MASS EFFECT - PLAY REPORT -

 

090603 不公平だッ!!

 2周目クリアしましたがなにか?
 という勢いでやってしまったわけです。女主人公にして異星人と恋愛モードに入れるのかどうかを見ることだけを目標に!!
 結果は!!

 ダメでした!!

 余計なフラグを立てないためにほとんどのメンバーを無視してひたすらギャレス(トゥーリアン)だけに話しかけ、すべてのクエストに彼を連れて行ったのに!!
 それでもナニゴトも起こりませんでした!!

 ……まあ、「あのシーン」を人間とかなり外見の違うエイリアンとやらせるのか?と考えると、おそらく無理なんだろうなぁと8割くらいはあきらめていましたけどね。
 ということは、主人公の男女によって、まず人間は候補に上がるとして、気密服を脱げないタリも、会話の選択肢を見ているかぎりにはラブな気配はないし、ということは、アサリのリアラたんだけですか?
 なんだかなぁ。
 なんだかなぁ。
 とってもなんだかなぁ。

 ……はっ!?
 アサリは男女問わないということは、女主人公でリアラたんを落とせば百合シーンになるのか!?
 とかバカなことはさておき。
 とりあえず3周目は、レネゲイド(攻撃的で自己中心的)を極めてみようかと思ったりします。
 でも、あんまり好きじゃないんですよねぇ。たかがゲームでもそういう反応をとるのって。
 その半面、根が短絡的なギャレスは、レネゲイド的な返答のほうが同意になることが多いので、これがどうなるのかとかも興味があります。ずーっと彼の暴走を宥めずにいたら、なにか変化するんですかねぇ。パラゴン的な対応をしていくと、「最短ではなく最善の手段を」と目覚めてくれるのですが……。

 あと、各シーン、連れているオトモによって台詞が違ったりもするので、まだ懲りずに飽きずにプレイしていきます。どうせ6月はやりたいゲームもないしね〜。

 

090604−1 サブクエストほぼ全クリア〜♪

 最初につくった男主人公を再び動かして、発生していたサブクエストをすべてクリアしました。一部、レネゲイドな選択をしないと発生しない密輸クエストとか、そういうのはやってません。
 重金属とか軽金属とか希少元素とか、そういった資源を集めろというヤツは、地道に各惑星や星系で探してきましたが、それでも少し足りなかったので、特になんのマーキングもない地表を、このへんになんかあるんじゃないか?とMAKOで突っ走り、うろついておりました。
 おかげで、MAKOの運転はかなりのものになった自負があります。
 ただし相変わらず道なき道を行くというか、装甲車両でのロッククライミングを極めたようなものなので、乗ってる人たちの安否は……。
 いや、最初よりも制御ができるようになったので、少しはマシになったはず! ただしその分、以前は登れなかった山を登ったり、かなり荒っぽい運転もしているので……やっぱり中の人は散々な目に遭っていると思われます。
 シェパード少佐の下で働くのに必要な資質は?と問われたら、「三半規管の強靭さ」と答えるでしょう。

 あと、お金がですねぇ、いらない装備を派手に売り飛ばしていたら、MAXになってしまいました。序盤〜中盤はお金がなくて、武器や防具もなかなか買えず、クエストで手に入る宝箱のみをアテにしていたのにねぇ。
 宝箱アイテムというと、これ、なにが出るかはランダムなんですね。自分のレベルに合わせてグレードは変わるけれど、中身がなにかは完全に運次第。
 1周目の男主人公では、ヴァーマイアという星の私設から、トゥーリアン用のかなり優秀なアーマーが手に入りました。「ファントム」の名を冠したもので、どうやらこれ、たぶんですが、ナイラスが身に着けていたものと同じシリーズです。おお。
 でも2周目では同じ場所で同じものは手に入らず、なにか別のアーマーを着たままクリアしています。
 さらに、たまに、セーブして結果が微妙だとロードする、というセコい真似をしているのですが(民間人を傷つけずクリアしろ、とかいうクエストとか)、やはり最初に宝箱を開けたときと、ロードしなおして開けなおしたときとでも結果が違っていたり……。

