2008.10.19 「モンスターハンター強化合宿レポート」

 17日から19日、日本国某所で開催されたMHP2G強化合宿の模様をレポートいたします。

 って、本当はむしろ「モンハン湯けむりツアー」的に、まったりのんびり、出かけたりもしつつ狩るつもりでいたのですが、蓋を開けてみたらものすごいモンハン一色のスケジュールになりました。で、「合宿だよね、これ」と……。
 実質でおよそ二日間の出来事を、時系列に沿って書いていたらなにがなにやら分からなくなりそうなので、テーマというか、メインに語る部分を決めて書き連ねておこうと思います。
 たぶん、これで1ページ作れるくらいに長くなると思われます。

 なお、銀レウス狩りはほとんどすべて上位の話で、G級の話ではありません。

 

【スケジュール】

 予定では、「日中はモンハン、日が落ちたらお出かけ」でした。
 開催地を決める段階で、お相手のかたの所在地が、私が大学時代に住んでいた県であることが判明し、「それなら、昔バイトしてた店とかでも回りたいなぁ」と思っていたのです。
 が、実際プレイ開始してみたらそれどころではなく、連戦に次ぐ連戦。観光という二文字は霞のごとく消え去り、こんな感じになりました。

17日 17:00 RAVEN、到着

18:00

軽く迷った後にホテル着。出会いのひと狩りのはずがそのまま4狩りほどしてしまう
21:00 当日未明の3時におにぎりを一個食して以来、ほとんどなにも食べていないRAVENが空腹に負け、外へ飲み&食事へ
22:30 ホテルに戻り、再びハンティング
24:30 ようやく自分の部屋に引き上げる。ただしその後RAVEN、1狩りしてから寝る
18日 9:00 起床し、朝食
10:00 ホテルの掃除は断り、狩り開始
17:00 食事のため出かける
18:30 ホテルに戻って再び狩る
25:30 やっと部屋に戻って寝る。もちろん就寝前の1狩りをやるRAVEN
19日 9:00 起床し、朝食
10:00 別れの前に、心残りを解消すべく2狩り
11:00 駅に送ってもらう。そして、マタネ!

 このとおりです。
 これ以外のことはしてません。
 つまり、食ってるか寝てるか以外は延々と狩り続けていたという、まさにモンハン強化合宿状態!!
 この表で見るとピンとこないかもしれないので、こう書いてみます。

・まず3時間狩り、1時間休憩して2時間狩る。そして就寝
・起きて1時間後には狩り始めて7時間狩りつづけ、1時間ほど休憩してまた7時間狩る。やっと寝る
・チェックアウトまでの1時間すらまた狩る

 睡眠時間こそ9〜6時間と確保されていますが、2日目など14時間ほど狩っていたという、すさまじい有り様です。
 いったいなにが私たちを駆り立てていたのでしょうか?
 それは、この後のレポートを見ていただければ分かります

 

【1日目】

 出会い。
 そして、狩り。
 そのために会おうという企画ですので、それを至極純粋に真剣に、実行したと言えます。
 駅に車で迎えに来ていただき、その車の中でYさんから、「そういえば、【銀】作りたいんですよ」というお話が出ました。―――2日目の濃さにこのあたりの記憶がかなり曖昧になっているのですが、そういう話がいつかどこかで出たのだけは確かです。
 そのために、G級のノーマルレウスを狩ろうということになりました。
 特にレア素材は必要としませんので、これはごく普通に狩り、それ以後も(それより前にやったクエストもあるかもしれませんが)、まあ、普通ですよね。3時間や2時間狩るくらいなら。
 つまり1日目は、ありふれた、いや、ともするとずいぶんとライトな、モンハンプレイヤー以外が見ても「好きだなぁ、こいつら」くらいのものだったと思います。
 つまり1日目は、普通の人の常識の範疇におさまる、「好きなゲームを、会って一緒に遊ぶ」レべルでした。

 

