TENDER EYES 〜Sweet Edition〜
天挑五輪の後が舞台ですが、時間的な都合上、「天挑五輪が終わったのは十二月頃。参加した連中が復帰してきたのは一月半ば」という設定になっています。
「お花のよーに優しいセンクウと珍しく素直な伊達」というかなり甘いもの。
過去から未来へと、時間順に上から下へ並んでいます。初めてのかたは上から順に読んでくださいませ。
「Character」のところの名前は、その話の主観者や中心になるキャラから順に並んでいます。


Title Note Character
冬の日の昼下がり、センクウの温室にもぐりこんでいた珍客は、伊達臣人。緑の溢れる「平和」の中で、始まる時間。 伊達・センクウ
夜の庭 D 伊達の視点から見たある夜の出来事。『夜の庭 S』と対。気まぐれな散歩。ふと思いついた場所。そこで見つけた、さりげない「思いやり」…… 伊達・センクウ
夜の庭 S センクウの視点から見たある夜の出来事。『夜の庭 D』と対。何に戸惑い何を思うのか。見透かせない伊達という男を前にして。 センクウ・伊達
憂闇 手に入れた「平穏」に馴染めない体に気付き、なんとなく憂鬱な伊達。また一つ気付く、自分の特異性。けれどここがその出口かもしれない。 伊達・センクウ
『憂闇』の裏側。死天王の日常。そんな日常のふとした一こまにまぎれこんできた、大きな「猫」の話題。 死天王
口実 何故そこに行くのか。眠るため? 花をもらうため? それとも、そこに「居る」ため? 居て話すため? そこにいる人と。 伊達・センクウ・影慶
通ル魔 にぎやかな登校途中に見せられた「アルモノ」。それに呼び起こされて現れて、通ってゆく、過去を映した暗い魔物。見せるのは、悪夢。 伊達・センクウ
涯の涯 望むと望まざるとに関わらず、切り離せないものがある。その影が差し迫った時、溢れてくるのは重い狂気。ずっと一人で、閉じ込めていた。 伊達・センクウ・(飛燕)
花の名前 なにげないこと。当たり前のこと。それが「そう」ではないと気付いた瞬間に浮かび上がる痛みがある。その痛みを、せめて花に包んで……。 センクウ・伊達
夢に舞う鳥の声遥か 優しい夢。柔らかな光と色彩と、微睡む音色の大気。甘い低音の歌。重く圧し掛かっていた雲が晴れた向こうに見えた、穏やかな夢。 センクウ・伊達
春に別れて D 気付けそうで気付けない何か。形にならない曖昧な動揺と、漠然とした気持ち。時はただ過ぎて、見える前に日は暮れていく。 伊達・センクウ
春に別れて S 卒業という節目を控えて、片付けざるを得なくなった温室。気が付けばそれが持つ意味は変わっていたのに、気付いても、もう、ここで終わり。 センクウ・伊達
卒業の儀 卒業式にかける、一号生筆頭・剣桃太郎の熱い思惑。それは、あの人の「アレ」をゲットすること。なりふりなんて、構ってられない。 桃・センクウ・伊達
(卍丸)
旅立ち 一つの時代に終わりを告げて、新たな道へと踏み出す。かけた思いと同じだけ、過ぎ行く時への愛惜も強く大きい。それを力に換えて、明日へ。 死天王
散る花 八月の頭は何処でも夏祭り。センクウ・伊達・桃の三角関係、果たしてどうなる? 途中選択肢あり。ただしこのシリーズとしての「正解」はセンクウのロングルート。 伊達・桃・死天王
雨と毛玉 近所の神社の小さなお祭り。水神サマの計らいで、水も滴るいい男? けれど桃からは少しばかり遠いところにいるラシイ……。 伊達・桃・センクウ
願 い 天挑五輪が終わって、初めて巡り来たお盆。逝きし人、残りし人。生きている者から死した者へ、届くことはなくても、それでも願うのは、「幸せ」。 伊達・センクウ
土曜の夜は
ロシアンカレー
なにげなく集まる、嬉しい偶然。四人でカレーでも作ろうかとしてみたら、ハプニング続きで振り回されるセンクウの苦労と報復。 死天王

ここだけの話

なにげない、二人だけの日常に、不意打ちでやってきたその衝動。壊したくないと臆病にならなくても、大丈夫。 センクウ・伊達
KISS 自分たちには自然に思える、戯れのKISS。何かをしてやりたいと思うことも、今は自然に受け止められる、自分の気持ち。 伊達・センクウ
ANNIVERSARY 誕生日。誰にでもあるのが当たり前だと思っていたそれが、当たり前でないことを知る瞬間の痛み。痛みを、それなら喜びに換えて。 桃・伊達
残像 溢れ返る写真、思い出、過去の残像。そこに映し出されたものに触発され、そしてまた、気付かされて溢れ出す、大切なもの。 センクウ・影慶
約束 心身ともに疲弊した窮地で、いったい何ができるのか。追い詰められた限界で、それでも失わない本当の余裕と、優しさとは。 桃・伊達
蓮華 たとえ過去が綺麗でなくても、心までその色に染まらないで。泥水に生きて白く咲く蓮の花のように、おまえ自身の色をなくさないで。 センクウ
Ever Green

時の流れの中で変わりゆくものがあり、変わらないものがある。そして「今」、「ここ」にいるあなたを、変わらず好きだと思う。だから、ありがとう。

伊達・センクウ

 

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