 ラストバトルに突入するあたりからはメンバーチェンジができなくなるので、その直前のデータを残して、台詞の変化や役割の変化(メンバーによって、特定の台詞をどちらが言うか変化するのですよ)を楽しもうと思っています。
 それとは別に、レネゲイドプレイも……気は進まないものの、これを極めたEDってどんなんだろうかなぁと。パラゴンを極めた結果の、最後のサレンとの邂逅はかなりグッとくるものがありましたが、レネゲイドだと……?
 それから、今まであまり使ってこなかった魔法系のスキルも、ようやく使いどころみたいなものが分かってきたので、レネゲイドプレイはガンナー+黒魔法とでも言うべきタイプにしてみようと思います。

 

090604−2 E3での発表

 メタルギアシリーズの最新作なども発表されていますが、このMASS EFFECTも、海外ではすでに2の発売予定が組み込まれていたりします。
 日本で発売されるのがいつになるのかはさっぱり分かりませんが、ぜひ出してほしい!
 そのときには、あの、エイリアンだろうがなんだろうがいいので、もっと公平に……ですね、恋愛イベントでもなんでも起こしていただきたいなぁと。
 セクチィなシーンでなくてもいいのです。ごく普通に、女性主人公を選んでプレイしたときに、ちゃんと「特別な」展開にさえなってくれたら。まあだってどう考えても、同種族かアサリ以外と×××はできそうにないし。というか、人間・サラリアン・アサリ・クローガンと、トゥーリアン・クォリアンはアミノ酸が右旋性と左旋性の違いがあるとかで、人間の食べ物がトゥーリアンには毒に等しい、とかいう設定もあるようですのでねぇ。ええ。うっかり接触持つとまずいのかもしれません。
 しかしこの1(無印)も、海外で発売されてから2年たつまで日本での販売はなかったし。はあ……いつになるのかなぁ。

 

090605 レネゲイドプレイは疲れる……ので癒されたい

 アーマードコア日記のほうにも書いていたりするのですが、ワタクシ、ゲームの中でもあまり極悪なことはできない性分です。
 たかがゲームの中でも、相手の人に敵意や悪意のある反応されるのがうれしくないというか……わざわざ不愉快な反応さたくないというか。
 そう。
 イヤな思いをさたくないという優しい理由ではなく、さたくないのです。
 なんでわざわざ自分から、ムカつく反応引き起こさんとならんのか。

 パラゴン的な発想でEDを迎えると、今まで「人間は信用ならん」的な態度を通していた、トゥーリアンの評議員でさえもが、勇敢な兵士たちに心からの哀悼を、と言ってくれます。
 人間というだけで嫌われたり信用されなかったのが、ようやくもっと公平に見てもらえるようになるわけです。
 もちろん、手近にいる人類の弊誌のために評議会を見殺しにするという選択も、心情的にはアリです。今までなんにもしてくれなくて、信用してくれなくて、こっちはそれでも協力的にふるまってきたのに、そのせいで自業自得で危機に陥っても、そんなもん知ったことかよと言いたくないわけではありません。
 でも、その選択をとってしまったら、溝や傷は深まるばかりで、スッとするのは今だけのこと。これから後はずっと敵対していかないとならないことは明白です。

 というわけで、レネゲイドプレイは実はけっこうストレスだったりすることが判明しました。
 ああ、でもやっぱりEDとか気になるし、反応が気になるシチュエーションもあるし。
 やっていれば慣れるのかなぁ……。

 と、いうわけで、レネゲイドプレイしつづけるのは大変なので、ふらふらとほかの主人公に戻って遊んだりもしています。
 そんな中で立ち寄った惑星の写真でも、ちょっくらアップしてみます。

まだ青いのですね これは、月で撮影した写真です。
 つまり背景にある青い星は地球です。
 写真にしてしまうと色味とかなんとかいろいろとアレでナニですが、モニターで見ていると、やっぱり地球ってきれいな星だなぁと思って見入ってしまいました。

 

金色の日が照る星にて 惑星の名前までは覚えていないというか、記録する気がないのですが、ここは黄金色の日差しがまばゆい惑星でした。
 モアレが入っていてその美しさがまったく伝わらないであろうことはご勘弁ください。
 ただ、眩しすぎて、移動する方向によってはちょっと大変。

