MASS EFFECT - PLAY REPORT -

 

090521 キャラクターメイキングで一苦労

 箱○さん「マス・エフェクト」買ってきました。
 ゲームをスタートしてみたら、主人公の設定を自分でできるのですが、ここでいきなり、「出身を選べ」と言われました。
 軍人の家系に生まれた転勤族で、両親と同じ道を選んだ、というちょっとカタすぎるものか、奴隷狩りで家族も友人もなくしたが唯一無事に残って連合軍に拾われたとかいう暗いのか、さもなきゃティーンズのストリートギャング出身とかいうキワモノしかない有り様。
 どれもどれすぎるんですが(汗
 と戸惑いつつも、とりあえず進めてみようと、奴隷狩りの後で保護されたというのを選んでみれば、その後に出てきたのは、軍の任務で部隊が全滅したほどの危機を味わった生き残りと、奇跡の逆転劇を生み出した英雄、さもなきゃ冷徹で計算高い軍人、という3択。
 ちょっとあの、すんません、極端すぎやしませんか?(汗

 おかげでずーっと決まらず、あまりの決まらなさっぷりに、「よし、考えうる組み合わせを列挙して、それぞれになにか一言書いていけばピンと来るのが見つかるかもしれない」と思い立ち、以下を記します。

1.軍人の家系×唯一の生存者
 両親に従って引っ越しばかりしていたものの、まあ、エリート軍人の候補生みたいな気がします。で、極限状態からの生存者。……なんかピンときません。引っ越してばっかりで友達がいない寂しんぽか、さもなきゃそういう環境になれてしまった淡々としたイメージなので、そういう奴が唯一の生存者になるかなぁと。
2.軍人の家系×戦争の英雄
 どこまでエリート(地位的な意味だけでなく)なんですかアンタ。
3.軍人の家系×冷酷な軍人
 怖すぎます。ヤヴァすぎます。
4.奴隷狩り被経験者×唯一の生存者
 生きる希望ってどこかにありますか? トラウマものすごくありませんか? まともな人格有してますか?
5.奴隷狩り被経験者×戦争の英雄
 かつて助けられなかった仲間たちや家族のかわりに、必死になっていたら今度は英雄になった、という感じでしょうか。でも、「戦争の英雄」として祭り上げれても、罪悪感とか自責の念とか、釈然としてないんじゃないかと思います。
6.奴隷狩り被経験者×冷酷な軍人
 狩られる側になるものか、狩る側になってやる、ですか? それとも、かつて自分の仲間を殺した相手を支配することで復讐しようとしてますか?
7.元悪タレ×唯一の生存者
 悪運で生きてるような気がします。それとも、面倒見のいい兄貴分だったんでしょうか。それだとトラウマ引きずってそうな。
8.元悪タレ×戦争の英雄
 テングになって大ポカやらなきゃいいんですが。
9.元悪タレ×冷酷な軍人
 軽犯罪を繰り返すちびっこギャングが、自分の出世第一の軍人に変わったような感じですね。ギャングから足を洗った時点で、こういう生き方を狙ってたとんでもない野心家のような。

 こうして列挙してみたら、ピンとくるのがあるかなと思いましたが、どれもどれすぎてなんだかな。
 うーん、うーん、でも選ばないとゲーム始められないし……。
 というか、現在おかれている状況・立場の3つが、どれも極端すぎるのが大変なのです。
 うーん……。会話の選択で自己犠牲精神にあふれた英雄か、自己中心的な独裁者かに傾くというのですから、ここで適当なものを選ぶと後が大変そうだし、冷酷な軍人タイプを選んだら、選択肢もずっとそうしていくか、心を入れ替えていくような感じになるんだろうし、うーん……。(なんでも、自分の傾向によって出てこない選択肢もあるとか)
 英雄的になるとなにかと制限が多そうだし、かといって唯一の生存者ってのも周りからはいろいろ思われてそうだし。

