2008.5.13 「虫捕り」

 「カンタロスの薄羽」がほしくて、上位密林の素材ツアーに行ってきました。
 無属性の太刀、「黒刀」を強化しようと思ったのです。「毒けむり玉」を10個持ち込み、カンタロスを探してうろうろ。もちろんついでに採集も行います。
 しかしここ、クックが巡回してるんですね……。しまった、プロミネンスボウのまま来ちゃった。こんなんで戦ってたら時間かかってしゃーないので、今回はクックからは逃げつつ、あっちこっちで採集して回り、最後にはカンタロス狩りへ。
 毒けむり玉を当てた後は、ずーっと「クック来んな、クック来んな、まあ来ても逃げつつカンタロスは剥ぐけどな!」などと思っておりました。
 幸いクックが同じエリアに来ることはなく、毒けむり玉の続くかぎりカンタロスを狩りつづけられましたが、……10個もほしいんですか、薄羽……。
 とれたのは3つです。

 そこでふと頭をもたげたのが。

1.上位の普通のクエストだと、素材玉が6個手に入る(調合でいろんな玉にできる)
2.しかし、いちいち毒けむり玉使ってるともったいない
3.そう言えばこの間雑誌で、毒属性の片手剣がおすすめされていた

 ということ。
 そして私は、攻撃力が低めで振り回しやすい毒武器を作るべく、加工屋さんへ向かったのです。
 とりあえず目当てのものは作れましたし、しかも無駄にレイア素材で一段階強化してみたので、今度持ち込んで試してみようと思います。

 他、ドスゲネポス2頭狩ってみたり、まあぼちぼちと進めていきます。


2008.5.15 「素材玉がほしい」

 「カンタロスの薄羽」がなかなか集まりません。
 毒属性の片手剣を作ったのはいいけれど、これで村クエの虫狩りとかやっても、毒にかかる前に死ぬし。攻撃力が高くなりぎたのか、と思ってチャチャブー剣をつくってみましたが、これでも変わりませんね。
 しかもカンタロスに当てるのって、攻撃モーションの関係上ちょっと難しいわけです。
 これで上位密林とか行ったら、毒にはかかってくれるかもしれませんが、狩るのに時間かかりすぎてやってらんなくなりそうです。

 ちなみに、上位密林の素材ツアーに出てくるクックを弓と太刀とで狩りましたが、がんばって狩っても剥ぎ取り分と部位破壊報酬しかもらえないし、なんだか苦労するだけの甲斐がないなーと。
 そんなわけで最近は、頭だけ破壊したらあとは相手にせずすたこら逃げる、という非道い真似をしております。
 クックにしてみれば、「なんだアイツはT皿T」ってとこでしょうねぇ……。

 ともあれそいうわけで、素材玉を集めるため、無駄にドスファンゴ狩りです。
 とりあえず最初の30分まではあちこちで採集したり、獣狩ったりしながら支給品の到着を待ちます。そこまでで届かなければ、諦めてイノシシ狩りへ。
 相変わらずまったり狩猟生活です。


2008.5.16 「ごめんねファンゴ」

 ドスファンゴ連続狩猟中です(注:念のために書いておきますと、そんなクエストはありません)。
 しかも目当ては奴の素材ではなく、あくまでも支給品の素材玉であるというあたり、ヒト(?)をバカにしてますね。

 気がつけば、太刀の使用回数は90程度で、弓の使用回数が40を越えてしまいました。追い抜きそうな気がしていますが……先日クックを狩ったときには、弓より太刀のほうが戦いやすいと感じました。あと、モノ&ディアブロスも、太刀のほうが動きやすいように思います。
 ほかは、ライトボウガンが35程度で、残りはことごとく4とか1とか。ハンマーと笛については、P2Gでは触ったこともありません。一応、お肉ハンマーは作ってますけどね。

