MASS EFFECT 3 - RAVEN'S NOTE -

 

ショットガン

【ショットガンのタイプ分け】
 他の銃器のように、なんらかの基準で大きく2つに分けようとしましたが、重量、反動、攻撃力、どれをとっても、「大きく使い分けるなら」とは言えない気がしたので、一括で8種類、その代わり、段階を追って性能を比較、使い勝手の研究をしてみたいと思います。

 

【精度について】
 ここで言う「精度」とは、弾がどれくらい拡散するかということ。つまりは、照準時に出てくるの大きさのことです。弾はこの○の中全体めがけて飛んでいくので、○が小さいほど集中して当たり、大きいほど広がってしまうことになります。
 下の写真は、スペクター部屋の射撃訓練室で、ある場所から、シールドの的を狙ってLトリガーを引いた状態です。
 ショットガンの弾は、相手との距離がどうあれ、とにかく○の範囲に飛んでいきます。なので、的が近ければ○は的の中にきれいにおさまりますが、離れると左右、最後には上下も、的からはみ出した部分が生まれてしまいます。すると、そのはみ出した部分に飛んでいった弾は的に当たらず、ダメージを生み出しません。
 つまり、○が小さければ小さいほど、遠く離れた敵にも無駄なく当たる、ということです。

カタナ
カタナ
ゲスプラズマショットガン
ゲスショットガン
レイス
レイス
シミタール
シミタール

グラール
グラール

エヴィスセレーター
エヴィスセレーター

ディサイプル
ディサイプル

クレイモア
クレイモア

 見てのとおり、グラールスパイクスロウアーだけが際立って小さく、次いでディサイプル。その次がゲスショットガンというところでしょうか。
 逆に大きく広がっているのがクレイモアです。
 カタナ、レイス、シミタール、エヴィスセレーターには、僅かな差はあるものの際立った違いは見受けられません。ややカタナが広いかな?くらいですね。

 ということは?
 グラールスパイクスロウアーは、敵がそこそこ遠くにいても、しっかりと当てることができます。そしてクレイモアは、敵との距離が離れると、当たらない弾が増えてしまうと言えます。
 ただし、○が小さい場合は、しっかり狙わないと一発も当たらないことも起こりえます。逆に○が大きければ、大雑把に撃っても○の端っこに敵がひっかかっていて、何発かは当たるでしょう。
 なのでこの「精度」は、高ければ遠くからでも狙って当てやすい代わりにしっかり狙わなければならず、低い場合には適当に撃っても当たりやすいけれど、全弾ヒットさせたいなら敵に近づかなければならない、という具合に、高いからいい・低いから悪いというものではないと言えます。
 ショットガンをどんな距離でどう使うかによって、それぞれ向き不向きがあるのです。

 

【反動とトリガー間隔】
 「反動」は、撃った後にどれくらい銃口の向きが狂ってしまうかです。
 ある程度の連射の効くショットガンもありますが、反動が大きなものは撃つごとに大きく跳ね上がり、狙いなおすのも一苦労です。しかも、ショットガンには反動軽減のためのMODが存在しません

 下の写真は、上の写真と連動して撮影したものです。
 上のように照準し、一発撃った後に照準の位置がどれくらい上に向いているかというと……。

カタナ
カタナ
ゲスプラズマショットガン
ゲスショットガン
レイス
レイス
シミタール
シミタール

グラール
グラール

エヴィスセレーター
エヴィスセレーター

ディサイプル
ディサイプル

クレイモア
クレイモア

 黄色いは、中心点がターゲットから外れてしまったものです。
 たった2つだけ、赤いのままだったのはゲスショットガンとシミタールです。この2種類は、撃った後にあまり跳ね上がらないため、少しだけ調整して連続して狙う、といったことがしやすいと言えます。
 逆に、大きく跳ね上がってしまったのがグラールスパイクスロウアーとクレイモアです。特にクレイモアの跳ね上がりっぷりはハンパありません。

 さて。
 反動と同時にチェックしておきたいのが、トリガー間隔です。つまりは連射速度。これが速いと、次々に弾を撃ち出すことができます。
 あくまでも私の感覚ですが、撃ち比べてみた結果が、だいたいこんな感じです。
■速い……シミタール、グラールスパイクスロウアー
■やや速い……ディサイプル
■普通……カタナ、ゲスショットガン
■僅かに遅い……レイス、エヴィスセレーター
■クレイモア……一発撃つごとに、長めのリロード時間が生じる

 まずこの時点ではっきり言えるのは、「いくら連射が速いと言っても、反動の小さいシミタールならともかく、グラールはいちいちものすごく跳ね上がるので、敵を狙いつつ撃ち続けるのは超大変」ってことですね。敵が大型か、あるいは密着するほど近くにいるのであれば有効に使えるでしょう。

