MASS EFFECT 3 - RAVEN'S NOTE -

 

武器モジュール:固有MOD

 武器の性能を一部強化するのが武器モジュール、MODです。
 それぞれの武器のページで、装着できるMODについて書いていては、複数の銃器に共通したものが面倒なので、ここで一息に解説、研究してみたいと思います。

 

【特定武器の固有MOD】
 いくつかのMODは、ある特定の銃器にのみ存在し、その他のどの種類の武器にも存在しません。
 まずはそれらから見てみましょう。

・スナイパーライフル コンセントレーションモジュール
 スナイパーライフルのLトリガー(スコープ)時、一定時間だけ周囲の時間をスローにしつつ、ダメージを少し上乗せするMODです。インフィルトレーターは自分のクラススキルで同じことができます。
 スナイパーライフルを使用する場合、遠距離にいる敵に正確に狙いをつける必要があるので、時間遅延を引き起こすこのMODは非常に便利です。

・アサルトライフル スタビリティダンパー
 武器の射撃反動を抑え、銃身のブレを小さくするMODです。
 程度の差はありますが、どの銃器も射撃することでいくらか銃口が上を向いてしまうものです。このMODはその移動を抑え、より正確な射撃ができるようになります。
 何故これが、同じような連射型の銃器であるサブマシンガンにはないのかと言えば、それは、「アサルトライフルのほうがより遠い間合いでも使用することを想定しているから」でしょう。距離が近ければ、多少ブレたところで当たり続けますが、距離が離れるほどに、僅かな狂いで当たらなくなっていきます。
 DLC:リヴァイアサンで、サブマシンガンにも同様のMOD「SMG マス パルス 反動抑制システム」が追加されています。

・サブマシンガン ヒートシンク
 何故かSMGだけ、二種類の固有MODを持ちます。
 これは「確率」で弾薬消費(正確には発砲時の発熱)をゼロにするMODです。単純に考えれば、「確率」ではあるけれど、弾が増えるということです。
 SMGには装填数UPのMODもあるので、併用すると倍以上の装填数になりますね。

・ショットガン スマートチョーク
重ねてみると……
 一定の範囲に弾が飛び散るショットガンの、その範囲を少しだけ狭くすることができるMODです。
 左がその変化を示した写真です。
 拡散範囲の広いシミタール、そのままの照準サイズが黄色い○。グレード5のMODを入れることで赤い○の大きさに変わります。
 MOD自体のグレードが上がりきらない間は、その差はほんの僅かに感じるかもしれませんが、最終的にこれだけの差になります。
 弾が集まりやすくなることで、今までよりも少し遠くから、まとまった数の弾を敵に当てることができるようになります。もともと精度の高いグラールスパイクスロウアーに使うも良し、非常に高威力である反面、拡散率の高いクレイモアを補正するも良し。
 ただ、照準が狭くなることでかえって扱いにくくなることもあります。狙って当てやすくなるということは、狙わないと当てにくくなるということでもあるのはお忘れなく。

・ピストル クラニアル トラウマ システム
 DLC:リヴァイアサンで追加されたもので、ヘッドショットダメージを上昇させます。銃口に取り付けるタイプのMODのため、「ハイキャリバー」とはどちらか一つしか選べません。5段階目で25%の上乗せになるので、スコープと合わせて使用し、ヘッドショットを狙えばかなりの威力になります。

武器モジュール:共通MOD

 共通MODと言っても、性能には微差がありますし、少しだけ内容が異なるものもあります。
 しかしおおむね、同じような性能を補強するMODはこちら。

 

【共通内容のMOD】
・アサルトライフル オムニブレード(DLC:リヴァイアサン)
・ショットガン ブレードアタッチメント
・ショットガンオムニブレード(DLC:オメガ)
・ピストル 近接スタナー
 どれも近接攻撃の威力を上げるMODです。この内、「ショットガンオムニブレード」以外のものは、グレード5の時点で25%の上乗せになります。
 「ショットガンオムニブレード」は、グレード5で近接ダメージ上昇50%、ただし武器重量が50%増加します。
 また、「ピストル近接スタナー」には電撃属性がつきます。感電した相手にはスキルコンボが発生するので、仲間に指示を出したり、あるいは自分で起爆したりして、周囲の敵諸共に追撃することもできますね。
 なお、ゲーム中の装着画面では、ピストル近接スタナーの解説が、何故かアサルトライフルのスタビリティダンパーのものに差し替わっています。安定性は、上がりません。

