オーダーマッチ攻略:まとめ的な

 どの機体にどう、という個別ではなく、もっと大雑把にまとめてみました。

 私には、「一番面白いのは、自分で攻略して勝つこと」だという思いがあるので、まずは自力攻略のアドバイスを。
 それから、遠距離、中距離、近距離で、こういう機体を作っておくといいとか、こういうことに気をつけて戦うといい、ということをメモしておきます。

 

自力で攻略するためのアドバイス

 ひと通り、それぞれの機体についてどういった自機、どういった戦い方が有効なのかは調べて記載しました。
 しかし、これはあくまでもレギュレーション1.00のものですから、他のレギュレーションを適用したときには動き方や性能が大きく変わることもあります。
 また、私には簡単でも貴方にはそうではないこともあるでしょうし、その逆もあります。
 それに、私が提案するやり方ではない、他の機体や戦術を自分なりに探してみたいというかたもいらっしゃることでしょう。
 そういうとき、自分でなんとか攻略方法を見つけようと思ったら、だいたいは、私が記述しているような内容のことを調べて、それに応じて考えればいいと思われます。

1.敵機の性能=強みと弱みを把握する
 どんなに卑怯でもいいのでとにかく勝てば、相手の機体図面を見ることができます。手に入れてないパーツがあったりすると、図面の読み込みができず、その場合にはチューンまでは分かりませんが、パーツからある程度の性能は予想できます。
 それを見て、防御や移動力、EN面での強み・弱みを調べてみましょう。
 参考までに、主な総合ステータスの、1.00での「平均値」を記しておきますと、
 ・AP……3万8000。4万を越える機体はたいがい実弾防御もかなり高い
 ・実弾防御……8900。極端に高い・低い機体があるので、7000くらいで「普通」
 ・EN防御……7200。最大値が実弾防御より低いため、6000くらいで「普通」
 ・PA性能……6900
 ・安定性能……3000。これより低いとちょっとした腕武器でも固まる可能性アリ
 ・平均速度……7000。ノブリス・オブリージュがこのレベル。
 ・EN回復力……22500
 ・持続性能……2430。回復力・持続性が共にこれを下回ると飛び回ることは少ない
 という感じです。
 レギュレーションが違えばこの平均値も変わりますが、その場合、ノブリス・オブリージュあたりが、ほぼすべてにおいて平均的な能力を持っていると考えていいのではないかと思います。他にもいくつかの中量機を見て、だいたいの平均値を予想してみましょう。
 まずはこういったステータスから、相手の得意・苦手な間合いと攻撃を予測します。

2.実際に戦って相手の動きを見る
 自分で予想した機体・戦術で勝てるかどうかは、実際に戦ってみれば分かります。それで思ったとおりの展開になればいいのですが、そうならなかったら、情報を修正します。
 その際、1300、1000、700、400、200くらいのそれぞれの距離で、敵機が実際にはどう動くかよく観察してみると、思っていたほど中距離が危険ではないとか、近距離でもついていけそうだとか、発見することもあります。

 実は、この2ステップだけです。
 なにも考えず自分の好きな機体と装備で突撃し、闇雲に戦ったのでは負けることもありますが、自分なりに機体・武器・戦術を最適化すれば、負けるほうが難しいような相手がほとんどです。そのあたり、なにをしてくるか分からない対人戦とは大きく違うところでしょう。
 ちなみに、というかついでに。

3.自機を固定して戦うなら
 どうしても「この機体で勝ちたい」ということもあります。愛機と共に歩みたいプレイヤーもいるでしょう。
 そういうときは、武器が妥協できるなら武器だけでも最適化するのも手です。
 武器すらも固定するなら、残りは戦術と、プレイヤースキルです。
 プレイヤースキル、と言ってしまうともう後がありませんが、それでも、とにかく相手の動きをよく見て、「この距離で自分がこう動いたら相手はどうするか」を調べると、突破口は見つかったりします。

 

