修理費と機体価格

　ミッションのランクにも大きく影響してくる報酬金額。これは、決められた報酬額から、消費した弾薬費と機体の修理を引いて算出されます。
　そのため、Ｓランクを目指すミッション攻略では、できるだけダメージを受けず、必要十分なだけの弾薬でクリアするのが理想。ですが、ノーダメクリアなんてことができる人はへっぽこさんではありません。
　となると次に考えたいのは、できるだけ修理費用を安く済ませたい、ということ。
　では、機体の修理費ってどうやって決まってるんでしょうか？
　今回はそんなお話です。

　結論だけ先に言うと、機体フレームを構成するパーツの価格が高いほど、修理費用も高くなる傾向にあります。
　ですから、どうしてもダメージを受けてしまう、そのせいで修理費が膨らみ、なかなか良いランクが取れないというかたは、フレームをできるだけ安いパーツで組み上げるのがポイント。

　結論はこれだけですが、以下に、「じゃあ安いフレームってどれなの？」ということや、「同じ家格のパーツなら全部同じ額で修理されるの？」といったことについて、私が地味に調べたデータや結果を記しておきます。
　とはいえDL用データの意味や価値を減じたくはない心理もあるので、こまかい数値は出しません。あくまでも「ざっくりと」です。

　当コーナーに置いてあるDL用のデータファイルの中に、パーツの一覧があります。そこに、入手に必要な貢献度や売買価格も入れてあるのですが、そんなものわざわざ落として見るのも面倒というかたがほとんどでしょう。
　というわけでここでは、安いフレーム、高いフレームを紹介します。

・安いフレーム
　EKHAZAR
　SOLUH
　LANCEL

・高いフレーム
　SOBRERO
　WHITE-GLINT

　シリーズとして頭・コア・腕・脚が揃っているものとしては、これらが安いものと高いものになります。
　また、パーツ単体の価格は、頭だろうとコアだろうと、同じシリーズのものであれば銅価格です。それはセットとして揃っていないJUDITHやHILBERTも同じで、コアがなかろうと腕と頭、脚は同じ金額になっています。

　あとは、入手難度が高いものとか、特殊性が高く量産ができそうにないもの、企業内でも後に開発された＝より技術的に高度なものほど、高い傾向にはありますね。
　よって、企業への貢献度が低いうちに手に入るパーツは、安い傾向にあるとも言えます。

　以下は、この修理費を調べていた間に疑問に思い、確認しようと試みたいくつかの点についてです。
　一番先に、すべてについて言えることを書いておくと、以下の条件による修理費の差は「微差」といっていい程度のものでした。
　ですので、「ほとんど変わらないと考えていい」というのが、すべてにおける回答です。

・ミッションによって修理費は異なるのか
　最序盤のラインアーク、中盤の不明ネクストなどに、まったく同じ機体を持ち込んで計算したところ、これは小数点以下まで同じ数値になりました。
　ただ、それがたまたまなのかどうかは、他の条件下での微差を考えるとはっきりとは分かりません。
　それでも、まず違わない、と言っていいと思われます。

・パーツの価格と修理費は比例するのか？
　たとえば20万のパーツを修理するのと、40万のパーツを修理するのとで、倍かかるのかどうか、ということですが、これは違います。
　最も安いパーツと最も高いパーツを比べると、単価は5.8倍ですが、修理費は1.6倍で済んでいます。

・受けたダメージ量によって修理費は変動するのか？
　何度か試してみると、意外にも、受けたダメージが少ないほど１APあたりの修理費は高くなりました。
　もしかすると、修理にかかる手間や人件費、資材とかには関係なく、受付の手数料みたいなものがあるのかもしれません（笑）。お菓子とかもそうですよね。量が半分なら価格も半分かと言えば、半分よりも必ず高くなります。パッケージ代とかが

・同じ価格のパーツなら修理費も同じなのか？
　僅かですが違います。
　既に書いたように、ダメージ量が少ないほうが、１APあたりの修理費が高くなることをふまえて見た場合、「単価は同じ。こっちのほうがダメージを受けてクリアしている。なのに修理費が高い」というデータが出ています。
　とはいえこれも、ほとんどの場合は微差なので、あまり気にしなくてもいいでしょう。

・同じシリーズのパーツなら、頭もコアも腕もすべて同じ修理費なのか？
　違わない、あるいは、ほとんど違わない、と思われます。
　安めのTELLUSの１パーツだけを、高めのHOGIREにさしかえて試したところ、毎回違いはありました。しかし、上記ダメージ量による差もあるでしょうし、数値の差としてはほんの僅かなものです。
　また、AALIYAHで試したときは頭より脚のほうが高額だったのに、HOGIREでは逆になったりもしています。
　よってこれも、様々な条件のもとで変動する中では、微差、ほぼ同じと考えてもいいレベルでしょう。

・ジェネレーターやFCS、武器類は、修理費の算出に影響するのか？
　同じフレームに、安い内部パーツと高いパーツとを組み込んで試してみた結果、やはり微差といった程度の違いしか確認できませんでした。
　ただ、武器（外部兵装）については、微妙に修理費に加算されているような気もします。最も安いものと高いもので比べると、高いものを持ち込み、ダメージ量の差を300にまで縮めた場合でも、高い武器を持っていたときのほうが修理費が僅かに高くなっています。