 と決まらないまま時間ばかりが過ぎゆき、もう仕方なく、生存者×2にしました。よし、こうなったら地獄にも天国にも見放された強運の戦士になってやるぅ〜。
 というわけでプレイ開始しました。
 で?
 顔を作れるのですが、どれをどう選んでも、デフォルトの(ゲーム側で用意された特別な顔)以外はブサメンにしか……orz となるとデフォルト顔を使うしかあるまいよ。
 次は? いわゆる職業ですか。これは……遠距離スナイパー+エンジニアという無難なところに着地させておきましょうかね。
 難易度? もちろんイージー(カジュアル)を選ぶにきまってるじゃないですか。このソフト、ストーリーやドラマはいいという評価なので、そこを楽しみたいと思います。
 ほうほう、SF映画によくある、「いきなり専門用語の羅列」ですな。この程度では驚きませんよ。分からないものを分からないまま、雰囲気やニュアンスを楽しむのが正しい娯楽SFファンです。
 のっけのムービーと、直後の会話も、海外SFによくあるテンポのいいもので、しかも短いシーンなのに自分が口を挟めるところ(選択肢)が2度も出てきます。あ、なんか臨場感。いい感じ。

 という具合にスタートしました。
 とりあえず、ヒーロー的な発想で波風立てないように進めようと思います。

 

090522 とりあえず進めてみたらクリーチャーLOVE魂にジャストミート

 ぼちぼち進めてみました。
 個人的に、これはかなり好きです。
 っつーかナイラスがかっこいい!といきなりクリーチャー好き魂が爆裂してしまいました。
ほらイケメン!……誰が頷いてT□T ナイラスというのは、トゥーリアンという種族の宇宙人で、二足歩行な体つきは人間と同じですが、指は3本なのか4本なのか。それで、顔がエイリアンです。しかしこれが……かっこいい……。こんな顔ですが。え? ダメ? キモい? なんで?

 そういうごくごく個人的な美的感覚の問題はさておいて。
 いや、ホントにこのゲーム、私としては高評価です。
 誰かに話しかけると、それだけで何度も何度も選択肢が出てきます。で、ルールとして、会話の選択肢は左側と右側にまず分かれていて、例外はあるものの、「左側は話の詳細や世界観に関する説明が聞けるもので、右側が先へと進めるもの」になっています。
 かつ、右側なら右側だけで、選択肢が2〜3つ縦に並んだりします。これは、上のものほど平和的・調和的な返答で、下に行くほど高圧的・攻撃的な返答の傾向があるそうです。
 詳しく世界観とかを知りたければ、左側の選択肢を選んで聞いていけばいいし、細かい話はどうでもいいから先に進めたいと思うなら、右側の選択を選んで行けばいいわけです。
 これがちょっとした会話の中にも挟まれてくるので、ただムービーを見せられている退屈さとは無縁です。

 とりあえず私は、世界観をよく知りたいし、物語重視で進めるつもりでいるので、左側の選択肢は一通り選ぶようにし、できるだけ優しい返答で進めています。仲間が傷つけば心配し、乱暴な発言は穏やかに宥め、心づかいには素直に感謝する。そんな感じで。
 気になっていた戦闘ですが、―――スナイパー+エンジニアという職業(クラス、あるいはタイプ)なので、スナイパーライフルをメインに使ってみてます。
 しかしこれが、レベルが低いせいか照準がフラフラして、かなり狙いが定めにくい! レベル上げれば安定するのかなぁ。
 で、モタモタしてると、仲間を1〜2人連れて歩いているんですが、彼等が勝手に倒してくれる(笑)。さすがカジュアルモード!!
 独特のシステム回りとシステム用語のおかげで取っ付きにくいところとか、分かりづらいところはけっこうありますが、……なにせレベルアップに伴うスキルポイントの割り振りを、どこでやればいいのかよく分からないまま、というか自分がレベルアップしてるのかどうかも知らないまま最初のステージ(惑星)をクリアしたとしいう……orz ちゃんと説明書読めば書いてあるんですけどね(汗
 んー、自分はスナイパー&支援と、会話スキルを優先で伸ばして、部下は近接戦闘向きに育てるかなぁ(←どんだけ他力本願なのやら
 ちなみに、連れていた仲間を一度死亡させてしまったのですが、扱い的には「気絶」らしく、しばらくしたら復帰してくれました。良かった〜。