・スナイパーライフル サーマルクリップ(予備弾薬)
・ショットガン サーマルクリップ(予備弾薬)
増えるのは○のついてるほう 装着画面では「サーマルクリップ」、拾うときには「予備弾薬」と表示されるこのMODは、全体の弾数を上乗せするものです。左の写真でをつけている部分の数値が増えるってことです。
 装填数のほうは別のMODですので、装填数が1しかないウィドーやクレイモアは、やっぱり1発撃つたびにリロードが必要です。
 スナイパーライフルもショットガンも、威力の高いものは弾数が少なく、高難易度で無駄撃ちしていると確実に足りなくなります。それを少し緩和できるのがこのMOD。ちなみに上は、ショットガンのクレイモアを、グレード5のMODで強化した場合です。これがないと弾数は合計で20しかないのですが、MODを入れることで35に増えました。
 逆に、サーマルクリップを拾うと弾がフル回復する低難易度では別に必要なかったり……。

・アサルトライフル マガジンアップグレード
・サブマシンガン マガジンアップグレード
・ピストル マガジンアップグレード
こっちが増える こちらは装填数を上げるMODです。
 左の写真はピストルのファランクスを、グレード5のMODで強化した場合。MODなしでは装填数は12になります。
 ただしこのMOD、ほんの少しですが全体の弾数も底上げします。というのは、たとえばですが、装填数50で、予備弾薬が100、合計150発の弾を持つ銃があったとします。そこに装填数アップのMODを入れて装填数が80になった場合、予備弾薬は100のままなので、合計180発になるのです。
 僅かとはいえ上乗せには違いないので、ちょっと得した気分です。
 威力は高いけれど装填数が少ない銃器を、より長時間撃ち続けられるようにするも良し。もともと装填数の多い武器を更に強化して、ハーヴェスターすら一気に削り切るも良し!……さすがに高難易度では無理でしたが。

・スナイパーライフル 貫通モジュール
・アサルトライフル 貫通モジュール
・サブマシンガン 高速バレル(DLC:リヴァイアサン)
・ショットガン 貫通モジュール
・ピストル 貫通モジュール
 DLC:リヴァイアサンで追加されたMODによって、すべての銃器に存在するようになりました。
 決められた厚みの遮蔽物を貫通します。つまり、ガーディアンの盾や、敵がカバーしている薄い壁などを無視して攻撃できるようになります。また、アーマーを65%無効化(SMG除く)……アーマーへの攻撃効果が上がると思ってください。
 貫通できるものの厚みと、貫通した場合にどれくらい威力が落ちるかはそれぞれです。
 最も貫通力が高く、威力の軽減が少ないのがスナイパーライフル。最大で1.35メートル貫通し、ダメージ減衰も30%にとどまります。
 次がアサルトライフルとピストルで、1.10メートル貫通し、ダメージ減少は40%。
 ショットガンは0.65メートル。ダメージ減少は40%です。
 最も貫通しないのがサブマシンガンで、0.55メートル。ダメージ減少も45%と最も大きくなりますが、その代わり何故か、アーマーへの効果は80%上昇と、他の銃器よりも優れています。
 なお、元から貫通力を持つスナイパーライフルのブラックウィドー、ジャベリン、ウィドーの場合、もともと持っていた貫通力が更に強化されるようです。
 スキルのぺネトレーションパレットがあれば不要ですが、ない場合には、ガーディアン対策になにかと便利です。

・アサルトライフル高速バレル(DLC:オメガ)
・ショットガン高速バレル(DLC:オメガ)
 「高速バレル」という名前は、上にあるSMG用のものと同じですが、こちらはそれぞれ、武器重量が50%増加するというペナルティがあります。
 その代わり、グレード5で「アサルトライフル高速バレル」は1.35メートル貫通(貫通MODは1.10メートル)、アーマーを90%無効化(貫通MODは65%)。(ダメージ減少は同じ)
 「ショットガン高速バレル」はダメージ25%上昇(貫通MODにはなし)、ダメーじ減少30%(貫通MODだと40%)。(貫通できる厚みは同じ)
 つまりは、武器重量増加の分、より強力になった貫通タイプのMODだということです。

・スナイパーライフル 高性能スコープ
・スナイパーライフル 赤外線スコープ(DLC:オメガ)
・アサルトライフル 高精度スコープ
・サブマシンガン スコープ
・ピストル スコープ
 微妙に性能が違うのがこちら。
 「赤外線スコープ」以外に共通しているのは、命中率が上昇するという点と、スコープ時の安定性を上げる部分。敵から攻撃されたり移動したりしても、あまりブレないようになります。
 異なるのはスコープの倍率と、スナイパーライフルのMOD2種の追加性能です。
 まず、アサルトライフルのスコープ倍率は4倍。サブマシンガンとピストルの倍率は2倍。少しの差ですが、より遠くを狙いやすいのがアサルトライフルということです。
 もともとスコープ画面では拡大表示(4倍)されるスナイパーライフルに「高性能スコープ」を装着するとどうなるかというと、命中率が30%上昇し、センチュリオンが使用する煙幕に隠れた敵を見ることができるようになります。ぼんやりとオレンジ色のラインで姿が見えます。
 「赤外線スコープ」を入れた場合、武器重量が50%増加しますが、その代わり、命中率35%上昇、更に、煙だけでなく壁も透視できるようになります。
透視機能のあるスナイパーライフル・ジャベリンの場合、これらのMODを入れなくても煙幕・壁の向こうの敵が感知できます