【ディアソルテのために】

 2日目、まずはぼちぼちと、「火竜の紅玉」など求めたりもしつつ狩りはじめましたが、そうそう出る品でもありません。
 そして迎えた昼。
 「そういえば、ディアソルテ」と思い出しました。
 私もYさんもメイン武器は太刀で、次に使ってる武器が弓なので、ディアソルテはかなり魅力的な品です。そこで、二人一緒ならきっと狩れるはず!と上位、片角のディアブロすを狩りにいくことにしました。

 ディアソルテシリーズは、基本的に上位ディアの素材でできていますが、そこに必ず、「マ王」クエストで手に入るチケットが必要になります。
 計5枚。
 1回のクエストで必ず1枚。
 すなわち、5連戦です。
 Yさんの聞いた話では、「マ王ディアは攻撃力が4倍だそうですけど……」。
 なんか私も、普通のディアよりは格段に強いと聞いたことはあります。
 そういう相手に、5連戦を挑みました。

 これがまた、尻尾はまるでバターでできているかのごとくすっぱりと簡単に切れるし、角の破壊もけっこう呆気ないのですが、やはり一発一発がデカいことと体力が多いため、気の抜けない戦いです。
 まずは3戦し、疲れたので一服しようと食事を挟み(注:マ王戦に疲れたというより、これで7時間狩りつづけていたことに疲れただけだと思います)、さらに2戦。
 これでディアソルテは作れて、お金と真鎧玉を都合できた私は、さっそく強化してしまいました。

 ちなみに、最初は普通に、得意武器である太刀で行っていた私です。鬼哭・真打だったと思います。氷太刀で強いのがないので、効かないわけじゃない属性で、攻撃力の高いもの、という基準で。
 しかし2戦目、3戦目で「レイトウ本マグロG」を持ち出し、4戦目は「闇夜弓【影縫】」、5戦目は再びマグロでした。
 マグロもGがつけばバカにならない属性値とマトモな攻撃力を持つので、これがなかなか……。ただ、武器をしまうのが遅いので、かなりハラハラさせられました。
 そして弓は、―――まあ、尻尾が切れ、角が折れてしまえば安全地帯になる高台から攻撃してのが気に入らなかったのか、さんざマ王さんに狙われてまくってくましたよ……。

 

【紅玉を求めて】

 すべてのはじまりは、旧密林にて待ち受けるG級、ノーマルカラーのリオレイアでした。
 「ゴールドマロウ」を「ゴールドマロウ改」にしたいので、「業炎袋」と「雌火竜の秘棘」がほしいと、付き合っていただいたのです。
 持参した攻略本を見てみると(注:三才ブックスから出てる薄いヤツです。エンターブレインのではありません。誰が持ってくかそんなもの!!)、秘棘はレア素材のようで、4%とかでしか出てきません。
 まあ、それならそれで別に構いはしないので、視界の悪いことこの上もない旧密林にて、どう考えても勝ち組カラーのレイア嬢に謁見。
 見づらいのは見づらいものの、巨体ゆえに見失うことはそうそうありません。木々の濃い緑の合間から除く淡いグリーンの姿を確認しながら、特に何事もなく狩りました。
 そしてクリア後、報酬画面に燦然と輝く「雌火竜の紅玉」。

 レイアの紅玉は、そりゃほしいとは思いますが、とりあえず1つストックがありますし、狙ってはいなかったのです。
 狙ってるのは、「火竜の紅玉」のほう。
 それでも「紅玉」という言葉に反応し「あっ!? 紅玉出た!! よっしゃ!」と喜んだ直後、ふと我に返るのです。そしてしおしおとベッドに崩れ落ち(というか転がり)、「違う、ほしいのはこれじゃない、違う、これじゃないんだ……T△T」。
 そのテンションの↑↓っぷりは、相当なものがありました。見ていたYさんのハートにもくっきりきっちりしっかりと焼きついたようです。

