MASS EFFECT 3 - RAVEN'S NOTE -

 

ピストル:ノーマル Type

【ノーマルタイプ】
 ピストルには、ずいぶん特殊な仕様のものがまぎれています。
 こちらは「ノーマルタイプ」として、ごく普通の拳銃に類するものの性能比べです。
・ファランクス
・プレデター
・パラディン
・カーニフェックス
 の4種類をこちらに分類しました。

 

【性能差について】
ファランクス プレデター パラディン カーニフェックス

ファランクス

プレデター パラディン カーニフェックス
 左の写真は、左から順に
・ファランクス
・プレデター
・パラディン
・カーニフェックス
 です。

 上段は、射撃訓練室の武器ベンチ前から、シールドの的を狙ってLトリガーを引いた状態のもの。
 この+マークが小さいほど、より精密な狙えることになります。
 ピストルはどれも精度は高いのですが、中ではファランクスが最も正確な射撃ができるということになります。
 他の3種類はだいたい同じような精度だと言えるでしょう。

 下段は、3発ずつ撃った後の照準の位置です。これから分かるのは、それぞれのピストルの反動です。
 最も移動が小さい……というか、ほぼ移動しなかったのがプレデター。次がファランクスです。
 威力型のパラディンとカーニフェックスはどちらもはっきりと銃口の向きが上にずれていますが、特にパラディンの移動が大きいことが分かります。

 ピストルは、ヘッドショットを狙って一発をきっちりと撃つこともできますし、チャンスには連続してトリガーを引き、連射することもできます。
 上の結果から言うと、威力が低い代わりに装填数や全体の弾数が多いファランクス、プレデターは連射しても銃口のズレが小さいので連射向き。もちろん、トリガー間隔も短く、特にプレデターは、ファランクスに比べても軽快に射撃できます。
 パラディンやカーニフェックスは、そこそこの連射もできるとは言え、基本的には一発をきっちりと当てて、それでまとまったダメージを稼ぐタイプです。より弾数が少なく反動の大きなパラディンのほうが、威力も高くなっています。
 つまり、

《低威力・連射型:プレデター ← ファランクス ⇔ カーニフェックス → パラディン:高威力・単発型》

 という感じです。
 ノーマルタイプのピストルは、パラディンでも重量は軽めなので、スキル使用に与える影響は小さくて済みます。僅かな重量差=リチャージ差にこだわるのでないなら、重量はあまり気にしなくてもいいでしょう。

 

【使い分けについて】
 プレデターやファランクスは、多少無駄弾が出ても気にせず、手数で補うことができます。また、連射が速く反動も小さいため、敵が無力化しているとか、攻撃の間隔が広く安全な時間がまとまってとれるのであれば、そこで一気に撃ちこむこともできます。
 扱いやすく、汎用性が高いのがこの2種類でしょう。特別にどう使い分けるということもなく、いっそデザインで選んでも大差ないのではないかという気さえしますが……。
 ただ、現状、私の検証したデータでは、何故かプレデターはグレードVIIまでしか強化ができません。そのため、最終強化ではファランクスのほうが軽くなってしまいます。これがバグではなく仕様なら、こんな感じで使うことができるかもしれません。

プレデターは最も弾数に秀で、反動が小さなピストルである。一発ずつ撃つよりは連射に向くので、その長所を伸ばすため、装填数増加のMODとともに使う。
ファランクスは最終的には最も軽量なピストルになる。スキル職が重量のある武器とともに持つのであれば、精度に優れ弾数も十分なファランクスが安定している。
カーニフェックスは威力と装弾数のバランスがいい高威力型である。入れるMODによって、より高いダメージを出すようにも、安定性と装填数を上げ連射しやすくもできる汎用性を持つ。
パラディンは、単発型のスナイパーライフルに次ぐほどの威力がある。重い銃器を持ちづらいスキル職にとって、スコープMODとともに使うことで、ある程度の距離までであればスナライの代替武器としても機能させられる。

 もちろん他にもいろんな使い方はあるかと思いますが、とりあえずこんなところで。

ピストル:特殊 Type

【特殊タイプ】
・タロン
・スコーピオン
・アークピストル
 の3種類をこちらに分類します。
 アークピストルはノーマルタイプとほぼ変わらない使い勝手なのですが、唯一チャージショットのできるピストルとして、こちらに入れました。
 3種類ともピストルにしては非常に重く、アサルトライフルやショットガン並です。

 

【タロン】
タロン タロン
 小型のショットガンです。ピストルではなく、ショットガンだと思って使うべき代物です。
 なので、ページこそ違えど、ショットガンと比較してどうなのかで見てみるとします。

