ゲーム雑誌編集者のブログというと、ファミ通の大塚さんの「逆鱗日和」のほうがコミカルで「読み物」としては面白いと思うのですが、電撃Playstationの倉西さんが書く「狩られ道」も、かなり好きです。 本日は長風呂しながらのんびりと、「狩られ道豪黒毛」を読んでいました。 私なぞが大ゲーム雑誌の編集長に言うことでないとは思いますが、「読ませる文章」ではないので、読むのに「付き合う気」みたいなものが必要で、しっかりと時間と気力を確保しないと、きちんと読めないのです、「狩られ道」は。 そのかわり、「逆鱗日和」よりもリアルというか、笑わせようとか楽しませようという意図が見えない分、ひしひしとその苦闘が伝わってきます。 ご自分では下手だとおっしゃる倉西さん(と大塚さん)ですが、正直、ソロでGナルガやティガに挑戦し、何度もオチたりしても、それでも必ずいつかはクリアしたり、何度も狩ったりされてるんですから、私なぞよりははるかに上手いんじゃないかと思います。というか、ソロでウカム狩るなんて……私の根気と気合じゃ到底やる気にもなれないのに(汗 さて、その倉西さんの奮闘を見、ネコートクエストの最終着地点にして、ゲームの名を冠した栄えあるクエスト、「モンスターハンター」に挑む気概を読み、ふと思ったことがあります。 それは、「Gモンスターが手ごわいからって、自分、本気で挑んだことってあったっけ?」ということでした。
G級のクエスト回数は200回を越えていますが、その9割はKくんやアドパのハンターさんたちと共に行ったものであって、私がソロでクリアしているのは、フルフル、フルフル亜種、ドドブラ、ドドブラ亜種、金レイア、銀レウス、ナルガ、サザミ&ザザミ亜種(しかも高台からのチキン戦法)、そのあたりのみです。回数も20回程度ではないかと思われます。 自分では下手だと言う倉西さんが、それでもソロでウカムを狩るのに苦労し苦心し、達成しているのに、最近の私は「G狩り、素材集めはアドパでいいや、Kくんがいるときでいいや」と思い、練習と称してG装備で上位のドスランポスなぞ狩っていたりする……。 へっぽこハンターであることは自覚していたとしても、なんなんだこれはと、我ながら不甲斐なさを覚えたのです。
そもそも私は、全力で一匹のモンスターに挑んだことがあるのか? いえ、たぶんありません。 というのは、どうにも出稼ぎ根性が発揮されてしまい、たいていの場合においてアイテムをケチるからです。 しかしです。 クエスト「モンスターハンター」に挑むまで、もうそれほどの距離はありません。残すネコクエは、連続狩猟が3つか4つのみで、ほかはクリアしてしまったのです。 それら大連続狩猟は手ごわいものの、村クエである以上、がんばった人ならソロで間違いなく狩れる程度に調整されています。アクションゲームが得意ではないけれど、苦手というほどでもない私にクリアできないものとは思えません。 では、その「モンスターハンター」に挑むとき、アイテムがどうのとかケチる余裕はあるのか? 否、あるわけありません。 アイテムを効果的に使い、徹底して「狩る」ことに集中しなければ、突破できないでしょう。 そしてまた、たとえGモンスターだろうと、そういう「アイテムを駆使し万全の立ち回り」をしても、私は今までと変わらず苦戦するのか?という自問もありました。 アイテムをケチらずに投入して全力で、そして充分注意深く狩るなら、もっと簡単に、確実に狩れるはず。その程度の腕は、ある。あるはず。きっと