 

美しき水の惑星 トゥーリアンのギャレスくんいわく「故郷のパラヴェンに似ている」だそうです。
 そして一応ニンゲンらしき私も、地球に似た星だなぁと思います。
 人間が呼吸できる空気もあれば、打ち寄せる波も美しい、水と緑の惑星です。でも遠くでは雷が鳴り響いていたり。

青い太陽に染められた星 背後に見える巨大な青白い星は、この惑星にとっての太陽。すなわち恒星です。
 この日差しに染められるため、なにもかもが青く見える星でした。
 写真右下に「ハザードレベル」と出ているのは、MAKOから降りるとダメージがじりじりと……。

 他にも、吹雪のやまない青と紫色の星とか、真っ赤な恒星に照らされた星とか、黄色の星、コケ類のために大地が緑色の星など、いろいろあります。
 すべてに地質とか公転周期などの解説があって、読むのが面倒だと思えばスルーしますが、きちんと読むとそれはそれでとても興味深かったりします。
 さへて、今日もまた少しプレイするか〜。

 

090606−1 善人だけが平和を築くわけではないらしい

 レネゲイドプレイ中です。
 実はこのゲーム、とある箇所で一気にパラゴン・レネゲイドの数値を稼ぐことができるため、そこまでにある程度の善or悪のステータスさえ確保していれば、そこで一気にMAXに持ち込んでしまえる、という小技があったりします。
 これでやっと、なんでもない会話でまで辛辣な対応しなくてもいいとホッとしていますが、それはそれ、これはこれ。やはり辛辣な態度をとったときの反応というものが気になるわけです。

 違法開発でもなんでもOKな経済惑星ノヴェリアでのことです。
 毎度おなじみギャレスとレックスを連れて、善悪数値をかせげるところまで進めようとクエストをこなしていました。
 その途中で、とある企業の支部長の部屋へ行き、そこからとあるデータをとってくる、という依頼が発生します。そのデータと引き換えに便宜をはかってもらうわけですが、何事もなく進むわけもありません。
 支部長のオフィスへ向かう道で、そのオフィスの家探しをしている連中とかち合ってしまうのです。(シェパードがとってくるよう依頼された、ある人物の悪事の証拠データが目当て)
 そこでパラゴン的に対応すると「無駄な争いはよそう」という提案に賛成する流れになります。
 パラゴン・レネゲイドどちらのパラメーターも低いと(正確には、そのパラメーターで解放される会話選択肢増加のステータスが低いと)、戦闘回避はできないようです。
 そして今回はここをレネゲイド的対応で進むことになりました。
 そのときのシェパードの言い草が、「こっちは犯罪者を始末するのが仕事だ。どうせおまえらも違法に入り込んでいるんだろう。だったら始末しても構わんだろう」という感じでモロに脅しでした。相手は「はったりだ」と言うのですが、そこですかさずギャレスくん。「少佐の言うことは本当です。私なら迷わず降伏します」って……。
 なんか、笑っちゃいました。どっちの味方なんだ君は。
 結局それで相手もヤバい奴とやり合おうとしていると察して、そそくさと立ち去ってしまいました。
 なんか、攻撃的な姿勢で接すると戦闘になりやすいのかと思えば、ある程度高いレネゲイド値でしか選べない選択肢をとれば、やっぱり平和的(?)解決になるようで……。

 他、レネゲイド対応で面白かったのが、レックスを仲間にするときに、彼は、シェパードたちが自分と同じ相手を追っていると知り、「敵の敵は友だ」と言います。それに、パラゴン的な返答をすると普通の対応をされてしまうのですが、レネゲイド的な返答「いい言葉だ」を選んだら、「おまえとは気が合いそうだ」と言われました。
 まあね、レックスさんは個人主義というか、慣れ合いとは無縁な孤高の傭兵ですから、こういう割り切った考え方の相手のほうが好ましいのかもしれません。