機体・戦術サンプル:遠距離戦

 「実弾防御型」と「EN防御型」でそれぞれ、かつ滞空して戦える機体を作っておけばOK。
 ただし、あまりにも固いだけで遅いと間合いを保ちにくいので、実弾防御型は047ANと中SS、HOGIREあたりで組んでおくのが無難です。EN防御型はTELLUSフレームの腕だけHILBERTが鉄板かと。
 これに、FCSは潔く、実質ロック距離が1300以上になるように突っ込みます。
 あとは腕にスナライ、背中にWGミサイル、肩に32連動で倒せない相手はいません。しかもスナライは保険みたいなものです。

 WGミサイルで一方的に戦うのは、確かに簡単に勝てますが、簡単すぎてつまらない戦い方です。
 しかし、とりあえず勝てばお金も入るし、エンブレムや機体図面ももらえます。もしかするとパーツも手に入るかもしれません。
 それなら、ともかく一度は勝っておく、というのはアリです。

 フィールドは、最も広く高度もある「DESERT」が基本です。
 相手が遠距離で仕掛けてくる攻撃に応じて、実弾型かEN型を選び、あとはWGミサイルを連動ミサイルとともにばらまくだけ。
 できるだけ1000以上の距離を維持しますが、もし近づかれてしまったら、OBで引き離せないか試してみるか、高度を上げて「上」をとってください。敵機のEN効率によっては、対抗するように飛んでくることもありますが、気にしません。
 ちなみに、滞空できるようにと言うのは、上をとって距離を得るためだけではありません。地形での無駄な誤爆を防ぐためと、相手を見つけやすいからです。

 

機体・戦術サンプル:中距離

 相手の有効な攻撃が多いため、この距離で戦うほうがラク、ということは少ないのですが、遠距離で戦うのは簡単すぎてなんだかなだし、かといって近距離ではついていけない、ということはあります。
 また、中距離で使う武器の弾速がそこそこ遅い場合には、この距離で回避しながら戦ったほうが安定するでしょう。(レイテルパラッシュはこのタイプでした)
 ただ、中距離を嫌い近距離を好む相手は、遠距離ではあまり動きがないのに、中距離に入った途端に積極的に接近してくることが多いようです。そのため、必ずしも中距離を持続できるとは限りません。

 相手の持っている攻撃で、中距離において使ってくるもの。まずはそれをはっきりと調べます。
 その上で、威力が高いものではなく、自分が避けにくい、つい食らってしまうのは実弾なのかENなのか。それに応じて防御性能を決めます。
 この距離だと、タンク〜中2くらいのいろんな機体が候補になると思います。軽量機でも悪くはありません。とにかく、危険な攻撃を回避できて、食らってしまう攻撃には耐えられればOKです。全部避けようとか、どっちも耐えようというのはさすがにちょっと厳しいですね。

 これくらいの距離で戦ったほうが有利な相手というと、私の印象では、よく動くのが多かったような……。
 なので、自機に持たせる武器の弾速は、できるだけ高いものがいいかもしれません。
 しかしそこは、実際に戦ってみて、当たっていればそれでいいし、回避されるようなら弾速の速いものに持ち替えればいいでしょう。

 それから、これは近距離戦にも共通しますが、回避が苦手な人は相手の攻撃効率を上回ることを考えてください。
 一発の威力とリロードにかかる時間を合わせて考えて、一定時間中により大きなダメージを出せる武器を持たせます。あとは、相手より高い防御性能とAPを備えた機体を作って、ガチで撃ちあうのも手です。

 

機体・戦術サンプル:近距離

 ここまでくると、機体のサンプルはありません。
 防御がどうというのは多少ありますが、なにより、自分でスムーズに動かせる機体であることが最重要です。その範囲の中で、相手の攻撃に合わせて、実弾寄りとEN寄りで2種類作っておくとかいう程度。
 近距離で戦う人というのは、ただ勝てればいいのではなく(だったらWGミサイル乱射でいいわけですから)、「このスタイルで勝ちたい」とか「この機体で勝ちたい」という思いがあるはず。それに、初級者とは言えなくなっているはずです。多少の防御性能は考慮したとしても、あと一歩なら、ご自分の好きな機体で勝てるようにチャレンジしたほうが楽しいかもしれませんね。