 まず、弾の散らばり具合という意味での精度と、射撃後の反動についてです。
 左の写真は、ショットガンの写真撮影とまったく同条件で撮影しています。右側の反動は、1発撃った状態のものです。
 弾の散らばり具合(精度)を示す○、そして反動も、共にディサイプルとほぼ同じくらいです。
 なので、ディサイプルと比べてどうかと言うと、弾数は同じ、装填数も同じ。しかしダメージは、タロンのほうが上です。
 ショットガンの性能比較時と同じく、的の位置を一番手前から四段目まで、移動させて試してみましたが、四番目の位置でも10マスすべて削りました
 ディサイプルに劣るのは、実は重量。タロンは、カタナなどスタンダードなショットガンやアサルトライフルと同程度の重量を持ちます。
 言ってみれば、ディサイプルよりも更にショットガンらしいのがタロンなのです。
 タロンを持ち込むときにはピストルだと思わずに、「ピストルと同じMODを入れられるショットガン」だと思ってください。
 ショットガンになくてピストルにあるのは、「装填数UP」と「スコープ」です。スコープの使用でより正確に狙うことができ、装填数を上げることでリロードなしで撃てる回数を増やせるという、ちょっと変わったショットガン。それがタロンです。

 

【アークピストル】
アークピストル アークピストル
 こちらはアークピストルの射撃検証です。
 3発撃った後、照準がどれだけ移動したかというと、これくらいでした。ファランクスやプレデターよりは動くけれど、カーニフェックスほどは動かない、というところです。
 それだけの反動がありますが、威力は最低、その代わり弾数は最高で、連射速度も最速なのがアークピストルです。
 アークピストルを「普通のピストル」として使うのであれば、軽量・連射型のプレデターよりも更に威力ダウン、精度もダウン、重量増加のマイナスの代わりに、より多くの弾を保持し、最速で連射できる、ということですね。

 しかしアークピストルには、チャージショットができるという個性があります。
 チャージした場合、弾は一度に3発分消費します。(正確には「3倍の熱を発する」わけですが) その代わり、威力は5倍以上になります。
 つまりアークピストルは、弾数と手数で戦うこともできれば、慎重に狙いをつけつつチャージして撃ち、大きなダメージを与えるという、両極端な使い方ができる武器なのです。
 更に弾数を増やしたければ装填数MOD、精度を上げたければスコープといったように、戦い方に合わせてMODを入れていくようにするといいでしょう。

 シールドや機械生命体に特に有効かと言われると……あまり実感はないのですが、皆様はいかがでしょうか。

 

【スコーピオン】
スコーピオン スコーピオン
 上のアークピストルの写真とあまりにもよく似ていますが、こちらはスコーピオンです。
 粘着性の爆弾を撃ち出すという非常に変わったピストルで、敵か遮蔽物、地面にくっついて、一定時間で爆発します。
(地面にくっついた場合には近接機雷として作用するという解説もありますが、一定時間で勝手に爆発します。ギャレスのスキルである「近接機雷」のように、敵が範囲に入るまでずっとそこに設置されていることはありません)

 ダメージは、爆発時に発生します。ただしヒット時に少しだけ敵をよろめかせる効果はあります。(むしろ変なものくっつけられてびっくりしてるんじゃないかという噂)
 距離に関わらず一定のダメージを与えることができますし、爆発範囲にいる敵も巻き込み、その威力も非常に大きく、単発型のスナイパーライフルに次ぐレベルです。しかも範囲攻撃であることを考えると、なかなか強力な武器と言えるでしょう。

 気になるのは、ダメージ上昇MODの効果。たぶん、効果が発揮されていません。爆発威力は変わっていないように見えます。
 また、当然と言えば当然ですが、貫通MODの効果も得られません。あんなボールが壁を貫通するわけがないですね。

ピストル:余談★

【MODの解説ミス】
 「近接スタナー」。何故か解説が、照準安定になっています。近接攻撃のダメージを上げるものです。

 

【ピストルで遊ぼう】
 ピストル……使ってますか? 実は私は、ME2では最も使わない武器カテゴリがこれでした。
 しかしME3では、面白い特殊ピストルも出てきましたし、MODによって遊びの幅が広がりましたね。
 たとえば、ヴァンガードがショットガン代わりにタロンを持ち込んでみるのはどうでしょう。
 単発型のスナライは最も軽いマンティスですら「175」という重さ(リチャージ速度への影響をそのまま数値化)であることを考えると、遠距離からの狙撃こそ無理でも、スコープを使って中距離から正確に、大きなダメージを出すためにパラディンやカーニフェックス、アークピストル(溜め攻撃)を使うのは、大いに実用的です。パラディンは、重量「75」で、アサルトライフルのセイバー(重量「200」)よりも高威力です。その分弾数は少ないのですが。
 スコーピオンを装填数UPで持ち込んで、そこらじゅうにぽこぽこと機雷をくつっけるのもなかなか楽しいプレイです。低難易度だと弾数の心配は要らないので、ターゲットアシスト(カジュアルまで)もあって、適当に撃ってるだけでいい感じに全滅してくれていたりします。

 しかし、軽量型のノーマルピストルは、未だに使いどころ、持ち込む利点がよく分かりません。面白く使う遊び方を募集してます★