実践トレーニング:ブースター:推力編

 ブースターを選ぶときのポイントは、単純に言えば、一つだけです。それは「スピード」。ステータスで言えば「推力」。滞空する、空中で戦う、という要素を除けば、肝心なのは「どんな速さの機体にしたいか」ですね。
 そこでまずは、ブースターのスピード・移動力面での性能差を実感してみましょう。

 

推力の差を確かめてみよう

HEAD HD-HOLOFERNES
CORE CR-LAHIRE
ARMS AM-LAHIRE
LEGS XLG-SOBRERO
FCS INBLUE
GENERATOR LINSTANT/G
  
MAIN 性能差実験
BACK LB-LAHIRE
SIDE AB-HOLOFERNES
OVERD LINSTANT/O
 今回の実験に使う機体は、速度の差を大きく感じやすい軽量機です。
 まずは実験に使う機体を作ってみましょう。
 私が作った「特化機体」は左にあるパーツ構成ですが、パーツがそろわないプレイヤーさんは、以下のポイントに従って機体を作ってください。なお、かなり珍妙な機体になるかもしれませんが、気にしちゃダメですよ!
 大事なのは、重量、それのみです。持っているパーツの中で「一番軽いもの」をとにかく選んでください。
 メインブースターは、実験に合わせて変更します。
 これで「とにかく軽いだけの機体」が誕生しました。
 あ、ちなみに武器は必要ありませんので、持たなくても結構です。

 肝心のメインブースターは、まずは「最も水平推力の高いもの」を装備してみてください。
 すべてのパーツが揃っているのであれば、使うのは「ARGYROS/M」になります。
 作った機体でテストモードに入り、ブースト前進してみましょう。
 私の作成した機体の場合、ブースト前進の速度は最大624km/hになりました。

 では次に、「最も水平推力の低いもの」に交換して、同じように試してみてください。
 「CB-JUDITH」が一番水平推力の低いメインブースターです。もしこれがなければ、手持ちの中でとにかく一番水平推力の低いものを入れましょう。
 この例機の場合、速度は462km/hでした。

 ……まあ、正直に言っていいですか? テストモードでブースト移動しているだけだと、ブースト速度の差ってそれほどあからさまではないですよね。
 景色が流れるスピードをよく見ていれば、あきらかに違うのは分かります。
 でもぶっちゃけ、ものすごい差を実感できるステータスでないのは、事実です。数値だけ見ると200km/hも差があるのかよ!?と思いますが、実感としてそのスピード差は感じられないのではないでしょうか。
 だからといって意味がないということはなく、実に地味に地味に、気になってきます。気になってきますが、ま、私程度のプレイヤーだと、ゲームプレイにはあまり影響しないのも事実です。特にメインブースターだと。(サイドブースターは私でも水平推力が気になります)

 では次に、この同じ機体で、QB速度の差というものを体験してみましょう。
 丁度今作った、「CB-JUDITH」を組み込んだ機体が、実はそのまま「最もクイック推力の低いブースターをつけた機体」です。
 ちょいちょいっとQBで前進してみてください。
 停止状態からQBすると、この機体のトップスピードはだいたい680km/hくらいですかねぇ。一瞬なのではっきりとは確認できませんけど。ブーストで前進しつつQBをかけると、あっさり1000km/hを突破してくれます。さすが軽いな。
 でも、速度表示より、実際に機体がどんなスピードで動いて見えるかを、よーく目にやきつけてください。

 さて、いよいよ「最もクイック推力の高いブースターをつけた機体」です。使用するのは「S04-VIRTUE」、近距離機動戦で最も突撃力があると言われているブースターです。扱いきれるかどうかは別にして、私も好きです。
 えー……停止状態からのQBで、なんか、1200km/hくらい出てますね。ブースト前進しながらだと、1500くらいなのかな? ちょっと読み取れません。

 この二つの差は、建物の傍などでQBすると、その差がはっきりします。

 