 くすんくすんと泣きながら(?)、傷心の銀レウス狩り(上位)へ。
 そこで、それは起こったのです。
 いえ、はじまったのです。

 「火竜の紅玉」は二人ともほしい素材なので、この合宿期間中、何度も狩ることは分かってました。
 ですから、これまでも何度か、銀レウスを狩りには行っていました。
 しかしそうそう出る素材ではなく、何度となくつれない結果を見せられていました。
 しかし!!
 この「ワ―――♪↑ ……あぁぁぁぁぁぁ orz↓」というしょげっぷりに、きっと銀兄貴は慰めずにいられなくなったのだと思います。
 なんとその直後、尻尾からの剥ぎ取りで紅玉が出たのです!
 おおおぅ、兄貴! 愛!? 愛だよねこれ!? ありがとう、元気出たよ!!
 などと舞い上がり、るんるんとクリアしたら、クリア報酬にもなんだか真っ赤な玉のアイコンが……。
 そうです、なんとここでも1個、紅玉をサービスしてくれたのでした。

 一挙に2個も手に入り、「ああ、これでもう今回は出ないかもしれないし、出なくてもいいや」と満足した私。
 ちなみにこの間、Yさんにもそうそう紅玉は出ず、空振りが続いていました。
 しかしとりあえずマ王へ行き、ディアソルテを作り、「おにゅうの防具を兄貴に見せてこよう!」とかなりワケの分からん理由でまた銀兄貴のもとへ。
 どうしようかなと迷っていたブルーブレイドボウは、このときやっと、無属性のままではなく水属性の「カーマインボウ」にする決心がつきました。いや、もう1本作ってそっちを「イヌキ」にすればいいんですが、ヘタレなうえにそうそう協力プレイができるわけでもないプレイヤーには大変なんですよ、Gカニ狩るの。
 ともあれ、できたの赤いカニ弓を持ち、デイアソルテに身をかため、はるか塔の上へ。

 このあたりの戦闘がどうだったかはまた別の話にしますが、ここでなんとYさんにも紅玉が出たのです!
 そしてそのまま連戦すれば、そこでもまた1つ……!
 これは「さっきはこいつに2個やったから、今度はおまえな。片方しか出ないとつまんないよな」という兄貴の心づかいでしょう、きっと。

紅玉3連発 このあたりから、かなりとんでもないことになっていたのです。
 その証拠が、これ。

 Yさんが2個目の紅玉を手に入れたのと同じクエストが、一番下に出てる「逆鱗入手」です。
 その後さらに私のほうに紅玉が3連発
 しかも、この間Yさんのほうでは逆鱗は連発していたのです。
 すなわち二人して、逆鱗と紅玉の出血大サービスに見舞われていたのでした。
 さらに付け加えれば、翌日の3日目、別れの前のクエストでYさんに紅玉が出、この合宿中に二人して5個の紅玉を手に入れたことになったのです。

 何故、こんなラッキーなことが起こっていたのか?
 あの非常に迷惑なセンサーは働かなかったのか?
 その答えは、次の項目をどうぞご覧ください。

 

【太刀使いの誇りをかけて】

 紅玉物語は、レイア狩りにはじまりました。
 レイア嬢のくれた紅玉は本当にとても嬉しかったのですが、作りたい武具に優先順位を作ればちょっと後回しで良くて、だから1個持っていても、「ほかに使いたいのができるかもしれないしは」と保留してくらいです。だから、レウスの紅玉でないことにへにゃへにゃとしょんぼりした後から、怒涛の連発がはじまったのです。
 しかしここにひとつの謎があります。
 ほしいものほど出ないという、カプコムの企業秘密、トップシークレット、例のあのセンサーは、何故働かなかったのか?
 ……まあ、レウスが同情して慰めてくれたとかいう話に並べれば、よっぽどこのセンサーのほうが現実的に可能な話ですから(現実的に可能?:可能です。少し前に書いていますが、最近見た武具とか、あとレア素材一つで完成する武器をシステム的にチェックし、ヒットしたら普段とは違うドロップテーブルに固定する、ということは不可能ではありませんし、そうすれば「ほしいものほど出ない」ようにできます。容量とか、そんなことしてどうするといった問題があるので、本当にこんなプログラムが組まれているかはまた別の話ですが)、「そんなセンサーないって!」とは言わないでください。

 結論からいえば、心の片隅には常に「ほしいなぁ」という思いがあったかもしれませんが、少なくとも戦ってる最中は、そんなことはどうでも良くなっていたからです。
 紅玉のことなど微塵にも考えず、ひたすら戦うことに集中していました。
 何故か。
 タイムアタックなどというものがはじまっていたからです

