実践トレーニング:安定性能:射撃安定

 「安定」という言葉の入ったステータスには、腕の「射撃安定」というものも存在します。
 しかしこれだけは、おそらくですが、「機体全体の安定感」には関係していません。
 このステータスが司っているのは、「重い武器の取り扱い」です。
 しかし……まあとりあえずは、このステータスが実際にどんな感じなのか、以下で詳しく説明するとします。

 

イメージでいうと

 少し古い人選ですが、アーノルド・シュワルツェネッガー。ヴィン・ディーゼルくらいならもう少し若いかな? 有名、かつ、マッチョなイメージの俳優さんです。役柄も、デカい銃を軽々と扱って戦うタフガイが多いですね。
 射撃安定の高い腕というのは、彼等の腕のイメージです。重い武器をスムーズに振り回し、撃ったときの反動もしっかりと受け止めることができます

 逆に射撃安定が低い腕というのは、ほそっこい学者先生の腕。うん、別にオタクとかモヤシのイメージでもいいですよ。なんにせよ彼等の腕はペンと箸くらいしか持ったことがないようなもので、こんな腕で銃を撃とうとしても、ちょっと重ければフラフラ、撃てばそのたびに反動で腕が跳ね上がってしまいます。

 実は、ACの腕も同じなのです。―――一応。

 

運動性能の補助と考える

 普通、「銃器(を持った腕)を動かす素早さ」は「運動性能」というステータスで表されています。
 しかし、銃器が重かった場合は、「射撃安定」の性能も腕の動きをフォローするようになります。

 残念ながら、このことに関してはあまり具体的に実証できません。
 「そうである」と言われていることは知っていても、「どれくらいの重さから影響するのか」とかははっきりしませんし、腕(銃)を動かすスピードは、武器の「近接適性」にも左右されます。
 いくつもの要素が絡み合うため、こういうふうに見て、調べてアセンブルしましょう、と言うのが非常に難しいのです。

 ただ、「武器が重いから、運動性能だけでは不足かな? じゃあ、運動性能は少し落ちるけど、射撃安定が高いこの腕のほうがいいだろうか?」と考えることはできます。
 そして後は、実際に機体を動かしてみて、問題ないかどうかがすべてです。

 

実際にやってみたところ……

 実験はしてみましたが、……微妙な差かなぁ……。
 試したのは、機体そのものの安定性を高くして、腕武器で最も重いNUKABIRAをもたせた機体。頭部はとコアはEKHAZAR、脚は047AN04を使用し、グレネード自体は、特に反動を気にせず撃てるようになっています。
 この機体で、腕を「運動性能は最高、射撃安定は最低」というとても分かりやすいLAHIRE腕にした場合と、運動性能は少し落ちるけれど安定性もそこそこ高い063AN03、「運動性能は最低、射撃安定は最高」というGAN01-SS-Aと、使い比べてみました。

 結果、……ものすごく「たぶん」なのですが、一番腕の動きがもっさりしていたのは、GAN01-SS-A……のように思います。
 しかしLAHIRE腕と063では、それほどの違いは感じませんでした。ほとんど気分的に、063のほうが「上? かも? しれない?」くらいです。

 

正直なところ

 射撃反動の強い武器を使ったとき、射撃安定は、機体全体の安定性に影響するのか?
 これもいろいろと試してみましたが、実はほとんど感じられませんでした。
 機体の安定性をそこそこにし、NUKABIRAを撃つと「ほんの少し硬直するかも?」という機体を作り、その腕をLAHIREとGAN01-Aとで比べてみても、少なくとも私には、違いが分かりません。

 ということなので、私と同レベルくらいのへっぽこさんには「射撃安定は見なくていい!」という結論を、現場の声としてお送りいたします。
 実際には差があるのかもしれませんが、それを感じられない腕前であるなら、無視してもいいということです。
 感じられるようになり、そのせいで勝敗が分かれると思うようになったら、ぜひ気にしてください。