・サブマシンガン 超軽量素材
・ピストル 超軽量素材(DLC:リヴァイアサン)
 スキルを短時間で連発するためには武器の重量軽減が大事です。それを可能にするのがこのMOD。
 「ピストル超軽量素材」はDLCで追加されましたが、ただし現在(2012.11)のところ、他の追加MODと異なり、1回のゲーム中では4つしかとれず(他のMODは5つとれる)、ミスなのではないかと言われています。

・全武器共通 ハイキャリバー・延長バレル
・ピストル ヘビーバレル(DLC:オメガ)
 基本的には、名前が違い、解説が違うものの、内容は同じ。ダメージを25%上乗せするMODです。
 「ピストルヘビーバレル」のみ、武器重量50%増加と引き換えに、ダメージ上昇が40%になります。
 気をつけたいのは「弾丸一発あたり」の上乗せだろうこと。よって、もともと攻撃力が低いSMGやアサルトライフルに使用したときよりも、スナイパーライフルや高威力型のピストルに入れたほうが、ダメージの上昇幅は大きくなります。
 「当たらない弾が出ても気にせず、弾をばらまく」スタイルの戦いかたには適合しないMODですね。とはいえ、分かりやすい効果なので手軽に選べるのもこれかと思います。

武器モジュール:使用スロットの制限

 2012年秋頃のゲームアップデートからだと思いますが、MODには「使用スロット」が決められたようです。
 たとえば、分かりやすいのが銃口に取り付けるタイプのMOD。ピストルのMODで「クラニアル トラウマ」と「ハイキャリバー」は、どちらか片方しかつけられません。また、同じくピストルの「超軽量素材」と「マガジンアップグレード」も、同時には使用できません。
 同時使用がぶきないMODについては「スロット使用済」というメッセージが出るようになりました。

武器モジュール:余談★

 スキルをメインに戦う場合、使い勝手のいいダメージ上昇と、弾数でもちょっと……という感じで選んでいるかたも、そこそこいらっしゃるかもしれません。
 しかし、戦い方や敵に合わせてカスタマイズすることで、銃撃戦はもっと面白くなります。

 たとえば、ガーディアン。分かりやすいですね。シンギュラリティで吊り上げようとしても、正面からだとガードされるし。スロウなどを当てて盾を弾き、その隙に覗いた体を撃つのもなかなかテクニカル。手っ取り早いのはペネトレーションバレットですが、使いたいならギャレスを仲間に入れるか、シェパードが追加スキルとして覚えなければなりません。
 しかし、貫通MODを入れておけば、スキルは不要です。アサルトライフルに貫通MODと延長バレル(ダメージ上昇)を入れておけば、貫通したことで下がるダメージを少しだけ戻せます。

 スナイパーライフルを使うとき、インフィルトレーターであればコンセントレーションモジュールはいらないかもしれませんし、更にスローにし、ダメージを上げるために使うこともできます。
 他のクラスでスナイパーライフルを使うなら、コンセントMODはあったほうがいいでしょうが、使う相手がブルートやハーヴェスターならば、必要ありません。もともとほとんど動かないかまっすぐ歩いてくるだけです。それくらいならアーマー効果を期待して貫通MODを入れるのもいいかも。
 スキル職だと重量のあるスナイパーライフルは持ちにくいですね。でもあると便利なこともあります。たとえば、カバーからなかなか出てこない上に、動きの速いネメシス。これを攻撃するために、比較的軽量のヴァイパーやインサイザーに貫通MODを入れるのもいいですね。

 ピストルも、手数を増やして気軽に撃てるようにするか、それとも威力を引き上げ、緻密に狙い、ヘッドショットで大ダメージを与えていくかで、装着するMODはまったく異なるでしょう。
 サブマシンガンは、ダメージを上げることもできますが、装填数を二重に増やして、長時間撃ち続けられるようにすれば、低難易度であれば簡単に、派手に戦えます。
 高威力で装填数が多いアサルトライフルのレヴナントは、しかし、反動が大きく弾が非常に散らばるため、なかなか当て続けることができません。そこで、安定性を上げ、更にスコープを使えば手動での照準調整がしやすくなります。逆に、弾のダメージそのものを更に引き上げて、狙い撃ちではなく弾幕を張るような戦い方もできるでしょう。

 戦う相手、どんな銃器で応戦するか、どう戦うか、連れていくメンバーにはなにを期待するか。
 それらと合わせて、MODを組みかえることで銃器はずいぶんいろんなバリエーションを持ち、いろんなことができるようになります。
 特に、攻撃スキルが少なく銃撃で戦うことになるソルジャーであれば、研究のしがいがあるのではないでしょうか。