えていたら、キッチンからおじいちゃんの声が聞こえた。
 料理はアイルーが作ってくれるけれど、アイルーではできない料理というものもあるし、たまにこうして交替で料理当番を務めている。おじいちゃんの腕はなかなかのものなので、あたしとしては文句なしね。
 キッチンアイルーたちに手伝わせて、エプロン姿のおじいちゃんがテーブルにディナーを並べている。今日は、ウカムルバスから崩天玉をとれたお祝いなのでちょっと豪勢。
 ほしかったのはおじいちゃんで、手に入れたのもおじいちゃんだから、どっちかって言ったらあたしがお祝いの料理をつくってあげるべきなんだけど、おじいちゃんは「師匠のおかげじゃから」と言って譲らなかった。
 あたしは、数年前はさんざん人に手伝ってもらう側で、そりゃいろいろと武器も防具もG級のものを揃えてるけど、そのほとんどは「誰かのおかげ」。特にミラルーツやミラバル、ドラゴンなんて一人じゃとても武器・防具を揃えるほど狩れないし、ウカム装備だって、作った当初は誰かと一緒じゃなきゃとても狩れないシロモノだった。
 だからあたしは、おじいちゃんの装備を整える手伝いをするのは、一種の恩返しみたいなものだと思ってる。あたしを手伝ってくれた人に直接じゃないけれど、後輩へ、後輩へと受け継がれていく恩返し。それって少し素敵じゃない?

 あたしは気ままなハンターだし、すごい武器や防具は人様のおかげだし。
 そんなあたしでも、不思議なものよね、気がつけば人を手伝う側で、以前は自分が誰かにしてもらっていたことを、今は自分が誰かにしてあげてる。
 そう。
 数年前のあたしは、下位のティガレックスにさえてこずって、上位を怖がってた。
 もちろん、今はG級の装備が揃ってるけれど、G級の武器・防具でG級に挑むのと、下位の武具で下位のモンスターに挑むのはほとんど同じ。
 そして今のあたしは、G級だから狩れないなんて思わないし、誰かと二人で行くときも、足手まといになるからゴメンとは思わない。
 昔よりは確実に強くなったんだなぁと思う。こんなあたしでも、強くなれたんだなぁと。

 豪勢な食事の後で、あたしは本棚から手帳を取り出してみた。
 あたしがずっとつけているハンター日誌。
 別に隠すようなものでもないから、堂々と棚に並べてあるけれど、気がつけばずいぶん溜まったものだわね。
 パラパラとめくってみると、昔の自分の書いていることが可笑しくてたまらない。今のあたしなら「なに言ってんのよ」と言いたくなるような勘違いもあるし、「こんなことできなかったのねぇ」としみじみすることもある。
 読み返すと恥ずかしいような記録もあるけれど、間違いも勘違いもビビリも自惚れも、すべて、あたしがここに辿り着くまでにつけた、一つ一つの足跡。
 そういうあたしが今ではこうなったっていう、成長の記録でもある。
 あたしは「弓、使いはじめました」というタイトルを見つけて、この日だったのかと懐かしくなった。
 それまで太刀ばっかり使っていたあたしが、遠距離武器として選んだのが、コストのかからない弓だったのよね。ボウガンは弾代がかかるからイヤだと思ったの。
 それで、逆に今じゃとても無理に思えるんだけど、あの頃はテオやナナ、クシャルダオラを狩るときには、角を折るまでは弓で戦ってたのよね。頭を狙えば風鎧にも弾かれないからって。そう、つまりあたしは、地形ダメージ無効のスキルがついた防具を作るんじゃなく、近づかないことを選んだわけ。
 今は逆。貧弱なガンナー装備で古龍の一撃なんかもらおうものなら即瀕死。第一、テスカ系の突進は距離が開いてるほど避けにくかったりもするし。だから、地ダメ無効の防具でまとわりついたほうが絶対に楽だと思ってる。