そうして私は、決めました。 なんだかいつの間にか、「アドパで」とか「Kくんと」とかすっかり甘えんぼになってる自分に喝を入れるべく、今一番ほしい「蒼穹桜花の対弩」を、ちゃんと自分で作ろう!と。 そのために必要なのは、G蒼竜の重殻だかと、桜竜の厚鱗。そしてそれぞれの天鱗と秘棘です。 天鱗と秘棘はレアなので、これは出ないなら出ないで仕方ありませんが、それ以外の素材くらいはちゃんと自力で集めよう。 そうしてぬるま湯から出た私は、PSPの中ですっかりぬるま湯に浸かりきって、ドスランポス狩りのためにラオ討伐用の装備をしているREGINAを着替えさせました。(ちなみに、ランスでドスランポスを狩り、ついでに高速剥ぎ取りでストレスフリーなつもりでした)
装備は、ディアブロZを基本にし、腕部だけは素材が足りなくて作れないからとリオソウルZにしたセット。これは「高級耳栓」「業物」「砥石高速化」「見切り+1」が発動するアタッカー装備です。黒ディアの装備はゴツいけどかっこいいので気に入ってます。肩の大きな角が好きです。腕だけリオソウルのため蒼いので、その付近のカラーリングは同じような蒼にしたりしてます。どうでもいいですね、そんなことは。 武器は「龍刀【劫火】」。 持ちこんだアイテムは、フルです。 <1ページ目> 調合書@〜C、力の爪、力の護符、守りの爪、守りの護符 <2ページ目> 回復薬G
10個、回復薬 10個、ハチミツ 10個、秘薬 2個、硬化薬 1個、こんがり肉 10個、ペイントボール
91個(マス目にあるだけ持ち込んだので)、閃光玉 5個 <3ページ目> 素材玉 10個、光蟲 10個、捕獲用麻酔玉
8個、落とし穴、シビレ罠、トラップツール 2個、ゲネポスの麻痺牙 2個、砥石 20個
これでもかという盤石なアイテムです。 そして、可能な限りアイテムを駆使し、堅実に狩ることにしました。 作戦は、こうです。 シビレ罠2つは、尻尾の切断に使います。これだけで切断しきることはできないにしても、ここで確実にダメージを蓄積しておけば、あとは滞空からの降下中に攻撃するだけでいけるはず。 そしてそれ以外のときは、極力閃光玉で縛ってしまい、徹底して頭を攻撃します。翼爪の破壊さえ終わってしまえば、もう頭しか攻撃しないくらいのつもりで、徹底して弱点を攻めるのです。 それから、可能な限りダメージは受けないよう、強引な攻めは控えること。 そして、落とし穴は滞空中など確実なタイミングで仕掛けて攻撃に使用し、もしレウスが足を引きずるところをしっかり確認し、チャンスがあるなら、最終的には捕獲を試みます。おそらくその場所はキングチャチャブーのいるエリア5になるでしょうから、捕獲に使うのはシビレ罠。 今までと大きく違うところはありませんが、閃光玉を15個分使い切ってもいい、それくらい動かさず安全に狩ろうという気持で行くのは、初めてかもしれません。
さてはて、どうなるやら。 狩猟スタートです。
開幕のスタート地点は、エリア6。巣の裏(?)側の断崖がある場所でした。 ここで硬化薬を飲み、こんがり肉を食べて準備したら、レウスを探してエリア2→3→4と進みます。 しかし見つかりません。 が、エリア5(巣)にはキングチャチャブーがいるので、ここでの戦闘は極力避けたい。よって、エリア5には踏み込まず、エリア3に引き返しました。戦場になるのは、こことエリア4だろうからです。そして、ここにいる邪魔なブルファンゴを倒し、いったんエリア4へ、そしてまたすぐ引き返し、もう一度ファンゴを倒します。戦場になったときに二度と現れないよう、最初に消し去ることにしたのです。大雷光虫くらいならまだしも、こんなイノシシがレウスとの戦闘中に暴れていたら、狩れるものも狩れなくなりますからね。