 ちなみに、P2〜P2Gで、やっと100時間越えました。
 P2では30時間程度しかやってないのに比べると、P2Gはそれよりは短時間でかなりしっかり遊んでます。というか、ほぼ毎日触ってます。
 何故か?
 なんてどうでもいいかもしれませんが、一応語っておきましょう。
 P2を遊ばなかった理由はひとつです。面白くなかったのではなく、アナログスティックの操作が非常にしんどかったからです。同じ理由で「ヴァルハラナイツ」も買って翌日に売り払ってます。
 とにかく使いづらい。無駄な筋肉使わされる。すぐに腕も指も痛くなる。
 だから、Yくんたちと一緒に行って、素材剥がせてもらう程度+αしか遊ばなかったのです。
 じゃあなんでP2Gはやってるのかというと、それが解決されたからです。
 ほぼ同時期に発売されたアタッチメントで、コントローラーのような形状になるもの……って言って分かりますかね? PSP本体をはめ込むと、ちょっと大形のコントローラー状になるようなサプライ品がありまして、これをつけると、アナログスティックと指との位置関係が、それほど無茶ではなくなります。
 これのおかげです。これがなかったら、たぶんP2Gも今頃とっとと放置してると思われます。

 それがいまや、テムジン(初代オトモ)はレベル20になり、次に育ててる爆弾ネコもLV12。もうスキルポイントは溜まっているので、あと1レベル上がれば大タル爆弾の術を覚えさせられます。
 その次の回復・補助ネコもぼちぼち育てはじめて、鬼人・硬化笛はもうけっこう吹いてくれるようになりました。
 なんかもうテムジンとか、攻撃・防御も200を越えて、マフモフSあたりを装備してるREGINAさんよりも防御力が高い有り様です。


2008.5.17 「そういえばP2では笛も使ってたっけ」

 笛、強いな……。
 いえ、せっかく作ったんだし、家にいるオトモどもから「ハンマーは使わないのかニャ?」とか言われるのもアレだし、というか全種類の武器を使ったらなんか違うこと言うんだろうかと思ったのもあって、ウォードラムという系統の狩猟笛(?)を使って森丘のクック狩りをしてみました。もちろんフン採集も目当てです。
 これ、特に考えずに「余ってる素材で作れるや」と思って作ったんですが、音符が白・赤・黄なので、攻撃上昇と防御上昇をかけられるんですね。便利。
 というわけで適当に演奏して―――どの音符がどの操作で出るのかというか、そもそもどうやって演奏するのかさえ軽く忘れてましたが、適当にやって三種類の音の出し方は分かったので、それで攻撃力UPとかを重ねがけしてみました。
 それで適当にがっつんがっつん殴ってたら、耳が壊せレる前にクックはあっさり昇天しました。
 早ッ!?
 と思ってステータスを開いてみたら、攻撃力は1000を越えてるわけで。
 そりゃ痛いわ……。
 つか、耳壊そうと思ったら、脚は極力殴らないようにしないと間に合いませんね、これ。

 笛って、P2ではギアノスバルーンと、ソニックビードローっていう虫素材の笛を作ったんですけど、音色が違うのが面白いですよね。
 ギアノスはブーブカブーって感じですが、虫の笛はビードロらしくビービーって音。ドラムはボンガボンガと太鼓の音。
 ほしいのは、以前にYくんたちとプレイしたときに誰かが使ってたフルフルホルンです。あのキショい見かけに反した美しい音色! 癒されます。
 そんなわけで、とりあえず一番最初のは「ブヨブヨした皮」さえ集まれば作れるので、せっせとフルフル狩りに出かけています。
 あと、桜竜のリコーダーもちょっとほしいなぁ。それから岩竜のどう見てもエレキギター。桜竜は一度倒してるし、基本はレイア様となにも変わらないので手堅いですし、岩竜は弓でいくらでも。
 使う使わないはおいといて、音を聞いてみるために、簡単に作れそうなのはいろいろと試してみようと思います。