 ただし。
 Lトリガーを引かない状態で撃つと、反動はかなり軽減されます。大きな○ではなく小さな( )を利用して、精密に狙わずに撃つのも、ショットガンの有効な使い方の一つと言えます。

 

【攻撃力と距離の関係】
 攻撃力についてだけなら、wikiに数値も上がってます。(たまに明らかに間違ってる数値もあるので、どこまで信頼性が高いかは不問)
 しかし、武器の説明書きを読むと距離によるダメージ減衰もあるようです。そこで、自力で、目で、ごく原始的なやり方で調べてみたのが以下です。(銃器はすべてグレードXにアップグレード済)

的の位置(一番手前=1)
カタナ

10

10

ゲスショットガン

10

10

10

10

レイス

10

10

10

10

シミタール
グラール

10

10

10

10

エヴィスセレーター

10

10

10

5〜7
ディサイプル

10

10

4〜7
クレイモア

10

10

10

10

 武器ベンチの真横から、シールドの的を狙って撃って、何マス削ることができたか、です。
 そんな超原始的な手作業で調べているので誤差はあると思いますが(ないわけがない)、おおよその目安にはなるとおもいます。
(10マス以上のダメージははかりようがないのが残念です。難易度インセインにしても訓練室では変化がないようで orz)

 まず、距離に関係なくとにかくシールドをまるごと剥がせたのが、ゲスショットガン、レイス、グラール、クレイモアです。
 この内、ゲスショットガンは一度に撃ち出す3発中、2発しか当たっていません。それでもシールドを解除できるだけの、そもそもの攻撃力の高さがあります。
 グラールは最後まで、的の中に○がおさまっていました。距離に関わらず、安定して当てることができるということです。
 クレイモアはもともとの精度が低いので、○は的からかなり広がってしまっていますが、それでも削りきっているのは、これもやはりそもそもの攻撃力の高さゆえです。半分ほど当たらなかったとしても、当たった半分で、シミタールに倍するダメージを出せるようです。
 レイスは精度は普通ですが、やはりそもそもの威力の高さが光ります。他の3本がなにかに特化していたり、やはり抜きん出た特長のあるショットガンであることを考えると、レイスは非常に攻撃的な「普通のショットガン」だと言えるでしょう。

 最初っから攻撃力が足りないのがシミタールです。精度も低いため、距離が離れた後は、高ダメージを維持したものの半分の結果しか出せませんでした。
 カタナとディサイプルは少し距離が離れた時点でダメージが落ちてしまいます。面白いのがカタナで、何度試してもほぼ7マス削ります。たまに6マスになることもありますが、確率はかなり低め。一方のディサイプルは、撃つごとに削れたマスの数が違うこともざらでした。それだけ弾の飛び散り方がランダムだということでしょうか。
 そしてエヴィスセレーターは、距離がそこそこ近い内は良かったのですが、4段階目に位置に来た途端、突然ダメージが減少し、ばらつきが出始めました。(ゲーム中の説明では、「普通のショットガンよりも長距離から」とか、「着弾点も緊密」とか書かれているのですが、……いや、全ッ然普通……)

 

【ショットガンの使い分け】
 以上、確認のできた特性と、重量、装填数などを含めると、だいたい以下のように言えるのではないかと思います。
 個性がはっきりしているものからいきましょう。

 まずは威力型・重量級の3本。
グラールスパイクスロウアーは、精度が非常に高いため、他のショットガンよりもかなり遠くから使っても威力を期待できる。更に、チャージして撃つことで威力も上げられるため、単発の攻撃能力は非常に高いと言える。連射の速さを利用するのであれば、Lトリガーは併用せず、○照準はなしで撃つほうがいい。精密に照準する必要のない近距離や大型の敵には、十分通用する。
クレイモアは精度が非常に低く、反動が非常に大きく、しかも一発ごとに長めのリロードを要するが、そもそもの威力がずば抜けて高いため、すべての弾が当たらなくても、かなり高い攻撃力を発揮してくれる。ただし、クレイモアの本領はやはり、この威力の弾をいかに全弾当て、その一発で敵を倒すかである。密着して当てるプレイヤースキルとともに使うと、破格の破壊力を与えてくれる。とはいえ、適当に撃っても大きなダメージを出してくれるので、初心者でも使いやすい。最重量の武器であることには注意。
ゲスプラズマショットガンはクレイモアに次いで攻撃力が高く、精度もそこそこいいほうなので、より確実に高いダメージを出すことができる。また、溜め撃ちで強力な攻撃をするとも可能。反動もそれほど大きくないので、連射速度は並とはいえ、集中して攻撃するときにも有効である。(管理人の未確認情報:チャージでホーミング性能が得られる? MODなしで貫通効果がある代わりにMODでの貫通効果が得られない? どちらも「そんな気がする」「そう見えなくもない」のですが、確信が得られていません)