 これは、ディアソルテからはじまる物語です。
 「作ったから、見せに行こう」と、本当にもうかなりワケの分からん理由で銀レウスを狩りに行きました。ディアソルテがレウス狩りに効果的だからとかそういうことではまったくなく、「体術−1」の効果は弓ならそれほど気にしなくていいという仮説が成り立つかどうかを雑魚相手に試した後、本当にただ、「見てもらおう」と塔へ出かけたのです。
 水属性の強力な貫通矢が撃て、とりあえず溜め2に連射3もついてるカーマインボウを持ち込みました。
 そして、今更ながらにやっと、属性的な弱点だけでなく部位弱点も考えて、「レウス稀少種は、斬・打なら翼、撃なら脚だから」と、頭から貫通させるか、あるいは脚に連射矢を当てるかで、できるだけ効率的に戦いました。
 この間、Yさんは水太刀「アクアガーディアン」で果敢に前衛を勤め、防御力の弱いガンナーのため、いざとなれば粉塵も飲んでくれました。
 結果、なんだかいつもより早く狩猟できた気がしたのです。
 そしてなにげなく「クエスト確認」から残り時間を見てみると、36:00くらいの残りタイムでした。

 これはただ、それだけだったのです。
 だからこの後私が、「ヘビーボウガンってものすごく強いって聞くし、今みたいに弱点を狙って立ち回れば……うん、ナルガXで回避+2と回避距離出てれば、レウスなら動きもだいたい分かるし、突進とかブレスもほとんど走って避けられるようになったし、なんとかなりそうだ」と。
 ごく単純な理由で、「ガノスプレッシャーG」に水冷弾と電撃弾、念のために通常弾LV2を持って出かけました。
 正直、使用回数ではガンランスと最下位争いしてる武器ですし、ガンナーでは防御が心もとないのもあり、さらには「丁寧に脚を狙う」というのが楽しくて、無心にプレイしていたのです。
 そして思ったよりスムーズに戦って、クリア時の残タイムは36:20くらい。
 おお、使い慣れてるはずの弓より早いのは、やはり威力なんだろうか? なにせ一応G突破武器だしなぁとか考えていました。
 だから、そこで逆鱗が出たところで「また逆鱗かぁ」くらいで、紅玉紅玉出ない出ないとはまったく思いませんでした。

 ここからなんとなく、他の武器だとどうなんだろうと、タイムを気にしつつ狩りだしたのです。
 ハンマー、双剣、大剣と、クリアするたびにタイムを見ては、「これは早い」とか「もっと時間かかったと思ったんだけどなぁ」とか言ってました。
 そしてその間なのです、紅玉連発は。
 ある意味、「もう2つはもらったし、これ以上はもう出ないだろうし」と諦めたことで物欲が弱まり、それをタイムを気にして戦うというオブラートがくるんでしまったのでしょう。
 そして、我々の本領である太刀を使ったときのタイム―――タイム以前に、飛行旋回するかどうかといった運もからみますが、ともあれその結果に愕然とするあまり、捕獲したレウスの顔の前でアクションの「落ち込む」をやって、「兄貴ぃ、これどうよ? なんかいろんなものがガラガラと崩れていく音がするんだけど……」とかバカなことをやっては笑こけていたのでした。

 とまあ、ここまでは紅玉や逆鱗が双方で連発したのは何故だろうか、という話です。
 そしてこの項目はここからが本題です

 Yさんは常に同じ装備、フルフルZで高級耳栓と、装飾品で砥石や捕獲の見極めを発動し、武器はアクアガーディアンという固定。
 私のほうが、それぞれの武器に合わせていろいろと装備をかえつつのタイムアタックです。
 というか、どの武器で狩るのが一番早いんだろう?という好奇心を満たそうとしていました。
 結果は、まずはこの表です。
 共通しているのは、必ず尻尾を切り、そこから剥ぎ取りをし、落し物を戦闘中に拾い、頭と翼を破壊し、捕獲するという流れと、いくらタイムアタックだからって、普段ならやりもしないような行動はしない、ということです。普通に戦い、罠を使い、閃光玉を使います。