 こんなことやってるとどんどんお金がなくなってくのが怖いです。はい。


2008.5.19 「やっと100時間」

 ようやっとナナさんを撃退できました。はー、やれやれ。
 思ったとおり、近距離をキープしつつ側面に回り込もうとしてると、突進はあまり使わなくなり、突進してきた場合も避けやすいことが多かったように思います。
 逆に、火炎ブレスをよく使うようになったので、ここぞとばかりに横からブラックボウ(龍属性)連射です。
 テムジンくんの活躍もあり(一度だけですが麻痺させてくれたのです)、ようやく雪辱を果たしました。
 でもあくまでも撃退なので、最低もう一回は戦わないと討伐したことにならず、もちろん討伐数にもカウントされないわけで。
 連闘する気力はなく、一服です。

 フルフルホルンも作りました。初期のはギャーギャーわめくのですね。これでザザミ一匹狩ってきました。
 ついでに、ガンズロックとやらも使ってみたのですが(ちょうど火属性なのでフルフル狩りに)、……なにこれ、なんかえらく使いづらいというか、弱いというか。自分強化で弾かれなくしてるはずなのに、弾かれてるような……。エフェクトがそう見えるだけで、ちゃんと当たってるのかもしれませんけどね。
 途中でイヤになってリタイアしてしまいました。

 ハンマーも、小型フルフルを狩って電撃チケットが溜まったので、えらく安くつくれるポリタンハンマーを作ってみました。お肉は切れ味ゲージ悪すぎるのでね。
 ……私は一生、ハンマーは使わない気がします。リーチ短いうえに攻撃の出が微妙に遅いので、使いこなすのは大変。溜め攻撃もなんかよー分かりません。

 100時間を越えて、やっとこさ、モンスターたちの隙というものも身にしみてきたのか、攻撃効率は良くなってます。フルフルあたりの動きの遅い敵は、なにかするたびに斬りつけてます。ナナさんもことあるごとに一発撃っとくかみたいな感じでやってましたし。
 しかしそれでもどーにも苦手なモンスターというのがおりまして。
 たぶんどんなプレイヤーにも、手ごわいとかいうより苦手だという相手がいるんじゃないかと思います。相変わらずティガには罠なしでは勝てる気がしないんですが、そういう「強いから勝ちにくい」というのではなく、強くはないのになんでか苦戦する相手。
 私はガノトトスとゲリョスが苦手です。特にゲリョスはどうにもこうにも……。行動パターンは飛竜の基本から外れてないのに、無駄にダメージ受けることが多くて。
 戦ってて、「あ、ミスった」と思ってダメージ受けるとか、あるいは「あー、これは避け損ねたー、やっぱ避けられんかー」と思ってダメージ受ける。こういうのは計算内というか、納得のいく範囲なのですが、ゲリョスのヤツにかぎっては、思いもしないところでダメージ食らってます。くそぅ。


2008.5.20 「青き炎妃に囁く愛の詩」

 デートするたびに、「今日こそヤれるか?」というところで何度も何度も、「あ、アタシもう帰らなきゃ」と去られる虚しさってものを堪能してまいりました。
 けっこう軽いオンナだと思ってたら、意外に身持ちが固かったです、ナナさん。
 ええ、言うまでもありませんが狩りの話ですよ?(←このコーナーに書いておいて誤解してくれる親切な人は誰もいないと思う

 

ここからバカでアホで珍妙な展開になりますので、
お付き合いくださるかたは存分にご注意ください。

 

 ―――そう。
 ナナさんをオとすにはけっこう手間がかかりました。
 まず、最初はろくな準備もせずいきなり押しかけました。
 何故って? それは……とりあえずお姿だけ見てこよう、と思ったからです。
 火山にステキなカノジョがいるらしいとの噂は聞いていましたが、自分に自信が持てない間はとてもアプローチなんてできません。それでも、そろそろお相手してもらえるような気がしないでもなくなってきたので、とりあえず一目見てみようじゃないかとカノジョの家に押し掛けたのです。
 無論、勝手に寝室に入りこまれたカノジョのご機嫌は最悪で、問答無用に襲われました。
 カノジョが寝室から出てしまったので、ボクも追いかけて行きました。当然ですね。見ず知らずのボクと、一番プライベートな部屋で過ごすなんてありえません。
 そもそも見に来ただけなのだから、すごすごと帰ればいいのでしょうが、ダメです。ボクはもう一目でナナさんのトリコになってしまいましたし、それになんとなく、飾らない自分でもなんとかお付き合いいただけるんじゃ?という気がしたのです。
 居間で、客間で、逃げるカノジョを追いかけつつ、アタシの家から出てってよという猛攻をかわしつつなんとかアプローチを試みるも、ナナさんは歯牙にもかけてくれません。
 やはり、身だしなみも適当、プレゼントのひとつもないままでは、ボクの手におえるナナさんではありませんでした。
 これではどう足掻いても無理だと判断すると、ボクは早々に引き揚げました。
 そこから、ボクとナナさんの交際が始まったのです。