 それから、ギャレスを仲間にするときも笑いましたね。
 クリニックの女医さんを盾にとったチンピラがいて、そのチンピラが、突然入ってきたシェパードに気をとられた隙に、ギャレスが女医さんを捕まえているチンピラを撃つ、というシーンがあって戦闘になります。
 その後で、パラゴン対応だと「人質に当たったらどうするんだ」とシェパードがたしなめて、「とっさに反応してしまいました」とギャレスが答えます。
 これがレネゲイド対応だと、シェパードは「いい腕だ」と褒めるのです。で、それへの返答が「まぐれです」。ちょっと待ておまえまぐれかよそれ!? 女医さんに当たるかもしれないのを承知で撃ったのかというより、きっぱりまぐれだと言いきるアンタが怖いわ。

 などなど、パラゴン的な態度しかとらずに進んでいたときには出てこなかった台詞がいろいろと面白くてなかなかです。
 こういうあからさまにパラゴン・レネゲイドを左右しそうな選択肢だけでなく、ちょっと語気がキツいかと選択せずにおいた選択肢などからも、今まで見たことのなかった台詞が聞けてウハウハです。
 C-Sec長官のトゥーリアン、パリン長官と話していたら、今まで見たことのなかった「ギャレスについて」という選択肢が出てきたりもしましたねぇ。たぶん、今まではギャレスを仲間にしてからしか話しかけたことがなかったのかも。
 それで選んでみたら、「優秀だが我慢が足りない」と評していました。
 このパリン長官がなかなかステキです。超法規的措置を自分の判断でとれるスペクター、「責任のない権力」を執行する者が嫌いで、「時には柔軟な対応も必要だ」とかいう選択肢をとってみると、「私は30年C-Secに勤めているが、一度として法を破ったことはない」といった返事をいただきました。法の範囲の中でほとんどの出来事は解決するのだから、安易に法を無視する方法をとるなというわけです。だからすべてを否定するのではなく、本当にもうそれしか方法がないとなったらやむをえないけど、今まで一度もそんなことはなかった、と。
 なんかこう……職人気質というか、プロ魂というか。規範に従うことを盲目的に尊いと思っているのではなく、選択肢があるのを承知で、信念として規律を守ることを選び、自分のその判断についての責任を負っている。そんな感じです。すごく立派な警官(みたいなものです)なんだなぁと感心してしまいました。かっこいいvv

 で、やっぱりどーしても、ど〜しても、このパリン長官がギャレスの親父さんなんじゃないか、という気がしてなりません。
 ギャレスいわく、自分がC-Secに入ったのは父親の影響で、その父親が大きな事件を解決して称賛されたりするのを間近で見て育った、というのですね。で、その親父さんは、ギャレスがスペクターになることを反対しています。「軽率で忍耐力がない」と言ったりもしてるようで。
 いくつも大事件を解決するような優れた警官で、手柄を立てていれば階級が低いということもないでしょうし、それでいてスペクターには否定的。こういう生粋のC-secは少なくないんだろうとも思いますが、実は親子でした、というほうが面白いなぁと。
 ただ、「父親もC-Secでした」と過去形で語っていたところがあるような記憶もあります。その一方で、C-Secを辞めてシェパードの部下になることについても渋られたようですから、元警官で今は引退しているのか、それとも、一介の警官から長官になっているからなのか。
 ちなみに、ラスト間際で成長したギャレスは、サレンの一件が片付いたらC-Secに戻ろうと思う、と語っています。シェパードとの任務を成し遂げた後、彼が父親や同僚、はたまた長官にどう受け止められ、迎えられるのかとか、空想の種は尽きません。

 と、まだまだプレイしつづけそうです。
 字幕は出るものの英語音声をずっと聞いていると、だんだんと聞き取れるようになってくるのも恐ろしいところ……。字幕には出てこない部分が聞き取れると、字幕では省略されている部分とか、ニュアンスの違いとかも分かって、これまた面白かったりします。

 

090606−2 レックスはハードボイルドだと思う

 ギャレスの話ばっかりしてますが、仕方ないじゃないですか、トゥーリアンがかっこいいなぁと思ってしまってどうしようもないのですから!
 でも、かっこいいと言えばいぶし銀、レックスさんがこれまた男前なわけですよ。
 カエルみたいだとかトカゲみたいだとか言わないでください。かっこいいんだから!!
 傭兵として、自分の腕だけを頼みに生きてきた孤高の戦士ですよ。その自負と、種族に対する諦観と、それでも捨てられない儚い希望、熱さとドライさ、こういうものが一体となって、なんとも言えない魅力をですね……。

