へっぽこ講座:レギュレーション

 ACプレイヤーにとってはお約束の「レギュレーション」。しかし初めてプレイする人にとっては、どういうものなのか少し曖昧かもしれません。
 そんなわけで簡単に説明します。

 

レギュレーションとはなんぞや

 ものすごく簡潔に言えば、レギュレーションとは、パーツの数値を変更するものです。
 ある武器だけが極端に強く、他の武器を使う理由がほとんどないとか、その逆で、いわゆる産廃と呼ばれ、まったく使えない、あるいは他のパーツにほぼすべて食われてしまっているパーツ。こういったものの数値を変動させることで、バランスの調整などを行います。

 変更は、「ACSIS」→「OPTION」→「REGULATION」で行います。

 ところで、初心者さんがよく勘違いするのが、「レギュレーションは後のバージョンのもののほうが良い」ということ。
 実はそうとは限りません。
 たしかに前のバージョンを改善するようなファイルもありますが、faの場合は、バージョンによる特徴の差を意図的に作っている節があります。
 この説明ではピンと来ないかもしれないので、以下にて、どのレギュレーションがどんなことに強いか、私見ですが書いておきたいと思います。

 

1.00はオフのミッション用

 1.00は、一部やたらと強力な武器があり、そのために「それさえ使えば全ミッション、全オーダーマッチがクリア可能」というとんでもない事態になっています。
 こんなファイルを対戦で使おうとしたらとんだバランスブレイカー、その武器を持った機体ばかりになって、逆に、それを装備禁止する部屋も乱立します。
 しかしこのファイルは、ACに慣れない人が、とりあえず先に進むためにはベストです。その強い武器に頼って、とにかく進んでください、勝ってみてください、という感じ。勝てるとちょっと楽しいので、またやろうって気になります。で、やってる内に上達もするし、理解も深まるので、そうすると強い武器に頼らなくてもミッションに出てくるネクストくらいは倒せるようになったりします。

 ちなみにその「強い武器」は、通称WGミサイルと呼ばれる「SALINE05」分裂ミサイルと、32連動と呼ばれる「MUSKINGUM02」連動ミサイル。WGミサイルの攻撃力はちょっと異常なので、これがフルヒットするとよっぽど実弾防御の高い機体でないかぎり大ダメージを受けるようになっています。

 

1.20は異様なハイスピード

 1.10は微調整ファイルで、あまり個性を感じられないのでスルー。あ、ちなみに詳しいことは、wiki(RAVENWOOD)などを見てください。コアなプレイヤーさんたちの意見がしっかり書かれています。私なぞがあれこれ語るよりはるかに有益です。

 1.20は、機体速度が上昇したにも関わらず、弾速がそれに伴っていない、と言われているファイルです。そのため、撃っても当たらないという悲劇。弾速の速い武器じゃないとどうしようもないみたいですね。
 しかしとにかくスピードという面では、あからさまに体感できる違いがあるかと思います。
 他、ブレードもずいぶん強いみたいですね。

 

1.40が定番

 1.30も謎の調整。ジェネレーターの重量が増えたのに、脚部の積載量がそのままのパーツが多いため、ほとんどのNPCネクストが重量アラートをもらっているという……。オーダーマッチで遊んでみるには楽しいレギュレーションかもしれません。
 あと、ロケットの攻撃力がネタなのかと思うほどに高くなっています。どうしてもクリアできないミッションに、ロケットを使用するために1.30を使うというのはアリかも。

 1.40が最終レギュレーションで、1.30で不備が残った部分を解消しつつ、全体的に軽快に動けるような変更になっているように思います。
 特になにか問題があるようなレギュレーションではないので、一番バランスがいいと言えるのではないでしょうか。

 

1.15はネタ

 1.15は「ENが減らない」という完全にネタレギュレーションです
 しかしともすると、初心者さんにとってはここでENを気にせず練習し、動かせるようになったら普通のレギュレーションで楽しむ、という練習場にはなるのかも?
 ただ、個人的にはここまで安楽だと、結局普通のレギュレーションでは動かしにくいと感じて、ずっと1.15にだけとどまって、すぐに飽きてしまいそうだなとも思います。それでも、fa買ったはいいけど難しくてちゃんと動かせない人が、少しでも楽しめるならアリですけどね。

 

まとめ

 投稿いただいた愛機を拝見していても、ほとんどが1.00か1.20、1.40で組んであります。逆に言えば、1.10や1.30はあえてそれで愛機を作るような、定番のレギュレーションにはしがたいものがあるってことかもとれません。

 ともあれ、たまには違うレギュレーションでの機体の挙動を楽しんでみてください。
 その際には、自機のステータス変動で積載やENにアラートが出ていないかはチェックしておきましょう。