 難点を言えば、マップがメニューからしか見られないことでしょうか。
 「Demon's Souls」のように「進めるところ」と「進めないところ」のルールが目で見て分かるとか、「OBLIVION」のようによほどの急勾配でなければのぼれるし、落ちればダメー場は受けるけれど高さによって無事なこともあるとかいう、「ほぼ見たとおりに移動できる」わけでもなく。
 「マス・エフェクト」では、ちょっとした段差でオブリやデモンズなら楽に降りられるはずのところも、マップとしては進めないことがあるのが問題なのです。だから、マップがないとどこへなら進めて、どこへは進めないのがちょっと分かりづらいのです。
 おかげで、少し進むたびにマップを開いてます。

 それにしても、ストーリーはいい感じです。
 まさかいきなりナイラスさんが死亡するとは思いませんでしたが orz
 おいちょっと待てなんだよそれ!? えー!? 敏腕スペクターなのになんでこんな序盤であっさりと!? そういう役どころとはまさか思いませんでしたよ!? ってゆーかせっかくの男前(?)キャラをいきなり消さんでくださいよ!!
 ま、まあ、もちろんあっさり死亡するにもワケがあるのですが、そこは伏せておいて、と。ってゆーかあれであっさり死ぬとは思わんかった……。辿り着いてみたら、死んでいたのはむしろ、という展開を期待したのにぃ。あぅあぅ。

 あと、恋愛要素が入っているとのことなので、ちょっと気になって、女主人公も使って別データで進めてみました。(ちなみに恋愛SLG要素ではない)
 男主人公だと、最初の惑星で助けることになる、現地の警備隊の女性が相手みたいです。女主人公だと、自分の部下の男性。どちらも、最初の惑星で共に闘ってくれる仲間です。
 この惑星から離れる直前のムービーで、なにやら危ないことになった「相手」をシェパードが助けるシーンがあるのですが、この「相手」が主人公の性別で、この二人のどちらかになるか違っていました。

 さーて、6月は今のところほしいゲームもないし、ぼちぼち進めるとするかぁ。

 

090524 宇宙のなんでも屋さん化してる

 MASS EFFECTは、ストーリーに関わるメインクエストの他に、オマケ的に発生するサブクエストを持っています。ストーリーを見たいだけならサブクエストは放置してもいいのだけれど、経験値とかお金を稼ぎたいとか、この世界を堪能したいなら、サブクエストはできるだけ受けたほうがいいのは自明。
 というわけで、サブクエストを進めるのに、「シタデル」という、まあ、巨大な宇宙コロニー、かつ現在人類が属している宙域の代表者が集まる中心都市みたいなところを駆けずり回っています。
 ホステスのねーちゃんから、中傷のデマを流している将軍にそんなことはしないよう言ってきてほしいとか。
 家族の遺体を返還してほしいから、なんとか掛け合ってもらえないかとか。
 イカサマギャンブルの片棒を担がないかともちかけられたりとか。
 いろいろやってます。
 この中で、主人公の返答や対応によって「パラゴン」「レネゲイド」という、善悪(?)のパラメーターが変化したりもします。自己犠牲的で他人を助け、尊重する対応だと「パラゴン」の数値が増え、高圧的・攻撃的で自己中心的だと「レネゲイド」の数値が増えていきます。
 この善悪メーターによって、よりパラゴン的な、あるいは、よりレネゲイド的な選択肢というのも出てきて、会話の行方や相手の反応が変化するみたいです。