 機体については、移動速度・移動距離・QB時の消費EN・ENの回復・持続性といったものを、機体重量、ジェネレーター、ブースターを通して調整していきます。
 戦っていてENが不足するようなら、ブースターをもう少し低負荷のものに換えるなど、アセンブルで調整するのもいいでしょう。また、戦い方を振り返り、不必要にQBしまくっていないか、QBしないでかわすことはできないかを考えるのも有意義です。

 武器は好みのものがあるでしょうし、戦い方も「自分なりのもの」やコントロールのクセもあると思います。
 それでも総じて言えるのは、冷静に戦うこと。つまり、無闇やたらと暴れまわって、乱射しまくって、それがたまたまヒットしていてたまたま勝った……というのでは近距離戦をしているとは言えない。そう心得ていただけると、今後の上達につながると思います。
 射撃戦なら、地形に邪魔されているのに撃ちまくるのは美しくないですね。
 ブレードも、とにかく振り回してたまたま当たったというのではなく、今なら当たるかと思って斬りにいって、実際きれいに当てることができればベストです。逆に言えば、今斬っても当たらないと判断したら、そのときには回避のほうを重視するくらいだと大変ビュリホーではないかでしょうか。
 また、私が攻略していく中で強く感じたのは、「こちらが激しく動けば相手も激しく動く」ということ。なので、必要なときに必要な動きをする、あるいは、ガチ。これで自分の動きをきちんと制御すれば、相手もやたらと暴れ回ることはありません。

 近距離戦で使う機体について最後に付け加えておくと、軽量機である必要はない、と思っています。
 少し重めの中量機も、チューンで旋回性能、ブースターで速度を強化し、運動性能が高めの腕に近接適性の高い武器さえ持たせれば、よっぽどの高速戦闘でないなら普通についていけます。
 軽量機に重めの内燃機関を積んでもいいですし、中量機の中身を軽くしてブースターとともに高速化することもできます。
 大事なのは、その機体を快適に動かせるかどうかです。特に、近距離では相手が視界の外に出ることが増えるので、それを見つけるのに素早くQTしたり、不足や行き過ぎを旋回で補えているかはとても重要だと思います。

 

上をとる・EN効率につけこむ

 主力が背部キャノンの機体は、直上をとると簡単に倒せてしまったりします。キャノンは腕武器よりも上下角が狭く、下や上が狙いにくいのです。
 また、EN効率が悪い機体は長時間飛べないため、高度で距離を稼ぐこともできます。それに、水上フィールド(「MEGA FLOAT」)を選ぶと、ENが足りないがために移動がかなり制限されてしまうこともあります。(地上での移動が激しいステイシスはこの典型です)

 さすがに自分も、真上・真下は狙えませんが、相手の攻撃効率を大きく落とすことが可能ですし、移動力を殺してしまうことも可能なので、「EN効率の悪い機体」を相手にするときは、「上」と「水上」を候補に入れておいてください

 

エリアアウトもあるけど……

 作戦領域の角っこで待っていると、突撃してきた機体が勝手にエリアアウトして、それで終わることもあります。何故か攻略本ではこの戦い方をあちこちで推奨しているのですが、それって……戦ったって言えるのか?という疑問が。そんなくらいなら、突撃してくるところへコジマライフルでも当ててやったほうがはるかにマシな気もします。
 レギュ1.00の場合、WGミサイルを使えば勝てない相手はいないのですが、これもまた、このエリアアウト狙いと同程度には「戦った」と言えない勝ち方なのも事実。

 最終レギュレーションである1.40ですべての相手に勝つとか。
 中距離以内で勝つとか。
 自分の愛機で勝つとか。

 とりあえず一度は勝って、図面やエンブレム、パーツ、成果を得たら、あとは存分に楽しんでいただければと思います。