 なにもかもを諦めて捨てているようで、クローガンを滅びへ向かわせたことについてまでどうでもいいと思っているわけではなくて、たまに突っかかってきます。シタデルにあるクローガンの像(かつて評議会が、ラクナイという外敵と戦ったときに活躍したため立てられている)の前でレックスに話しかけると、「祖先は英雄だった。今のクローガンはただの落ちぶれた傭兵だ」とか言います。で、傍にいたギャレスに話しかけたら、ギャレスとレックスの間でちょっとした口論が発生しました。ケンカというほど語気が荒いわけでもないし、イベントでもないのですが、トゥーリアンのしたこと(遺伝子兵器でクローガンを絶滅寸前に追い込んでいる)と、クローガンのしたこと(人口増加に伴って他種族の惑星への大規模な侵略を行った)で軽く言い合いに……。
 3周目でノヴェリアに行っているときも、最後のほうで、ラクナイという昆虫型のエイリアンのボス(クイーン)を始末するか助けるか、という選択肢が出てきます。ここで、連れているオトモがそれぞれの選択肢についての意見を言うのですが、レックスは「俺の祖先が苦労して鎮圧した奴等をまた野放しにするな」と言い、ギャレスは「種の根絶を独断でしていいわけはない」と言います。
 その後の選択肢によって、また面白い会話も出てくるのですが、それはちょっと後に譲って、レックスはなんのかんの言っても、祖先の果たした役割、銀河への貢献と功績を認めてほしいと思っているようなフシがあり、ドライにはなりきれないようですね。
 救われたいなんて思っていないと言う半面、ヴァーマイアでは繁殖方法があるならそれを奪われたくないと言ったり、こういった揺らぎがキュートなのです。

 ちなみにラクナイ・クイーンを前にした会話ですが、やはりトゥーリアンのギャレスとクローガンのレックスは、因縁のある種族なだけに特殊会話が多いようですし、クローガンにはラクナイとの因縁もあるため、このメンツで行くとなかなかシビアな場面になりました。
 ラクナイ・クイーンを殺すという選択肢を選ぶと、レックスはそれでいいと言い、ギャレスが反対します。評議会にゆだねるべきだ、と。そこでつい「クローガンも……」と言いかけて、レックスがいるため失言だと気づいてなんでもないと撤回するのですが、途端に「大量虐殺について学びたいなら、クローガンの産科医に連れて行ってやるぞ」と言われたり。……クローガンの医者ってものすごく想像しづらいのですが、いるんですねぇ。
 というか、自分たちの種族も、個人の独断ではないものの絶滅しかけているのに、それでもラクないを絶滅させるほうを選ぶ、というのもちょっと不思議な気がします。もっと迷うような台詞のほうがしっくり来たかもしれません。祖先の功績を無駄にしないためにもここで根絶すべきだとは思うが、絶滅するってのはいい気分じゃないだろうな、とか。
 逆にギャレスが「危険な種なら根絶すべきだ」と言って「クローガンのようにか?」とかレックスに言われるほうがキャラクター的にも合ってるかも。

 なお、ラクナイ・クイーンを助ける選択をすると、また俺たちが尻拭いするハメになるんだとか、おまえたち人間もサラリアンと同じだなとか、ブーブー言われます。
 過酷な環境の惑星で、原始的な生き方をしていたクローガンを文明化したのはサラリアンです。文明化されたために死亡率が下がると、途端に高い繁殖力で増加し、他種族の惑星に強引に入植しはじめました。それで、またサラリアンが遺伝子兵器を作り、トゥーリアンがそれを使ったわけです。ちなみに、ラクナイの巣がある惑星は猛毒で、悪環境に強いクローガンでないと巣に突入して戦うことはできなかったそうな。
 だからレックスにしてみれば、「クローガンはサラリアンやトゥーリアンいいように使われて、厄介になったら途端にあっさり処分される」感があるんでしょうねぇ。