　―――という感じで、「手数料があるんじゃないか。だからダメージを多く受けた場合のほうがAPあたりの修理費は安くなるんじゃないか」ということをふまえて、武器は修理費に入るんじゃないかとか、同じ単価のパーツでも修理費が違うんじゃないかといったことが、なんとなーく、あくまでも可能性、そう見える、という感じで、分かりました。

　ただし。
　単価は同じなのに、明らかに修理費が安いフレーム、高いフレームもあります。
　単価のわりに修理費が安かったのはGAN01シリーズ。重悪魔超人です。このパーツの単価は20万なのですが、もう１ランク下の価格帯と同じくらいで修理できるようです。さすがGA。複雑さがない分、ちょっとやそっとで故障もしないし、直すのも簡単なのですね、きっと。
　また、やや高めの価格帯にあるのは、ほとんどが４からの続投ではなくfaでの新規開発フレームです。そのためなのか、４からある中では高額のHOGIREは、faで追加された精密系フレームに比べると、単価は高いのに修理費は安いようです。とはいえ、４の時代から生滅で複雑だとされているAALIYAHはかなりお高い存在。
　ちなみにfaで追加されたとはいえ、ニュー悪魔超人とかSOLDNERはお財布に優しい親切設計★
　そして、パーツ単価の最高額はWGの70万なのですが、修理費は単価60万のSOBREROがぶっちぎってました。これはもう微差とかじゃないレベルです。

　DLファイルを殺さないためリストにはしていませんが、どれが安くてどれが高いか、さりげなーくほとんど分かるようにしてあります。
　まあ要するに、無骨でシンプルなタイプのフレームや、４からあるものはレイレナードみたいな複雑さをウリにしたフレームでないなら安め、という感じ。
　それとは逆に、いかにも凝ってます、性能いいです、トンガってます、てものは高いんですよ。

　本題はここまでです。
　以下は余談。

　ここから先は、修理費を確かめるためにちまちまとアセンしては出掛けていて気付いた、「やっぱりそうなんだよなぁ」という、全然他のことについてのしみじみした実感です。
　こういう特殊な条件でプレイしていると、普段のプレイでは実感しづらいことを思い知る機会があります。分かっている・知っていることではあるけれど、頭でただ理解しているか、体感として「うわぁ」と思ったことがあるか。これは大きな違いです。
　あえていえば、確実にへっぽこな私が、案外へっぽこでないようなことをしてるのも、こういう積み重ねによるものです。さあ皆さんも、ご自分でやってみませんか!?（笑

・SOBREROの腕ではマジでスナライ無理
　この検証では、たまたま読み込んだデザインの武器をそのまま使い続けたため、片手がレーザーライフル、逆の手がスナライでした。条件を同じにするためにフレーム以外は一切いじらずに進めていた間、047ANがそれらの武器を持つこともありましたし、SOBREROが持たされることもありました。
　で、急いでいるのでまったり狙撃なんかせず、近づきつつ撃っていくわけです。
　すると、SOBRERO＋047ANSRの銃口の移動の遅さは、ハンパないものがありました（笑
　形状からしてそもそも持てるのかよ!?て感じですけど、近接適正のずば抜けて高い、かつ軽い武器しか持たせないようなコンセプトの腕に、いくら軽いほうとはいえスナライですからねぇ。のろ〜……っと動いていく銃口マーカーは、憐れをもよおしました。ｺﾞﾒﾝﾈ。

・フレームごとの打たれ強さ
　そんな狙撃武器を持っているなら、普通にプレイすればノーダメが当たり前であろうラインアーク。しかし今回はどうしても、せめて3000程度のダメージは受けないといけないので（あんまりダメージが少ないと余計な誤差が出そうで）、しばしノーマルさんたちの前に佇んでいます。
　さすがにARGYROSはなかなか減りませんでした。あと、バランスのいい063ANや、PA性能の高さからか意外にAALIYAHもタフだったりしてびっくり。ここにいるノーマルの武器はミサイルなど実弾なので、AALIYAHなら苦手としているはずなのですけどね。
　逆にSOBREROは……ﾎﾝﾄｺﾞﾒﾝﾃ。あと、いくらAPがあって太めの外見でも、TELLUSはやっぱりやわらかかったですね。相手が持っているのＥＮ武器なら、たとえレーザーブレードだろうと耐えられる子なのに。

・防御性能は馬鹿にならない
　たかがノーマルでもGA製です。つまり実弾防御が高くＥＮ防御が低い機体。
　なので、ＥＮ適正の高いTELLUS腕とかでレーザー撃つと2500ダメージほど与えられるのですが、逆の手の047スナでは1100とかでした。
　TELLUS腕のＥＮ武器適正をチューンしてALTAIR、しかもほぼ近接の距離だと、3500くらい軽く出ます。もちろんその距離ならスナライのダメージも僅かには上がりますが、せいぜいで1300。
　こんなことはネクスト戦なら当たり前に考えることでしょう。しかしノーマルでも決して無視できない差があります。ミッションで多数の敵を相手にする場合や、撃破速度が必要な場合には、たとえ相手がノーマルだろうと有効な武器を持ち込むこと。大事です。