思慮の足りない若者エイリアンと、疲れたおっさんエイリアン。LOVE その中でメインクエストも進めていて、人間以外の仲間も増えました。
 この写真がそうなのですが、写真の右側にいる人間が主人公・シェパード少佐。
 左側にいるすらりとしたエイリアンが、「C-Sec」という、シタデルにとっての警察組織みたいなセキュリティチームに所属しているアンちゃん。
 真ん中のごっついカエルみたいなのは、歴戦の傭兵って感じですね。

 元警官のアンちゃんは、ギャレスという名前の「トゥーリアン」。正義感が強いのはよろしいのですが、若者らしくちょっと短絡的で、思慮が足りなかったりもします。シェパードとの会話の中で、「無法者を追いかけるからといって、こちらまで無法者になっていいという理屈はない」とか諭されて、「そういう考え方もあるのですね」と納得したりしてます。(ちなみに諭しているのはあくまでの選択肢の結果で、もっと乱暴な、レネゲイド的返答もあります)
 傭兵は、レックスさん。「クローガン」という種族です。こちらは数百年生きる長命の種族で、しかもかなり長いこと生きているらしく、ギャレスを「ガキ」扱いしたりしてます。もともと戦闘を好むパワフルな種族で、仕事となら容赦なく相手の命を奪いもしますが、反面、宇宙の害悪は始末して当然、と言ったりもするので、ただの無法者というわけではなく。

 この写真はエレベーターの内部で写したもので、移動中、ニュース速報が流れたり、あるいは、連れている二人の会話がはじまったりします。
 その中で、「クローガンはもっと乱暴者だと思っていた」とか、「トゥーリアンも捨てたものじゃないな」とか、メンバーならではの会話も出てきました。
 この会話は、特定の組み合わせでないと発生しないようです。

 実は、写真に撮った3種族はそれぞれ因縁があったりします。
 人類とトゥーリアンは、ファーストコンタクト時に戦争をしていて(じいさんの代くらい)、トゥーリアンから見れば、人類はまだ未熟で、身勝手な欲深い種族のようです。お互いに、大量の犠牲者を出しているので、表面的には「同じ銀河に生きる種族」ということで協力していても、保守的な考え方の人たちは毛嫌いし合っている感じ。
 シタデル(この銀河の中心都市)には「評議会」というのがあって、いわゆる運営責任者たちが属しているのですが、この中にいるトゥーリアンの評議員は、ホント、人間を信用してくれないし、警戒してます。

 一方、クローガンとトゥーリアンも仲が悪かったりします。
 というのは、クローガンがかつて大規模な宇宙侵略を行ったとき、高い軍事力を持つトゥーリアンがそれを鎮圧しているのですが、その際に使った遺伝子兵器みたいなもののせいで、クローガンの出生率がガタ落ちし、今や滅びつつある種族になってしまっているからです。
 遺伝子兵器そのものを開発したのは「サラリアン」という科学者向きな種族なのですが、彼等はあくまでもそれを、抑止力として使うつもりでいたのに、「トゥーリアン」は実際に散布してしまったという……。

 種族としては、いがみ合ったり、嫌悪したり、信用しなかったりする者が多い3種族ですが、この3人は個人としてそれぞれにお互いを尊重している感じです。
 この他にも異星人のメンバーは次々に増えて、シェパード少佐の船はずいぶんにぎやかです。もちろん、クルーの中には異星人の乗船を嫌がる人もいれば、優れた理解力を持つ有能な技師だ、と種族に関わらず気にいる人もいて、様々です。

 

090526 種族の話

 MASS EFFECTには何種類もの異星人が出てきます。
 そしてそれぞれに設定がちゃんとされていて、会話の選択肢とか、あるいは、メニューの中にある「コーデックス」という解説集の中で、だんだと明らかになっていきます。
 まずは仲間になったメンバーから、ちょっとここでどんな種族か解説してみます。