使用武器 使用防具 戦法など 残タイム
カーマインボウ
(弓)
ディアソルテシリーズ
(溜め短縮、ランナー)
位置によって貫通矢を撃ったり、脚に強撃ビンを撃ったり 36,00

ガノスプレッシャーG
(ヘビィボウガン)

ナルガXシリーズ
(回避+2、回避距離)
まず水冷弾、その後電撃弾を主に足に 36,20
極鎚ジャガーノート
(ハンマー)
ナルガXシリーズ
(回避+2、回避距離)
できるだけ頭を狙いつつ攻撃。めまいでダウンは一度のみ 39,50
鬼哭斬破刀・真打
(太刀)
ナルガXシリーズ
(回避+2、回避距離)
できるだけ翼、あるいは頭を攻撃する 35,40
双聖剣ギルドナイト
(双剣)
ギザミ系セット
(斬れ味+1、業物)
強走薬を飲んで鬼人化し、かなり強引に頭や翼の先、脚に乱舞 36,40
フル・フルミナント
(大剣)
ナルガXシリーズ
(回避+2、回避距離)
着地際に溜め3を頭か翼に狙いつつ、それ以外は一発離脱 36,40
メラルーツールG
(片手剣)
オウビートSシリーズ
(異常強化、ボマー)
とにかく隙あらば爆破しつつ、麻痺を狙う 35,40

 だいたい、36:40〜36:00残り、すなわちキャンプから塔の頂上まで走る時間も含めて、13,30〜14,00分で捕獲、終了しています。
 問題は、茶色にマーキングしたタイムです。
 太刀なのです。
 二人のメイン武器なのです。
 片手剣もボマー+大タルGを使いまくったわりに時間がかかっていますが、実はこのとき、銀冠とはいえ最大サイズを更新しているのです。すなわち、今までで一番大きいレウスが出ていたということです。
 ということは、サイズがもう少し小さければ片手剣のタイムはさらに縮まるわけですし、太刀でなんにも考えず普通に戦っていると、使い慣れているかどうかを問えばすべて微妙な他の武器にも劣るとていうわけですか?

 もうお分かりかと思いますが、タイトルは、そういうことなのです。
 二人して、太刀が300、あるいは400回を越え、弓は150前後、他は40回ほど使ってるかどうかという有り様で、つまりは太刀にこそ精通しているはずで、しかも私は最終形態の武器を持ち込んでいるというのに、なんですかこれは。
 プライドなんてものを持てるほど精通しているわけではないにしても、そして、Yさんは常に同じ武具とスタンスということは、このタイムはどう考えても私のせい、私の太刀のせいなのですよ T皿T
 現場では二人して「納得いかん」と言ってましたが、今更気づいたところによると、Yさんは特になにも変えていなかったわけですから、悪いのはこのワ・タ・シ。
 しかも、大剣なんて着地を狙って溜めたはいいけど頭の横をスカッと空振りするとか、かなりモタついていて、決して納得のいく戦いではなかったのに、それよりタイムが悪いって……。
 太刀はそんな弱いのか? レウスとの相性が悪いのか?

 運もあるとはいえ、この結果を出したままではどうにも素直に終われません。
 そこでふと、「どの武器も、それぞれにスタンダードとされる立ち回りやスキルで行っているわけだけど、太刀は手数も多いし、ひょっとして根本的に戦闘スタイルが非効率的なのか?」と、―――リベンジはこの装備、そして結果です。

鬼哭斬破刀・真打 ギザミ系セット
(斬れ味+1、業物)
できるだけ翼、あるいは頭を攻撃する 38,45

 たしかにタイムは大きく更新しましたが、それでもハンマーにはかなわず、……やはりなんか、納得いかないというか、晴々としないのですよ。
 太刀を持つとき、私は斬れ味+や業物を必須と考えるだろうか? 攻撃特化で行くならそれは当然そうするだろうが、たとえば他の武器は、この後にまた銀レウスを狩ると言ったら、まったく同じ装備で同じように戦おうと思う。しかし太刀は、常にこの装備で行こうと思うのか?
 意識を変えて、「なんだ、こうすればもっと早いんじゃないか」とか「こっちのほうが効率的なんだな」と思えばいいのでしょうが、どうにも釈然としない。
 しかし2日目は、これを最後に切り上げました。