「師匠? なに読んどるんですかいの?」
 キッチンの後片付けが終わったらしくおじいちゃんが出てくると、はずしたエプロンで手を拭き拭き尋ねられた。
「あたしの記録。ま、全部振り返ろうと思ったらちょっと読む気力なくなりそうだけどね」
「ああ、日記ですな」
「我ながら、よくもまあこんなに書き溜めたと思うわよ。でも、きちんと書き残してあるからこそ分かることもいっぱいあるのね。ねえ、聞いてよ。あたしったら、火炎袋はレウスとかレイアからしかとれないと思い込んでてさ、出ない、出ないって騒いでたら、クックからとれますよってあっさり言われたこともあるの」
「ほー。師匠にもそんなときがあったとはのう」
「おじいちゃんも書いてみる?」
「いや、わしはどうも、そういうのは苦手じゃし……」
「そう? 残してあると、後でいろいろ面白いこともあるけど、ま、人それぞれよね」

 こんな記録を書き残していくかは人それぞれ。
 だけどたぶんあたしはこれからも、後で読み返すと情けないようなことでもなんでも、なにか印象に残ったりすれば書き残していくつもり。
 さて、今日はウカム討伐のことでも書きつけておくことにしましょうかしらね。おじいちゃんと二人で挑んだ最初のときには、何度も何度も失敗したけれど、今回は案外滞りなく討伐できたわ。
 そうそう、ウカム討伐に必須だからって、強走薬グレートのためにゲリョス狩りを繰り返してることも書いておかなきゃ。ゲリョスには悪いけど、死に真似しないと「軟弱者」とか言っていじめてるのよね。「これだけボロボロにされたら、死に真似したほうがまずいと群れで学習するんじゃ」なんておじいちゃんも言ってたっけ。ま、そりゃそうよね。ゲリョス狩り専用に気絶無効・高速剥ぎ取り・防御+30の防具作って、死に真似中に最低2回、うまくすれば3回剥ごうなんてやってるんだし。
 ちなみにおじいちゃんの装備は、上から、メルホアZ・ゲリョスZ・グラビドZ×3よ。「どう見ても頭が弱点」て、うまいこと言うわ、おじいちゃん。
 あたしはランポスS・メルホアZ・バサルX・グラビドZ・バサルX。ビジュアル的に腰がどうにも許せないんだけど、仕方ないわね―――。


 2008.5.6、弓を使い始めたようです。
 そして何故かずっとセカンド武器とでも言いたげな使用回数を誇り(と言っても250回程度なわけですが)、ランスに取って変わられるまでには実に長い時間を要しました。

 プレイ記の内容をEvernoteに移しつつ整理していて目にしたものから、ふと書きたくなったSSです。
 おじいちゃんはLさんのキャラクター。ちなみに私のはREGINAなので、女言葉ですが、オカマです、ご心配なく。
 あと、「一年前ってなに書いてるんだ?」と思って見てみたら。
 防具リスト作ったの、一年も前だったんですね! いやー、そんなに時間たってると思ってませんでした。
 ちなみに現在、剣士用65セット、ガンナー用39セットです。

2010.11.18の1 「慢心こそを敵とせよ! ……orz

 もういい加減疲れてきました、ナナ狩り。
 でもまあ、テオが45匹討伐でやっと最小出たんだし。
 でもナナももう40頭を越えました。
 ここまでくると、いかに短時間で狩るかだけです。そのため、ダメージを受けないように丁寧に、なんて考えていません。ガチです、ガチ。
 太刀で前足の脇あたりに張り付いて大暴れです。
 ですがやっぱり疲れてきました。
 ナナがいないときには上位のモノブロス2頭狩りへ行くのですが、これもけっこうしんどいクエストです。

 そんなわけで唐突に、ラオシャンロンを狩りに行ってきました。
 太刀で腹の下大暴れ、というのも考えましたが、これだと風圧無効は必須な感じ。
 なので、スタンダードにランスです。
 久しぶりに潜り込んでツンツンしていたら、まあ、タイトルどおりです。
 踏まれた1オチ、尻尾で2オチ、撃龍槍使おうとして体当たりで3オチ。
 Gラオしゃんナメてゴメンナサイ。

2010.11.18の2 「ついに……ッ!