親子で警官「トゥーリアン」
 銀河の中でも権力の強い種族ですが、評議会への参加は決して早いわけではなく、数と軍事力、統制のとれた組織が、中核を担うのにちょうどよかったという感じ。
 職業軍人的な価値観の種族です。個人と組織の名誉を重んじ、軍隊も高度に統制がとれています。感情とか欲望に振り回されることなく合理的に行動するのが美徳って感じでしょうか。
 人間が宇宙進出を果たしたとき、彼等に接触して大規模な戦争が起こりました。そこでお互いに多大な犠牲者を出したので、種族間の感情はかなり険悪です。が、お互いにそれなりに理性的なので、争っていても得はないと判断したのか、現在は表面上とはいえ友好関係を築いています。が、あくまでもそれが必要なことであればの話で、お互いへの不信や警戒、嫌悪をあらわにする人もけっこういます。
 なにより、比較的保守的な種族なので、貪欲に知識や技術を吸収して発展する人類には、どうしても危険な印象を持つのかもしれません。

孤高の傭兵「クローガン」
 好戦的なバーバリアンタイプの種族です。その戦士としての能力の高さから、評議会が外敵と戦うときにはかなり功績を上げ、貢献もしました。そのため、シタデルには彼等をたたえる像さえ立っています。
 しかし、人口の増加に伴って惑星外への大規模な侵略を行ったために銀河の平和を乱し、評議会側との戦闘が起こりました。その際に使用された遺伝子兵器「ジェノファージ」のため、クローガンの出生率は1/1000に落ちてしまい、今では妊娠もめったにしなければ、無事に生まれてくることもほとんどないという有り様。そのため、トゥーリアンとの間には埋めがたい溝があります。
 個人主義で、誰かを頼るのも嫌いだし頼られるのも嫌いだそうで。科学者がいなかったり、知性のレベルはお世辞にも高いとは言えず、決して外交的な性格でもなく。不妊の治療法を見つけるよりも個々が望むように戦って生き、結果滅びる。そういう運命を選んだ種族です。

免疫低いので常にこの状態「クォリアン」
 機械エンジニアとして非常に高い能力と文明を持った種族で、「ゲス」という使役機械を作りだしました。しかしこの「ゲス」が集団になることで意識を共有して自意識を持ち、謀反。その結果、ゲスによって故郷の惑星を追いだされ、大規模な船団で宇宙を漂流することに。
 船で生きていくしかないという状況下のため、出生制限や物資の使用制限などがかなり厳しく、自由というものはあまりないようです。また、「成人の儀式」というのがあって、船に貢献できる者であるという証を立てるため、船を出て、一人で宇宙を旅し、なんらかのお土産……技術でもいいし、知識でもいいし、物質でもいいのですが、なんらかの有益なものを持って戻ってこないとなりません。
 管理された船内はほとんど無菌室状態らしく、船から出るときには様々なインプラントを埋め込むことで免疫をつけるそうです。
 定住できる星が見つかればいいんでしょうが、目下、故郷の星は数百万のゲスに占拠されて取り戻すことができず、他の種族の星では、通りすがって物資を補給しようとするだけで、大量にあれこれ持っていくし、しかもゲスを作りだした張本人なので厄介もの扱いされています。

美人さん「アサリ」
 精神感応力が高いというか、精神性に重きを置いているというのではないのですが、子孫を残すのに相手の精神と深いところで同調し、それで子供を授かるという変わった種族です。そのための相手は男でも女でも異種族でも構わず、むしろ、アサリという種族の発展のためには多様性を獲得したほうがいいとのことで、異種族との「ユニオン」が当たり前。同じアサリとの間に子供を作ることは歓迎されないみたいです。
 大雑把に言えば、相手の心に共感したり理解したりするのが得意なので、外交能力が高く、非常に調和的な種族のようです。ちなみに女性しかいません。
 1000年を生きる長命な種族で、100歳はまだ子供も同然だとか。700年以上生きて「メイトリアーク」という段階に入った者を指導者として仰ぐそうです。
 バイオティックという、念動力系の能力が高く、戦闘スキルも高い種族ですが、タフさがないため長期戦や消耗戦、防衛戦が苦手。戦闘より話し合いによる理解と平和的な解決を望むため、緊急時には対応しきれない感じ。