 続いて連射型&軽量級の2本。
シミタールは、反動が小さい上にトリガー間隔も短いので、連射して使うのに向いている。精度こそ低いが、手数でそれを補える上に、敵に近ければあまり狙わなくても当てやすく、撃ちながら狙いを合わせていくことも比較的やりやすい。威力こそ期待できないものの、低難易度ではまったく問題なく、比較的軽量でスキルの使用もあまり邪魔しないので、ショットガン初心者も気軽に使える。
ディサイプルはショットガンにしては非常に軽く、精度、反動ともに悪くない部類に入るため、使用する状況をあまり選ばない。連射速度もなかなか速めだが、一括の装填数がシミタールの半分しかないことから、連射に頼った戦い方ではいささか劣る。特にクセがなく、これも「とりあえずショットガンを試してみたい」ときには使いやすい。銃撃だけでなく、スキルも多用して戦うタイプのヴァンガードやセンチネルとは好相性だろう。

 最後にスタンダードタイプを3本まとめて。
カタナエヴィスセレーターレイスは、どれも「スタンダードなショットガン」だと言える。精度や重量、反動はごくスタンダードなレベルで差がない。
 カタナのほうが弾数が多く威力が低く、より手軽に扱うことができ、ディサイプルやシミタールに近い。レイスはクレイモアに近づき、弾数が減り、威力が上がる。エヴィスセレーターはその中間に位置する。
 また、実にささやかな特長ではあるが、ショットガンの中ではこの3種のみ、リロードにかかる時間が「並」である。他はすべて、軽量であろうと連射型であろうと、やや遅めになっている。
(なお、ゲーム中の解説文と実際の性能は、実は一致していません。レイスとエヴィスセレーターは重量まったく同じ。開発時の設定ミスか?)

 といったところでしょうか。
 なんにせよ、低難易度では敵のHPが低く動きが鈍いため、威力が低くても装填数が多く、手軽に撃てるもの=シミタールやカタナ、ディサイプルを使ったほうが効率的です。

ショットガン:余談★

【MODバグ】
 詳細はスナイパーライフルの余談で書いています。
 武器ベンチに存在するバグを知らないと、弾数MODで弾数を増やしたはずなのに変化なし、ということも起これば、その逆(弾数MODを外したのに弾は増えたまま)ということも起こります。

 

【Lトリガー不使用について】
 同じく反動の大きなスナイパーライフルでは、Lトリガーを使わなかったからといって、反動が小さくなることはありません。
 理屈をこじつけるならば、ショットガンは銃身が短いため、腰溜めにして撃つようにすれば、反動を全身で緩和することができる、というところでしょうか。
 ゲーム中のシェパードは、Lトリガーを使おうと使うまいと、同じ姿勢で撃ちますけどね。

 

【チャージ可能なショットガン】
 別に個別のところで書いてもいいのですが、まとめてここで。
 ゲスプラズマショットガンとグラールスパイクスロウアー。どちらもチャージショットが可能です。ただ、ゲスショットガンがチャージすることで2発消費するのに対して、グラールは1発のまま。
 ゲスショットガンのチャージによる性能変化については、既に触れているとおり、
・ホーミング性能については明確に確認できず(曲がったところを見たことがない)
・貫通性能についても確認できず(難易度を上げてブルート相手に試してみてもはっきり分からない)
 といった現状……。繰り返しプレイして確信できたときには、また修正したいと思います。

 ところで、地味に面白いのが以下の点です。
チャージ中にスキルが使える
 チャージ中はカバー体勢になれず、どうしても身を乗り出してしまうため、普通にチャージしつつ攻撃するのはなかなかハードです。が、プルやスロウ、スラム、ステイシス、あるいはオーバーロードやインシネレイト等々、当てると一時的に敵を無力化する(可能性のある)スキルがあります。チャージ開始と同時にこれらのスキルを使い、チャージ完了の待ち時間中に狙いをつける、といった使い方をすると、なかなか面白いですね。
 あと、ヴァンガードのバイオティックチャージとの併用は今作でも可能です。ただし、突撃後自動的に射撃してしまうようです。その代わりほぼ確実に当たるので、こんなコンボも可能。
・ショットガンチャージ → バイオティックチャージ → 自動的に射撃 → ノヴァ → 強近接攻撃
 まあ、鬼ですね★ シールドもバリアもアーマーも関係ありません。ブルートやアトラス、バンシー相手にでもどうぞ試してみたください。マローダーごときは高難易度だろうと相手になりません。……その後他の敵に囲まれないようにだけ、どうかご注意を。