とかやってエリア4に移動したら、いました、蒼レウス。おそらくエリア5にいたのが移動してきたのだと思います。 岩陰を回り込み、できれば気付かれないうちに尻尾に一撃入れたかったのですが、真正面から突撃したオトモのせいで戦闘開始! それでもなんとか尻尾に一発入れ、即座に回避から位置取りです。 レウスがオトモに向かって突進してる間に、エリア4の広いところにシビレ罠を一つ置きました。 しかしそれにこだわることはせず、滞空中に真下の影へと走り込み、ブレスを吐いた方向を見て、影から出て閃光玉をポイ。落下してピヨピヨしてるところへ、頭を狙って攻撃です。
かなり順調に進みました。 樹木の影で攻撃していたとき、まったくモーションが見えずに回転尻尾をくらうことが二度ありましたし、バックジャンプブレスを一度食らいましたが、それ以外は自分でも驚くほど、ちゃんと「分かってて回避」できていました。つまり、これならかわせる、という確信とともに行動していたし、それがきちんと機能していたのです。 なんつーか、今までで一番美しい!! いやいやマジで、本当に。 回復も、つい「これくらいならまだ……」と思って我慢してしまうのですが、今日ばかりは堅実に、かつ全力で狩ることが目的ですから、「そんなこと言ってて連続で攻撃くらってオチるんだからダメ」と、回復薬G1個で満タンになるレベルできちんと回復しました。 尻尾も予定どおりに斬り落としました。いつもなら強引に剥ぎ取ったりするのですが、今回は我慢。どうせエリア移動するだろうから、それまで我慢です。
やがてレウスはエリア3に移動し、尻尾を剥ぎ取った私は、武器を研ぎ直し、回復薬を飲んだ後、調合もすっかり済ませてから追いかけました。 ブルファンゴを先に狩っておいたおかげで、余計な邪魔も入りません。 かつ、エリアの端っこでチャチャブーを動かしてしまったときには(私は近寄らないようにしたのですが、レウスを追いかけてオトモがヤツの感知範囲に入ってしまったのです)、わざわざ一度エリア4に入ってチャチャブーをリセットしました。 ここで落とし穴を使って一気に攻撃し、その後もやはり、極力閃光玉で縛りながら、安全かつ確実な弱点への攻撃を徹底します。
間もなくしてエリア4へ戻ったレウスは、そこからほどなくして、足を引きずりました。 そして、エリア5、巣へ。 ここはキングチャチャブーが鬱陶しいので、できればすぐに終わらせてしまいたい。 だからといって無茶な真似をすればすべてが台無しになるので、ある程度の強引な罠設置が可能なタイミングを見定める、判断力ってものが問われてる気がしました。 エリア5に戻りたてのレウスの足元に仕掛けるのが一番ですが、これは間に合わず、風圧に邪魔されました。「罠師」が発動していれば充分間に合ったと思いますが、そんなスキルはつけていないので仕方ありません。 一度着地したレウスは、すぐにバックジャンプからの滞空に移りました。影に走りこむとかなりキンチャチャに近付くことになりますが、今すぐに罠をかければ、多少邪魔されたとしても捕獲するだけの余裕はあるはず! というわけでいそいそと影の中で罠を仕掛けます。 幸いチャチャ王はその場でキーキー奇声を発するだけで、こちらに向かってくる気配はありません。 そのまま着地したレウスが罠にかかり、間髪を入れずに麻酔玉をポポイ! 無事、捕獲、そして終了となりました。
使ったアイテムは、罠がフルセット、閃光玉は12個。 そして、回復薬Gは3個。 かかった時間は、ちょうど20分くらいでした。
根気のない私は、狩猟時間が長引くとそれだけで疲れてしまうのですが、今回はまったくそういうこともなく、20分かかっているとはまったく思えませんでした。 かつ言えば、銀竜が相手だと35分くらいかかっていたので、それに比べるとかなり早い狩猟時間です。 亜種と稀少種の体力差というより、いかに弱点だけを攻撃しつづけたかの差のように思います。ホント、部位破壊以外には頭のみを徹底して狙って、脚を斬ったのなんて二度くらいです。 しかも、一度として危ない局面には陥らず、終始余裕を持って、こちらのペースで狩れたと思います。 我ながら、「本気」で狩るとこんなものなのかと感心したくらいです。 いやまあ、レウスは一番狩猟数も多いので(これで138匹目でした)、それだけ狩り慣れてるのもあります。これで相手がカニだったりしたら、もっと回復薬を消費してるに決まってます。