 どうすればナナさんとイイ仲になれるか、カノジョをボクのモノにできるかと考えました。
 ハウツー本を参考に、ボクのナンパテクニックの程度というものも考慮します。
 その結果、どうやらボクの場合、レウス装備にさりげなくブラックボウなんか持参するのが、一番良さそうに思えました。
 何故レックスとレウスで迷ったか?
 ナナさんの行く場所はいつも決まっているわけですから、ストーカースキルは必要ありません。ただ、ボクの持ってる勝負服というのはほとんど限られていて、ナナさんと並んで恥ずかしくないような服は、剣士用レックスかガンナー用レウスしかなかったのです。
 レックス剣士で押せ押せでいくか、レウスガンナーでつかず離れずの距離から攻めるか。
 ボクは最初の日のナナさんの振る舞いを思い出し、ナナさんって実はさびしがり屋なんじゃないかと思っていました。だって、ボクがあんまり離れていると、それはそれで話がしにくいからか、猛烈な勢いでこっちに走ってくるからです。
 その勢いで抗議されたら、たとえ打たれ強い(ボクが持ってる中では)レックス装備だって、そうそう耐えられません。しかもナナさん、けっこう気まぐれで、こっちに向かってくるとは限らないんですよね。それで、避けようとしてかえってまともに食らってしまうこともあったりして……。

 だからボクは、ナナさんの脇のほうから、しつこくしつこく食い下がりつつ、口説くことにしました。
 その甲斐あってか、二度目のときはナナさんも、炎を吐きながらではありましたが、幾度となくボクに話しかけてくれたのです。
 ボクはナナさんの炎に焼かれないように、ナナさんの耳元へと愛の囁きをブラックボウに乗せ、撃ちつづけました。
 ナナさんもきっとボクに気がある。
 そう確信はしたのですが、途中で急にナナさんは、もう帰らなきゃと言って飛び立ってしまいました。
 後には、ナナさんからボクへのプレゼントとして、ナナさんの鱗や甲殻が残されていました。

 こうなったらボクも俄然やる気です。
 しかし気力を充填せずには、さすがにナナさんは手ごわい相手です。
 ボクは日をあらためてナナさんを訪問することにしました。
 いえ、前回のものはもうデートの段階だったと思います。そりゃナナさんの家の中でしたが、ボクたちは居間や客間で、熱心に語り合ったのですから。
 二度目のデートも、ナナさんの家でした。
 ナナさんにはきっと、怖いお父さんでもいるのかもしれません。だから、お父さんの目の届かないところでボクと二人になることはできないのでしょう。
 お父さんに見られているならなおのこと、ボクの強いところをしっかりと見せなければなりません。
 ボクは前回にも増して、しっかりと身だしなみを整えていくことにしました。
 ナナさんが気に入ってくれるといいなと、ニトロダケからつくった香水もたっぷり持っていきます。
 勝負は前半です。ここで一気にプレゼント攻撃です。もちろん、これじゃ物足りないなって様子になったときのため、現地調合の素材も持ち込みました。
 それから、ナナさんの付き合うだけの体力が必要なので、体力回復薬も充分に、調合分も持ち込みます。

