実践トレーニング:攻撃能力:射撃精度

 1000を越える距離からの射撃には、その正確さが重要になってきます。
 その「精度」を支えるステータスと言えば、まずは武器自体が持つ「射撃精度」、それから腕部が持つ「照準精度」
 これらの違いによってどれくらい当たりやすいのか、当たりにくいのか、簡単に実践してみましょう。
 その結果から、腕の選択(アセンブル)について一歩踏み込んで考えてみましょう。

 

武器は既に最適化されている、問題は腕だ!

 この実験で問題になるのは、武器ではなく、腕です。
 武器はそれぞれ、自分が持つ射程でちゃんと当たる精度を持っています
 スナイパーライフルは1000を越える距離から撃っても当たるように作られていますし、射程が500くらいのライフルも、スナイパーライフルに比べれば精度が少し落ちているとしても、やっぱり500〜600くらいの距離から撃ったら、ちゃんと当たるのです。
 ですが、その武器を扱う「腕部」は、そういうモノではありません。
 その腕にどんな武器を持たせるかは、プレイヤー次第です。そのため、武器に相応しくない腕を選ぶこともあります。
 その場合どんなことになるのかを実験してみましょう。

 用意するのは、まずはスナイパーライフル。「061ABSR」があればベストですが、なければ他のものでも構いません。
 FCSはできるだけロック距離の長いもの。頭部のカメラ性能と合わせて、ロック可能距離が1400くらいあれば言うことなしです。(注:頭部カメラ性能は、500を境に、それより数字が大きければロック距離延長、短ければロック距離短縮になります)
 行き先はFREE PLAYの「ラインアーク襲撃」です。ここはスタート地点正面にMTがいますし、その距離も1300程度でいい感じになっています。
 この条件で、腕だけを取り替えて遊んでみましょう。

 まずは最高精度を誇る「047AN03」
 ま、当然当たりますね。当たり前です。そのための腕です。
 では次に最低精度の……いくらなんでもSOBRERO腕は行き過ぎな気もしますので、次点の「LINSTANT/A」にしてみます。
 えー……900くらいの位置にいるMTにすら、既に当たりません! むしろ、はずれた弾が後ろのMTに当たってる始末。ヒドいですね。
 それでも一応、その場から全滅させることはできますが、明らかに、047腕で攻撃しているときより不安定です。

 

腕の精度がどこまで下がると当たらなくなるのか?

 最高と最低の差は、当然のものと言えます。
 では、1300〜1400くらいの距離にいる相手に061ABSRを使用した場合、どの腕までなら100%命中するのか。それを実験してみましょう。
 一つずつ調べていてはあまりにもシンドいので、2つ飛ばしくらいで試していって、当たらない弾が出てきたら、その上の腕に一つずつ交換するくらいでどうぞ。

 私が実験してみたところ、ぎりぎり、WHITE-GLINT/ARMSが境界線でした。
 この腕は10発以上撃っているとはずすこともありますが、かろうじて全弾命中することもあります。
 WG腕の精度は72なので、1300前後の長射程で戦うのであれば、最低でもこれ以上の能力はほしいことになります。
 ちなみにそんな腕はごく僅かしかありません。当然の047、次にHILBERT、それから063、そしてSOLDNER。これだけです。
 もし精度をチューニングしないのであれば、この中のどれかを選ぶべきですし、更に言えば、SOLDNERではまだ不安が残ります。
 しかし実際に戦うときには、距離1000程度が多いのではないでしょうか。それなら、WG腕でも狙撃は可能なレベルと言えます。

 これは、実験結果から出てくる事実。
 肝心なのは、ここから導き出せる結論です。
 それは、「狙撃をしたいのに腕の精度が少し足りない場合、もしチューン後の数値が70(距離1000で狙撃を想定)を越えないなら、チューンするだけ無駄」ということです。

 

腕と適正距離

 ちょっと初心者さん向きの内容ではないのですが、精度に関してもう一つ。

 精度順に並べ替えたとき、だいたい真ん中あたりにくるのが「AM-JUDITH」です。(武器腕除く)
 この腕で、射程が650〜700程度の通常ライフルを使用した場合どうなるのか?
 実は、射程ぎりぎりだと、双方がほぼ停止していても当たらないことがあります。
 ということは、どういうことになるかというと。

 武器自体は基本的に、「相応しい腕で使えば、その距離からきちんと当たるようになっている」はずです。
 ということは、JUDITH腕にとっての適正距離は600以内で、ライフルでも射程が650以上もあるものを持たせても、その距離をいかすことはできない、ということです。
 それは同時に、持たせるなら長くても射程500程度の武器じゃないと意味がない、むしろもっと近距離での戦闘に向いた腕だ、ということにもなります。

 同じように、すべての腕にとって適正距離というものがあると考えられます。
 言い方を替えれば、「武器に相応しい腕があり、腕に相応しい武器がある」ということです。
 スナイパーライフルの性能を活かしたいなら精度の高い腕を使うべきだ、というのもその一つです。
 そして、JUDITH腕を使うなら射程が500以内の武器がベスト、というのもその一つです。

 ここで、貴方の愛機を登場させてください
 どんな腕を使ってますか?
 その腕の「適正距離」がどれくらいか、ご存知ですか?
 もし知らないのであれば、ぜひ、可愛い愛機のために実験してみてください。
 やることはシンプルです。
 ラインアーク襲撃ミッションやテストモードなど、ほとんど動かない敵が出てくる場所へ行き、そこで、「持たせた武器の射程ぎりぎりから攻撃してみる」のです。
 弾が飛んでいく様をじっと見ていましょう。なんの不安もなくきちんと当たっていればOKです。
 左右の腕に射程がちょっと違う武器を持たせて、FCSくらいはそれぞれの武器をカバーできるように交換して、600だとどうだろう、700の武器は? 780だと? というように、いろいろ試してみてください。
 そうすることで、貴方の愛機の「腕」が持つ精度、得意間合いが具体的に見えてきます。

 実戦では動きながら攻撃し相手も動く以上、もっと誤差は大きくなります。
 そのため、ここで見つかった適正距離にこだわりすぎる必要はありませんが、アセンブルの候補や戦法の選択に、一つのガイドラインは引けるのではないでしょうか。

 

精度について、まとめなど

 私が一点勘違いしていたことがあります。
 それは、機体の安定性が狙撃の精度も左右するかどうか、ということ。4ではけっこう影響していたと思うのですが、faでは無関係になったのか……。
 安定性能が極端に違う機体で、それぞれ最低の精度しか持たない腕をつけて実験すると、少し命中率が違う気がするのですが、まあ普通は、最低精度の腕にスナライなんて持たせませんしね!
 数値的には差があったとしても、現実に無意味ではどうしようもないので、ステータスの項目もこっそり書き換えています。

 それはそれとして。
 精度と距離を中心に考えると、まずは「その武器の射程ぎりぎりでもきちんと当たる腕部」、あるいは「この腕でも射程ぎりぎりからきちんと当たる武器」をガイドに選んでみるのがいいと言えます。
 ですがこれは、距離をとって戦うスタイルの考え方です。
 そこで次の項目では、距離を詰めて戦う場合の考え方について語ってみたいと思います。