……というか―――これ、本当にG級のレウスだったの? と思うくらい、怖いとも危ないとも思わない狩りでした。それくらいダメージを受けなかったのです。 本当に、木陰での回転アタック二度と、バックジャンプブレスが一度。くらったのはこれだけです。だから、体力が3分の2より減ったことがありません。 防具は火耐性が14で龍耐性も−5くらいで済んでいるので、レウス狩りにはかなり向いた仕様ですが、それにしても……ホントにこれだけ余裕だったGハントは今までないと思います。
さて、ここまで美しい狩りができればそれだけで満足なのですが、やっぱり報酬には期待してしまいます。 捕獲で終わらせているのは、戦いきる力がないからではなく、捕獲したほうが天鱗が出る確率が、たとえ1%でも高いからです。まあ、追い詰められて危険だったら捕獲してしまおうとも思ってましたが。 「こんだけいいバトルしたんだから、ご褒美あるといいなぁ」なんて思いながら、クリア報酬画面へ―――。 そこに燦然と輝く、真っ赤な日の出のようなアイコン。マジで出てますけど、天鱗(汗
ありがとう、ありがとう!! ありがとう兄貴!!
なんにせよ、素晴らしいひと狩りでした。 本気で狩れば自分にはこれだけの力があることが分かりましたし、狩った数、戦った数というのがその力につながるのだろうということも分かりました。丁寧に、確実に、堅実に戦うことが、実はなによりも効率的な戦い方なんだろうということも分かりました。 そしてふと、「太刀を用いてのリオレウス狩り」というところまで特化して本気で取り組めば、まだまだ強い戦い方ができるのではないかとも、思ったりしました。
そしてその勢いのままに、というか天鱗が出たことで「これなら今日中に蒼桜のライトボウガンが作れる!」と思い、桜さんのところへも突撃です。 武器はそのまま【劫火】ですが、防具はGルナZがメインの捕獲&激運仕様。物欲が働いているのもありますが、今回どうしてもほしいのは厚鱗のほうなので、それが出ないというのは勘弁、と。(秘棘は山菜ジィさんとの交換ができるし、交換に使うウカムの尻尾は、今のところ使うアテもないのに7個もあるから) それに、レウスの咆哮をくらうとその後がかなり危険なのですが、レイアではそう感じたことがないのもありました。
その結果、なんと運良く秘棘も出て、使用しアイテムは回復薬G1個、回復薬1個、閃光玉15個。 「見切り」がない分攻撃力が落ちたためか、それともレウスのほうが小さくてレイアのほうが大きかったのか、かかった時間も22分と、こちらのほうが少し長くなってます。 その反面、回復アイテムは少なくて済んでいるのですが。
そしてあっさり、「蒼穹桜花の対弩」が完成です! わ〜〜♪ そのついでのようにうっかりと、また新しいGガンナー用の防具セットを作ってしまいました。 もともと用意してあった腕・腰・脚を使い、それらを使って揃えようとしていたスキルを、実は案外簡単に発動させられることに気付いたからです。 「反動軽減+1」「装填数UP」「根性」に、「調合成功率+15%」。いずれキリンのライトボウガンを作れたら、ミラ狩りにも使おうと思っている装備です。 しかし今はとりあえず、蒼桜のボウガンを背負わせて、セット登録してあります。そして防具セットのページにも追加しました。 いやぁ、今日は充実していたなぁ。 |