 ところが、二度目のデートは大変でした。
 ナナさんの機嫌が悪かったのです。
 ボクは前回と同じように、カノジョの傍を、鬱陶しくないよう、それでいてカノジョがさびしくないよう、絶妙な位置取りでキープしつづけたはずなのですが、ナナさんはとにかくボクに向かって突っ込んできます。
 ナナさん、いったんどうしたんだろう。前はもっとボクに話しかけてくれたのに、今回はボクはすぐ近くにいるっていうのに、その短い距離すらボクへ向い走ってくるのです。
 ……もしかして、なにかツラいことでもあったんだろうか?
 でも素直になれなくて、こんなふうにボクを傷つけるんだろうか。
 受け止めてあげたい。
 でもボクは、ナナさんを受け止めるには弱くて、小さくて……。
 ボクは必死にナナさんの体当たりをかわしながら、時には弾き飛ばされながら、隙を見てはナナさんに話しかけました。
 ボクの熱心な説得は、つい力が入りすぎたのか、カノジョのステキな角が割れてしまいました。
 それと同時に、時折まとっていた炎のヴェールも脱げ落ちてしまったようです。
 そうして20分もした頃でしょうか。ナナさんは急に我に返ったように、そして苦しげに頭を振ると、「もう帰って」と呟いて、カノジョ自身も去ってしまいました。
 後にはやっぱり、ナナさんのプレゼントが残っていました。ボクは、ナナさんの角のかけらを握りしめ、絶対に力になってあげるんだと固く誓ったのです。

 いったん帰ったボクですが、やはりどうしてもナナさんに会いたくなりました。
 カノジョはきっと苦しんでる。そんなときにひとりにしていいんだろうか?
 ボクがもっと強ければ、カノジョの突進すら受け止めて、炎さえものともせずに抱きしめていてあげられるのに、そんなことができるのはきっと、ナナさんの昔のオトコだという噂のテオくんくらいでしょう。
 でも、種族が違うからって、体格が違うからって、それは諦める理由にはなりません。人はいつも、楽な道を選びたくてなにか言い訳をするのです。でもボクは、どんなに困難でもナナさんを諦めたくはない!
 ボクにテオくんみたいなことはできないけれど、ボクにはボクなりの愛の伝え方があるはずです。
 ボクは、せめてもの抵抗に、よりいっそうの準備を整えて、なけなしの香水も携えて、その日のうちにもう一度、ナナさんのところを訪れることにしたのです。

 ナナさんはやっぱり、何度も何度も、ボクに向かってきました。
 ボクはそれをかわしながらくり返しくり返し語りかけました。
 受け止めてあげたら、きっとナナさんは安心できるだろう。でもボクにそれはできない。ボクはナナさんの全身全霊がこもった体当たりを、受け止めてあげることはできない。ふがいないけど、ボクはしょせんそれだけの人間です。
 でも、たとえそうでも、ボクは絶対にナナさんをボクのモノにしたいのです。
 あさましさに自嘲しながらも、ボクはひたすらナナさんへと語りかけました。
 そうしてとうとう、ナナさんは疲れ果て、力なく、けれどボクには追うことのできない大空へと去ってしまいました。
 今度は爪のかけらをボクの手に残して……。

 ボクじゃナナさんには釣り合わないんだろうか。
 何度アタックしたらボクの気持ちを受け止めてもらえるんだろうか。
 ボクも疲れていました。
 いったいいつまでこうして、すれ違う思いを戦わせなければならないのか。
 でも、ナナさんは角も爪もボクに残してくれた。
 それはもう、かなりボクへの思いが高まっている証に違いないのに。
 ナナさん、いったいなにを考えてるんだ。ボクをからかって遊んでるだけなんだろうか?