機体重量と推力

HEAD KIRITSUMI-H
CORE ARGYROS/C
ARMS SOLDNER-G8A
LEGS SOLDNER-G8L
FCS 047AN05
GENERATOR ARGYROS/G
  
MAIN CB-JUDITH
BACK ARGYROS/B
SIDE ARGYROS/S
OVERD ARGYROS/AO
  
R ARM NUKABIRA
L ARM NUKABIRA
R BACK LETHALDOSE
L BACK LETHALDOSE
SHOULDER ASB-O710
 ここでついでに、「もっと極端な差」を体験してみましょう。
 「軽量機にクイック推力の高いメインブースター」を積んだときの速度、これをよーく覚えたら、今度は逆に、「重量機にクイック推力の低いメインブースター」を積んだらどうなるかを、実際に見てみます。
 とはいえ、タンク脚になるとブースターをこちらで選べないので、重量二脚くらいで勘弁してやることにします。
 そんなわけで、こちら。
 重量逆関節脚の積載量をフルチューンした挙げ句に武器まで積みこんで、アホみたいな重量になっています。(ちなみに肩についているのは追加ブースターです。使いませんけど)
 軽いのは、推力だけを見て選んだメインブースターのみ。後はとにかく重量、重量!!
 さっきの軽量機も、実際に戦うとなったら正気とは思えないアセンブルですが、こっちもたいがいどうかしてます。

 ……まあ、ちょっと笑ってやってください。
 QBしたって全然前に進みませんから!!
 トップスピードも170km/hくらい? ……それでも現実と照らし合わせるとものすごい速度ですが、ゲーム画面中では、ちょっと憐れをもよおす光景が見られます。
 ブースト前進にQBを重ねて、やっと500km/hですね。
 なお、ブースタ前進自体は300km/hくらいなので、それほどひどいことはないみたいですね。

 まあともかく、ひどい有り様です。
 機体のスピードは、推力そのものも大事ですが、重量で大きく変わるんだってことは、笑えるくらいによく分かった実験でした。

 しかしこんな機体でも、クイック推力の高いブースターを積めば、もう少しマシに移動します。それも一度実際に見ておくといいでしょう。

 

推力の差について、まとめなど

 先に書いたとおり、水平推力については戦闘中、それほど強く意識することはありません。少なくとも私は、メインブースターに関してはあまり重要視しません。そのため、クイック推力のほうを先にチェックした後、むしろ「水平消費EN」を見て選び、「水平推力」は、どうしても不足すると感じたときだけ、チューンで補うようにしています。

 しかしクイック推力は、実際に戦わせてみると、特に近距離戦時には「足りねえ!?Σ○□○」とか「行き過ぎじゃボケー!T皿T」とか、なかなか深刻です。
 今回は最大と最小で単純に「へえ、違うねぇ」ということだけ実感してもらいましたが、近距離戦に少し慣れてきて、重量級の相手にだけでも近距離で戦えるようになってくると、「ちょっと行き過ぎる。もう少し弱めがいい」というこまかな調整もしたくなってきます。そうすると、「二番目にQ推力高いものと、三番目に高いもの」の差も感じられるようになるでしょう。たぶん。

 こういったものから、私は自分の愛機たち、特に近距離戦闘のために作った機体たちのブースターや、その推力チューニングを行っています。
 スピードの差が実感できるようになり、「もう少し」を求めるようになると、どれを選びどうするか、ものすごく悩ましいけれど面白いのですよねぇ。

 プレイヤーの戦闘スタイルや熟練度で、なにをどう感じるかは違ってくると思います。
 そのため、私とはまったく違った感覚でブースターを選ぶ人もいるこひとでしょう。
 そういう「管理人RAVENはどうか」とか「他の人はどうか」は、あくまでも参考資料として。
 「貴方」は、どう感じて、なにを重要視して、選ぶのでしょうか。それが、「貴方のACライフ」です。