 そして3日目、チェックアウト前にあと2回ほど狩れるというタイミングで、納得したいがために、太刀、そしてハンマーで一度ずつ狩ることにしました。
 まずはハンマーです。
 たまたま運よく頭や翼に当たり、たまたまタイムがいいだけなのか、それともこれがハンマーという武器の強さ、レウスとの相性なのか。
 尻尾はYさんに任せ、私はとりあえず頭です。尻尾はさっさと斬れ、頭もとっとと壊れます。その後Yさんは翼を狙い、私はしつこく頭。これで三度ほどめまいにできました。昨日よりも精度が上がってます。
 その甲斐あってか、タイムは更新されて39:59残。
 ……!! あと1秒!? あと1秒で10分きったのですよ!
 ううむ、おそるべし、ハンマー。これを習熟した人が使うと、もっとすごいんだろうなと思わずにいられません。

 さて、そしていよいよ、あれが太刀の限界なのか、私の限界なのか、そして二人の限界なのか、それを試すときが来ました。
 装備は、どうしても納得がいかないのでナルガXに戻しました。斬れ味はあくまでも白で、普段どおり、いつもの私と変わらない戦いをします。
 そしてついに、この3日間の合宿の幕を閉じるためのための、最後の幕が上がりました。

結果発表 これがその結果です。
 塔の頂上に辿り着くまでに、アイテムを使用してる時間も含めて常に2,30〜3分はかかっているので、実際の戦闘時間では10分をきっています。
 そう!
 これだよ!!
 そりゃ他の武器も使いこめば、こんなタイムなんてこともないのかもしれない。Yさんの持ってる武器が「アトランティス」や「鬼哭斬破刀・真打」だったらさらにタイムは縮まるだろう。
 しかし、今の私たちが、私が、他の武器よりも圧倒的に多く使いこんでる武器を使う以上、これくらいのタイムが出てくれないと納得がいか〜んッ!!

 ―――いや、レウス10連戦もすれば、そりゃ立ち回りも磨かれてくるので、それもあります。尻尾なぞ、我ながらこれはいい位置だと思う場所に立てたため、最初に罠にかけたときに斬り落してしまいましたし。
 というか、そもそもこのレウス、銀冠とはいえ最小サイズを更新していたりもします。つまり今までで一番体力のないレウスだったのは確かです。
 しかしおそらくは、あることに気付いてそれを意識的に戦術に組み込んだかどうかが、この結果につながったのだと思います。
 それはごくごく当たり前で、「そんなことか」と言われそうなことですが、これまでずっと私には分かっていなかったのです。

 それは、罠への誘い込みについてでした。
 罠を仕掛けても、レウスはレイアほど突進してきません。距離が開くとどうにもプレスの確率が上がるし、あるいは滑空してきたりして、なかなか罠にかかってくれなくなります。
 今まではただ罠の傍でうろうろ待っていたりもしたのですが、今回からは違いました。
 とりあえず罠の向こうで待つけれど、モーションを見て、ダッシュでないようならすぐに閃光玉を投げたのです。
 画面にはレウスを入れつつ後ろを向いて待ち、滑空なら、その前には翼を広げて姿勢を低くしますから、それから投げれば閃光玉を飛び越えることはありません。
 プレスなら、避けた後に顔の前あたり目がけて投げれば済みます。
 こうして、今までは無為に過ごしていた時間を、「罠が無駄になってもいいから」と、とにかく攻める時間に転化したのでした。
 「今までその程度のことも知らなかったのか、やってなかったのか」と呆れるかたもおられると思いますが、でも、自分で気付いたのですから見逃してください。

 まあ問題は、これをハンマーでやったらもっとタイムが縮まるんじゃないかってことです。
 でもいいのです。
 これでやっと晴々と悔いもなく、この濃ゆい濃ゆい三日間に幕を下ろすことができたのですから。

 