 ……いや。
 もうあとひと押しだ。
 ナナさんの角と爪を確かめて、ボクはそう自分に言い聞かせました。
 そして、ここまできたらつかず離れずなんて曖昧な距離はやめて、もっとナナさんに迫るべきなのかもしれない。
 そう、このあたりでボクの男らしさをしっかりとアピールし、頼りがいがあるところ、少しくらい強引にもなれるんだってところを、ナナさんに見せたほうがいいんじゃないだろうか。
 ボクはレウス装備を脱ぎ捨てると、一張羅のレックス装備に着替えました。
 そして背中には、龍属性の次にナナさんに効果的だという氷の太刀を。
 もう香水なんて小技は必要ない。今のボク、そしてナナさんに必要なのは、奪い取るような強引さなんだ。
 そうしてボクは、ナナさんの家に向かうべく、ポッケ村を出ようと村長のところへ向かったのです。

 ところが、ナナさんの家には行けなくなっていました。
 いったいどうしたんだ、ナナさんはキリンちゃんと違って、いつもいてくれるんじゃなかったのか?
 せっかくレックス装備で大勝負に出ようとしたのに……。
 ボクは少しばかり動揺し、狼狽しました。
 しかしです。
 ふとナナさんの名前が目に留まりました。
 今まではそこに存在しなかった、樹海の奥の古びた塔。ナナさんはどうやらそこにいるようなのですが、……ボクは不安になりました。ここにいるナナさんは、ボクが今まで一生懸命愛をささやいたあのナナさんなんだろうか。それとも、あのナナさんは苦しみに耐えかねて一時姿を消し、ここにいるのはまた別のナナさんなんだろうか。
 迷いはありました。
 ですが、ボクには「行く」という選択肢しかありませんでした。
 これがあのナナさんなら、家を出てこんな辺鄙な場所にこもってしまったというのは、なにか特別な理由があるからでしょう。
 これがあのナナさんでなかったら、戻ってくるまでの間、ボクには待つしかないのです。それまでの時間、どこにいようと同じではありませんか。

 ボクは古塔へ向かいました。
 ガブラスやギアノスなんかは相手にしていられません。とはいえ、強い男になるために、エリア1での採掘だけは欠かすことはできません。
 それだけを寄り道に、ほかのすべては一切無視して、ボクはまっすぐに塔の頂上を目指しました。

 そこにナナさんは……ボクのナナさんはいました。
 傷心と、きっと葛藤や煩悶もあったのでしょう。泣き疲れたように眠っていたナナさんは、ボクが近づくと目を覚まし、「もう私に近寄らないで!」と叫びました。
 きっとボクの存在がカノジョを苦しめている。
 でも、ナナさん。
 ボクはナナさんのすべてがほしい。
 そのきれいなたてがみも、そして、しなやかな尻尾も。なにもかもがほしいんだ。
 時には、傷つけることでしか愛を伝えられないこともある。
 力任せに奪い取る、そんな暴力こそが、あなたがほしいという愛の証になることもある。そんな強引さがなければ信じられないほど、深く傷つき、恋に怯えた心だってある……。
 ボクは執拗にナナさんの尻尾を狙いました。
 その甲斐あって、間もなくナナさんの尻尾の先端は斬り飛ばされ、ボクのものになったのです。

 そうしてまた少し時が過ぎました。
 ずっとボクに付き合ってくれた親友、アイルーのテムジンがここぞとばかりにナナさんの身動きを封じます。ありがとうテムジン、君がいたからボクはここまで来れたんだ。
 ボクはテムジンに感謝しつつ、ありったけの思いをこめて弓を引きました。
 そうしてついに……、ついにナナさんは、ボクの前に崩れ落ち、このボクの前に無防備な肢体を投げ出したのです!
 もうあなたの好きにして。そう言わんばかりに……。

 

 と、いう具合に(?)、ナナ・テスカトリ、討伐完了いたしました。
 なにかいろいろと表現がおかしなところがあるように感じたかもしれませんが、それはあなたの気のせいです
 さて、次は邪魔な恋のライバル、テオ・テスカトルでも退治してきましょうかね……。

2008.5.21の1(半私信) 「武器の使い分けについて」

 私もたかだか100時間レベルのプレイヤーなのですが、アクションゲーマーとして、感じていることでも書いてみます。
 お題は「武器の使い分け」。半私信です。
 はじまりはじまりー。