 そのレックスで気に入っているエピソードは、船の中で話しかけて、数百年も生きるクローガンなら冒険譚の1つや二つくらいあるだろう、とねだって聞かせてもらった話です。
 昔、とある外交官に雇われて、そいつの不利益な情報を握っている相手を消す、という仕事をしたことがあるそうです。
 そのときの相手が、アリーナという名の昔馴染み。アサリの特殊戦闘員だと言うのです。同じ標的をどっちが先に仕留めるか競い合い、獲物を仕留めることよりもアリーナとの競争に力を費やした、とレックスは言います。
 つまり、その腕と戦闘力を認め合った間柄でした。
 仲間とかいう甘い言葉で表現できる関係ではなく、戦うことになったとき、レックスはアリーナにそれを告げて、二人はある意味正々堂々と、全力で殺し合います。
 何日も戦い続けた挙げ句、疲弊した惑星の爆発がはじまり、レックスは危機一髪で脱出。アリーナは間に合わなかったはずなのに、「また今度ね」といったメッセージが入った、あれで死なないならそうそうくたばりはせんだろう、とレックスは笑って語ります。
 なんか……当たり前の形ではないけれど、下手な恋人関係よりも強い絆があるような気がしました。

 レックスがシェパードの仲間になったのは、シャドウブローカーという情報屋に雇われ、自分を裏切ったサレンを始末する、という仕事を受けていたためです。目的が同じなら協力したほうが効率的だと仲間になりました。
 それなら、サレンを倒したら彼の仕事は終わって、きっとまた一人で宇宙を旅し、傭兵稼業を続けるんでしょう。
 その中である日、どこかで誰かと冒険譚について話すことがあれば、銀河の危機を救ったという「オトギバナシ」をするのかもしれません。
 なんかこう、レックスとは二度と合わなくてもいい気がします。そういう甘いものがなくても、腕の立つ、そういう意味で相棒として信頼できる相手、敵に回すと戦い甲斐のある相手。そう認められているのが、なによりの絆だと思うのです。
 パラゴン的なシェパードなら、甘ちゃんだがあそこまで甘いとバカにならん、とか言われそうです。

 プレイ中のキャラクターに関する小ネタはまだまだあります。
 トゥリーアンは寒いのが苦手だそうですし、クローガンも寒さには弱いようです。クォリアンのタリちゃんは、若い女の子らしく、寒い惑星で「ここじゃ新作の冬物ジャケットは着れないわね」とか言ったりします。なんか癒される……( ̄▽ ̄
 その星の気温がどれくらいかは分かりませんが、ずっと吹雪ですね。人間にとってはどれくらいに感じられるのか……。って、ケイダンかアシュリー連れて降りればなにか言うかも(←つまり一度も人間を連れて降りていない)。今度試してみます。
 逆に暑い星に行って話しかけると、レックスからは「あと30度気温が高かったらたまらんな。人間は大丈夫か?」とか言われます。30度高くなるまでなんとか耐えられるのはさすがクローガンですね。ギャレスは「パラヴェン(トゥーリアンの故郷の星)より暑いとは」と言います。見かけは地球とよく似ていても、気温は全体的に高めなのかも?

 あと、ノヴェリアでのメインクエスト中、施設のカフェ(敵がいてカフェとしては機能していませんが)で敵を一掃した後、急になにか、ガランバタンと音がするというイベントシーンがあります。
 ここに、1周目はリアラたんとギャレス、2周目はタリちゃんとギャレスを連れてきていて、そのときには女の子が「今の音は?」と言うのに対して、ギャレスが、「古い施設なのでどこか崩れたのでしょう」と返していました。今回3周目で、レックスとギャレスを連れてきたら、ギャレスのほうが「今のは?」と言い、そしたらレックスさんが「落ち着け。なにかあっても俺が守ってやる」と! アンタ……なんだかんだ言って、優しいよな。しかしその台詞を、なにもギャレスを連れているときに聞かんでも良かったかなと思いました。相棒が女の子ならしっくり来ますが、ギャレスに対して言うとなると、最早イヤミか皮肉としか(笑
 あるいは、産科医に連れていく発言といい、腐ろうと思えば腐れそうな自分の脳が心配です。

 レックスは外見がアレなので大半のプレイヤーからは相手にされそうにない気もしますが、私は、大好きです。