【他にいろいろもりだくさん】

 ここだけ10/22に書いてます。
 帰るなり仕事で少しばかり風邪がひどくなったのか、いささか体調不良気味でしたが(それでも仕事へは行くしモンハンはやってる自分に乾杯! つまり、大してひどくはない。比較の話で「前よりダルいなぁ」くらい)、その気だるさもやわらぎ、楽しかった日々を思い返すにつけ、書いてないことあった!と思いだしたので、メモしておきます。ここは私の大事な思い出帳ですから。

 まずは、……いやもう、何度「粉塵」飲んでいただいたことか!
 私も何度かは当然ごきゅっとやりましたが、その倍は飲んでいただいていたような記憶があります。
 たぶんまあ……私は日々のクセで「赤い部分回復してから飲もう」というケチくさい根性が発揮されるので、Yさんの画面で見ると緑色のゲージがけっこう減った状態になっていて、「危ない!」と……ええ、飲んでくださったのだと思います。
 そう、安全に行くなら、赤い部分を惜しまず飲むべきなのですがっ。
 意識していて飲んだこともありましたが、大半は別の部分に集中しているため、そりゃもう、何度もごきゅっとしてもらいました。で、そうしたプレイヤーのほうが攻撃くらうお・や・く・そ・く。
 ぶっちゃけていいですか? せっかく防御特化にしたフルフルZ、私何回着ましたっけ? 「おそろいだ〜」って言ってた1回か2回じゃありませんでしたっけ?(汗
 ……てへ★
 ちなみに、フルフルZ着てる率が高かったのは、Yさんでした。「高級耳栓」いいですよね。

 それから、いつの間にか定番と化した、塔の頂上までのレース(笑
 銀レウス狩りのため塔に行くたびに、アイテムボックスから携帯食糧とか支給用閃光玉とかをとって、それから頂上まで行くわけです。
 このとき、毎回どっちが先につくかを競ってました。
 これが、二人ともメディアインストールはしているのですが、どうやらロード時間が違うのです。そのため、私のほうが遅れてスタートしても、途中で抜いてしまうのです。で、1000番と3000番でハードのパワーが違うんだろうか、ということに。そして今更もう一つ可能性があることに気づきのですが、私はバックグラウンドでのローディングをオンにしています。もしかするとYさんは、ここをオフにしているとか?
 ともあれ、ペッペ鳥(ガブラス)にコケさせられる危険性とか、ギアノスの飛びかかりをくらう危険性とかにちょっとドキドキしながら、何度も何度も駆け上がったのでした。

 今にして思えば、銀レウスの顔の前で、二人して「落ち込む」やってた写真を撮っておけば良かったと思ってます。
 あれ、今思い出してもかなり可笑しい……ぷふ。
 本当は撮りたかったのですが、クリア後は1分しかないし、ケータイ出しても間に合わないだろうなぁと見送ったのでした。

 

【最後に】

 めちゃくちゃ楽しかったです。
 片道6時間ほどかかる道のりで、初日は仕事あけに寝ずに行っていますし、帰りはうっかり寝過ごして1駅引き返すハメになりましたが、ネタ話とかいろいろ聞くこともできましたし、がっつり狩れましたし、ホントに楽しい3日間でした。
 正直なところ、私は旅行に出た後で「行かなきゃ良かった、家で寝てりゃ良かった」と思うことが多い……というかほとんどで、今回も自分からこそっと呟きはしたものの、楽しみであると同時にものすごく不安でもありました。
 しかし、これはぜひまた2度目もやりたいと思います。それくらい、楽しく過ごさせてもらいました。
 Yさんにはそのときにも話に乗っていただければなによりですし、今回は「どうしよう」と見送ったかたがもしおられるなら、そういったかたともご一緒する機会を持てたらと思ったりもします。
 仕事の都合上、なかなか連休がとれず、次は年明け以降になるでしょうが、もしまた時間をとれそうになったら、ここでこっそり呟いておこうと思います。

 Yさんには本当に、「ありがとですー!!」と「またぜひですー!!」と叫んでおきたいと思います。
 ここまでモンハンばっかりでお疲れじゃなかったかと思わないでもありませんが、ホントにホントに、力いっぱい楽しい三日間でした! ありがとうございました!!