 モンスターと武器の相性はあると思います。
 「逆鱗日和」とかのモンハンエッセイ見ててもそうなんですが、「ほかのすべてはガンランスで狩れるのに、どうしてもこいつだけはかなわなくてライトボウガンにした」ということがあります。400時間とか1000時間とか、そういうモンハン中毒者でもそうなんですから、狩りやすい武器ってのはあるのではないかと。
 私の場合、キリンを太刀で狩ろうとは思えません。
 キリンは肉質が固いのでちょっとやそっとの切れ味でははじかれてしまいますし、ちゃんと斬ろうとすると頭を狙うしかない。なのに太刀の一段目は基本的に真正面にしか攻撃しないので、当てるとなるとかなり正確に操作しないとなりませんし、落雷はキリンの近くに落ちることのほうが多く、近接武器だと攻撃チャンスがかなり少なくなります。
 しかしライトボウガンで散弾を撃てば、おおよその向きさえきちんと合わせていれば一発や二発は当たってくれるし、距離を保てるので、落雷中の大半がこちらの攻撃チャンスになります。
 つまり、キリンの動きについていきやすい、フットワークが軽くて遠距離攻撃ができる武器―――特に、攻撃ボタンを押してから攻撃が発生するまでが短いライトボウガンは、相性がいいということになります。

 ただ、私もそうですが、多少の相性は、使い慣れているかどうかに及ばないこともあります。「ザザミ・ギザミはランスで狩ると楽」ってよく書いてあるんですけど、私には無理。ぜーったい無理。チクチクやってたんじゃ時間かかって仕方なく、それがイヤになってくるのが最大の理由なんですが(←短気

 それから、「いろんな武器を使ったほうがいいのかどうか」となると、その人のプレイスタイル次第ですよね、やっぱり。
 いろんな武器を使ってみるのが楽しいこともあるし、「大剣ですべて倒す!」と思うのもアリです。
 武器の使い分けもモンハンの楽しみを深くするし、一種類の武器ですべての敵をと思うのも、やっぱり深い楽しみかただと思います。
 この懐の広さというか、個人に合わせて楽しみが持てるところがモンハンの優れたところですしね。
 ただ、近接武器と射撃武器を使うと、武器も防具もその分だけ必要になるという……。この現実はちょっと無視できません。
 先に進むことをあまり考えず、地味地味とやってればいつの間にかそれなりの素材は溜まるんですけど、ちょっと欲が出たときが怖いです。実感。
 弓なんかつい全系統作ってますし、太刀も一通りの属性のもの作ってしまいました。で、大剣もフルミナントからガノトトからレウス剣から、なんだかんだでぼちぼちと増えています。
 すると、「ノヴァクリスタルほしい。魚竜の牙もあと4個? こっちも使うの? 合計7個? 電気袋があと2つ? ギアノスの尖爪ってドスギア狩ればいいわけ? 蒼レウスはあと2回ほど狩ればよさそうか? 桜レイアもあと2回くらい? っていうかまだレイア様の逆鱗出てないし! っつか太刀使いとしては龍属性の太刀と水属性の太刀も作らんとならんよな!」とか、やりたいこと(やらなきゃいけないこと)がスパイラル的に増えていきます……。
 一種類の武器しか使わず、防具も剣士用だけでいいなら、こんなあれもこれもにはならないはずなんですが……(遠い目

 えー……そんなわけですので、プレイヤー次第だと思ってます。
 ひとつの武器に特化しても、大剣ならそれほど癖はないのでほとんどの相手と渡り合えるでしょうし。
 いろんな武器を使ってみて、その中で気に入ったのをセカンドウェポンにしていくのも、私は面白くて楽しんでます。
 昨日のナナさんナンパ大作戦(?)も、3回は弓で追いまわし、ここぞというラスト1回は太刀、って、自分でもちょっと気に入ったプレイスタイルです(笑
 実はただ単に、「角壊したし爪も壊した。ここまできたら、もうナナの動きもだいぶ分かって接近チャンスも把握した。じゃあ太刀持ち込んで尻尾も切ろう」と思っただけなんですけどね。