 ついに、やっと、ようやく!
 ナナの最小金冠をゲットし、「ミニチュアクラウン」の勲章を手に入れました!
 いやもう長かった……ってことはもないか(ぉぃ
 結局45匹目くらいで出たわけだし。
 その点、60匹以上狩ってやった最大金冠だかとったダオラさんよりは早く手に入れたわけですしね。
 ここまで来ると、後一つだけ埋まらない勲章が気になるわけで……。
 しかしG級訓練の全武器クリアは、そうそうできることでもないような。
 ま、とりあえずは100頭狩りをメインの目標にしつつ、太刀の使用回数1000回を同時にこなそうかと思います。

 それにしても、ナナへ行く前にGラオに太刀でリベンジしてきましたが、風圧対策にミヅハセットで行ったためか火力が足りず、撃退にとどまりました。
 やはり斬れ味+がないと討伐は難しいか……。
 ランスだとギザミXセットで討伐しきれるので、太刀でも無理ではないと思うのですが、攻撃範囲が広いだけに、弾かれることも多いのが気になりました。

2010.11.23 「MHP3 OPムービー見ました

 発売までいよいよ一週間!
 OPムービーがアップされていたので見てきました。
 今回は戦闘シーンがメインですね。
 太刀使いとしては、メインビジュアルの武器が太刀なだけで嬉しいものがあります(笑
 ヘビィガンナーの娘さんと太刀使いの青年とを中心に、ハチミツ好きな(?)オトモに、アオアシラ装備と思われるオトモ。温泉ではじいさまハンターもいましたね。酔っ払ってるっぽいボーンシリーズのハンターもちらりと。

 発売されたら、初日は、誘ってくれている人はいるのですが、みっちり時間をかけてキャラメイクしたいし、引き継ぎなんかもしたいので、断ろうかと考えていたりもします。それか、二人がやってる脇で、一人ずっとキャラメイクしてるか(笑
 気に入らないキャラ作ってすぐに上書きすることになるより、REGINAのように1000時間付き合えるキャラクターにしたいのです。
 REGINAをそのままつくり直すことも考えていますが……。

 ともあれ、発売されたらアドパにもよく現れると思いますが、私はソロで気ままに進めるのも好きなので、毎日出没するつもりはありません。
 ただ、やはり交流のある人とはできるだけ一緒に遊びたいので、きっちりフレンド登録したいと思ってます。

2010.11.27 「MHP3武器

 太刀がメインになり、ランスをセカンドにし、まずは弾代のかからない弓を遠距離用の武器にすることは、おおよそ見えています。
 しかし、トライになかった双剣・ガンス・笛・弓の使い勝手や強さによっては、これらの武器が上位に食い込んでくることも大いに考えられます。
 特に双剣は、鬼人強化状態と、ステップのためにだいぶ戦い方が変わりそうな予感ですし、笛はどれくらい演奏しやすいかで、今までより格段に使いやすくもなりそうな気がします。

 んで、電撃プレイステーションに操作方法が載っていたのを見たのですが、……ガンス。砲撃が○、クイックリロードが「砲撃後に○」。ってことは、連続砲撃はできないってことになるんですけど……?
 弾かれやすいガンスは、砲撃だけを使って立ちまわることもあるので、砲撃が一発しかできない、あるいは必ずクイックリロードを挟むとしたら、ちょっと不便なような。斬れ味の補正が変化しているなら別ですけどね。

 ともあれ、発売日は仕事が確定していますが、幸いにして翌日は休みっぽく。
 でも、最初はじっくりキャラメイクし、初心者講習とか武器講習ものんびり回って、進めたいような気持ち。
 の反面、誘ってくれている連中の狩る気次第では、腕にモノを言わせて、初期装備でそれなりの相手と連戦し、そこそこの防具を揃えることになる気もしないでもありません。
 ま、ともあれ楽しみです♪

2010.11.29 「MHP3武器属性予想

 今日はメインのZaregotoでもモンハン話をしていますので、こちらはよりマニアックな内容で。
 武器が増えているのは確かです。
 で、公開されているモンスターから、武器の属性について予想ができるはずですね。

