「獣ト鬼ノ詩」

 

月夜に輝く金糸の髪

青みを帯びた闇に映え

神々しいまでのその美しさ

 
闇夜にこぼれ出た淡い光の雫

闇に溶け込むように

淀み無く透けたその純白の肌

 
何をも魅了するその肢体

何をも愛しているかのようなその笑顔

何をも受け入れながら

何をも食い尽くすであろう獰猛さを内に秘め

お前は俺に歯をたてた

 
首筋に深々と食い込む奴の犬歯

肩を音を立て軋むほどに掴んだ奴の両手

奴の瞳は情動の赫に彩られ

人形さながら整えられた顔は

獣の本能そのままに歪む

 
最早言葉など意味をなさぬ

 

真大さんから入手した詩。
『夜の獣』にて、邪鬼が力ずくで奴を従えた、その理由を詩にしてくれまひた。
そんなに色気振りまきまくってどうするセン兄さん!?
せんきゅう!