 あと、武器の練習、私は訓練所ではなく村★1の雪山草採取クエでやってます。
 ここでまずはポポ相手に試し、次はマトの小さいガウシカに試します。
 エリア1と2を、獣がいなくなるまでしつこく往復して練習します。その後上に登るのがパターンです。
 生肉を集め、ポポノタン、ホワイトレバーは納品できるだけ納品します。
 言うまでもなく防具はマフモフです。ホットドリンク使うなんてもったいない!!
 ギアノスいましたっけ? いたように思いますが、いれば、攻撃的かつマトの小さいこいつら相手に、実戦です。
 で、最後にエリア8の裏側からクシャルダオラの抜け柄を掘り、フルフルベイビーにかまれた状態でクリアするのがセオリーとなってます。
 その後は森丘のクック相手に試します。もちろん密林のクックでもいいのですが、森丘に行けるなら、ぜひにもフンが、フンがほしいので!!
 クックに飽きたらババコンガかフルフルです。要するに、戦いやすい相手にとりあえず持ち込んで試し、なんとかなりそうだと思ったら、やっとこそガルルガとかレイア、レウスなんかにも使ってみるのでした。


2008.5.21の2 「上位ババコンガ」

 なにげなく、上位ババコンガ狩りです。
 ドスファンゴと一緒にいるやつです。
 というか実はただ単に、ノヴァクリスタルがほしくて仕方なく、どこから採掘できるかと調べてみたら、今のところ密林か沼地が候補でしてね。
 密林はやはり確率が低く、しかも一か所しか候補がないので効率が悪くてなりません。
 沼地なら二ヶ所あるのでまだしもゲットしやすそうなのですが、しかし沼地は素材ツアーの中にないのです。
 というわけでやむをえず、沼地が舞台のできるだけ簡単なクエストをと思ったら、これしかありませんでした。
 でも、ババコンガは得意ですからね! ……フルフルと並んで攻撃チャンスの多い簡単な相手です。はい、分かってます。

 相変わらずのレウス装備にプロミネンスボウで突撃です。
 って、いきなりコンガとファンゴの真ん中に放り出すんかい!?煤宦○
 速攻逃げましたよ。2匹ともテムジンに向かったので、これ幸いと脱兎のごとく……。
 ええい、幸先悪いな、これ。

 ともあれ、2匹のマークを見ながらエリア3と9でコツコツと採掘です。
 って、白水晶とかいらんから!!
 ……まあ、せっかくなんで運ぶけどさ……。
 と納品して戻り、また掘ると、だから水晶はいらんっつの!!
 ポッケポイントは4万ほど溜まってるので、白水晶はその場で捨てました。
 で、ノヴァクリスタルは1個も出ず……orz
 リセットしたろかと思いましたが、カブレライト鉱石が4個ほど掘れてたので、これで良しとすることにしました。

 とかやってたら、ようやくコンガとファンゴのデートは終わったらしく、コンガがエリア3へやってきました。
 ちなみに私、うっかりホットドリンクを忘れてきたので、ぶるぶると震えております
 でもお肉は10個持ってきたからね。50分かかったとしても問題ありません。
 上位になろうとサルはサルなので、さくさくと避けながらチクチクと撃ちます。
 なんでこいつに負けたことがあるのか分からないほど簡単なのですが、プレイして間もない頃は手ごわい相手だったんですよねぇ……。

 やがてサルは洞窟の外へ逃げ、案の定、ファンゴと合流。
 ファンゴは相変わらず特定エリアを巡回してるだけなので、ファンゴが去るのを待って再び攻撃します。
 そんな具合にやってたら、さすがに時間は40分ほどかかりましたが、特に苦戦することもなくクリアです。
 早いトコ弓の強化したいですねぇ……。苦戦もしないのにこんなに時間かかるとは思いませんでした。

 そういや先日、ギザミの鋏が手に入ったので、ブルーブレイドボウを作りました。
 溜めがデフォルトで4段階あって、そこそこ攻撃力も高いのですが、属性があるわけではなく。ただ、強化していくと氷属性がつくそうなので、ぼちぼち強化していこうと思います。
 まあ、上位ギザミに会うのがいつになるかは分かりませんけどね。