 まず、ナルガ、ティガ、ハプルボッカ?でしたっけ? それからディアブロスといったあたりは無属性ではないかと予想されます。アオアシラも無属性か? ジャギィも無属性ですね。尻尾がデカいドボルベルクも無? やたら多い気がするので、どれかは麻痺とか睡眠になるのかもしれません。
 ロアルドロスは水。
 ロアルドロス亜種が毒。毒といえばギギネブラは確実に毒。それからドスフロギィ。
 炎はアグナコトルと、もう一匹火山に赤い巨大アルマジロ+クマみたいなのがいましたので、こいつも火属性じゃないかと思われます。(名前調べました。欄グロとらですね。覚えてられねえ orz) で、レウスは当然火。クルペッコも火。
 クルペッコ亜種は雷。ジンオウガも雷でしょう。
 で、氷はベリオロスと、ウルクスス。
 イビルジョー、ジェンモーランは龍属性でしょう。
 対応するモンスターの少ない水と麻痺、睡眠は、植物なんかの素材から作れるものもあるのかな。
 ハプルボッカとドボルベルク見てると「土属性」がありそうな気もしてしまいますが、それはまあ、ありえまい……。

 ただ、今もって古龍種の情報は出ていません。
 キリンやクシャルダオラといった古龍種が出てくるのかどうか……。
 あと、クック先生やドドブランゴといったあたりのモンスターは?
 トライに出てこなかったモンスターの大半はやっぱりリストラされたままなのかもしれませんが、属性を補う意味でも、ガノトトスとかいてくれてもいい気はします。
 ……ま、楽しみにしています。
 てか、p2gからの引継ぎで、勲章にメイン武器の使用回数が記録されるなら、意地でも1000回越えて引き継ぎたい気がしています。
 ってことは、12/1仕事、しかし11/30休みの私は、11/30にあと40回くらい狩れってことですね? 素材ツアーや下位クエでごまかしてもつまらないので、とりあえずGゲリョスでも狩りに行くか……。

2010.11.30 「1000回!

1000……! ついにと言うならこれこそついに、太刀の使用回数が1000回に達しました
 さすがに、ソロ・二日で30クエスト回すのはしんどかった……ッ。だがしかし、素材ツアーとかで稼ぐのも、下位で稼ぐのも嫌だったので、G級のゲリョス狩りとかザザミ狩りで回数を伸ばしています。ゲリョスは脚の間に入ってしまえば大暴れできるし、狂走エキスもほしいし、ザザミは戦いやすいのが理由です。
 しかしまあ、アスリート系のプレイヤーは一日に50クエとかやるそうですけど、私には真似できないし、そこまでいくと真似したいとも思いませんね……。

ちょっと面白い状態その1 その2

 ちなみに上の写真は、1000回達成前後のクエスト一覧です。
 いや……狩猟数が138匹とかいうモンスターがけっこう多かったので、ゲリョス×2、銀レウス、ディア×2、ティガ×2、そして19匹だったクイーンランゴへ行き、ナルガ×2、ザザミ×2(すべてGクエ)、そして、ドスファンゴもあと少しでキリのいい数字になることに気付き、まだ100頭狩ってないドスイーオスもいる上位クエへ。
 で、1000回記念はダオラさんでもと思っていたのに、ついうっかりそのままファンゴ&イーオスに突っ込んだ後、「あ゛……」と気づいた次第です。
 その後は唯一40匹に達してなかったナズチ狩りで、もう体力も気力も視力も尽きました。
エリア外に…… ちなみに左は、オオナズチの剥げない尻尾……orz エリア外に飛んでいったのです。

 ともあれ、P3発売前に太刀1000回という目標は達成できました。
 100頭狩りはまだ届いていませんし、勲章も一つ残っていますが、これはもう、一日中狩ってもどうしようもなさそうなので、今後の長い長い宿題にしたいと思います。
 そして、P3が発売したその日に絶対にやろうと思っていることが一つあります。
 それは、吹出しが表示されてから下手すると数ヶ月は話しかけず放置しきたキッチンリーダーに話しかけてまとめてチケットをもらうこと……!
 いや、だってまったくいらないし、ポッケチケットだかなんだか。もうなにもらえるのかすら忘れているくらい放置しています。
 以前にも一度、しばらく放置してから話しかけたら、一気に5回連続チケットをもらったことがあったのですが、今回は10回程度ではきかないかも……。