 こんな感じです。
 トゥーリアンのギャレスは元C-Secで、規則にがんじがらめになって思ったように捜査ができないことに苛立っていました。そこでシェパードに出会い、彼のクルーになることに。話を聞いてみると、父親もC-Secだったそうです。トゥーリアンにしては革新的というか、官僚的でないというか。若いんだろうなぁ(笑)。でも丁寧語でしゃべってます。
 クローガンのレックスは歴戦の傭兵。淡々と着実に仕事をこなし、善悪の価値基準は基本的に依頼主のもの。だけれど、銀河にとっての害悪になるなら放ってはおけない、というひそかな正義感がちょっとかっこいいナイスガイ。低い声で淡々としゃべる寡黙な傭兵は、顔の傷もチャームポイントな気がします。
 クォリアンのタリは、好奇心旺盛でまっすぐな女の子です。エンジニアとして非常に優秀で、ノルマンディー号(シェパードの得た最新鋭機)の技師からも部下にほしいとか言われてたりします。船の生活とはまったく違う、外での生活をいろいろ勉強中。今まで暮らしていた船は人口密度が高く、エンジン音もうるさかったので、ノルマンディーは静かすぎて眠れないそうな。
 アサリのリアラは、冗談の通じない真面目な女の子。変な冗談を言うと真に受けるのがかわいいv ……でも100歳。1000年も生きるというアサリにとってはまだまだ若い、大学生くらい? しっかりものの考古学者で、古代宇宙文明についていろいろ調べています。この子の母親が、敵のボスに与していたりするんですよねぇ。ちなみに純潔種(アサリ同士の子)。

 ちなみに私、人間の部下は連れて歩いてませんがなにか?

 ところで、ナイラスの顔にある白いライン。これ、どうやら肌そのものの模様ではないようですね。化粧の一種なんでしょうか。ギャレスは白地の肌に青紫色の部分が見えますが……これは地肌なのか、人工的な彩りなのか。
 トゥリーアンだけでなく、サラリアンやアサリにも模様みたいなのがある人がいて、これはなんらかの意味のあるものなのか(地位とか殊勲とかがあってはじめて描けるのか)、それとも単なるオシャレなのか。
 で、トゥーリアンに白いのと黒いのがいるのは? このあたりの説明はなにも出ていません。アサリは女性だけで、サラリアンは両性。クローガンはどうやら男女いるようですし、人間は当然男女があります。トゥーリアンはその点について解説がなく、しかも女性らしき相手に会ったことがないわけで……。もしかして白黒で性別は違うけれどそれ以外には差がない(内面とか外見)とか? それとも白人種と黒人種ってこと?
 エイリアンとはいえ、何人も見てると顔のシワとかで年齢がある程度分かったり、けっこう面白かったりします。

 あと、タリ(クォリアン)とギャレス(トゥーリアン)を連れてエレベータに乗ったときの会話で、「同族を追う気分ってどう?」とタリが聞いていました。(敵のボスはトゥーリアンです)
 ギャレスは、不名誉な同族は粛清しなければならない、みたいな答え方です。
 これに対してタリは、数が少ないクォリアンは、なにがあっても同族を手にかけることなんてできない、と答えます。
 それぞれに価値観や考え方があって、その上で同じ銀河で平和的に発展したい者として、強力関係を築いている。それがシタデル評議会を中心にしたMASS EFFECTの世界。
 種族間での悪感情に左右されている人もいれば、それを超越して協力することを望む者もいる。
 私は、シェパードを「パラゴン」的に振る舞わせていますが、その結果、この異種族混合チームが、本当の意味で仲間になってくれたらなぁと思ったりしています。